日本最古の刺繍「天寿国繍帳」一部復元 6月に奈良・中宮寺に奉納

日本最古の刺繍「天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう、7世紀、国宝)」の一部を復元して装飾した「被衣(かつぎ)」が、京都の伝統工芸、京繍(きょうぬい)の第一人者、長艸(ながくさ)敏明氏によって制作された。6月1日に繍帳を所蔵する中宮寺(所在地:奈良県斑鳩町)に奉納され、一般公開される。
天寿国繍帳は、聖徳太子の没後、追慕する妃の願いでつくられた日本最古の刺繍とされる。被衣は頭からかぶる着物のこと。

吉野ヶ里遺跡で弥生後期の墓の一部出土「歴史的発見の可能性」も

2022年から10年ぶりとなる大規模な発掘調査が進められている佐賀県の吉野ヶ里遺跡で、弥生時代後期のものとみられる墓の一部が出土した。4月に4枚の平らな石が並んだ状態で見つかった。4枚を合わせると全長2mほどになり、調査している佐賀県によると墓の「ふた」という。弥生時代後期、1〜3世紀ごろの有力者の墓のふたとみられる。
専門家は「かなり身分が高い人の墓の一部の可能性が高い。さらに調べれば歴史的に大きな意味を持つ発掘になる可能性がある」としている。同遺跡ではこれまで、弥生時代中期の王の墓が見つかっているが、邪馬台国が存在したとされる弥生時代後期の有力者の墓だとすれば初めてとなる。

豊臣秀吉ゆかり?の藤堂家の「黄金の茶道具」3億円で落札

豊臣秀吉が戦国時代の武将、藤堂高虎に授けた褒美との伝承がある「黄金の茶道具」一式が5月27日、東京都内で行われたオークションで3億円で落札された。この茶道具は藤堂家に伝わる茶碗や釜など10点。銀製の茶入れの蓋(ふた)以外は金と銀などの合金製で、金の含有率は80〜88%という。落札したのは茨城県筑西市の広沢美術館。

世界記憶に「円珍文書」, 世界ジオパークに石川「白山手取川」認定

国連教育科学文化機関(ユネスコ)執行委員会は5月24日、重要な文書や絵画などを保護する「世界の記憶」に、平安時代に密教の教えを中国から日本に持ち込んだ高僧、円珍ゆかりの文書の新規登録を決めた。また、石川県白山市の自然公園「白山手取川」も世界ジオパークに認定した。世界の記憶は国内8件目、世界ジオパーク認定は国内10例目。
世界ジオパークの対象は、貴重な地形や地質を持つ自然公園。今回認定された白山手取川は、白山山頂から日本海まで高低差約2,700mに及ぶ白山市全域が対象。手取川がもたらした扇状地形や、2億年以上前からの日本列島の発展を示す地層などを含んでいる。

浅草「三社祭」4年ぶり神輿担いで街中巡る”渡御”復活 賑わい戻る

東京の夏の風物詩、東京・台東区、浅草神社の例大祭「三社祭」が5月19〜21日行われた。最終日の21日には3基の「本社神輿」を担ぎ出す「宮出し」が行われ、新型コロナ前の伝統的な祭の形が復活し、神輿を担いで街中を巡る”渡御”が4年ぶりに行われ、かつての賑わいが戻った。地元の氏子らが大きな掛け声とともに、浅草の街を練り歩いた。

ローマで世界農業遺産「琵琶湖システム」の認証授与式

国連食糧農業機関(FAO)の本部があるイタリア・ローマで5月22日、昨年、「世界農業遺産」に認定された滋賀県の「琵琶湖システム」に対する認証授与式が行われた。滋賀県から大杉佳子副知事が出席し、ブルーの着物姿で認定証を受け取った。
対象となった琵琶湖システムは、びわ湖を中心に営まれている伝統的な漁業や環境に配慮した農林水産業の取り組み。びわ湖周辺の水田が魚の産卵場所として豊かな生物多様性を育み、漁業と農業がつながるシステムで、伝統的な漁業や鮒(ふな)ずしなどの独特の食文化が1,000年以上にわたって受け継がれている点が評価されたという。

京都・嵐山 大堰川で4年ぶり平安貴族の船遊び「三船祭」

京都・嵐山で5月21日、車折(くるまざき)神社(所在地:京都市右京区)の「三船祭」が4年ぶりに行われた。これは嵐山の大堰川に、船首に龍の飾りなどを設(しつら)えた4隻の御座船を行き来させ、平安貴族の船遊びを再現するもの。新型コロナウイルス禍で中止が続き、開催されるのは4年ぶりだった。雅楽の音色が響く中、色鮮やかな平安装束を身にまとった子どもたちが舞楽を奉納した。今回は俳優の観月ありささん(46)が参加し、御座船から川面」に扇を浮かべる「扇流し」を披露。多くの観光客らが見入っていた。

日光東照宮 4年ぶりに参加者減らし「百物揃千人武者行列」実施

栃木県日光市の日光東照宮で5月18日、鎧兜(よろいかぶと)を身にまとった市民らが参道を練り歩く伝統行事「百物揃千人武者行列」が4年ぶりに、参加人数を半分ほどに減らしたうえで行われた。
今年の行列には、鎧兜姿の武士や槍持ちに扮した500人余りの市民が参加。午前中、ニ荒山神社から「御旅所」と呼ばれる建物までのおよそ1kmを練り歩いた。
この武者行列は、江戸時代に徳川家康の遺骨を静岡県の久能山東照宮から日光東照宮に移した際の、大規模な武者行列を再現したものとされ、毎年春と秋に行われている。新型コロナウイルス禍で近年は中止されていた。

英女王から維新直後 土佐藩士, 後藤象二郎に贈呈のサーベル見つかる

明治新政府樹立直後の1868年に起こった「パークス襲撃事件」で、英国公使を守った土佐藩士、後藤象二郎に感謝の印として英国のビクトリア女王から贈呈されたサーベルが東京都内で見つかった。
見つかったサーベルは長さおよそ96cm、束(つか)には象牙でライオンの頭の彫刻が施され、刀身には襲撃事件が起きた日付とともに「後藤象二郎に贈る」と彫り込まれている。さやには豪華な装飾が施されている。
事件は、当時の駐日英国公使ハリー・パークス一行が、天皇に謁見するために京都御所に向かう途中、攘夷派の志士に襲撃されたもの。後藤らの活躍でパークスにけがはなかった。
サーベルが見つかったのは東京・丸の内の古美術品などの収蔵施設「静嘉堂文庫」の書庫。同サーべルは6月に同美術館で公開される予定。

4年ぶりに葵祭実施 新緑の都大路に平安”雅”の華やかな行列

上賀茂神社と下鴨神社の例祭、京都三大祭りの一つ、葵祭が1日順延された5月16日、京都市内で行われた。十二単(ひとえ)姿のヒロイン「斎王代」をはじめ、華やかな”雅”の平安装束に身を包み、フタバアオイの葉を飾った武官や女官、牛車などの男女約500人の行列が新緑の都大路を歩いた。行列は京都御所をスタートし、下鴨神社を経て上賀茂神社まで練り歩いた。葵祭は、近年は神事のみで、行列は新型コロナウイルスの影響で中止が続き、2019年以来4年ぶりの開催となった。

土星の衛星 太陽系惑星で最多の145個に, 木星の95個抜く

カナダの大学関係者らは土星の衛星が新たに62個見つかり、太陽系の惑星で最も多い145個になったと発表した。これまでは木星で確認された95個が最多だった。
今回見つかった土星の衛星は小さいもので直径2.5kmほどしかなく、断続的に撮影した複数の画像を重ね合わせた、わずかな光を増幅することで検出できたという。いずれも傾いた楕円形の軌道を持つ不規則衛星グループだった。

香川・善通寺市 弘法大師生誕1250年記念祭でにぎわい復活

香川県善通寺市は今、総本山善通寺を中心に弘法大師空海の生誕1250年記念祭で、地域挙げてお祭りムードに包まれている。
同市の観光は善通寺に依存しており、記念の年は地域のPRの最大の機会だけに、市内のあちこちに記念ののぼり旗が並ぶ。4月から記念イベントが相次いで開催され、JR四国が記念ツアーを企画し、地域ににぎわいを取り戻そうとの意気込みがうかがわれる。

奈良・大安寺で空海の師・勤操大徳をしのぶ法要

奈良市の大安寺で5月7日、弘法大師・空海に仏教を授けた師とされる、奈良時代を代表する名僧の一人、勤操大徳(ごんそうだいとく)をしのぶ法要が営まれた。法要は、勤操大徳が描かれた掛け軸を前に僧侶たちがお経を唱える中、参拝者一人ひとりが焼香。そして、僧侶が読み上げる勤操大徳の歩みや功績を参拝者たちは真剣に聞き入っていた。
大安寺は奈良時代に建立され、東大寺、興福寺などと並ぶ大寺院として栄えた寺で、空海が若い時に修行し一時、住職にあたる別当に就くなど関係が深いことでも知られている。

江戸時代の風俗画の傑作, 国宝「彦根屏風」特別公開

滋賀県彦根市の彦根城博物館で、江戸時代の風俗画の傑作とされる国宝「彦根屏風」が特別公開されている。特別公開は5月16日まで。
縦およそ1m、横およそ3mの金箔で覆われた屏風には当時流行の発信源で、文化サロン的な役割も果たしていた”遊里”での一幕が描かれている。若い男が太刀にもたれたポーズを取っていたり、男女ですごろくを楽しんでいたりする様子が、繊細な筆使いで表現されている。彦根屏風は、江戸時代初期に狩野派の絵師が描いたとされ、風俗画の傑作といわれている。

手塚治虫の未発表原稿公開へ 漫画「ミッドナイト」の原型作

漫画家の手塚治虫(1989年死去)が1986〜87年に連載した「ミッドナイト」の単行本未収録エピソードをまとめた作品集が6月に刊行され、同作品の原型となった未発表作「ドライブラー」のカラー原稿など計6点の新資料が初公開されることが分かった。作品集は「ミッドナイト ロストエピソード」(立東舎)。

京都 二条城の二の丸御殿「牡丹の間」障壁画 原画を公開

京都の世界遺産、二条城(所在地:京都市中京区)で、ふだんは見ることができない二の丸御殿「牡丹の間」の障壁画の原画が展示収蔵間で公開されている。原画公開は6月18日まで。
今回公開されているのは牡丹の間を飾る「牡丹図」と「梅図」の原画。いずれも江戸時代前期、1600年代に狩野派の絵師たちによって描かれたとされ、ふだんは城内で保管されているもの。牡丹図は、前後に雲や岩などが描かれ、奥行きを感じさせる。梅図は、寒風の中で花をつける梅の力強さやたくましさを感じさせる作品。
金箔の下には下書きの「鷹(たか)」の姿が確認でき、当時の障壁画の制作過程を垣間見ることができる貴重な歴史資料という。

松本潤さん「家康」騎馬武者行列で「浜松まつり」に68万人

静岡県浜松市で5月3日から開催された「浜松まつり」は最終日の5日、NHK大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さんらによる「家康公騎馬武者行列」が行われた。同行列を一目見ようと、市によると来場者は同県内外からも数多く集まり、68万人に上った。混雑による事故防止のため、大規模な交通規制や誘導員を配置するなど、浜松市職員や静岡県警から約1,000人が対応にあたった。

博多どんたく港まつり4年ぶりの通常開催で来場者210万人

福岡に初夏の訪れを告げる「博多どんたく港まつり」が5月3、4の両日、福岡市で開催され、4日フィナーレの「総おどり」で閉幕した。昨年は新型コロナウイルス対策で規模を縮小したが、今年は4年ぶりに通常開催となり、好天にも恵まれて沿道は多くの人で賑わった。見せ場のパレードには2日間で延べ183団体約1万6,000人が参加。最後は伝統の「博多祝い唄(祝いめでた)」の歌と「博多手1本」で締めくくった。
主催者発表によると、2日間の人出は延べ約210万人に達し、新型コロナ感染拡大前の水準に戻った。

京都・神護寺で国宝曼荼羅の江戸中期の模写 初の一般公開

平安時代に創建された真言宗の寺院、京都市の神護寺(所在地:京都市右京区)で4月29日から、空海・弘法大師ゆかりの国宝曼荼羅(まんだら)の江戸時代中期につくられた模写が初めて一般公開されている。
これは「高雄曼荼羅」の名前で知られる国宝の「紫綾 金銀泥絵 両界曼荼羅図(むらさきあや きんぎんでいえ りょうかいまんだらず)」で、6年かけて進められていた大規模な修復が終わった。同寺は多くの人に”曼荼羅(まんだら)”を知ってもらおうと、この原寸大の模写を今回初めて一般公開することになった。公開は5月9日まで。
この両界曼荼羅図は「金剛界(こんごうかい)曼荼羅」と「胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅」の2幅で、それぞれ縦と横が4mほどもあり、悟りと慈悲の世界が表現されている。神護寺では「模写といっても江戸時代に当時の天皇の勅願でつくられた貴重なもの。金と銀の線で、非常にシンプルに表現された仏教の世界観を感じていただきたい」と話している。

京都・城南宮で4年ぶり「曲水の宴」平安貴族の遊び再現

京都市伏見区の城南宮で4月29日、平安貴族の高尚な遊びを再現する「曲水の宴」が4年ぶりで行われ、訪れた人たちは優雅なひとときを楽しんだ。曲水の宴は、色とりどりの平安貴族の装束を身に着けた7人の歌人が庭園の小川に浮かべられた”盃”が自分のところに流れ着くまでに、決められた”お題”に合わせ、即興で和歌を詠み、盃の酒を飲む、優雅な遊び。詠まれた和歌は、神職たちが独特の節をつけて披露する。
新型コロナの影響で昨年まで中止されていたが、今年は参観人数を制限して行われ、およそ150人が訪れた。

日本の人口 2070年に約8,700万人に, 高齢化率38.7歳, 少子化加速

国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、日本の人口は2070年には現在のおよそ7割にあたる約8,700万人まで減少し、高齢者の割合は39%近くになる見通しだ。これは2020年の国勢調査をもとに外国人を含め推計したもの。少子化のスピードは一段と早まり、1年間に生まれる子どもの数は、前回の推計よりも3年早い2043年に70万人を下回るとしている。
推計によると、2020年の1億2,615万人から2056年に1億人を割り込み、2070年には8,699万6,000人に減少する。平均寿命は、2020年の男性81.58歳、女性87.72歳から、2070年には男性が85.89歳、女性が91.94歳へそれぞれ延びる。65歳以上の人口の割合=高齢化率は、2020年の28.6%から2070年には38.7%まで上昇するとしている。

ispace 民間初の月面着陸に失敗 燃料切れで十分に減速できず 

宇宙スタートアップのispace(マイスペース)は4月26日、月面着陸船の月への着陸について、「着陸船の状態確認は困難と判断した」と発表した。この結果、成功すれば民間企業として世界初の快挙との期待があった月面着陸は失敗に終わった。
月面着陸失敗の原因について、着陸船は月面に対して垂直になり、最終着陸体制となったが、途中で想定以上に燃料を過剰に消費し、減速に使う燃料がなくなり、降下速度が急速に上がった後、通信が途絶えたことが判明した。
同着陸船は2022年12月に米スペースXのロケットで打ち上げられ、宇宙空間を4カ月半航行して月に到着。順調にいかべ26日午前1時40分ごろにソフトランディングし、着陸する予定だった。

聖徳太子ゆかりの大阪・四天王寺で「聖霊会」舞楽奉納

聖徳太子が建立したと伝わる大阪・四天王寺(所在地:大阪市天王寺区)で4月22日、恒例の大規模な法要「聖霊会(しょうりょうえ)」が行われ、大勢の人が訪れた。同寺では毎年4月22日に聖霊会が行われている。
同日は天候にも恵まれ、訪れた多くの参拝者が見守る中、僧侶や舞人などおよそ100人が笛や太鼓を鳴らしながら境内を練り歩く。その後、古式に則り、国の重要文化財の「石舞台」で舞楽が奉納された。

空海生誕1250年 高松で「不滅の巨人」特別展 国宝10件等60件展示

香川県立ミュージアム(所在地:高松市)は4月22日〜5月21日、弘法大師空海の生誕1250年を記念した特別展を開催する。テーマは「空海 史上最強、讃岐に舞い降りた不滅の巨人」で、国宝10件、重要文化財15件を含む合計60件の作品を集めた最大規模の展示となる。一般の観覧料は1,200円。5月7日までの前期と、5月9日からの後期に分けて、作品の一部を入れ替え作品を紹介する。

漱石、鷗外らの正岡子規宛ての実物書簡5通見つかる

作家の夏目漱石や森鷗外らが俳人の正岡子規に宛てた書簡計5通が見つかった。このうち漱石の3通、鷗外の1通、4通の内容は全集で確認できるが、これまで実物の所在は不明だった。残り1通は詩人の国分高胤からとみられるもの。
これらの中で、特に親密度が分かるのが漱石と子規の関係だ。両者は親友で、旧制第一高等中学の同級生。進級がが危ぶまれた子規のためになんとかしようと試みた経緯をやり取りするもので、言葉遣いやユーモアある筆致から、両者の表情さえ伝わってきそうな文面だ。

薬師寺東塔で落慶法要 新型コロナ禍で3年延期 110年ぶり修理

奈良市の薬師寺で4月21日、約110年ぶりの解体修理工事を終えた国宝・東塔の完成を祝う落慶法要が営まれた。修理はすでに完了し、本来なら法要は2020年4月に行う予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期していた。法要は25日まで行われ、28日から東西両塔の1階部分にあたる初層内陣を一般公開する。僧侶らが東塔の扉を厳かに開くと招待客や参拝客約2,000人大きく拍手、完成を祝った。

インドの人口 世界最多に 年央に中国抜く 国連が推計

国連人口基金(UNFPA)が4月19日公表した世界人口白書によると、7月1日時点の推計でインドが14億2,863万人、中国が14億2,567万人になる。その結果、インドの人口が約290万人上回る。”メーク・インディア”の政策のもと、製造業およびその人材育成へ向け、世界からの活発な企業誘致で高い経済成長を続けるインドと、少子高齢化で人口減、とりわけ生産年齢人口の減少に転じた中国との差が鮮明になっている。

滋賀・長浜曳山祭「子ども歌舞伎」に熱い声援 神社に奉納

ユネスコの無形文化遺産に登録されている滋賀県長浜市の「長浜曳山祭」は4月13〜16日まで行われた。このうち祭のメインの最大の呼び物「子ども歌舞伎」が15日、地元の長濱八幡宮に奉納された。
あいにくの雨にもかかわらず、県内外から集まった多くの見物客が、この1カ月あまりの間、熱心にけいこに取り組んできた、4つの曳山の子どもたちの熱演に大きな拍手を送っていた。
長浜曳山祭は、豊臣秀吉が長浜城主だったころに始まったとされ、豪華な装飾が施された舞台が付いた曳山で披露される子ども歌舞伎が呼び物となっている。

神奈川「鎌倉まつり」鶴岡八幡宮で4年ぶり”流鏑馬”のみ実施

神奈川県鎌倉市で春の観光イベント「鎌倉まつり」が開かれ4月16日、4年ぶりに鶴岡八幡宮の流鏑馬(やぶさめ)だけが行われた。
境内で武士の装束に身を包んだ「射手」と呼ばれる人たちがおよそ250mの道を馬で駆けながら、道中に設けられた3枚の的を狙い、次々と矢を放ち射抜いていった。的は紙や木の板、土器でできており、射抜かれるごとに観客は歓声をあげ拍手を送っていた。
鶴岡八幡宮の流鏑馬は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が天下泰平や五穀豊穣を願って奉納したのが始まりとされている。近年実施が見送られていたが、今年は規模を縮小したが4年ぶりに行われた。

28年までに絶滅マンモスを復活 米バイオ企業が挑戦

絶滅した動物の復活に取り組み、欧米の投資家や科学者らから注目を集める企業がある。米バイオのスタートアップ企業、コロッサル・バイオサイエンスだ。同社は今、絶滅マンモスを復活させると宣言し、2028年までにマンモスの子どもを蘇らせるプロジェクトに取り組んでいる。

大阪・関西万博の記念貨幣発行 1,000円銀貨デザイン公表

政府は2025年に開催する大阪・関西万博に向け、記念貨幣を発行することになり4月14日、その第一弾として発行される1,000円貨幣のデザインが公表された。政府は開催の機運醸成に向け、3回に分けて5種類の記念貨幣を発行する。銀貨は1万3,800円(税込)で5万枚発行される。大阪・造幣局が通信販売し、申込みは8月8日から3週間程度、受け付ける予定。
今回の1,000円銀貨の表面には、10余りの赤い球体が弾むように輪の形に連なる万博の公式ロゴマークが、万博の夢洲会場とともに描かれている。また裏面には公式ロゴマークが描かれ、銀貨に刻まれている溝に光が当たると、虹色に輝いて見えるように加工されている。

春の高山祭「屋台曳き揃え」4年ぶりに実施 外国人観光客戻る

岐阜・飛騨路に春の訪れを告げる「春の高山祭(山王祭)」が4月14、15日、岐阜県高山市で開催された。2020〜2022年は中止された「屋台曳き揃え(ひきそろえ)」が4年ぶりに実施された。豪華絢爛(けんらん)な11台の屋台が桜(ソメイヨシノ)の花が残る街並みを彩り、コロナ前の華やかさを想わせた。
地元観光協会によると、外国人観光客の人出はコロナ前を上回る勢いで、観光需要の本格回復を印象付けた。

大阪万博開幕まで2年, 会場で主要施設の起工式

2025年国際博覧会(大阪・関西万博)開幕まで2年となった4月13日、会場予定地の大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)でパビリオンなど主要施設の起工式が行われた。同万博を運営する2025年国際博覧会協会は、出展者らに対する敷地の引き渡しを開始し、各施設の建設工事が本格化する。
起工式では岸田首相、西村経済産業相、岡田万博担当相ら関係者16人が鍬入れした。また、開催地の大阪府の吉村知事、大阪市の横山市長、経済界から関西経済連合会の松本会長、大阪商工会議所の鳥井会頭らが出席した。

松山・道後温泉本館 24年7月に全館営業再開へ

愛媛県松山市は4月11日、保存修理工事を進めている道後温泉本館について、当初予定を約半年間早めて2024年7月中に全館の営業を再開できる見通しだと発表した。
国の重要文化財の道後温泉本館は明治中期から昭和初期にかけて整備された浴場施設群。現在は一部浴室の営業にとどまっている。

堺 百舌鳥古墳群 5/25~気球で空から一望, 試行運行

世界遺産の大山古墳(仁徳天皇陵古墳)を約100mの上空から一望できるガス気球「おおさか堺バルーン」の運行が5月25日から始まる。堺市が取り組む大山古墳など百舌鳥(もず)古墳群の魅力向上策の一環として1年間、試行運行する。
1回約30人が15分程度、前方後円墳の”鍵穴”の形状や堺市外、大阪湾などの風景を楽しむことができる。利用料金は一般大人で3,600円、子どもで2,400円。国内外の観光客など約8万人の利用を見込む。

196年ぶり復帰の鷹山ご神体に新たな3種の装束新調

2022年7月の京都・祇園祭の山鉾巡行に196年ぶり復帰した鷹山(たかやま)のご神体の新たな装束が新調、完成し4月7日公開された。鷹山保存会などによると、鷹山には鷹狩りを題材に鷹遣(たかつかい)、犬遣(いぬつかい)、樽負(たるおい)と呼ばれる3体のご神体があり、今回江戸期の絵図などをもとに、西陣織の技法で再現された。総事業費は約1,500万円。新調された装束は、後祭(あとまつり)巡行(7月24日)で披露される。

「SL人吉」ラストシーズン 熊本駅の出発式にファン

JR九州は4月8日、人気観光列車「SL人吉」のラストシーズンの運行開始にあたり、熊本駅で出発式を開いた。SL人吉は春から秋の週末を中心に熊本ー鳥栖(佐賀)間を走行しているが、2024年3月に運行を終える。
8日は熊本駅に詰めかけたSLファン数十人に見守られる中、発車した列車は、全132席がが予約で埋まった。同列車は元々、熊本ー人吉(熊本県人吉市)間を走行していたが、2020年の豪雨で肥薩線が被災し、走行区間を変更し、行楽シーズンに運行しているもの。
このSL「58654号機」は1922年製で営業運転しているものでは国内最古。それだけに客車ををけん引する蒸気機関車(SL)が老朽化しているほか、保守点検を担う技術者の確保やメンテナンスの部品調達も難しくなっている。

福井県立大 恐竜化石 切断せずに高精度に撮影

福井県立大恐竜学研究所は4月7日、兵庫県の大型放射光施設「スプリング8」の高エネルギーエックス線CTスキャンを利用し、恐竜化石の骨組織の撮影に成功したと発表した。特徴は化石を切断せず、高精度に観察できる点。骨組織データから死亡時の年齢や成長速度などが分かるという。
福井県で発掘された獣脚類フクイラプトルの大腿骨をスキャンしたところ、化石の薄片を顕微鏡で観察する従来の手法に匹敵する結果が得られた。この手法で骨のあらゆる部分を観察すれば年齢判定の正確性が高まるとしている。

日光東照宮5月例大祭で流鏑馬,武者行列 4年ぶり実施

栃木県日光市観光協会によると、日光東照宮の5月例大祭で、江戸時代から続いている伝統の「流鏑馬」と「百物揃千人武者行列」が4年ぶりに行われることになった。新型コロナウイルス禍で2020、2021、2022年と3年間中止されてきた。
流鏑馬と百物揃千人武者行列は毎年、日光東照宮の春と秋の例大祭に合わせて行われる伝統行事。このうち百物揃千人武者行列は、江戸時代に徳川家康の遺骨を静岡県の久能山東照宮から日光東照宮に移した際の盛大な行列を再現したとされている。
5月17日に流鏑馬、18日に百物揃千人武者行列が、行列に参加する人数を従来の半分に減らして行われる予定。

奈良「平城京」跡地で大型建物跡 舎人親王邸宅か

奈良市埋蔵文化財調査センターによると、1月から行った発掘調査で奈良市「平城京」の跡地で、複数の大型の建物跡が見つかった。敷地の広さは当時の大臣(左大臣・右大臣)の住まいに匹敵するとみられ、専門家は有力貴族の邸宅だった可能性が高いとしている。
建物跡が見つかったのは、平城京の中心部から南東に1kmほど離れた場所。邸宅の敷地の広さは、建物の柱の位置などから当時の区画4つ分にあたる、およそ6haと推定されている。これは当時、左大臣として権力を保持し、藤原氏族と対峙していた「長屋王」など有力者の住まいに匹敵する広さ。
考古学専門家がこの住まいの主の有力候補者として名前を挙げるのが「舎人親王」だ。同親王は『日本書紀』の編纂者として知られる。天武天皇と天智天皇の娘との間に生まれ、奈良時代前半「太政官」トップという要職を務めた人物。邸宅跡の広さや、これまで同親王の邸宅場所が分かっていないだけに、有力視される。

キトラ古墳・石室に3つの壁画を新たに確認 X線で

東京都内で3月23日開かれた文化庁の検討会で、奈良県明日香村のキトラ古墳について、石室の壁をエックス線を使って分析したところ、十二支の「巳(み)」とみられるヘビをかたどった像など3つの壁画が描かれていたことが新たに確認されたことが明らかにされた。
今回十二支の「辰(たつ)」と「巳(み)」「申(さる)」にあたる場所に、顔料の成分とみられる水銀や銅の反応が検出されたという。東京大学の増記隆介准教授は「泥の下にあるものが、よくここまで形として把握できたと思う。キトラ古墳の壁画がどういったものかを考える重要な成果だ」と話している。
キトラ古墳は7世紀末から8世紀初めのころの飛鳥時代に築造されたとされる円形の古墳。40年前(1983年)の調査で石室の内部に極彩色の壁画が描かれていることが分かった、高松塚古墳に続く国内2例目の古墳。

在原業平作の観音菩薩像 奈良国立博物館で公開

国の重要文化財に指定されている奈良市の不退寺の本尊、聖観音菩薩立像の修理が終わり、3月21日から奈良市の奈良国立博物館で特別公開されている。5月14日まで。
高さ1m90cmほどのこの仏像は平安時代の歌人、在原業平がつくったという言い伝えがあり、「業平観音」と呼ばれている。
会場では隣に、最近の調査で対の仏像としてつくられたことが分かった像が並べられ、置かれている。この2体明治時代以降、離れ離れになり、今回の展示が138年ぶりでの再会になるという。

滋賀で「ミナミヌマエビ」約100年ぶりに生息確認

京都大学の研究グループによると、滋賀県内の複数の川で「ミナミヌマエビ」が採集され、およそ100年ぶりに生息が確認された。体長およそ2cmの淡水に生息するミナミヌマエビは西日本の河川や沼などに生息しているが、環境の悪化で数が減少。滋賀県では1915年に採集された標本を除いて記録はなく、すでに絶滅したと考えられていた。
草津市にある琵琶湖博物館ではおよそ30匹のミナミヌマエビが展示されていて、水槽の中を泳ぎ回ったり、コケなどのエサを食べたりする様子を見ることができる。ミナミヌマエビの展示は5月14日まで。

東大 降り注ぐ微粒子で太陽系外生命体の痕跡を探査

東京大学の研究グループは3月22日、太陽系の外から降り注ぐ1ミクロンサイズの微粒子を捕らえることで、太陽系外の生命の痕跡を探すという探査法を公表した。
銀河系の中の多数の恒星に付随する地球型惑星から年間」10万個の微粒子が地球に降り注いでいると考えられるという。この中には太陽系外の生命の痕跡が刻まれた粒子が、日々我々の頭上から近くの地面に落ちてきているかもしれない。もし、これらの粒子を集めることができれば、銀河系の中に生命を宿す星がどれだけあるのか?という問いに迫ることができるとしている。

北斎 版画の代表作「神奈川沖浪裏」3億6,200万円

米国・ニューヨークで3月21日開かれたオークションで、江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎の版画の代表作「富嶽三十六景」のうち、富士山を背景に荒波と船を描いた「神奈川沖浪裏」が、276万ドル、日本円で3億6,200万円で落札された。オークション会社によると、事前の予想額を大きく上回り、北斎の版画としては過去最高額という。

奈良・富雄丸山古墳 地域振興への活用考えるシンポ

奈良大学は3月19日、4世紀後半に築造された奈良市の国内最大の円墳、「富雄丸山古墳」を地域の振興にどのように活かすかを考えるシンポジウムを開いた。
同古墳の発掘に関わった豊島直博教授が、今回の調査で過去に類を見ない盾のような形をした銅鏡や、波打つような形の長さ2mを超える鉄の剣などが見つかったことを報告。また、古墳を観光資源として活用している各地の事例などを紹介した。
会場には考古学ファンや市民らおよそ100人が参加、講演の内容などを熱心にメモする姿もみられた。

京都・平岡八幡宮 足利義満ゆかり「花の天井」公開

室町幕府の第三代将軍、足利義満ゆかりの京都・平岡八幡宮(所在地:京都市右京区)で、四季折々の花々が描かれた「花の天井」が特別公開されている。公開は5月15日まで。花の天井は毎年、春と秋に特別公開されている。
本殿の天井にはおよそ70cm四方の漆塗りの枠があり、義満が集めていたとされる花や木が描いた44枚の絵がはめ込まれている。絵は薬草が多いが、ヤマザクラ、カエデなどのほか、当時の日本にはなく、海外から持ち込まれたとみられるブドウやザクロなどもある。

徳川三代宿泊 滋賀・永原御殿跡から基礎の石列発見

滋賀県野洲市教育委員会は3月16日、徳川家康・秀忠・家光の3将軍が上洛時に宿泊した城郭「永原御殿跡」から、隅やぐらの基礎の石列が見つかったと発表した。
同市教委によると、石列はやぐらの東壁と南壁の基礎で、一辺30〜60cmの石が東西約4.6m、南北約5.1mにわたって並んでいた。この石列の上に土台となる木材を置き、その上にやぐらの柱を立てたとみられる。出入り口のあった東側では、根石も確認された。
これらは当時の建築図面に記されている「乾角御矢倉(いぬいすみのおんやぐら)」という平屋建てのやぐらが、図面通りの位置にあったことを裏付けるという。

京都・東福寺 大涅槃図 約100年ぶり修理終え公開

京都の東福寺(所在地:京都市東山区)で3月14日から、大涅槃(ねはん)図がおよそ100年ぶりに修理を終え、一般公開されている。公開は16日まで。
この涅槃図は高さ11m、幅6mある。室町時代の僧侶で絵師だった吉山明兆が描いたとされていて、汚れや傷みが目立ってきたため、96年前の昭和2年以来となる、大規模修理が行われてきた。14日は法堂で修理の完成を祝う法要が営まれた。
涅槃図には釈迦が亡くなった直後、蓮の花を枕に横になっている釈迦の姿、死を悲しむ弟子たち、ゾウ、ネコなど様々な動物が周りを囲んでいる。修理は3年半かけて行われ、汚れが落ちて色合いが全体に明るくなったほか、顔料が剥がれ落ちないための対策も施された。