国連環境計画(UNEP)は、今後数年以内に産業革命以前からの気温上昇が1.5度を超える見通しにあるとする報告書を発表した。
地球の温暖化が加速する中、パリ協定で各国が決めた温暖化ガス削減削減目標(NDC)を達成し、CO2排出量の実質ゼロにできたとしても、気温上昇は1.8度にに達するという。すなわち、目標達成は全く困難ということだ。現在の平均気温は10年間当たり約0.25度のペースで上昇しており、2024年には1年で1.5度を超えている。
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エジプトで1,800万年前の新種の類人猿の化石を発見
北アフリカ、エジプトで初めて類人猿の化石が見つかった。新たに発見された化石は、下あごの一部と、歯の一部の化石で、類人猿がユーラシア大陸に広がる前の1,800万年〜1,700万年前のものとみられる。
この新種の類人猿は「マスリピテクス・モグラエンシス」と学名が付けられた。テナガザル、オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ、ヒトなどを含むヒト上科「ホミノイド」というグループの共通の祖先とほぼ同じ姿をしていたと考えられる。
これらの研究成果はエジプト、マンスーラ大学の研究チーがまとめたもので、論文は3月26日付で学術誌「Science」に掲載された。
現在見つかっている初期の類人猿の化石の殆どは、東アフリカで出土したものだ。今から1,600万年〜1,400万年前の中新世中期と考えられてきた。だが、今回北アフリカで初めて類人猿の化石が見つかった。
「飛鳥・藤原の宮都」世界文化遺産に登録決定
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炎暑の古都 祇園祭・後祭で11基が華やかに巡行
祇園祭 前祭 23基の山鉾巡行 ”辻回し”に歓声
京都・祇園祭のハイライト、前祭(さきまつり)山鉾巡行が7月17日、うだるような暑さの中、京都市内中心部(四条通ー河原町通ー御池通)で行われた。京都府警の発表によると、沿道を約19万人の観客が埋め尽くした。
”動く美術館”とも称される23基の山鉾が四条烏丸を、四条通を東へ向け、先導を務める「長刀鉾」が「エンヤラヤー」の掛け声とともに出発。四条河原町で重さ数トンもの豪奢な山・鉾を90度向きを変える、最初の”辻回し”。観客の歓声と拍手が起こる。北へ向きを変えた山鉾が河原町通を北進。河原町御池では2度目の辻回しで向きを変え、御池通を西進。烏丸御池を過ぎ、新町御池までの行程を巡行した。長刀鉾に続く「山一番」を今年、くじで引き当て担ったのは「郭巨(かっきょ)山」だった。
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131億年前の超巨大ブラックホール 国際チーム発見
日米欧などの国際研究チームは、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡「ユークリッド」を使って、今から約131億年前に存在した超巨大ブラックホールを発見した。
オランダのライデン大学を中心とした国際研究チームは、今回31個のクエーサーを見つけた。クエーサーは銀河の中心にあるとされる超巨大ブラックホールに物質が引き込まれるときに高温に加熱され、強烈な光を放つ天体だ。
31個のクエーサーのうち、12個は約130億年前より遠い宇宙に存在する。うち2つは宇宙誕生から約6億7,000万年後に存在したクエーサーで、今から約131億年前となる若い宇宙で見つかった。地球から最も遠い距離(最古)のクエーサーの記録を更新した。
研究成果は欧州の「アストロノミー・アンド・アストロフィジックス」に掲載された。
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「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産へ, 登録勧告
文化庁は6月6日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、イコモスが、奈良県中部の遺跡群「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)」を世界文化遺産に登録するよう勧告したと発表した。勧告では、選考基準である「文化的伝統や文明を伝承する物証として無二、少なくとも稀有な存在」といった基準を満たすと評価した。
韓国・釜山で7月19〜29日開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式に登録が決まる見通し。登録されれば、国内の世界遺産は文化22、自然5の計27件となる。
飛鳥・藤原の宮都は、6世紀末〜8世紀初頭の19の資産で構成される。中心となる資産は「大化の改新」の舞台となった飛鳥宮跡(所在地:奈良県明日香村)と、その後に造営された日本初の本格的都城「藤原京」の中心だった藤原宮跡(同奈良県橿原市)。710年、元明女帝が平城京に遷都するまで政治や文化の中心地だった。
ネアンデルタール人 歯の治療は現生人類以上
ロシア科学アカデミー考古学・民俗学研究所の研究チームが、最近シベリアの洞窟で発見された5万9,000年前のネアンデルタール人の臼歯にあけられた奇妙な穴を詳しく調べたところ、ネアンデルタール人が痛む歯を治療する器用さを持っていたことが明らかになった。
彼らは、石器で歯に穴をあけ、化膿(かのう)した歯髄を慎重に取り除いていたことをうかがわせた。こうした先史時代の処置は、現生人類が虫歯を治療した最古の証拠よりも約4万年も古い。この論文は5月13日付で学術誌「PLOS One」に掲載された。
私たち現生人類(ホモ・サピエンス)は、ネアンデルタール人を思考ではなく、本能で行動する、棍棒を振るう野蛮な穴居人として表現することが多い。しかし、近年明らかになった事例をみると、約4万年前の更新世後期に絶滅したネアンデルタール人が、芸術的な表現をし、死者を追悼する知的な生きものだったことを示唆しているーーと記している。
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恐竜絶滅起こした小惑星衝突の痕跡 北海道で発見
東北大学、東京大学、福井県立大学などの研究チームは、約6,600万年前の白亜紀末にメキシコでユカタン半島付近で起きた小惑星衝突の衝突時に似た痕跡を示す地層を北海道東部の浦幌町をを流れる川流布(かわるっぷ)川の支流上流で発見したと発表した。地層が含む金属成分や微生物の化石などを詳しく分析し、白亜紀末を示すK/Pg境界層の一部であることを突き止めた。
小惑星衝突の痕跡が、科学的な証拠を伴って日本国内で見つかるのは初めて。これらの共同研究の成果は、科学誌「コミュニケーションズ・アース・アンド・エンバイロメント」に掲載された。
白亜紀末、小惑星の衝突により恐竜などの生物が大量に絶滅したとされている。小惑星に多く含まれたイリジウムやオスミウムなどの金属元素が地球全体に広く降り積もった。
旧人 石器使い虫歯治療していた 5万9,000年前
ロシアなどの研究チームが5月13日、米科学誌プロスワンに、旧人ネアンデルタール人が小型の石器を使って虫歯を治療していたとみられる化石を見つけたと発表した。歯は約5万9,000年前のもので、同チームは本格的な虫歯治療を施した最古の事例だとしている。
歯は下顎の奥歯で、ロシア・南シベリアのアルタイ山脈にある洞窟で発見。性別は不明の成人のもの。歯髄に届くほどの深い穴が開いていた。偶然できた損傷ではなく、治療によって意図的に施されたものだとチームは分析した。そして、治療後もこの人物は長期間生存したとみられるという。
チームは、虫歯治療にあたって「痛みの原因を診断し、適切な石器を選ぶ必要があった」と指摘。ネアンデルタール人が「洗練された認知能力を持っていたことを示している」としている。
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米有人月探査打ち上げ成功 約半世紀ぶり
米国航空宇宙局(NASA)は4月1日午後6時35分(日本時間2日午前7時35分)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから、月周回に向かう米国とカナダの飛行士4人が搭乗した宇宙船「オリオン」を打ち上げ、予定していた軌道への投入に成功した。人類初の月面着陸を果たした「アポロ計画」以来、約半世紀ぶりに人類が月を目指す。
米国主導で日本も参加する有人月探査「アルテミス計画」の第2弾にあたる今回の「アルテミス2」では、約10日間飛行し、月の裏側を回って地球に帰還する。
オリオンは2022年の「アルテミス1」で無人飛行に成功。今回は、月周辺の厳しい環境で、人を乗せた宇宙船や生命維持装置が設計通り作動するか検証する。2028年を目標とする有人月面着陸につなげる。その後、日本人飛行士が月に降り立つ予定も組まれている。
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飛鳥・甘樫丘で官僚邸宅か 天武・持統朝の塀跡
奈良県明日香村教育委員会は3月18日、同村の甘樫丘(あまかしのおか)遺跡群で、7世紀後半に造られたとみられる塀跡が見つかったと発表した。今回見つかったのは1辺約1.2mの方形の柱穴5カ所。昨年度の調査結果分も合わせると南北15m以上、東西7.2m以上の敷地を区画する塀があったとみられる。
専門家は律令国家の成立を目指していた天武・持統両天皇の時期の甘樫丘は官僚層の住宅施設があった可能性を指摘する。また、ここは有力豪族らの政争の場でもあった。
「日本書紀」によると、飛鳥時代前半の有力豪族で、天皇を凌ぐほどの権勢を誇った蘇我蝦夷(えみし)と息子の入鹿(いるか)が甘樫丘に邸宅を築いているが、中大兄皇子、中臣鎌足(後の藤原鎌足)らによる645年の「乙巳(いっし)の変」で、その豪壮な邸宅は焼き払われたとされる。
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インドネシア・ムナ島で世界最古の手形壁画
インドネシア国立研究革新庁とオーストラリア・グリフィス大学などの調査で、インドネシア中部・ムナ島の洞窟にある手形の壁画が、6万7,800年以上前に描かれたことが分かった。成果は1月21日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。これまで最古の壁画と考えられてきたスペイン・アルタミラの洞窟壁画より1,000年以上遡ることになり、世界最古とみられる。
壁画があるのは、ムナ島の奥行き23m、高さ8mのメタンドゥノ洞窟。内部には馬に乗って狩りをする人物や鳥など400点以上の絵が褐色の顔料などで描かれているのが見つかっており、今回の手形は2015年に発見された。壁面に手を置き、顔料を吹き付けて制作したステンシル画と考えられる。
研究チームは2023年以降、手形の上に形成された炭酸カルシウムの堆積物を分析した。人物や鳥などは、より新しい年代に描かれていた。
島根県 江戸期の竹島地図 資料71点取得
島根県は1月13日、江戸時代に描かれたとみられる竹島(所在地:島根県)の絵図「松島之図」や、鳥取県米子市の商家、村川家が竹島で漁などをしていたことを記した「村川家文書」など資料71点を取得したと発表した。島根県は「竹島が古くから日本児9んの活動の場であったことを示す第一級の史料」としている。
松島之図は17世紀末から18世紀初めのものとみられ、島の形状など地理的特徴が」詳細に描かれ、島の周囲と現在の隠岐諸島までの距離なども記されている。今回個人から購入した。
村川家文書は、村川家とともに幕府の許可を得て、竹島や竹島に近い韓国東部・鬱陵島(ウルルンド)でアシカ猟やアワビ漁をしていた米子市の商家、大谷家(おおやけ)との間で、漁の収益について取り決めた文書など69点。島根県が個人から寄贈を受けた。このうち「竹島松島の絵図」は鬱陵島や隠岐諸島、竹島が描かれている。

