海外パビリオン 3つのサブテーマに分け配置 大阪・関西万博

博覧会協会は25年万博に参加する国々のパビリオンの配置図を発表した。リング状の巨大木造建築物「大屋根リング」の内側に万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の、3つのサブテーマ①「いのちを救う」②「いのちに力を与える」③「いのちをつなぐ」−−のエリアに分けて配置される。
このうち「いのちを救う」エリアではオランダ、イタリア、「いのちに力を与える」エリアでは米国、カタール、中国、「いのちをつなぐ」エリアでは韓国、ドイツ、サウジアラビア−−などのパビリオンがそれぞれ配置されている。

トルコ軍艦沈没事故から134年 和歌山県串本町で追悼式典

和歌山県串本町の沖合で明治23年9月16日、トルコの軍艦「エルトゥール号」が台風の影響で沈没し、乗組員500人以上が亡くなった水難事故から134年になるこの日、同町にある慰霊碑の前で、犠牲者を追悼する記念式典が行われた。同式典には駐日トルコ大使館のコルクット・ギュンゲン特命全権大使、串本町の田嶋町長らトルコの関係者や地元の人々などおよそ40人が参列した。
この事故で500人以上の乗組員が犠牲となったが、地元住民の救助活動によって69人が救助され、日本とトルコの友好関係が深まるきっかけになったといわれる。

高齢者の推計人口 過去最多の3,625万人 全人口の29.3%

総務省は9月15日、65歳以上の高齢者の推計人口を発表した。15日時点の高齢者は前年比2万人増の3,625万人、総人口に占める割合も同0.2ポイント上昇して29.3%となり、いずれも過去最高を記録した。
高齢者の男女別内訳は、男性が1,572万人で男性全体に占める割合が26.1%、女性は男性より481万人多い2,053万人で女性全体の32.3%だった。世代別でみると、70歳以上は2,898万人と総人口の23.4%、80歳以上は1,290万人で同10.4%となった。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、第2次ベビーブーム期(1971〜1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年には34.8%に達すると見込まれている。

大阪・岸和田市で猛暑の中 34台のだんじりが豪快に疾走

猛暑の中、大阪府岸和田市で9月14、15の両日、伝統行事「だんじり祭り」があった。今年も市内各地区から34台(岸和田地区22台、春木地区12台)のだんじり(山車)が参加した。
だんじりは、高さおよそ4m、重さおよそ4トンで、ねじり鉢巻に法被(はっぴ)姿の若者たちが太鼓や笛など鳴り物とともに、”そーりゃ”の掛け声をあげながら、街を豪快に駆け巡る。最大の見せ場は疾走するだんじりが交差点を勢いよく回る「やり回し」。だんじりの屋根の上でうちわを持って舞う”大工方”の合図で呼吸を合わせ、だんじりが勢いよく曲がると、見物客から一斉に大きな歓声が挙がっていた。

ispace 12月に月面探査「HAKUTO-R」ミッション2打上げへ

ispace(本社:東京都中央区)は9月12日、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッションの打上げを12月に予定していると発表した。このミッション2でRESILIENCEランダー(月着陸船)が着陸予定となる月の地点を「Mare Frigoris」(寒さ・氷の海、Sea of Cold)の中央付近とすることも併せて明らかにした。
ミッション2の目的は、ランダーの設計・技術、および月面輸送サービス・月面データサービスの提供という事業モデルのさらなる検証と強化。また、資源探査の初期的な取り組みを自社開発のTENACIOUS(テネシアス)ローバー(月面探査車)を用いて実施する。

文化庁「飛鳥・藤原」世界文化遺産の国内候補に推薦

文化庁の審議会は9月9日、奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)とその関連資産群」について、2026年の世界文化遺産への登録を目指して、国内の候補として推薦することを決めた。同資産群は奈良県明日香村と橿原市、櫻井市の6世紀末から8世紀初めにかけて飛鳥時代の文化財で構成される。

滋賀・中沢移籍で弥生期の大型建物跡発掘 近畿地方で最大

滋賀県栗東市教育委員会は9月5日、栗東市から草津市にまたがる中沢遺跡で、弥生時代後期前半の大型掘っ立柱建物跡が見つかったと発表した。建物規模は東西8.9m、南北4mで面積は35㎡を超え、同時期としては近畿地方最大という。
調査した栗東市出土文化財センターによると、建物跡は住宅建設予定地で見つかり、当時は共同の集会所や倉庫などとして使われていたと推測される。
今回の大型建物跡は、弥生期後期前半という空白期間を埋める手掛かりになるという。弥生土器や石器なども見つかった。

藤原京跡で出土の木簡に「九九」早見, 一覧表の一部か

奈良文化財研究所が2001年に行った藤原京(所在地:奈良県橿原市、694〜710年)跡の発掘調査で、出土した1万3,000点近くの木管の中から掛け算の「九九」の計算が記されていたことが分かった。専門家は役人が徴税の計算などに使った最古級の早見表、九九の一覧表の一部と考えられるとしている。
長さ16cm程度、幅1cmほどの木管を赤外線を使って調べたところ、上から「九々八十一(くくはちじゅういち)」「四九●六(しくさんじゅうろく)」などの数字が記されていた。これらの数字の並びについて、中国で見つかった木簡の「九九」の一覧表なども参考にしたうえで、同研究所が考えた「5行・8段」の一覧表に当てはめると並び方が一致した。

東京タワー来場者 開業66年で累計1億9,000万人に到達

東京タワー(所在地:東京都港区)の来場者が9月4日午前、累計1億9,000万人に達し、記念式典が行われた。節目の来場者となったのは米国・シアトルから日本を訪れたトビー・トングさん(34)とラウレル・トングさん(33)の夫婦で、記念品や花束を受け取った。
東京タワーは1958年、高さ333mの電波塔として開業、今年で66年を迎え、国内外から多くの観光客が訪れている。

兵庫・丹波篠山で発掘の恐竜化石 新種の「角竜類」と判明

兵庫県立人と自然の博物館と岡山理科大などの国際研究グループの調べによると、兵庫県丹波篠山市のおよそ1億1,000万年前の地層から見つかった恐竜の化石が「角竜類(つのりゅうるい)」という草食恐竜の新種であることが分かり、発掘された場所にちなみ「ササヤマグノームス・サエグサイ」と名付けられた。
化石は、頭に角などがある角竜類の仲間の「ネオケラトプス類」のもので、同研究グループによると、骨の細部にほかのどの角竜類にも見られない特徴が複数確認されたことから、新種で「種」の上位にあたる「属」のレベルでも新しいものであることが分かった。

京都・二条城 本丸御殿 耐震補強後18年ぶり一般公開

耐震補強などの工事が行われていた京都市の世界遺産、二条城(所在地:京都市中京区)本丸御殿の一般公開が、9月1日から18年ぶりに始まった。同御殿は明治27年に京都御所近くにあった桂宮家の御殿を移築したもので、国の重要文化財に指定されている。2017年から耐震補強などの工事が行われていたが、昨年度工事を終えた。
その結果、今回お披露目された本丸御殿のふすまや壁は230点余りの障壁画で彩られ、御書院は部屋の装飾に金箔が貼られている。1日は事前に予約した15人ほどのグループが、障壁画などに一つひとつ、ゆっくり足を止めながら鑑賞していた。

12企業・団体の「未来の都市」パビリオンの展示内容発表

2025年大阪・関西万博で国内12の企業と団体が取り組む「未来の都市」をテーマにしたパビリオンの展示内容が発表された。このパビリオンは気候変動など地球規模の課題を解決しながら、誰もが幸せな暮らしを実現できる未来の都市がテーマ。会場でも最大規模の4,800㎡の延床面積に、実施主体の博覧会協会と12の協賛企業などがプレゼンテーション展示を行う。
日立製作所とKDDIは、持続可能な社会に向けた取り組みを行わなかった場合の2035年に生きる10歳の少年から”SOS”を受け取ったという設定の映像を上映するシアターを設ける。そこで来場者がスマートフォンなどを使って、今できる取り組みを選択していくことで、未来がより良い方向に変わることを体験してもらうコンテンツを展示するという。商船三井は船の帆で受けた風で船底のタービンを回し、そのエネルギーで水を分解して水素を生産し、運搬もする未来型の船の模型を展示する。

絶滅危惧種マルミミゾウが国内初の妊娠 25年夏に出産 広島

広島市安佐動物公園は8月21日、絶滅の恐れがあるゾウ「マルミミゾウ」について、国内初の妊娠を確認したと発表した。妊娠したのはマルミミゾウの「メイ」。推定25歳で、西アフリカのブルキナファソから2001年に来園した。14日のエコー検査で妊娠を確認した。出産は2025年8〜10月のみ込み。
同園によると、マルミミゾウの野生個体は極めて少なく、飼育も世界で3頭のみという。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでリスクの高い「深刻な危機」に分類されている。同園ではメイと、秋吉台自然動物公園サファリランド(所在地:山口美祢市)から受け入れた雄の「ダイ」の計2頭を飼育している。

信長が敵将, 細川昭元に宛てた降伏促す文書見つかる

東京大学史料編纂所の調査によると、織田信長が敵対する武将に降伏を促す文書が見つかった。これは泰巖歴史美術館(所在地:東京都町田市)所蔵の史料で、信長が天下統一を目指し、将軍・足利義昭とともに上洛して間もない時期のもの。
「天下布武」の朱印などから1570年、現在の大阪・摂津で城に立てこもった敵将の名門・細川家の細川昭元に宛てた、降伏を促す文面が綴られている。播磨などの領地を与えることや、四国については、影響力を持っていた昭元を特別に扱うとしている。昭元がこの条件を受け入れたかどうかはわかっていないが、文書の翌年には信長に降伏した記録が残っている。

古都の夜空照らす「京都 五山送り火」4.7万人が見守る

お盆に迎えた先祖の霊を送り出す「京都 五山送り火」が8月16日夜、京都市街を囲む、東山区、左京区、北区、右京区の山々で、地元住民らでつくる各地区の保存会の手で行われた。
東山の如意ヶ嶽で午後8時に大文字の「大」の字に火が灯り、以下、5分間隔で「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順で文字や形に点火され、盆の京都の夜空を赤々と照らした。市街地の中層ビルの屋上や鴨川沿いはじめ眺望の利く場所で市民や観光客らは年に1度の宗教的な伝統行事、”火のショー”を見守った。警察によると、今年は昨年より2万人以上多い、およそ4万7,000人が訪れた。

インドネシアで世界最小の人類化石発見 推定100cm

日本、インドネシア、オーストラリア、米国の国際研究チームは、インドネシアのジャワ島の東にあるフローレス島で世界最小サイズの人類の化石を発見した。見つかったのは70万年前の地層から出土した原人の大人の上腕骨で、推定身長は約100cmと分析した。同島で暮らしていた原人は、70万年前にはすでに小柄な体格だった事が判明した。
フローレス島の約6万年の地層から非常に小柄な”フローレス原人”の化石が見つかったことが、2004年に報告されていた。海に隔てられた孤島で太古に人類が暮らし、小さく進化したことは大きな発見だったが、謎に包まれていた進化の過程が今回、デジタル機器などにより明らかになった。現代人並みに大柄だったジャワ原人が約100万年前にフローレス島に渡り、劇的に小さく進化したとみられる。
これらの成果は、英科学誌ネイチャーズ・コミュニケーションズに掲載された。

様々なスポーツの歴史刻む 甲子園球場100周年で記念式典

春夏の高校野球やプロ野球・阪神の本拠地として、様々なアスリートの感動的なスポーツシーンの舞台として歴史を刻んできた甲子園球場が8月1日、開場から100周年を迎え、記念式典が開かれた。兵庫県西宮市の甲子園球場は、大正時代「の1924年8月1日に「甲子園大運動場」として誕生。
式典は、伝統の阪神ー巨人戦に先立ち、試合開始前の午後5時半ごろから開始。阪神史上最高の助っ人といわれ、2年連続の三冠王に輝いたランディ・バースさんや、早稲田実業で春夏合わせ5季連続で甲子園出場した荒木大輔さんなどが出席。大の阪神ファン、俳優の渡辺謙さんの掛け声が会場の雰囲気を盛り上げた。
試合開始に先立ち、阪神を球団史上初の日本一に導いた吉田義男さんと、巨人V9時代のエースとして活躍した堀内恒夫さんが始球式を務めた。こうして甲子園球場は新たな100年に向けスタートを切った。

新種の恐竜と判明の化石 兵庫・三田市の博物館で展示

兵庫県三田市の「県立人と自然の博物館」で、新種であることが判明した恐竜の化石の展示が始まった。これは14年前に同県丹波篠山市の、およそ1億1,000万円前の白亜紀前期の地層で発掘された恐竜の化石。
研究者や大学教授らによる調査で、鳥類に近い「トロオドン科」に分類されることが分かった。だが、前足の指の骨に一対のくぼみがあるなど、ほかのトロオドン科にはない特徴が見つかったことから、新種と判明。7月、国際的な学術誌に掲載された。

パリ五輪 7/26開幕 日本選手団最多の409人 金20個目標 

パリオリンピックが7月26日開幕した。今回の大会は『広く開かれた大会』をスローガンに、夏季五輪史上初めてスタジアム以外のセーヌ川で開会式が行われた。エッフェル塔がレーザー光線で、パリの上空が様々に照らし出される光の演出は圧巻だった。愛の讃歌が流れる中、エッフェル塔のステージに登場したセリーヌ・ディオンが美しい歌声を響かせた。長く記憶に残りそうな開会式だった。
パリ五輪はエッフェル塔スタジアム、コンコルド広場、ヴェルサイユ宮殿前などの街中も競技会場となって実施される。日本選手団の選手数は海外で行われる大会では史上最多の409人となった。目標とする20個の金メダル獲得を目標に8月11日までの17日間の戦いが幕を開けた。
パリ大会には32競技の合わせて329種目に200ほどの国・地域などから男子がおよそ5,700人、女子が5,500の合わせて1万1,000人余の選手がエントリーしている。このほか、難民選手団が前回の東京大会より8人増えて、これまでで最多の37人、ウクライナ侵攻により、国として参加が認められていないロシアと、その同盟国のベラルーシ国籍の選手がか”AIN”と呼ばれる「中立的な立場の個人の資格の選手」として合わせて32人が出場する見込み。

大阪・天神祭 夏本番「船渡御」と奉納花火が夜空彩る

水の都・大阪に夏本番を告げる大阪天満宮(所在地:大阪市北区)の天神祭は7月25日、クライマックスの「船渡御(ふなとぎょ)」を迎えた。市中心部を流れる大川では午後6時過ぎ、菅原道真のご神霊を乗せた船をはじめ、赤や白の提灯で飾られた船が次々と出発。太鼓や鉦(かね)を鳴らしながら往来、総勢約100隻の船が行き交った。また、夜空を彩る奉納花火も打ち上げられ、見物客を魅了した。

京都・祇園祭 後祭で山鉾11基が巡行 前祭とは逆ルートで

京都・祇園祭は7月24日、四条通〜河原町一帯の京都市内中心部で後祭の、前祭の巡行(17日)とは別の、それぞれ豪奢な山鉾11基による巡行が行われた。午前9時半ごろ、先頭の橋弁慶山が前祭とは逆のルートで出発。四条河原町の交差点では話題にされる「鉾」の「辻回し」ほか、「山」が90度、方向転換する「辻回し」がみられた。男衆らが小型の山を肩に担ぎ、威勢の良い掛け声で回転させた。見物客は前祭とはまた別の、精緻な図柄の前懸けや躍動感ある人形が飾り付けられた山鉾に見入っていた。
京都・祇園祭の山鉾巡行は、かつての「伝統を重んじるべきべきだ」との考え方のもと、2014年から古式に則って前祭(7月17日)と後祭(7月24日)に分けて実施されている。

京都・祇園祭 前祭23基の山鉾巡行 古都の夏優雅に彩る

京都・祇園祭のハイライト、前祭の23基の山鉾巡行が7月17日、京都市内中心部の四条通〜河原町一帯で行われた。巡行は午前9時ごろ、祇園囃子の響きとともに、先頭の長刀鉾が四条烏丸交差点を出発。”動く美術館”とも称される、豪奢な装飾品に彩られた山鉾23基が都大路を進む。
最大の見せ場は鉾を90度に方向転換する”辻回し”。鉾の車輪の下に竹を敷いて水を撒き、男衆が「よーいとせ」の掛け声とともに縄を引くと、鉾は滑るように向きを変える。
この日、京都市内は午前10時までに気温30度を超え、梅雨明け前の湿気が肌にまとわりつく、蒸し暑さに見舞われた。このため、零年以上に団扇(うちわ)や手持ち扇風機で涼をとる見物客の姿が目立った。7月24日の後祭では別の山鉾11基が巡行する。

滋賀・近江八幡市で豊臣秀次の法要 謀反の疑いで自害

滋賀県近江八幡市で7月15日、豊臣秀吉の養子で豊臣政権の後継者として関白となった秀次の命日の同日、厳かに法要が営まれた。法要が営まれたのは秀次が築いた近江八幡市の八幡城の跡にある「村雲御所瑞龍寺門跡」で、地元の住民らおよそ120人が参列した。
秀次は秀吉の姉の子で、その後、秀吉の養子となり関白に就任した。だが、秀吉に側室、淀殿との間に男子、秀頼が生まれたことで人生が暗転。秀頼を後継者としたい秀吉の思惑も加わって、謀反の疑いをかけられ、1595年7月15日、自害させられた。併せて秀次の一族すべてが刺殺された。豊臣家の”闇”の歴史の主人公だ。

博多祇園山笠フィナーレ 土砂降りの中、山車が街を疾駆

福岡伝統の夏祭り「博多祇園山笠」は7月15日早朝、あいにくの土砂降りの中だったが、多種多様な装飾を凝らした山車が街中を駆け抜ける「追い山笠」でフィナーレを飾った。
博多の町ごとにつくる七つの「流れ」が、「舁(か)き山笠」と呼ばれる山車を担いで約5kmのコースを走るフィナーレ。法被に締め込み姿の”舁き手”たちの掛け声で重さ約1トンの山車を担いで豪快に進む。勇壮な姿に早朝の博多の街は熱気に包まれていた。

米ペリー 横浜に上陸170年 警備を担った武士目線で記念展

2024年はペリー提督率いる米国艦隊が日本の海に現れ、横浜に上陸し、日米和親条約が結ばれてから170年目にあたる。この節目の年を記念し、ペリー来航に際し現場で警備を担った武士たちの目線から、彼ら残した日記や手紙をもとに、ペリー来航の新たな一面を分かりやすく紹介する展示会が、横浜市歴史博物館で開かれる。
170年記念展『サムライ Meets ペリーWith黒船ー海を守った武士たち』の会期は7月13日〜9月1日。開館時間は9時〜17時。観覧料は一般1,000円、高校・大学生500円、小・中学生200円。
当時、江戸幕府はペリー来航に備えて江戸湾の警備を強化。横浜市域では武州金沢藩(神奈川県横浜市)、鳥取藩(鳥取県)、小倉藩(福岡県)、松代藩(長野県)などが警備を担当した。

京都 祇園祭 四条通で山鉾巡行を前に「鉾建て」始まる

京都・祇園祭のハイライト、山鉾巡行(前祭は7月17日、後祭は7月24日)を前に、京都市内の四条通など中心部では7月10日から、鉾を組み立てる「鉾建て」が始まった。木材を組み合わせ、くぎを一切使わず、縄だけで固定する「縄がらみ」という方法で組み立てていく。周辺では交通規制が始まり、行き交う人の中には組み立ての様子をカメラにおさめる人もいる。組立作業は12、13日ごろまで続けられる。

「広重 -摺の極-」国内外から作品330点集めた歌川広重展

国内外から330点の作品を集めた「広重 ー摺の極(すりのきわみ)-」と題した浮世絵師・歌川広重(1797〜1858年)の展覧会が7月6日、大阪市阿倍野区のあべのハルカス美術館で始まった。同展覧会は前半と後半に分け、作品を入れ替えて開かれる。9月1日まで。
歌川広重は風景画の浮世絵で、葛飾北斎とともに人気を集め、『名所江戸百景』はオランダのゴッホが構図や画法を模写したことでも知られる。
広く知られる代表作『東海道五拾三次』から『日本橋 朝の景』『蒲原 夜の雪』など、晩年の代表作『名所江戸百景』から『深川洲崎十万坪』など、このほか、広重が世に知られる前の初期の作品や美人画なども数多く展示されており、広重の様々な魅力に触れることができる。

弥生期 大集落, 墓域から人骨, ガラス玉 大阪 茨木市の遺跡

大阪府茨木市教育委員会と府文化財センターは7月5日、弥生時代の大規模な集落と墓域が見つかっていた茨木市の郡(こおり)遺跡・倍賀(べが)遺跡で、人骨や青いガラス玉が残る木棺墓、鍵穴型の竪穴住居などが見つかったことを明らかにした。
両遺跡は300〜400年間も継続した、近畿でも屈指の集落遺跡。船を線刻した土器、銅鐸型土製品の破片、用途不明の土製品など珍しい遺物や遺構が次々と見つかっているという。見つかった木棺墓は13基。居住域では少なくとも竪穴住居を50棟確認。うち5棟は焼け、焼け落ちた部材も一部残っていた。

平城京跡から奈良時代の大量の木簡群「烏賊」「ナシ」

奈良文化財研究所は7月2日、平城京跡(所在地:奈良市)で発掘された奈良時代の木簡群から烏賊(イカ)や魚の干物、ナシなどの荷札が確認されたと発表した。いずれも聖武天皇(701〜756年)即位後の宮中祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」の供え物とみられる。
平安時代の法典「延喜式」にもこれらの品が供え物として定められており、大嘗祭の様式が奈良時代初期にまで遡る可能性がある。大嘗祭は天皇の即位後、初めての新嘗(にいなめ)祭で、飛鳥時代の天武天皇から続くとされる重要な儀式。

「H3」ロケット3号機打ち上げ成功「だいち4号」軌道投入

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月1日午後0時6分42秒、「H3」ロケットの3号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。そして予定通り搭載していた地球観測衛星「だいち4号」を高度約600キロの軌道に投入し、新型基幹ロケット「H3」の打ち上げは2回連続で成功した。だいち4号は災害時の被害状況把握や、地殻変動の観測による減災などへの活用が期待されている。

政府「佐渡島の金山」 世界遺産登録へ一部地区除外を容認

林芳正官房長官は6月13日、政府が世界文化遺産に推薦した新潟県の「佐渡島の金山」について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)諮問機関、イコモスが勧告で求めた一部地区の除外を受け入れることを明らかにした。イコモスは、日本政府が価値を主張する江戸時代よりも後の時代の遺構が多く残る地区を推薦範囲から外すべきだとし、日本に補足説明を求める「情報照会」と勧告していた。登録の可否は7月のユネスコ世界遺産委員会で、勧告を踏まえて審議される。

京都・東林院で”沙羅双樹の花”見ごろ 世の儚さ表す

京都の名刹、妙心寺(所在地:京都市右京区)の境内にある寺、東林院の庭の”沙羅双樹の花”にも例えられるナツツバキが、見ごろを迎えている。開花に合わせて毎年公開されており、今年は23日まで公開の予定。
東林院には10本あまりのナツツバキが植えられている。「平家物語」の冒頭に登場、世の儚(はかな)さを表すように、いま直径5cmほどの白い花があちこちで咲く一方、苔の上には咲き終えた花が落ちている。訪れた人たちは縁側から、その対象的なさまに見入っていた。

石田三成の重臣、島左近の墓からほぼ全身の骨発掘 京都

戦国武将、石田三成の重臣、島左近のものと伝わる墓の発掘調査が6月5日、京都市上京区の教法院で行われ、ほぼ全身の骨が見つかった。墓石があった場所を約20cm掘ったところ甕(かめ)式の棺(直径45cm)が見つかり、中に頭や頸、骨盤などの成人とみられる骨が入っていた。左近の骨かどうかは不明だが、今後、骨の年代などを調べるという。
左近は有能な家臣だったが、関ケ原の戦い(1600年)で討ち死にしたとされる。ただ、生き延びたとの説もあり、墓が左近の出身地とされる奈良県など各地にある。教法院の墓には左近が土葬されたと伝わる墓碑と過去帳には左近が1632年(寛永9年)に没したと記されている。

ゆかりの奈良・不退寺で在原業平しのぶ「業平忌」

奈良市の不退寺で5月28日、古今和歌集で知られる平安時代の歌人、在原業平の命日にあたり、業平をしのぶ法要「業平忌」が営まれた。同寺は業平が建立したと伝えられるゆかりの深い寺。この時期に毎年行われている。
同日は本堂に業平の姿を描いた掛け軸が架けられ、業平が彫ったととされる本尊の「聖観音菩薩立像(しょうかんのんぼさつりゅうぞう)」の前には、歌にも詠まれた菖蒲(しょうぶ)の花が供えられた。参列した人たちは僧侶がお経を唱える中、焼香し静かに、情熱的かつ数奇な生涯を送った業平をしのんでいた。

京大と住友林業 世界初の木造人工衛星「LignoSat」完成

京都大学と住友林業は5月28日、2020年4月より取り組んできた「宇宙木材プロジェクト」で、約4年かけて開発した木造人工衛星(LignoSat)が完成したと発表した。6月4日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)へ引き渡す。
これは1辺が100mm角のキューブサットと呼ばれる超小型の衛星で、NASA/JAXAの数々の厳しい安全審査を無事通過。世界で初めて宇宙での木材活用が公式に認められた。今年9月に米国フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げ予定のスペースX社のロケットに搭載し、国際宇宙ステーション(ISS)に移送する。ISS到着から約1カ月後に「きぼう」日本実験棟より宇宙空間に放出される予定。

「SLIM」月面データから月の起源探る「カンラン石」確認

立命館大学や会津大学などの研究グループは5月27日、千葉県で開かれた学会で、今年1月に日本初の月面着陸に成功した無人探査機「SLIM」が得た月面の岩石の観測データを解析した結果、月の内部に存在し、月の起源を探るうえで重要な手掛かりになる「カンラン石」の存在を確認したことを明らかにした。
このカンラン石はかつて月の内部にあった可能性があるとして、研究グループは今後詳しい化学組成を調べるとしている。月の内部のカンラン石を分析し、地球のものと比較できれば、月は地球に別の天体が衝突して一部が飛び散ってきたとする、現在有力な説を裏付けることにもつながり、月の起源を探るうえで重要な手掛かりになると期待される。

『君死にたまふことなかれ』15言語に翻訳 堺で企画展

大阪府堺市の文化観光施設「さかい利晶の杜」は、同市出身の歌人、与謝野晶子の代表作『君死にたまふことなかれ』に込められた思いを世界の人々に知ってほしいと、15の言語に翻訳、紹介した企画展を開いている。同企画展は6月16日まで。
日露戦争(1904〜1905年)当時、与謝野晶子は生まれ育った実家、商家の跡継ぎとなるはずの、激戦地にいる弟の身を案じて「あゝをとうとよ 君を泣く 君死にたまふことなかれ」と、どうか戦死だけはしないでほしいとの心情を切々と詩に詠み上げた。企画展ではこの詩をウクライナ語、ロシア語、ヒンディー語、韓国語など15の言語に翻訳し、パネル展示している。
世界各地で激しい戦闘が続く中だけに、戦争の悲惨さを痛切に訴える言葉として読む人の心に”刺さる”のではないか。

騎馬武者による福島「相馬野馬追」2カ月前倒し開催

1,000年以上の歴史を誇り、甲冑(かっちゅう)姿の騎馬武者が戦国絵巻さながらの光景を繰り広げる行事「相馬野馬追」(5月25〜27日)が5月25日、福島県相馬市で開幕した。例年7月に開催されていたが、2023年に猛暑の中、熱中症で馬2頭が死ぬなどしたため、今年から猛暑を避け、2カ月前倒し開催となった。
25日は相馬市の相馬中村神社から武者行列が出陣。騎馬武者は沿道から声援や拍手を受けながら、さっそうと市内を練り歩いた。26日には「甲冑競馬」や「神旗争奪戦」が行われる予定。
相馬野馬追は、相馬市の遠祖とされる平将門が放った野馬を敵に見立てて軍事演習したことが起源とされ、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

京大 iPS細胞から精子, 卵子のもと大量作製成功, 医療応用

京都大学高等研究院の斎藤通紀教授らのグループは5月21日、ヒトのiPS細胞から卵子、精子のもとになる細胞を大量につくり出す方法を開発したと発表した。これにより、将来的に不妊治療など医療への応用が期待される。
グループはヒトのiPS細胞から生殖細胞のもとになる細胞をつくり、さらに卵子のもとになる「卵原細胞」に変化させる方法を開発しているが、できる細胞の数が少ないことが課題だった。今回グループは、様々な細胞の分化を助ける働きをする「BMP」というタンパク質を加えて培養したところ、課題だった「卵原細胞」を大量に作製することに成功したという。細胞の数は4カ月の培養期間でおよそ100億倍に増えた。また、同じ方法で精子のもとになる細胞も大量に作製することができたとしている。

京都・嵐山で「三船祭」雅楽や舞で平安貴族の船遊び再現

京都・嵐山で5月19日、平安貴族の船遊びを再現した車折神社(所在地:京都市右京区)の「三船祭」があった。あいにくの小雨の中だったが、大堰川(おおいがわ、渡月橋上流)に船首を”龍の頭”で華やかに装飾された4隻の船が揃えられ、厳かな雰囲気の中スタート。雅楽が奏でられる中、色鮮やかな装束をまとった子どもらが舞楽を奉納した。御座船では、今年もゲストとして招かれたは着物姿の俳優の観月ありささんが、川面に色とりどりの扇子を浮かべる神事「扇流し」を披露した。
三船祭は宇多上皇が行った”舟あそび”を始まりとし、これを模したもの。

東京・浅草 三社祭 真夏の暑さと地元町衆の熱気に包まれ

東京・下町の初夏の風物詩、浅草神社(所在地・東京都台東区)の三社祭が5月18日、列島を覆った暖気で熱中症が警戒視される中、中日を迎えた。44ある地元町会の、みこし約100基が練り歩き、みこしを囲むように見守る沿道の見物客、観光客ら、そして噴き出る汗を拭いながら、みこしを担ぐ法被姿の町会関係者、地元の、子どもみこしを担ぐ子どもたちの熱気に包まれ、一帯は多くの人々で賑わっていた。

ホンダジェット藤野道格氏に名誉の航空賞 米航空学会

米国航空宇宙学会は5月15日、ホンダの小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を開発した藤野道格氏に「ダニエル・グッゲンハイム賞」を授与した。同賞は航空業界で名高い賞の一つ。これまでの受賞者の中には、世界初の有人動力飛行に成功した米国のライト兄弟の弟の名がある。日本人の受賞は初めて。

京都・葵祭 平安の”雅”「斎王代」ら新緑の都大路を行進

京都三大祭の一つ、葵祭が5月15日、京都市内で行われ、色鮮やかで”雅(みやび)”な平安装束姿のヒロイン「斎王代」ら約500人の行列が、新緑の都大路を歩いた。フタバアオイの葉で飾った武官や女官をはじめ、計40頭の牛馬などでつくる行列は全長約800mに及んだ。行列は京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社を目指す約8kmの道のりを行進した。
葵祭は下鴨、上賀茂両神社の例祭。6世紀の欽明天皇の時代に飢饉や疫病が流行したことを受け、五穀豊穣を祈ったことが始まりとされる。

大阪ー神戸間 西日本初の鉄道150周年 記念列車5/20まで

明治時代、国内初の新橋ー横浜間の鉄道開業の約1年半後、1874年に西日本初となる大阪ー神戸間で開業してから5月11日で150周年を迎えた。この日午前、JR西日本が神戸駅で開催した記念式典では、沿線地域の150年の歴史を紹介する写真などを展示した記念列車が(6両編成)が登場。事前の抽選で選ばれた家族連れなど約150人を乗せ、大阪駅に向けて出発した。同列車は12日から通常ダイヤに組み込まれ20日まで運行される。

”邪馬台国”の建物など再現 奈良・桜井市がARガイドアプリ

奈良県桜井市が制作した「YAMATO桜井周遊ARガイド」というアプリが公開されている。これは同市にある邪馬台国の有力な候補地、纒向遺跡などにあった、当時の王の住まいだった可能性のある建物をはじめ遺跡や寺跡が、スマートフォンをかざすと、AR(拡張現実)などの技術を活用して画面に再現されるアプリ。また、遺跡や寺跡を歩いているような感覚で、同市のマスコットキャラクターの”ひみこちゃん”と学芸員の対話形式の音声が日本語と英語で聞くことができる。

奈良県「古事記」編纂の太安万侶の墓 再整備計画案

奈良県は、同市内にある太安万侶(おおの・やすまろ)の墓について、新たな通路を設けるなど再整備する計画案をまとめた。太安万侶は奈良時代初めに、現存する日本最古の歴史書「古事記」を編纂したとされる人物。
昭和54年に奈良市内の茶畑で、名前が刻まれた銅の板と、本人のものとみられる遺骨などが納められた墓が見つかった。その後、墓まで続く通路などがつくられて見学者が訪れるようになったが、急傾斜なうえ老朽化して安全面に問題があることから、県が一帯を再整備する基本計画案をまとめ公表した。計画案に対する意見を広く募った後、6月にも具体的な整備計画を策定する予定。

姫路城の23年度来訪客約148万人 外国人は初の40万人超え

姫路城管理事務所によると、ユネスコの世界遺産登録から30年を迎えた国宝・姫路城の2023年度の来訪客は147万9,567人で、前年度比52万人余り増えた。これは新型コロナウイルス禍前の2019年度の95.6%の水準。このうち外国人客は45万2,300人で、前年度を35万人余り上回り、記録が残っている1992年以降で初めて40万人を超えた。この結果、全体に占める外国人客の割合も30.6%とこれまでで最も大きくなった。

和歌山・九度山町で恒例の「真田まつり」勇壮 武者行列

和歌山県九度山町で5月5日、関ケ原の合戦(1600年)で西軍に与(くみ)し敗れ、同地に幽閉され、大坂冬・夏の陣(1614〜1615年)では敗れた豊臣軍にに与(くみ)し、歴史の表舞台から姿を消した戦国武将、真田昌幸・幸村(信繁)親子ら真田氏をしのぶ恒例の「真田まつり」があった。沿道では観光客らが歓声を上げていた。
道の駅「柿の郷くどやま」の芝生広場で出陣式の後、甲冑(かっちゅう)を身に着け、馬にまたがった真田昌幸・幸村・大助の真田三代に扮した関係者を先頭に、真田十勇士、子ども武者、鉄砲・なぎなた隊など総勢約150人が九度山町の中心部に向け出発。約2kmを練り歩き、勇壮な戦国絵巻を演出した。