奈良市の東大寺で8月7日、本尊の国宝、盧舎那仏(るしゃなぶつ、大仏)のほこりを払う「お身拭い(おみぬぐい)」があった。夏の恒例行事で、1年分のほこりが払われて、本来の輝きを取り戻した。大仏の魂を抜く法要や読経の後、白装束にわら草履姿の僧侶ら関係者約170人が参加。天井から吊るしたゴンドラを使い、はたきを掛けて高さ15mの大仏のほこりを丁寧に払い落としていた。
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東大 南海トラフ 3つのタービダイトの分布を発見 四国, 紀伊で
東京大学の研究グループは、南海トラフに沿って沈み込む深海堆積物を調査した結果、砂層に富むタービダイトがスロー地震活動の静穏域(プレート間固着の強い領域と概ね一致)に集中して分布することを発見した。これは海洋研究開発機構が過去に南海トラフで取得した反射法探査データを深海掘削データをと組み合わせ、海溝で沈み込む深海堆積物を分析した結果、分かったもの。
西側タービダイトは主に四国の足摺岬沖に、中央側タービダイトは紀伊半島の潮岬沖に、東側タービダイトは紀伊半島の熊野沖にそれぞれ分布。一方、四国の室戸岬沖ではタービダイトが分布せず、泥質堆積物のみが沈み込んでいた。南海トラフ沿いの深海堆積物をを分析し、沈み込むタービダイトの全貌を明らかにしたのは、今回が初めて。
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宇宙望遠鏡「ユークリッド」打ち上げ 100億光年先の銀河を観測
宇宙空間を飛行しながら観測を行い、宇宙がどのように進化してきたのかを探ろうと、100億光年先までの銀河を観測する宇宙望遠鏡「ユークリッド」が日本時間、7月2日午前0時過ぎ、米国南部フロリダ州から打ち上げられた。ユークリッドはESA(ヨーロッパ宇宙機関)が中心になって開発された宇宙望遠鏡で、口径が1.2mあり、可視光と遠赤外線を観測できる2種類の装置を備えている。
ユークリッドは、これらの装置で100億光年先までの銀河を観測して巨大な地図をつくり、宇宙の大規模な構造の進化の過程や、宇宙の膨張が時間の経過とともにどう変化してきたのか、明らかにすることを目指す。今後4週間ほどかけて地球からおよそ150万km離れた地点まで移動し、およそ3カ月後に観測を開始する予定。
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奈良・富雄丸山古墳 最大の「蛇行剣」初公開 東アジア最大の鉄剣
奈良県立考古学研究所(所在地:奈良県橿原市)は6月27日、奈良市の日本最大の円墳、富雄丸山古墳(古墳時代前期、4世紀後半)で見つかった国内最大級の鉄剣「蛇行剣」を初めて報道陣に公開した。長さ2.3m、幅6cmの、蛇のように曲がりくねった蛇行剣は発掘後、土やさびを取り除くクリーニングなどの処理をしていて、実物は非公開だった。
同研究所はエックス線撮影や付着物の化学分析を実施。さやは木製で、剣には漆を伴う装具の跡が残っていた。装具も含めた蛇行剣の全長は2.6mと推定され、同時代の東アジアでも最大の鉄剣。同古墳からは国内で出土した青銅器で最大となる例のない盾形銅鏡見つかり、ともに同時代の金工品の最高傑作として国宝級とされる。
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吉野ヶ里遺跡「謎のエリア」の石棺から副葬品見つからず
佐賀県の山口祥義知事は6月14日、県庁で記者会見を開き、吉野ヶ里遺跡の「謎のエリア」にある石棺墓の中から人骨や副葬品は見つからなかったことを明らかにした。同遺跡内では県が6月5日から石棺墓の開口作業を進めていた。
この石棺墓が、丘陵頂上部にあることや、石棺の蓋を開けたときに通常、比較的官位の高い有力者の埋葬時に出土する赤色顔料が見つかっていることなどから、副葬品を伴う有力者の墓を示すものが出土するのではないかと期待されていた。
もしかすると邪馬台国の所在地を指し示すような、”歴史的発見”になるかもとの期待感があっただけに、残念な結果となった。一方、調査結果を注視していた邪馬台国の畿内説を唱える専門家や研究者は、一様に安堵したーというのが正直な感想のようだ。
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24年の大河ドラマの主人公・紫式部ゆかりの3市が連携協定
2024年のNHKの大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部にゆかりのある福井県越前市、滋賀県大津市、京都府宇治市の3市が6月10日、情報発信やプロモーションなどを共同で行う連携協定を結んだ。3市の市長はは同日、平安貴族の衣装を身にまとって、越前市の紫式部公園で締結式に臨んだ。協定には本放送に合わせ、それぞれの市が持つ歴史や文化を活用し、観光客の誘致に向けた情報発信に連携して取り組むことが盛り込まれている。
越前市は紫式部が1年余暮らしたとされる。大津市には『源氏物語』の構想を練ったとされる石山寺がある。宇治市は物語の舞台の一つになっている。
大河ドラマ「光る君へ」は、貴族文化が花開いた平安時代を舞台に、当時最大の権力者、藤原道長を頂点とする天皇家や摂関政治を通した社会背景のもと、『源氏物語』の作者として知られる紫式部の人生を描く内容で、5月から撮影が始まっている。
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福井県立大に「恐竜学部」設置 地政学的要求と自然科学研究で
国内有数の化石の産地として知られる福井県の県立大学に令和7年度、恐竜の研究に特化した新たな学部「恐竜学部」(仮称)が誕生する。同県によると、恐竜研究を掲げる学部設置は全国初。”恐竜王国”の強みを生かし、県立恐竜博物館(所在地:福井県勝山市)の研究員による講義を含め、研究現場に密着したユニークな学習環境を提供する予定。
県立大によると、神学部の拠点となるキャンパスは県立恐竜博物館の隣接地につくられる。学生が恐竜学や地質・古気候学を学び、発掘調査などの現場活動に出向く。入学定員は30人で、卒業後は研究者や学芸員といった多様な職務に進むことを想定する。
県立大恐竜学研究所長の西弘嗣教授(古生物学・地質学)は新学部設置の目的・意義について「恐竜王国・福井を支える人材の育成だけにとどまらず、地球温暖化をはじめ深刻化する環境問題を考えるうえでも地質学は非常に重要だ」とし、「地政学的要求と自然科学の問題の双方を研究し。関連する政策提案までできるような拠点にしていきたい」としている。
吉野ヶ里遺跡 邪馬台国時代の石棺墓に赤色顔料, 被葬者は有力者
佐賀県は6月5日、弥生時代の代表的な大規模環濠集落として知られる吉野ヶ里遺跡(所在地:佐賀県吉野ケ里町〜神埼市)の、発掘調査としては手つかずだった「謎のエリア」で今春見つかった石棺墓について、石のふたを取って内部を調べる作業を始めた。内部に詰まった土の表面から赤色顔料が見つかり、3枚開けたふたのうち1枚の裏側に「☓」に似た文様が刻まれているのを確認した。
専門家によると、赤色は限られた身分の上位の人に使われるケースが多いという。それだけに被葬者は有力者とみられる。佐賀県によると、邪馬台国が栄えた時代とほぼ同じ弥生時代後期後半ー終末期(2世紀後半〜3世紀中ごろ)の墓とみられ、有力者を埋葬した可能性があるとしている。今後の調査で被葬者や副葬品の有無に注目が集まる。
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エジプトで「最大かつ完全な」遺体ミイラ化の作業場遺構
エジプト観光・考古省は5月27日、首都カイロ南郊サッカラで発見された、遺体をミイラ化する紀元前4世紀ごろの作業場2カ所を報道陣に公開した。発掘調査を行った考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長は「最大かつ完全な状態で見つかり、当時の作業の様子が非常によく分かる」と話している。
今回見つかったのは作業場は第30王朝(紀元前380〜同343年)とプトレマイオス朝(同305〜同30年)時代に属し、最古とされる「階段ピラミッド」付近の丘陵地帯。サッカラは聖地だったため埋葬希望者が多く、遺体をミイラ化する作業場も多く存在したとされる。
ミイラは遺体から内蔵を取り出し、防腐処理を施して完成する。作業場からは処置の際に遺体を横たえる長さ約2mの石膏の寝台や、内臓を入れるつぼ、遺体をくるむ大量の布や防腐処置に使う塩や樹脂などが見つかった。
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明治新政府樹立直後の1868年に起こった「パークス襲撃事件」で、英国公使を守った土佐藩士、後藤象二郎に感謝の印として英国のビクトリア女王から贈呈されたサーベルが東京都内で見つかった。
見つかったサーベルは長さおよそ96cm、束(つか)には象牙でライオンの頭の彫刻が施され、刀身には襲撃事件が起きた日付とともに「後藤象二郎に贈る」と彫り込まれている。さやには豪華な装飾が施されている。
事件は、当時の駐日英国公使ハリー・パークス一行が、天皇に謁見するために京都御所に向かう途中、攘夷派の志士に襲撃されたもの。後藤らの活躍でパークスにけがはなかった。
サーベルが見つかったのは東京・丸の内の古美術品などの収蔵施設「静嘉堂文庫」の書庫。同サーべルは6月に同美術館で公開される予定。

