東京大学大学院研究グループは4月4日、1920年に岡山県で発掘された縄文人の頭骨に鋭利な刺突具で破壊的に孔をあけられた痕跡があることを発見したと発表した。この頭骨は縄文時代前期(約6,000年前)の成人女性のもので、額にある孔を肉眼観察とCTスキャンを用いて法医人類学的基準で診断したところ、利器の刺突(現代であれば銃撃を含む)によってできる典型的な形状を示していることが分かった。
この頭骨は岡山県倉敷市に所在する6,200〜5,200年前ごろ(縄文時代時代前期)の羽島貝塚から1920年に発掘、出土した。