戦禍伝え70年余 全国樺太連盟3月末解散 高齢化で継続困難

樺太(現ロシア・サハリン)からの戦後引き揚げ者らでつくる全国樺太連盟(東京)が3月末で解散することが分かった。
同連盟は1948年の結成以来70年余、引き揚げ者の援護や親睦のほか、樺太での暮らしや戦禍の伝承に力を入れてきた。しかし、会員の高齢化で継続が困難になった。樺太ゆかりの資料約8,200点は北海道博物館などに委譲し、日本が40年間に統治した”樺太の記憶”を後世につなぐ。
同連盟の会員数は現在968人。ピークの1994年の6,300人から激減している。平均年齢は84歳を超えている。

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