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京都・南座で師走恒例の吉例顔見世興行「まねき上げ」

京都に師走の訪れを告げる京都・南座の恒例の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」(12月1〜22日)を前に、出演する役者名を書いた看板を劇場正面に飾る「まねき上げ」が11月26日、行われた。この日、人間国宝・片岡仁左衛門さんのまねきが掲げられ、出演者全員のまねきが揃った。
太く丸みを帯びた「勘亭流」と呼ばれる独特の書体で書かれたまねき(看板、縦1.8m、横30cm)は」59枚。南座では、劇場関係者らが清めの塩をまき、手締めを行った。

佐渡金山で初の労働者追悼式「深い哀悼の意」韓国不参加

新潟県、同県佐渡市、民間団体等で組織する実行委員会は11月24日、佐渡市で世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」で金の採掘に携わり、亡くなった朝鮮半島出資者を含む労働者の追悼式を初めて開いた。参加を予定していた韓国側は意見調整に必要な時間が十分ではないと出席しなかった。式典には生稲晃子外務政務官が日本代表として出席し、花角英世知事、渡辺竜五市長、民間団体の代表らおよそ70人が参列、黙祷を捧げ、献花した。
生稲氏はあいさつで、朝鮮半島出身の労働者も過酷な労働環境のもとで、作業に従事したと指摘、「亡くなったすべての方々に深い哀悼の意を表したい」と述べた。

滋賀「あづち信長まつり」安土城跡周辺を武将らが練り歩く

滋賀県近江八幡市で11月17日、織田信長の居城だった安土城跡の周辺を戦国武将らに扮した人たちが練り歩く「あづち信長まつり」が行われた。この催しは織田信長の命日とされている6月に毎年行われてきたが、新型コロナウイルス禍で4年前に秋に移して、この時期に行われている。
今年は武者行列におよそ200人が参加した。行列には武将のほか、宣教師や着飾った姫に扮した参加者もみられた。

「関西将棋会館」が大阪・高槻市に完成 「西の拠点」に

大阪府高槻市のJR高槻駅西口前に完成した、新しい「関西将棋会館」の開館記念式典が11月17日に行われた。日本将棋連盟の羽生善治会長や谷川浩司十七世名人、藤井聡太竜王ら関係者が顔を揃えた。大阪市福島区にあった従来の関西将棋会館が老朽化したため移転したもの。
新会館は地上5階建てで延床面積2,000㎡。低層部は地域に開かれた場として、1階に将棋道場や物販のスペース、2階に多目的ホールや椅子対局室などを目置けている。3階には事務所などが入り、棋士ら関係者向けの4、5階には和室の対局室がある。
式典ではテープカットの後、羽生会長と谷川十七世名人が、特別対局室で”こけら落とし記念対局”を行った。12月3日から一般公開される。

江戸時代の江戸ー東京結ぶ東海道「五十七次」完成400年

大阪府枚方市・淀川河川公園で11月17日、江戸時代に幕府が、江戸と大坂を結ぶ東海道に57の宿場「五十七次」が完成させ、今年で400年になるのを記念したイベントが開かれた。東海道五十七次は江戸・日本橋から京都・三条大橋に向かわず、その手前で分かれ伏見、淀、枚方、守口の4つを合わせた「57」の宿場。江戸時代後期に各宿場の規模などを記した「東海道宿村大概帳」に記載されている。
会場には沿道の自治体や企業、団体などが特産品の販売や五十七次に関するクイズのブース、キッチンカーなどが並び、来場者らは買い物や地元グルメを楽しんだ。また、京都と大坂をつないだ淀川の水上交通への関心を高めようと、約60人が参加し大阪市中央区・八軒家浜船着場から船に乗り、同公園まで約3時間かけて淀川を上るツアーも行われた。
東海道の宿場の数については、浮世絵師、歌川広重が描いた「東海道五十三次」を取り上げたことで、「53」と広く知られるようになったもの。

山崎豊子さん生誕100年 堺・3会場で巡回パネル展

『大地の子』『白い巨塔』『沈まぬ太陽』など社会派小説で数多くのベストセラー作品を残した作家、山崎豊子さん(1924〜2013年)の生誕100年を記念し、山崎さんが半生を過ごした堺市で、執筆風景や書斎の写真などを展示した巡回パネル展が開かれている。市役所高層館(11月13日まで)、さかい利晶の杜(11月15日〜12月13日」)、西区役所(12月16日〜2025年1月10日)の3会場を巡回する。
山崎さんは大阪・船場の老舗昆布商の家に生まれ、新聞記者をしながら作家デビュー。後に堺市西区の浜寺公園近くに居を構え、終生、大阪で作家生活を送った。

日本の伝統的酒造り 無形遺産に ユネスコ評価機関が勧告

文化庁は11月5日、ユネスコの無形文化遺産に日本が提案している、日本酒や焼酎、泡盛などをつくる技術「伝統的酒造り」について、ユネスコの評価機関が登録を勧告したと発表した。12月2日から7日まで、南米パラグアイで開かれる政府間委員会で登録が決まる見通し。
評価機関は、日本の酒造りが職人と地域住民を結び、環境に持続可能性に貢献していることなどが、無形文化遺産の登録基準を満たしていると判断している。登録勧告の場合、同委員会では勧告通り登録を決めるのが通例となっている。

「第76回正倉院展」開幕 天平文化の宝物57件公開

奈良・正倉院の宝物を紹介する「第76回正倉院展」(主催:奈良国立博物館)が10月26日、奈良市の奈良国立博物館で開幕した。天平文化の華やかさを物語る57件の至宝が公開されている。11月11日まで(会期中無休)。事前予約が必要な日時指定入場制。観覧券はローソンチケットなどで販売。
今回は①「七宝」で装飾を施した、ガラスを使った宝物②甲羅や金属で装飾を施した木製の献物箱③現代では途絶えた幻の技法「撥鏤(ばちる)」を施した宝物④現存するわが国最古の戸籍である正倉院古文書正集第二十六巻、下級官人が役所に提出した盗難届が収められた正集第四巻ーなどが出展されている。
ガラス質の釉薬を焼き付ける技法「七宝」で装飾された鏡「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいじゅうにりょうきょう)」や、魚の形をしたアクセサリー「深緑瑠璃魚型(ふかみどりるりのうおがた)」、甲羅や金属で彩色した献物箱「緑地彩絵箱(みどりじさいえのはこ)」、本物のウミガメの甲羅を使った杖「玳瑁八角杖(たいまいはっかくのつえ)」、撥鏤の宝物で代表的なものが「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」など。

京都「鞍馬の火祭」勇壮な”炎の乱舞”が見物客を魅了

京都市左京区の鞍馬山中腹で10月22日、無数の松明(たいまつ)が夜空を焦がす「鞍馬の火祭」が営まれた。同祭は鞍馬寺の鎮守社・由岐神社の祭礼。平安時代中期、御所に祀られていた祭神を鞍馬に移す際、篝火(かがりび)を焚いて迎えたのが由来とされる。
この日は、氏子らの家々の軒先に松明が灯される中、締め込み姿の若者らが山門前に参集。長さ約3m、重さ100キロの大松明を一斉に担ぎ上げると、夜空に朱々と火の粉が舞い上がった。見物客らは、勇壮な炎の乱舞に見入っていた。

太平洋戦争の学徒出陣壮行会から81年で追悼式 神宮外苑

太平洋戦争(1941〜1945年)中、多くの学業半ばの学生たちが戦地に赴いた学徒出陣の壮行会が行われてから10月21日で81年となるのに合わせて、犠牲者を悼む式典が都内で開かれた。
学徒出陣は戦況の悪化に伴い、1943年10月21日、10万人に上るとされる学生たちが召集されたもの。現在の国立競技場がある東京・明治神宮外苑競技場で、今回壮行会が開かれた。国立競技場の敷地内に設置された学徒出陣を伝える碑の前で追悼式が開かれ、参列した遺族や関係者などが黙とうを捧げた後、1人ずつ花を手向け、志半ばで戦陣に散った若者たちを悼んだ。

京都で”動く時代絵巻”総勢2,000人が都大路を練り歩く

葵祭(5月)、祇園祭(7月)とともに京都三大祭に数えられる、”動く時代絵巻”と呼ばれる時代祭が10月22日行われた。平安時代から明治時代までの衣装を身に着けたおよそ2,000人の行列が、京都御所から平安神宮までの4.5kmを練り歩いた。
行列は明治時代から平安時代まで、歴史を遡る形で順番が組まれており、まず明治維新のヒーロー、坂本龍馬が登場。戦国時代の織田信長、そして次々にその時代を彩った人物が現れ、平安時代のヒロイン清少納言、紫式部も台車に乗って登場した。
この日は平日にもかかわらず、警察発表でおよそ4万2,000人の観光客らが詰めかけ、沿道で次々に通り過ぎるヒーロー、ヒロインらを写真に収め、楽しんでいた。

一期一会 今年最大級の天体ショー「紫金山・アトラス彗星」

全国各地で2024年最大級の天体ショー「紫金山(しきんざん)・アトラス彗星」が観測されている。条件が良ければ10月20日ごろまでは、肉眼で観測できる可能性があるという。
国立天文台によると、この彗星は2023年1月、中国の紫金山天文台が最初に発見し、その後、南アフリカにある小惑星の衝突警報システム「アトラス」の望遠鏡が確認。紫金山・アトラス彗星と命名された。水やチリが集まる太陽系の果てにある領域「オールトの雲」から飛来したとみられる。いずれ太陽系外に出て、二度と戻ってこないと推測され、秋の夜空を飾る”一期一会”の天体ショーとして話題となっている。

キトラ古墳 東アジア最古の「天文図」公開 奈良明日香村

奈良県明日香村のキトラ古墳の国宝の壁画のうち、東アジアで最古とされる「天文図」が一般に公開されている。公開は11月10日まで。事前の申し込みが必要だが、空きがあれば当日でも受け付ける。
およそ1,300年前の飛鳥時代に描かれたキトラ古墳の国宝の壁画は、明日香村の専用の施設で年4回、一般公開されている。今回は石室の天井に描かれた天文図が紹介されている。この天文図は、金箔で表現した300個以上の星を朱色の線でつないで、古代中国の70個余りの星座を描いたもので、東アジアで最も古い天文図とされている。

被団協にノーベル平和賞 核廃絶訴え68年 核なき世界を!

ノルウェーのノーベル賞委員会は10月11日、2024年のノーベル平和賞を被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」(事務局:東京)に授与すると発表した。被爆体験の伝承を通じて68年にわたり、核兵器廃絶を世界に訴え続けていることが評価された。
被団協は、広島や長崎の被爆者が中心となって1956年に結成された。以来、長年にわたり”唯一の被爆国”の日本から、核爆弾による凄惨な体験を世界に発信し”核兵器のない世界”の実現を訴えてきた。日本からのノーベル平和賞受賞は、非核三原則を提唱した1974年の佐藤栄作元首相以来で2例目となる。

山口・秋吉台をユネスコに「世界ジオパーク」へ推薦

有識者らでつくる日本ジオパーク委員会は10月9日、山口県美祢市の「Mine秋吉台」を、貴重な地形や地質を持つ自然公園「世界ジオパーク」に推薦することを決めた。早ければ2026年春に、国連教育科学文化期間(ユネスコ)が認可の可否を正式に決める見通し。
世界ジオパークへの推薦決定は、2020年の「白山手取川」(石川県)以来で、決定されれば国内11地域目となる。11月中の推薦書提出を目指す。

世界遺産 彦根城「基準満たす可能性」イコモス事前評価

文化庁は10月9日、ユネスコの世界文化遺産登録を目指す「彦根城」(滋賀県彦根市)について、諮問機関、イコモスの事前評価で、世界遺産としての評価基準を「満たす可能性はある」とされたと発表した。
イコモスは、彦根城の価値について地元の滋賀県などが、江戸時代に各地の大名幕府の安定を支えた”大名統治システム”を示す遺産だと訴えている方向性を評価した。その一方で、「単独の城郭で十分に大名統治システムを表現できるのか」といった弱点も指摘し、課題を示した。

戦時中の幻の「陶貨」50万枚発見 発行前に終戦, 流通せず

造幣局は10月9日、京都市東山区の製造工場跡地近くの倉庫から、戦時中の金属不足により製造された陶器の貨幣「陶貨」50万枚超が見つかったと発表した。陶貨は、発行前に終戦を迎えたため流通せず、「幻の貨幣」とされ、これだけ大量に見つかるのは初めてという。
陶貨は1945年、委託先の京都市、愛知県瀬戸市、佐賀県有田町の民間の3工場で約1,500万枚が製造された。しかし、終戦で金属不足が落ち着き、廃棄が決定。国の命令で多くが粉砕処分されたとみられるが、流出した一部が各地の資料館などで展示されている。今回見つかったのはいずれも直径15ミリの「1銭陶貨」。表面には富士山と、反対側には桜が描かれている。

沖縄「10・10空襲」から80年 民間人主に1,400人以上 死傷

太平洋戦争末期の1944年、米軍が沖縄などに大規模な空襲を行い、1,400人以上が死傷した「10・10空襲」から10月10日で80年となる。この空襲は米軍が沖縄県内各地や奄美諸島に激しい攻撃を行ったもので、日本で初めて民間人が大規模に標的となったとされ、体験者たちは翌年の”沖縄戦”の始まりとして語り継いでいる。
午前7時から始まった空襲は5回にわたり、およそ9時間続いた。その結果、1,400人以上が死傷、668人を数えた死者の多くが民間人だった。当時の那覇市はおよそ9割が焼失、コンクリートの建物を除くほとんどの家屋が焼け落ちた。

パキスタン北部の「世界遺産級」岩絵数万点が水没危機

パキスタン政府が進めるダム建設計画により、古代シルクロード沿いにあるパキスタン北部のインダス川河畔で、少なくとも数千年にわたって刻まれてきた「世界遺産級」岩絵数万点が、水没する危機にさらされている。
この岩絵は、数千年前の制作されたとみられる人間の手や足をかたどったものや、紀元前後〜8世紀の仏像やペルシャ風の人物像、古代中央アジアで使われたカローシュティ文字やインドのブラーフミー文字など様々。異なる文化的な背景を持つ人々が連綿と制作してきたことが分かり、人類史をひも解くうえで不可欠な文化遺産といえる。

江戸期 大坂ー京都・伏見結ぶ三十石船10/13一日限定で復活

江戸時代、淀川を通って大坂ー京都・伏見(約40km)を往来した三十石船が10月13日、一日限定で復活する。開幕まで半年となる2025年大阪・関西万博周知、PRおよび観光振興のクルーズイベント「淀川クルーズFESTIVAL」の一環。枚方から上流で水深が浅い場所が複数あったが、国土交通省近畿地方整備局が川底を掘り下げ、上流を安全に航行することが可能となった。
13日に使用する一本松海運(所在地:大阪市北区)の観光船「辨天(べんてん)」(定員60人)は全長約16mで、三十石船を模した構造・大阪・八軒家浜船着場から、途中の枚方、八幡で乗客を入れ替えながら伏見まで航行する。
江戸時代、かやぶき屋根を備えた三十石船は上り約12時間、下り約6時間かけて往来。往時には1日320便を運航し、9,000人を運んだとされる・

東大など 20億年前の地層から生きている微生物発見 南ア

東京大学などのチームは、南アフリカの約20億年前の地層で採取した岩石の内部から、生きている微生物、DNAを含んだ微生物の細胞を発見したと国際学術誌で発表した。これまで生きた微生物が見つかった最古の地層は約1億年前のもので、記録を大幅に遡る成果という。細菌や古細菌の可能性があり、今後、ゲノム解析で調べる。

正倉院「開封の儀」天平期の宝物57点を正倉院展に展示

聖武天皇の遺愛品など天平期の宝物約9,000件を収蔵する奈良市の正倉院で10月2日、宝物の点検や手入れなどのために年1度、勅封を解いて宝庫の扉を開ける「開封の儀」が行われた。
宝物のうち、「鹿草木夾纈屏風(しかくさききょうけちのびょうぶ)」や「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)」など57件は、10月26日〜11月11日に奈良市の奈良国立博物館で開催される「第76回正倉院展」に出展される。なお、手入れなどを終えた後、11月29日に「閉封の儀」が行われる。

若冲・応挙の合作”国宝級”屏風見つかる ”鶏”と”鯉”がコラボ

江戸時代中期に活躍した絵師、伊藤若冲(1716〜1800年)と、円山応挙(1733〜1795年)が合作した屏風が見つかった。この作品が展示される予定の大阪中之島美術館が10月2日、東京都内で記者発表した。今回見つかったのは、金地に水墨で描かれた屏風で、右側と左側に分かれており、それぞれの高さは1m66、幅は1m78。若冲の署名のある左側の「竹鶏図(ちっけいず)屏風」(1790年以前作)には、虫食い穴のある竹の葉や、尾羽が力強くしなる鶏が描かれている。一方、応挙が手掛けた右側の「梅鯉図(ばいりず)屏風」(1787年作)は、筆の勢いを感じさせる大胆な梅と、緻密にうろこが描き込まれた鯉が表現されている。紙の継ぎ目が揃っていることなどから、「二曲一双」と呼ばれる一対の作品とみられる
この2人、同時期に京都にいながら、これまで直接のつながりを示す資料はほぼなかった。確認した美術史家山下裕二・明治学院大教授は「若冲と応挙の接点を示す初めてで唯一の作品。両者の個性が遺憾なく発揮され、非常に基調な発見」と評価している。

『夕刊フジ』25年1月末で休刊 55周年で夕刊紙の役割終えた

産経新聞社は10月1日、公式サイトで発行するタブロイド判夕刊紙『夕刊フジ』を2025年1月31日発行(2月1日付)をもって休刊すると発表した。休刊の理由について、デジタル端末の普及、コロナ禍に伴う帰宅時の購読機会の減少、原材料費、配達コストの上昇ーなどを挙げている。
夕刊フジは1969年2月に創刊。通勤帰宅時の交通機関での読み物として新たな需要を掘り起こした。今回、創刊55周年の節目に、夕刊紙としての一定の役割を終えたと判断した。

10月7日は「引き揚げの日」京都・舞鶴市役所で企画展

終戦後の1945年10月7日に京都府舞鶴市の舞鶴港に最初の引き揚げ船が入港した日にちなみ、同市が条例で定めている「引き揚げの日」を広く知ってもらおうと、同市役所で企画展が開かれている。展示は11日まで。
同展は引き揚げの日を知ってもらい、平和について改めて考えてもらおうと開かれているもの。市役所1階のロビーには、引き揚げ者の多くの人が経験した「シベリア抑留」をはじめ、遭遇した様々な過酷な生活や状況を紹介したパネルなど11点が展示されている。

JAXA はやぶさ2の探査予定の小惑星「トリフネ」探査へ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月25日、小惑星探査機「はやぶさ2」が2026年7月に探査予定の小惑星「2001CC21」の名称について、「トリフネ」に決まったと発表した。この名称は日本神話に登場する神で、神が乗る船の名前でもある「天鳥船(アメノトリフネ)」にちなんだ。
小惑星リュウグウの試料を地球に持ち帰ったはやぶさ2は現在も宇宙を飛行。2001CC21は小惑星を識別する記号、最終目的地に向かう途中にある。

竹中工務店に「ダ・ヴィンチ賞」創業200年超 老舗企業団体

創業200年を超える老舗企業でつくる国際団体「エノキアン協会」(本部:パリ)は9月25日、今年の表彰企業として竹中工務店(本社:大阪市中央区)に「レオナルド・ダ・ヴィンチ賞」を授与した。ダ・ヴィンチ賞は、文化的価値や固有の技術を保持し、革新を通じて次世代につなぐと判断される企業に贈られるもの。
同協会の総会が9月24〜27日、京都市と奈良市で開かれている。海外企業の約40人を含め総勢約80人が参加。25日は文化庁長官の都倉俊一氏と奈良県出身の映画監督、河瀨直美氏による講演もあった。同協会の日本国内での総会開催は2014年の東京に次いで2回目。

山形大 ナスカの地上絵 AI活用新たに303点発見, 平均9m

山形大学の調査チームは、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られる南米ペルーのナスカ台地周辺で、人や家畜をモチーフにした地上絵303点を新たに発見したと発表した。従来見つかっていた巨大な地上絵と比べると、全長が平均9mと比較的小規模。
同チームはこれまでの地上絵データを人工知能(AI)に学習させ、航空写真を分析し調査を効率化。可能性のある地点1,309カ所を絞り込んだうえで、2022年9月〜2023年2月に現地を調べ、303点を発見した。

奈良・興福寺で伝統的な「奈良墨」に親しむ 外国人ら来場

奈良市の興福寺で9月21日、伝統的な墨「奈良墨」に親しむ催しが開かれ、外国人観光客らが初めての書道体験を楽しんだ。この催しは墨づくりをしている奈良市の老舗の会社が奈良墨に親しんでもらおうと開いたもの。興福寺の境内では、職人による墨ができるまでの工程の説明や、実際に奈良墨で文字を書く書道体験が行われた。この日、書道体験には多くの外国人観光客が参加し、手本を参考に「幸運」や「成長」などの漢字を書きながら、その様子を写真や動画に収めて楽しんでいた。
奈良墨は、室町時代に興福寺でつくられたのが始まりとされる。菜種油やごま油を燃やして出る”すす”と”にかわ”を混ぜてつくられるもので、国の伝統工芸品に指定されている。

海外パビリオン 3つのサブテーマに分け配置 大阪・関西万博

博覧会協会は25年万博に参加する国々のパビリオンの配置図を発表した。リング状の巨大木造建築物「大屋根リング」の内側に万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の、3つのサブテーマ①「いのちを救う」②「いのちに力を与える」③「いのちをつなぐ」−−のエリアに分けて配置される。
このうち「いのちを救う」エリアではオランダ、イタリア、「いのちに力を与える」エリアでは米国、カタール、中国、「いのちをつなぐ」エリアでは韓国、ドイツ、サウジアラビア−−などのパビリオンがそれぞれ配置されている。

トルコ軍艦沈没事故から134年 和歌山県串本町で追悼式典

和歌山県串本町の沖合で明治23年9月16日、トルコの軍艦「エルトゥール号」が台風の影響で沈没し、乗組員500人以上が亡くなった水難事故から134年になるこの日、同町にある慰霊碑の前で、犠牲者を追悼する記念式典が行われた。同式典には駐日トルコ大使館のコルクット・ギュンゲン特命全権大使、串本町の田嶋町長らトルコの関係者や地元の人々などおよそ40人が参列した。
この事故で500人以上の乗組員が犠牲となったが、地元住民の救助活動によって69人が救助され、日本とトルコの友好関係が深まるきっかけになったといわれる。

高齢者の推計人口 過去最多の3,625万人 全人口の29.3%

総務省は9月15日、65歳以上の高齢者の推計人口を発表した。15日時点の高齢者は前年比2万人増の3,625万人、総人口に占める割合も同0.2ポイント上昇して29.3%となり、いずれも過去最高を記録した。
高齢者の男女別内訳は、男性が1,572万人で男性全体に占める割合が26.1%、女性は男性より481万人多い2,053万人で女性全体の32.3%だった。世代別でみると、70歳以上は2,898万人と総人口の23.4%、80歳以上は1,290万人で同10.4%となった。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、第2次ベビーブーム期(1971〜1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年には34.8%に達すると見込まれている。

大阪・岸和田市で猛暑の中 34台のだんじりが豪快に疾走

猛暑の中、大阪府岸和田市で9月14、15の両日、伝統行事「だんじり祭り」があった。今年も市内各地区から34台(岸和田地区22台、春木地区12台)のだんじり(山車)が参加した。
だんじりは、高さおよそ4m、重さおよそ4トンで、ねじり鉢巻に法被(はっぴ)姿の若者たちが太鼓や笛など鳴り物とともに、”そーりゃ”の掛け声をあげながら、街を豪快に駆け巡る。最大の見せ場は疾走するだんじりが交差点を勢いよく回る「やり回し」。だんじりの屋根の上でうちわを持って舞う”大工方”の合図で呼吸を合わせ、だんじりが勢いよく曲がると、見物客から一斉に大きな歓声が挙がっていた。

ispace 12月に月面探査「HAKUTO-R」ミッション2打上げへ

ispace(本社:東京都中央区)は9月12日、民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッションの打上げを12月に予定していると発表した。このミッション2でRESILIENCEランダー(月着陸船)が着陸予定となる月の地点を「Mare Frigoris」(寒さ・氷の海、Sea of Cold)の中央付近とすることも併せて明らかにした。
ミッション2の目的は、ランダーの設計・技術、および月面輸送サービス・月面データサービスの提供という事業モデルのさらなる検証と強化。また、資源探査の初期的な取り組みを自社開発のTENACIOUS(テネシアス)ローバー(月面探査車)を用いて実施する。

文化庁「飛鳥・藤原」世界文化遺産の国内候補に推薦

文化庁の審議会は9月9日、奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)とその関連資産群」について、2026年の世界文化遺産への登録を目指して、国内の候補として推薦することを決めた。同資産群は奈良県明日香村と橿原市、櫻井市の6世紀末から8世紀初めにかけて飛鳥時代の文化財で構成される。

滋賀・中沢移籍で弥生期の大型建物跡発掘 近畿地方で最大

滋賀県栗東市教育委員会は9月5日、栗東市から草津市にまたがる中沢遺跡で、弥生時代後期前半の大型掘っ立柱建物跡が見つかったと発表した。建物規模は東西8.9m、南北4mで面積は35㎡を超え、同時期としては近畿地方最大という。
調査した栗東市出土文化財センターによると、建物跡は住宅建設予定地で見つかり、当時は共同の集会所や倉庫などとして使われていたと推測される。
今回の大型建物跡は、弥生期後期前半という空白期間を埋める手掛かりになるという。弥生土器や石器なども見つかった。

藤原京跡で出土の木簡に「九九」早見, 一覧表の一部か

奈良文化財研究所が2001年に行った藤原京(所在地:奈良県橿原市、694〜710年)跡の発掘調査で、出土した1万3,000点近くの木管の中から掛け算の「九九」の計算が記されていたことが分かった。専門家は役人が徴税の計算などに使った最古級の早見表、九九の一覧表の一部と考えられるとしている。
長さ16cm程度、幅1cmほどの木管を赤外線を使って調べたところ、上から「九々八十一(くくはちじゅういち)」「四九●六(しくさんじゅうろく)」などの数字が記されていた。これらの数字の並びについて、中国で見つかった木簡の「九九」の一覧表なども参考にしたうえで、同研究所が考えた「5行・8段」の一覧表に当てはめると並び方が一致した。

東京タワー来場者 開業66年で累計1億9,000万人に到達

東京タワー(所在地:東京都港区)の来場者が9月4日午前、累計1億9,000万人に達し、記念式典が行われた。節目の来場者となったのは米国・シアトルから日本を訪れたトビー・トングさん(34)とラウレル・トングさん(33)の夫婦で、記念品や花束を受け取った。
東京タワーは1958年、高さ333mの電波塔として開業、今年で66年を迎え、国内外から多くの観光客が訪れている。

兵庫・丹波篠山で発掘の恐竜化石 新種の「角竜類」と判明

兵庫県立人と自然の博物館と岡山理科大などの国際研究グループの調べによると、兵庫県丹波篠山市のおよそ1億1,000万年前の地層から見つかった恐竜の化石が「角竜類(つのりゅうるい)」という草食恐竜の新種であることが分かり、発掘された場所にちなみ「ササヤマグノームス・サエグサイ」と名付けられた。
化石は、頭に角などがある角竜類の仲間の「ネオケラトプス類」のもので、同研究グループによると、骨の細部にほかのどの角竜類にも見られない特徴が複数確認されたことから、新種で「種」の上位にあたる「属」のレベルでも新しいものであることが分かった。

京都・二条城 本丸御殿 耐震補強後18年ぶり一般公開

耐震補強などの工事が行われていた京都市の世界遺産、二条城(所在地:京都市中京区)本丸御殿の一般公開が、9月1日から18年ぶりに始まった。同御殿は明治27年に京都御所近くにあった桂宮家の御殿を移築したもので、国の重要文化財に指定されている。2017年から耐震補強などの工事が行われていたが、昨年度工事を終えた。
その結果、今回お披露目された本丸御殿のふすまや壁は230点余りの障壁画で彩られ、御書院は部屋の装飾に金箔が貼られている。1日は事前に予約した15人ほどのグループが、障壁画などに一つひとつ、ゆっくり足を止めながら鑑賞していた。

12企業・団体の「未来の都市」パビリオンの展示内容発表

2025年大阪・関西万博で国内12の企業と団体が取り組む「未来の都市」をテーマにしたパビリオンの展示内容が発表された。このパビリオンは気候変動など地球規模の課題を解決しながら、誰もが幸せな暮らしを実現できる未来の都市がテーマ。会場でも最大規模の4,800㎡の延床面積に、実施主体の博覧会協会と12の協賛企業などがプレゼンテーション展示を行う。
日立製作所とKDDIは、持続可能な社会に向けた取り組みを行わなかった場合の2035年に生きる10歳の少年から”SOS”を受け取ったという設定の映像を上映するシアターを設ける。そこで来場者がスマートフォンなどを使って、今できる取り組みを選択していくことで、未来がより良い方向に変わることを体験してもらうコンテンツを展示するという。商船三井は船の帆で受けた風で船底のタービンを回し、そのエネルギーで水を分解して水素を生産し、運搬もする未来型の船の模型を展示する。

絶滅危惧種マルミミゾウが国内初の妊娠 25年夏に出産 広島

広島市安佐動物公園は8月21日、絶滅の恐れがあるゾウ「マルミミゾウ」について、国内初の妊娠を確認したと発表した。妊娠したのはマルミミゾウの「メイ」。推定25歳で、西アフリカのブルキナファソから2001年に来園した。14日のエコー検査で妊娠を確認した。出産は2025年8〜10月のみ込み。
同園によると、マルミミゾウの野生個体は極めて少なく、飼育も世界で3頭のみという。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでリスクの高い「深刻な危機」に分類されている。同園ではメイと、秋吉台自然動物公園サファリランド(所在地:山口美祢市)から受け入れた雄の「ダイ」の計2頭を飼育している。

信長が敵将, 細川昭元に宛てた降伏促す文書見つかる

東京大学史料編纂所の調査によると、織田信長が敵対する武将に降伏を促す文書が見つかった。これは泰巖歴史美術館(所在地:東京都町田市)所蔵の史料で、信長が天下統一を目指し、将軍・足利義昭とともに上洛して間もない時期のもの。
「天下布武」の朱印などから1570年、現在の大阪・摂津で城に立てこもった敵将の名門・細川家の細川昭元に宛てた、降伏を促す文面が綴られている。播磨などの領地を与えることや、四国については、影響力を持っていた昭元を特別に扱うとしている。昭元がこの条件を受け入れたかどうかはわかっていないが、文書の翌年には信長に降伏した記録が残っている。

古都の夜空照らす「京都 五山送り火」4.7万人が見守る

お盆に迎えた先祖の霊を送り出す「京都 五山送り火」が8月16日夜、京都市街を囲む、東山区、左京区、北区、右京区の山々で、地元住民らでつくる各地区の保存会の手で行われた。
東山の如意ヶ嶽で午後8時に大文字の「大」の字に火が灯り、以下、5分間隔で「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順で文字や形に点火され、盆の京都の夜空を赤々と照らした。市街地の中層ビルの屋上や鴨川沿いはじめ眺望の利く場所で市民や観光客らは年に1度の宗教的な伝統行事、”火のショー”を見守った。警察によると、今年は昨年より2万人以上多い、およそ4万7,000人が訪れた。

インドネシアで世界最小の人類化石発見 推定100cm

日本、インドネシア、オーストラリア、米国の国際研究チームは、インドネシアのジャワ島の東にあるフローレス島で世界最小サイズの人類の化石を発見した。見つかったのは70万年前の地層から出土した原人の大人の上腕骨で、推定身長は約100cmと分析した。同島で暮らしていた原人は、70万年前にはすでに小柄な体格だった事が判明した。
フローレス島の約6万年の地層から非常に小柄な”フローレス原人”の化石が見つかったことが、2004年に報告されていた。海に隔てられた孤島で太古に人類が暮らし、小さく進化したことは大きな発見だったが、謎に包まれていた進化の過程が今回、デジタル機器などにより明らかになった。現代人並みに大柄だったジャワ原人が約100万年前にフローレス島に渡り、劇的に小さく進化したとみられる。
これらの成果は、英科学誌ネイチャーズ・コミュニケーションズに掲載された。

様々なスポーツの歴史刻む 甲子園球場100周年で記念式典

春夏の高校野球やプロ野球・阪神の本拠地として、様々なアスリートの感動的なスポーツシーンの舞台として歴史を刻んできた甲子園球場が8月1日、開場から100周年を迎え、記念式典が開かれた。兵庫県西宮市の甲子園球場は、大正時代「の1924年8月1日に「甲子園大運動場」として誕生。
式典は、伝統の阪神ー巨人戦に先立ち、試合開始前の午後5時半ごろから開始。阪神史上最高の助っ人といわれ、2年連続の三冠王に輝いたランディ・バースさんや、早稲田実業で春夏合わせ5季連続で甲子園出場した荒木大輔さんなどが出席。大の阪神ファン、俳優の渡辺謙さんの掛け声が会場の雰囲気を盛り上げた。
試合開始に先立ち、阪神を球団史上初の日本一に導いた吉田義男さんと、巨人V9時代のエースとして活躍した堀内恒夫さんが始球式を務めた。こうして甲子園球場は新たな100年に向けスタートを切った。

新種の恐竜と判明の化石 兵庫・三田市の博物館で展示

兵庫県三田市の「県立人と自然の博物館」で、新種であることが判明した恐竜の化石の展示が始まった。これは14年前に同県丹波篠山市の、およそ1億1,000万円前の白亜紀前期の地層で発掘された恐竜の化石。
研究者や大学教授らによる調査で、鳥類に近い「トロオドン科」に分類されることが分かった。だが、前足の指の骨に一対のくぼみがあるなど、ほかのトロオドン科にはない特徴が見つかったことから、新種と判明。7月、国際的な学術誌に掲載された。