「木簡」研究で奈良文化財研究所が中国と協力

奈良文化財研究所は、文字が書かれた木の札、「木簡」の研究で中国の政府系シンクタンク、中国社会科学院の研究所と協力していくことになった。両研究所では今後、研究成果や研究方法の共有、それに人材育成などで協力していく。
木簡は、平城京の遺跡などから大量に出土し、奈良時代当時、政治を行う際のメモ書きや連絡などのため使用されていたことが分かっている。中国でも木簡にあたる簡●(*片へんに、責)の研究が盛んで、日本の木簡はこれが元になっているとされている。

3年ぶり「相生ペーロン祭」長崎から伝来100周年

中国由来の木造手漕ぎ舟「ペーロン」の速さを競う「相生ペーロン祭」が5月29日、兵庫県相生市で2019年以来3年ぶりに開催された。今年はペーロンが長崎県から相生市に伝えられて100周年を記念する大会となった。
兵庫県内外から企業や自治体、高校生ら39チーム が参加。それぞれ全長約13m、32人乗りの舟、ペーロンに乗り込んで銅鑼(どら)や太鼓の音を響かせ、勇ましい掛け声を上げながら、レースを楽しんだ。2020年、2021年は新型コロナウイルス禍で中止された。

平安時代の歌人 在原業平の命日にゆかりの寺で法要

平安時代を代表する歌人、在原業平の命日にあたる5月28日、ゆかりの京都の寺で法要が営まれた。
京都の十輪寺(所在地:京都市西京区)は、在原業平が晩年を過ごしたと伝えられ、「なりひら寺」とも呼ばれている。昨年に続いて、新型コロナの感染対策として、会場を本堂に限って実施された。
法要では、寺の法主が三味線を奏でながらお経を唱えた後、業平の和歌を詠みあげた。そして、紫の衣装に薄緑色の上着をまとった舞手が、お経に合わせて平和を祈って舞を披露した。

理研 4億年前の「謎の古生物」正体解明 魚・両生類の間

理化学研究所などの研究チームは5月26日、約4億年前の地層から見つかった謎の生き物「パレオスポンディルス」の化石を詳しく調べ、正体を突き止めたと発表した。魚類と両生類の中間にあたる特徴が見つかり、陸に上がる前の脊椎(せきつい)動物と考えられるという。この研究成果を25日付の科学誌ネイチャー電子版に発表した。
パレオスポンディルスは「古代の背骨」という意味。化石は19世紀、スコットランドの約3億9,000万年前(デボン紀)に湖だった場所から見つかった。骨の特徴をほかの脊椎動物と比較し、進化の過程をに位置付けたところ、肺魚と陸上脊椎動物のの中間にあたる生き物と推定された。魚と両生類をつなぐ「ミッシングリンク」(失われた輪=進化の過程で存在したはずだが、化石が見つかっていない生物)の一つだと考えられるという。

「東北絆まつり」開幕3年ぶりにパレード復活

東日本大震災からの復興を願い、東北6県を代表する夏祭りが集結する第5回「東北絆まつり」が5月28日、秋田市で開幕した。29日まで。航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が秋田市上空を飛行し、大勢の来場者で賑わった。
夜には新型コロナウイルスの影響で過去2年、中止していたパレードも3年ぶりに復活した。パレードは午後6時すぎに地元・秋田の竿燈(かんとう)まつりでスタート。次いで、盛岡のさんさ踊りなど6つの祭りの出演者らが会場の陸上競技場を練り歩いた。メイン会場では秋田の郷土芸能が披露された。
東北絆まつりは2016年まで開かれた「東北6魂祭」の後継行事として、2017年から6県が持ち回りで開催。

「東北絆まつり」開幕3年ぶりにパレード復活

東日本大震災からの復興を願い、東北6県を代表する夏祭りが集結する第5回「東北絆まつり」が5月28日、秋田市で開幕した。29日まで。航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が秋田市上空を飛行し、大勢の来場者で賑わった。
夜には新型コロナウイルスの影響で過去2年、中止していたパレードも3年ぶりに復活した。パレードは午後6時すぎに地元・秋田の竿燈(かんとう)まつりでスタート。次いで、盛岡のさんさ踊りなど6つの祭りの出演者らが会場の陸上競技場を練り歩いた。メイン会場では秋田の郷土芸能が披露された。
東北絆まつりは2016年まで開かれた「東北6魂祭」の後継行事として、2017年から6県が持ち回りで開催。

大阪 天神祭 3年ぶり陸渡御実施 花火・船渡御中止

大阪の夏の風物詩「天神祭」は、2020年、2021年と2年間にわたって取り止めていたが5月25日、今年は3年ぶりに陸渡御を行うと発表した。ただ、恒例の花火や船渡御は実施しない。
陸渡御は大阪天満宮周辺の街を練り歩く行事だが、新型コロナの感染対策のため、行列に参加する人数を半分ほどに減らしたうえで実施する予定。

松尾芭蕉「野ざらし紀行」挿絵付きの直筆本発見

京都の福田美術館(所在地:京都市右京区)は5月24日、江戸時代の俳人、松尾芭蕉が記した紀行文「野ざらし紀行」の挿絵付き直筆本が見つかったと発表した。40代の芭蕉が1684年から1685年にかけて江戸から京都、奈良などを旅した際に残した初めての紀行文。
この直筆本はこれまで2冊あるとされ、俳句だけをしたためた1冊は奈良県の天理大学の附属図書館で保管されているが、俳句に挿絵を添えたもう1冊は長年、所在が分からなくなっていたという。今回、専門家の鑑定で本物と確認された。専門家らは今後の芭蕉研究に一石を投じる貴重な発見としている。

奈良・春日大社と興福寺で初夏告げる「薪御能」

奈良市の春日大社と興福寺で5月20日、奈良に初夏の訪れを告げる伝統行事「薪御能」が始まった。かがり火が照らす幽玄の舞に、観客はひととき酔いしれた。
今年は3年ぶりに一般公開され、会期も2日間となっている。新型コロナウイルスの感染拡大で2020年は中止、2021年は非公開で会期を1日に短縮して行われた。
薪御能は平安時代の869年に、興福寺の法会「修二会」で奉納された猿楽が由来といわれ、全国各地の野外能の源流とされる。観世、金春、宝生、金剛の4流派が競演し、狂言も演じられる。

伊達政宗作「達磨図」90年ぶり仙台市で発見

仙台藩祖・伊達政宗が描いたとされ、1928年に仙台市で開かれた東北遺物展覧会に出品後、行方不明になっていた「達磨図」が、約90年ぶりに市内で見つかった。
達磨図は縦67.5cm、横34.5cm。眼光鋭い達磨大師が描かれ、右上に正宗の信頼が厚かった清嶽(せいがく)禅師の詩文「這老臊胡(このろうそうこ)癡々●々(ちちごつごつ」面壁九年(めんぺきくねん)眼如漆突(めはうるしのごとくつく)劣孫清嶽宗拙拝讃」が添えられている。
政宗作とみられる絵が見つかったのは、2015年に宮城県塩釜市の旧家に保存されていることが分かった「梅二雀」に続き2例目。

佐藤春夫 少年時代の水彩画など記念館で展示

和歌山県新宮市内の佐藤春夫記念館で、彼が少年時代に描いた水彩画や短冊、友人に宛てた手紙など27点を集めた展示会が開かれている。5月末まで。子どもと犬が描かれた水彩画は、新宮中学に通っていたころの作品という。
これらの多くは同級生の親族から寄贈されたもので、同記念館ではたくさんの人に見ていただき、佐藤春夫の故郷への思いを感じてほしいとしている。
佐藤春夫は大正から昭和にかけて活躍した和歌山県新宮市出身の作家で、叙情詩「秋刀魚の歌」などの作品で知られる。

京都・葵祭 5/15神事のみ執行 行列は3年連続中止

京都三大祭の一つ、葵祭が京都・下鴨神社(所在地:京都市左京区)などで関係者のみの神事が執り行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、平安装束をまとったヒロイン「斎王代」らによる王朝絵巻さながらの、見せ場の行列は3年連続で中止した。
下鴨神社の境内で勅使が紅色の紙に記された御祭文を読み上げ、神職がお供え物を納めて国家安寧を祈願した。関係者約350人が見守った。
葵祭は下鴨神社と上賀茂神社(所在地:京都市北区)の例祭。6世紀の欽明天皇の御代に凶作が続き、五穀豊穣を祈ったのが始まりとされる。

荻生徂徠の資料 子孫が東大駒場図書館に寄贈

東大によると、江戸時代を代表する儒学者の荻生徂徠(おぎゅうそらい、1666~1728年)の関係資料約150点が、子孫らから東京大学駒場図書館(所在地:東京都目黒区)に寄贈された。整理が進めば新しい発見も期待されるという。
徂徠自筆の稿本や、徂徠の門人に関する資料、徂徠の肖像画や印などこれまで知られていなかった資料類が含まれているという。これらは徂徠の子孫、荻生茂樹さんと、その姪(めい)の庄子妙子さんが保管していたもの。

山梨大 二ホンオオカミは日本で誕生 DNA解析で新説

山梨大学の研究チームは5月10日までに、化石のDNA解析に基づき、二ホンオオカミのルーツに迫る新説をまとめた。
その結果、日本に多く生息したが、20世紀初めに絶滅した二ホンオオカミは大昔に来た巨大オオカミと、3万7,000~1万4,000年前ごろにユーラシア大陸から入ったオオカミが交雑して日本列島で生まれたというもの。
栃木県佐野市で見つかった3万5,000年前の巨大オオカミと、5,000年前の二ホンオオカミの化石からDNAを抽出し、遺伝子を解析した。この2つには遺伝的な関係があり、さらに現在の大陸に生息する系統ともつながることが確かめられた。

奈良・橿原市で出雲地方の文化財350点集め特別展

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で、島根県出雲地方の発掘調査で見つかった土器など関西に関係がある、およそ350点を集めた展示会が開かれている。この特別展は6月19日まで。
出雲市の荒神谷遺跡から出土した青銅製の銅鐸と銅矛、銅剣は昭和59年から行われた発掘調査で見つかったもの。今回展示されている青銅器は、いずれも国宝に指定されている。この遺跡は、銅剣が最も多く出土した弥生時代の遺跡として知られる。
安来市の墓の遺跡から出土した国の重要文化財の「双龍環頭大刀」は長さ1mほどの刀で、刀を握る部分、束の先には2頭の龍が透かし彫りであしらわれていて、7世紀の飛鳥時代のものとみられている。刀のデザインなどから墓は、飛鳥時代の権力者、蘇我氏につながりのある人物が埋葬されていた可能性もあるという。

川中島合戦の最中 信玄が家臣に書いた書状見つかる

武田信玄が上杉謙信との間で数度にわたって戦った川中島合戦の最中、戦費負担の求めに応じた家臣に宛てたお礼の書状が見つかった。長野県立歴史館(所在地:長野県千曲市)が、京都の古書店で見つけ、286万円で購入した。
この書状は第2次合戦(犀川の戦い)の最中の1555年7月、長野県松代町の辺りを治めていた在地領主の清野信秀に宛てたもの。和紙に墨書きされ、縦約31cm、横約45cm。出家して信玄を名乗る前の「晴信」の署名と、花押(サイン)が確認できる。
書状を分析した同歴史館によると、信玄が戦いに備えて本陣を整備するための費用の担保として、信秀から所領の目録を預かったことに感謝する内容が認められている。

三好長慶の「飯盛城」を3DCG再現したアプリ開発

大阪府大東市は、地域の歴史に興味を持ってもらおうと、戦国時代に畿内一円を支配し、大東市と四条畷市にまたがる飯盛城を居城とした三好長慶の生誕500年に合わせて、CGで再現したアプリを開発した。
大東市のホームページからダウンロードできる飯盛城の地図に、アプリが入ったスマートフォンをかざすと、3DCGで再現された当時のやぐらや建物をみることができる。
また、飯盛城跡に行くと、大阪平野に広がっていた深野池(ふこのいけ)など当時の様子を360度で見渡せるようになっていて、今の景色と比較しながら散策できる。

鍋島家の陰に名僧あり 朝鮮出兵,関ヶ原の戦い

佐賀市の佐賀城本丸歴史館で、豊臣秀吉の朝鮮出兵や関ヶ原の戦いの際、佐賀・鍋島軍に従事した2人の名僧を紹介する特別展が開かれている。「鍋島家と禅僧たち-さが名僧伝」と題する特別展で、6月12日まで。観覧料は無料。
1人は、豊臣秀吉の文禄の役の際、鍋島直茂に従って朝鮮半島にわたり、その活動を支え、朝鮮との交渉文書を作成した是琢明琳(ぜたくみんりん、臨済宗泰長院の第3世)。もう1人は、小城・千葉氏家臣の出自で、徳川家康の外交顧問を務め、鍋島家が関ヶ原の戦いで西軍についた際、その謝罪を受け入れるよう取り成した閑室元佶。この2人の禅僧は、龍造寺家から鍋島家へ肥前の統治権が移行し、確立する直茂・勝茂の時期に鍋島家を支えた。この2人にスポットを当てている。

京都・祇園祭の「鷹山」 200年ぶり復帰へ試し曳き

7月の京都・祇園祭の山鉾巡行に約200年ぶりに本格復帰する「鷹山(たかやま)」の保存会が5月4日、曳山(ひきやま)を製作してきた京都府京丹波町で試し曳きをした。懸装品(けそうひん)をを飾り付けて動かしたのは初めてという。本番を意識し、方向転換する際、竹を車輪の下に敷いて行う”辻回し”も練習した。
鷹山は応仁の乱(1467~1477年)の以前から山鉾巡行に参加していた記録はあるが、江戸時代の1826年に暴風雨で壊れ、翌年から巡行には出ていない。

「吉野ヶ里遺跡」未調査区域の発掘 10年ぶり再開

佐賀県文化財保護室によると、国特別史跡の吉野ケ里遺跡(所在地:佐賀県神埼市吉野ヶ里町)の未調査となっている区域で5月3日、10年ぶりとなる発掘調査が再開された。
調査区域は、今まで銅剣やガラス管玉などが出土した北墳丘墓の西側で、日吉神社の境内があった場所。神社の移転を機に発掘調査を再開することになった。この区域は森の中にあり、これまで本格的な調査が実施されていなかったため、「謎のエリア」と呼ばれて注目されている

京都・下鴨神社で3年ぶり流鏑馬 騎射の技披露

世界遺産の京都・下鴨神社(所在地:京都市左京区)で5月3日、流鏑馬(やぶさめ)神事の騎射(うまゆみ)が3年ぶりに行われた。京都三大祭(葵祭・祇園祭・時代まつり)の一つ、葵祭(あおいまつり、5月15日開催)の先駆けで、過去2年はコロナの影響で本殿での儀式だけが執り行われていた。
神事の中で行われる流鏑馬は、日本の伝統的な騎射の技で、疾走する馬の上から的に矢を射る。今回も古式に則り、公家や武家の姿をした射手(いて)が100m間隔の三つの的を狙った。矢が約50cm四方の杉板に命中すると、観客から歓声が上がっていた。

京・阪・奈結ぶ近鉄の観光特急「あおによし」運行開始

奈良、大阪、京都を結ぶ近鉄の新たな観光特急「あおによし」の運行が4月29日から始まり、記念セレモニーが近鉄奈良駅で行われた。雅楽が演奏され、天平時代の衣装に身を包んだ人たちなどが出迎える中、大阪難波駅を出発した第1便が午前10時すぎに到着した。
奈良の枕ことばにちなんで名付けられた「あおによし」は2021年2月に引退した特急の車両を改造したもので、4両編成の列車にゆったりと寛(くつ)げるように84の座席が配置されている。車内の壁や天井などに、天平文様があしらわれるなど、奈良を感じさせるデザインが特徴。
「あおによし」は奈良、大阪、京都の間で1日6便運行されるが、近鉄によると5月5日まで全列車の座席が予約で満席だという。

江戸期の”なにわ百景” 北斎らの作品230点展示

大阪中央区の大阪歴史博物館で、江戸時代に葛飾北斎らの浮世絵師が描いた大阪の絶景、およそ230点を集めた展示会が開かれている。6月5日まで。
これらの作品には当時の大阪の町や人々の生活の様子がうかがえる。葛飾北斎の「諸国名橋奇覧摂州天満橋」は大阪の代表的な夏祭り「天神祭」の風景を描いていて、橋の下では”船渡御”の船が行き交い、橋の上では多くの見物人でにぎわっている。また、歌川芳梅と芳豊が手掛けた「滑稽浪花名所」のシリーズでは、屋形船を乗り降りする人や、花火を見ていた人に起きたハプニングなどが、面白おかしく描かれている。

京都市京セラ美術館で「ポンペイ展」出土120点展示

京都市左京区の「京都市京セラ美術館」で、およそ2,000年前の火山の大噴火で埋もれた、イタリア南部・ナポリ近郊の古代都市の遺跡、ポンペイの美術品などを紹介する展示会が開かれている。
同展にはナポリ国立考古学博物館に所蔵されている遺跡の出土品などおよそ120点が展示される。このうち「踊るファウヌス」は、高さおよそ70cmの彫刻で体を強くねじる構図に当時の美術の特徴が表れている。また、直径20cmほどの「炭化したパン」は、ポンペイの街から見つかったとされていて、当時の生活を感じさせる。このほか、モザイク画の世界的な傑作とされる「アレクサンドロス大王のモザイク」をレプリカや映像で見ることができる。

聖徳太子1,400年忌「聖霊会」舞楽奉納 大阪・四天王寺

大阪・四天王寺(所在地:大阪市天王寺区)で4月22日、2021年10月に始まった聖徳太子千四百年忌の「御聖忌慶讃大法会」の結願となる「聖霊会」が、盛大に執り行われた。太子の魂を慰める1年で最も重要な法要で、華やかな装束をまとった人たちが石舞台で、今年は古式に則り、例年より大きな規模で舞楽を奉納した。

京都 祇園祭の山鉾巡行3年ぶりに実施へ

京都の「祇園祭山鉾連合会」は4月20日、祇園祭の山鉾巡行を新型コロナの感染拡大を防ぐため、開催時間を短縮し、参加者が密にならない対策などを講じたうえで、3年ぶりに実施すると発表した。山鉾巡行は新型コロナの影響で2020年、2021年と中止されており、実施は3年ぶりとなる。
京都の祇園祭は1000年以上の歴史がある祭りで、山鉾巡行は祭りのハイライトとして知られている。連合会によると、例年通り「前祭」は7月17日、「後祭」は7月24日に実施される。

南方熊楠の手紙,直筆原稿など23年2月に特別展

和歌山県白浜町の南方熊楠記念館はこのほど、同県出身の世界的な博物学者、南方熊楠(1867~1941年)が知人、植物・魚類研究者、宇井縫蔵らに宛てた手紙7点と直筆の原稿1点を入手、2023年2月に特別展を開いて一般公開する。これは同記念館が東京や和歌山などの古書店から購入した、全集未収録の貴重な収蔵品。熊楠ファンには一見の価値がありそうだ。

唐招提寺御影堂 5年間の大修理終わる 6月に特別拝観

国宝の「鑑真和上坐像」を安置する奈良市の唐招提寺・御影堂の5年間にわたった大規模修理がこのほど終わり、6月に特別拝観が行われることになった。
御影堂は地盤沈下による建物の傾きや雨漏りがひどくなったため、5年前から大規模な修理が行われ、3月31日に工事が終わった。
今回の修理では地盤沈下を防ぐため礎石の下にコンクリートの杭を打ったり、金属の梁を巡らせたりする工事が行われたほか、屋根の銅板を新しいものにして十分な雨漏り対策を施した。
今後は、鑑真和上坐像や東山魁夷による襖(ふすま)絵などを御影堂に戻し、6月5日に落慶法要を行うほか、6日と7日には特別拝観が行われることになっている。

ダーウィンのノート2冊 22年ぶり英大図書館で見つかる

英BBC放送は4月5日、英ケンブリッジ大学図書館で2000年以降、所在が分からなくなっていた19世紀の英自然科学者、チャールズ・ダーウィンのノート2冊が約22年ぶりに館内で見つかったと報じた。2000年にノートを撮影するために保管庫から取り出した後、未返還となっていることが判明。持ち出した何者かがこっそり返還したとみられるが、経緯は謎という。
ノートには有名な進化論を考察した初期のメモが含まれる。ノートはラップで包まれるなどし、保存状態は良好という。専門家がメモや図に、ダーウィンのものであることを示す複数の種類のインクが使われていたことなどを踏まえ、本物と判断した。

京都の春彩る「都をどり」3年ぶりに南座で開幕

京都の春を彩る祇園の芸妓や舞妓による「都をどり」が4月1日、京都市東山区の南座で3年ぶりに開幕した。24日まで開かれる。
都をどりは、京都の花街の1つ、「祇園甲部」で150年前に始められた芸妓や舞妓らによる春の舞踊公演。2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で中止されたが、今年は出演者を少なくするなどの対策を取ったうえで実施。
今回の公演は「泰平祈令和花模様(たいへのいのりれいわはなもよう)」と題して、一日に8つの演目が披露されることになり、大勢の観客が集まった。最後の演目では、満開の桜の絵を背景に色鮮やかな着物を身にまとった芸・舞妓が勢ぞろい。あでやかな舞に見入っていた。

奈良・大安寺 壮大な往時の姿を再現したCG公開

奈良時代、東大寺や興福寺などと並ぶ壮大な威容を誇った大安寺(所在地:奈良市)の当時の姿を再現したCGが公開されている。これは同寺の史料や発掘調査の成果をもとに、最盛期だった奈良時代の姿をCGで再現したもので、奈良文化財研究所や考古学や建築の研究者らが監修した。
現在の大安寺の境内は4%ほどの面積に縮小、当時の面影はないが、奈良時代は境内に90棟余りのお堂がある壮麗な大伽藍だった。
境内のお堂にモニターが設置され、コントローラーで操作すれば、実際に境内を歩いているような視点で、CGで再現された、失われた金堂や七重塔などの建物をみることができる。

奈良 金峯山寺 国宝二王門70年ぶり解体修理へ

奈良県吉野町の世界遺産、金峯山寺で国宝の二王門を70年ぶりに解体修理するために門を覆う足場が完成し、本格的な工事が始まることになった。奈良県文化財保存事務所によると、5月からおよそ1年半かけて解体して、破損している瓦や部材を修理するという。そして再び組み直す際に、基礎部分をコンクリートにするなどして耐震補強するとしている。
金峯山寺の二王門は、およそ700年前の南北朝時代に建立されたといわれ、瓦にひびが入ったり、柱の塗装が剥げたりしていて、傷みが激しくなっている。
工事は7年後の令和10年度に完了する予定で、解体修理前の4月23、24日に、足場を使った見学会が開かれる。

奈良・平城宮の壮麗な「大極門」復元工事終了

奈良時代の都、平城京で重要な儀式を行ったとされる施設に出入りするための大きな門「大極門」の復元工事が終わり3月19日、関係者およそ80人が参加して記念式典が執り行われた。和楽器による演奏のもと厳かな雰囲気の中、祝いの舞が披露された。
大極門は屋根の高さ20mほどもある壮麗な門で、国はこの門を含めた中心施設一帯の復元を進めていて、当時の建築技法を用いて5年前からおよそ51億円かけて工事が行われていた。4月からは門の東側にあった楼閣の工事が始まるという。

文化庁 高松塚古墳 飛鳥美人など展示の新施設設置へ

文化庁は3月17日、東京で開かれた専門家の検討会で、奈良県明日香村で50年前に発見された高松塚古墳の国宝の壁画を保存・修復し、研究成果などを発信するための新たな施設を設置する方針を決めた。
7世紀末から8世紀初めの飛鳥時代に造られた高松塚古墳は、「飛鳥美人」として知られる極彩色の壁画などが50年前に発見され、考古学ブームを巻き起こした。しかし、時間の経過とともに大量のカビの発生や修復のために使われた薬剤の影響などで劣化が急速に進んだことから、15年前に古墳の石室は解体され、壁画が描かれた石材は700mほど離れた仮の施設に運び込まれている。
新施設には調査・研究や情報発信を行う展示設備も設けられる予定で、現在壁画が保管されている仮の施設の周辺に、8年後の完成を目指すという。

京都・葵祭の行列 3年連続中止を発表 神事のみ実施

葵祭行列保存会は3月15日、京都三大祭りの一つ、5月15日に行われる予定の葵祭の行列を新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止すると発表した。葵祭の行列が中止となるのは3年連続。雅な平安装束をまとったヒロイン「斎王代」ら約500人が練り歩く行列は葵祭の見どころ。
下鴨神社と上賀茂神社での神事は関係者のみで実施する予定。

京都・祇園祭 約200年ぶり復帰「鷹山」の衣装披露

今年の夏の京都・祇園祭の山鉾巡行で、196年ぶりに復帰する山「鷹山」の関係者が3月13日、祭にまとう衣装を披露した。
京都市中京区で、巡行の際に山の前で掛け声を出す「音頭取り」や、山を進める際に車輪を調整する「車方」が身にまとう衣装が披露された。これらの衣装は京都市立芸術大学の学生がデザインしたもので、鷹や山の車輪などが描かれている。
鷹山は、鷹狩をテーマにした室町時代の応仁の乱(1467~1477年)以前から存在したことが確認されている歴史ある山。江戸時代後期に大雨で被害を受けて以降、山鉾巡行に参加していない。10年前から地元の保存会が山の復元などを進め、今年196年ぶりに復帰する予定。

東大寺・二月堂の「籠松明」3/12非公開で実施

奈良に春の訪れを告げる東大寺・二月堂で3月12日、伝統行事「修二会」の一環で、童子が燃え盛る「籠松明」と呼ばれる大きな松明を、二月堂の舞台で振り火の粉を散らす行事が、新型コロナ対策のため今年も非公開で行われた。
「お松明」は3月1日から毎晩行われていて、13日と14日も行われるが、感染対策のため、二月堂周辺は立ち入り人数が制限される。

大阪・造幣局「桜の通り抜け」4/13~19 3年ぶり開催

大阪・造幣局(所在地:大阪市北区)の「桜の通り抜け」が、感染防止対策を取ったうえで、4月13~19日の7日間の日程で開催されることになった。
130年以上前から続く春の恒例行事で、およそ560mの並木道に植えられた340本ほどの桜を見に毎年60万人余りが訪れる。新型コロナ禍で2020年、2021年と続けて中止された。
参加の受付はインターネットによる事前申込制で、30分あたりの入場者数の上限を1,200人に制限し、期間中の入場者数を例年の30%にあたる17万人余りに抑えるとしている。

高野山・金剛峯寺で春告げる「高野の火祭り」

霊場・高野山に春の訪れを告げる恒例の「高野の火祭り」が3月6日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺前の駐車場で行われた。
護摩木を焚き、人々の招福と厄除けを祈願する荘厳な「柴灯大護摩供(さいとうおおごまく)」法会を、新型コロナウイルス感染症の終息、世界の平和を祈りながら、約1,800人の参詣客らが見守った。
ほら貝が鳴り響き、四方に竹を立てて上空を縄で囲んだ結界内に、山伏姿の僧侶約50人が登場。高さ約1.8m、直径約3mの護摩壇に点火されると、一斉に読経が始まる。太鼓と錫杖が打ち鳴らされる中、僧侶らが護摩壇に願い事が書かれた数多くの木札を次々と投げ込んでいた。

菅原道真ゆかりの「飛梅」クローン培養で初開花

京都・北野天満宮(所在地:京都市上京区)と住友林業は3月4日、祭神・菅原道真ゆかりのご神木「飛梅(とびうめ)」を組織培養で増殖させた同じ遺伝子を持つ苗木が、境内で初めて開花したと発表した。同天満宮によると、組織培養で生まれた梅で開花を確認するのは世界初という。
道真の「東風(こち)ふかば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春をわするな」の句で詠まれた梅。この飛梅は、道真が藤原氏との政争に敗れて九州・大宰府へ左遷された後、京都の屋敷から大宰府まで主を慕って飛んで行った伝承が伝わっている。現在の飛梅は江戸時代に接ぎ木され、樹齢は350年以上と推定される。

奈良・東大寺二月堂 お水取り”お松明”始まる

”お水取り”の名で知られる奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の「修二会」の一環で、二月堂の舞台から大きなたいまつを振って、火の粉を散らす迫力満点の”お松明”が3月1日から始まった。
「童子」と呼ばれる僧侶の補佐役が燃え盛るたいまつを二月堂の欄干から突き出して駆け抜けると、暗闇の中、火の粉が勢いよく降り注いだ。あいにくの雨の中、訪れた人たちは傘をさしながら、静かに幻想的な光景を見守っていた。
お松明は3月14日まで毎晩行われるが、新型コロナ対策として12日は非公開とし、そのほかの日も”密”を避けるため、二月堂周辺の立ち入り人数を制限する。
修二会は、国の安泰を願って11人の僧侶がおよそ1カ月にわたって法要などを行う伝統行事で、奈良時代から途絶えることなく続けられ、今年で1,271回目を迎える。

京都で幕末に活躍した歌川国芳と弟子たちの作品展

幕末に活躍した浮世絵師、歌川国芳やその弟子たちの作品展が2月26日から京都文化博物館(所在地:京都市中京区)で開かれている。4月10日まで。
国芳や弟子たちの作品には、人を驚かせたり、考えさせたりしたいという狙いがあり、なぞ解きをするように、作品に込められて意味を想像しながら見る楽しみがある。「相馬の古内裏」は、妖怪退治に訪れた武士に大きな骸骨が襲い掛かる様子が描かれている。「朝比奈三郎鰐退治」は、鎌倉時代にワニを生け捕りにしたという武士を表現している。国芳はみたことのないワニを描くために、書物の挿絵を参考に魚と組み合わせて、どう猛そうなワニを想像で描いたという。

京都の春を彩る「都をどり」3年ぶり開催 伝統継承へ 南座で

京都の春を彩る、祇園の芸妓・舞妓による舞踊公演「都をどり」が3年ぶりに開催されることになった。主催団体は芸・舞妓の育成や伝統を継承させる必要があるとして、感染対策を取ったうえで実施する。ただ、感染防止のため出演する芸・舞妓を例年より少なくするほか、新型コロナ収束を願う演目も取り入れる。
都をどりは、京都の花街の1つ、祇園甲部の芸・舞妓らによる舞踊公演で、140年余りの歴史がある。例年使用の会場が工事中のため、近くの「南座」を会場にして、4月1日から24日まで開催される。

ユネスコ・イコモスがJR東日本に高輪築堤の解体中断要求

世界文化遺産の登録審査を担う国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は1月28日付文書で、JR東日本に対し、東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した鉄道以降「高輪築堤」の解体中断を求めたことが分かった。イコモスは「保存状態が非常によく、国内的にも国際的にも非常に意義深い」と評価しているという。
この築堤は約800mにわたり断続的に見つかったもので、このうち計約120mは2021年9月に国史跡に指定され、現地保存が決まっている。残りの大部分は移築か、解体して記録だけを保存する作業が進んでいる。
高輪築堤は1872年に東京・新橋-横浜を結ぶ日本初の鉄道が開業した際に造られた。当時は海だった区間を埋め立てて土を盛り、そのうえに線路を敷設した。

福井県立恐竜博物館 恐竜が歩いた跡の化石発見 勝山市

福井県立恐竜博物館(所在地:福井県勝山市)は2月15日までに、同市北谷町にある約1億2,000万年前(白亜紀前期)の「手取層群北谷層」から恐竜の足跡の化石が見つかったと発表した。見つかった化石は計10個で、「竜脚類」が前脚と後ろ足で歩いた跡という。足跡は前脚と後ろ脚各5点。最も大きいもので縦58cm、横32cm。足跡の大きさから全長約10~15mの恐竜のものと推測される。勝山市で発掘された竜脚類「フクイティタン」と同程度か、より大きい可能性があるという。

大阪天満宮の「梅まつり」 今年も盆栽などの展示のみ

学問の神様、菅原道真が梅をこよなく愛したことから、毎年この時期に開かれる、大阪天満宮(所在地:大阪市北区)で春の訪れを告げる恒例の「梅まつり」が開催されている。例年は「梅酒大会」など様々な催しが開かれるが、今年は昨年に続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、梅の木の盆栽などの展示だけが開かれている。
境内ではおよそ60鉢が展示され、このうち樹齢およそ100年の「八重野梅」は、花びらが重なって咲くことからその名がつけられていて、訪れた人らは幾重にも重なった白い花に見入っていた。また、樹齢およそ80年の「古金欄」は荒々しい幹に鮮やかなピンク色の花が連なって咲き、その幹と可憐な花とのコントラストの妙で映える。「梅まつりは」2月28日まで。

太陽系初期の隕石に似る 小惑星リュウグウの試料 初分析結果

探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの試料の最初の分析結果が発表された。最も始原的な隕石に似ているが、それよりさらに黒っぽくスカスカしている。試料の分析が進めば、太陽系の起源と進化、生命の素材となる水と有機物が地球にもたらされた過程を解き明かす研究が大きく前進しそうだ。
成果は2021年12月20日付の英科学誌ネイチャー・アストロノミーに報告された。日本経済新聞が報じた。

成田山新勝寺で福豆まき 市川海老蔵さんや髙安関ら参加

千葉県成田市の成田山新勝寺で2月3日、毎年恒例の節分会が開かれ、マスク姿の歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(44)や大相撲の髙安関、隠岐の海関らが新型コロナウイルスの流行収束などを願って豆まきした。大本堂の前で「福は内」の掛け声で、勢いよく豆をまいていた。同寺によると、本尊の不動明王は慈悲の心で鬼も改心させるとされ、「鬼は外」とは言わず、「福は内」だけを繰り返すのが習わしという。
2021年は新型コロナの影響で、1969年から続いた俳優ら著名人、大相撲力士の参加を初めて取り止めており、2年ぶりとなる今回は規模を縮小し、特設舞台を設置せず実施した。

政府「佐渡島の金山」世界文化遺産への推薦 閣議で決定

日本政府は2月1日、世界文化遺産への登録を目指して、新潟県の「佐渡島の金山」をユネスコに推薦することを閣議決定した。佐渡島の金山は17世紀、世界最大の金の生産地で、江戸時代を通じて徳川幕府を支えた最も重要な鉱山とされている。政府は期限となる日本時間の2日未明までに、パリの事務局に推薦書を提出する予定。