奈良・春日大社と興福寺で初夏告げる「薪御能」

奈良市の春日大社と興福寺で5月20日、奈良に初夏の訪れを告げる伝統行事「薪御能」が始まった。かがり火が照らす幽玄の舞に、観客はひととき酔いしれた。
今年は3年ぶりに一般公開され、会期も2日間となっている。新型コロナウイルスの感染拡大で2020年は中止、2021年は非公開で会期を1日に短縮して行われた。
薪御能は平安時代の869年に、興福寺の法会「修二会」で奉納された猿楽が由来といわれ、全国各地の野外能の源流とされる。観世、金春、宝生、金剛の4流派が競演し、狂言も演じられる。

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