奈良・橿原市で出雲地方の文化財350点集め特別展

奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で、島根県出雲地方の発掘調査で見つかった土器など関西に関係がある、およそ350点を集めた展示会が開かれている。この特別展は6月19日まで。
出雲市の荒神谷遺跡から出土した青銅製の銅鐸と銅矛、銅剣は昭和59年から行われた発掘調査で見つかったもの。今回展示されている青銅器は、いずれも国宝に指定されている。この遺跡は、銅剣が最も多く出土した弥生時代の遺跡として知られる。
安来市の墓の遺跡から出土した国の重要文化財の「双龍環頭大刀」は長さ1mほどの刀で、刀を握る部分、束の先には2頭の龍が透かし彫りであしらわれていて、7世紀の飛鳥時代のものとみられている。刀のデザインなどから墓は、飛鳥時代の権力者、蘇我氏につながりのある人物が埋葬されていた可能性もあるという。

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