大和郡山市の「平城京南方遺跡」で新たに道の跡「小路」か

大和郡山市の「平城京南方遺跡」で新たに道の跡「小路」か

大和郡山市教育委員会の発掘調査によると、同市の「平城京南方遺跡」で細かく区画整備された、東西に延びる幅およそ6mの道の跡が見つかった。
この遺跡は、平城京の南の端とされる九条大路と、それより南にある「十条大路」とも指摘される大規模な道の跡の間にある。このため同市教委は、今回見つかったのは、当時の都でみられたのと同様に、細かく区画整備された「小路」と呼ばれる道ではないかとみている。近くには都の正門、羅城門などがあることから、それらと一体的に道が整備された可能性があるとしている。
現地説明会は3月16日に行われる。

富岡鉄斎の奈良題材の水墨画など作品展

富岡鉄斎の奈良題材の水墨画など作品展

近代を代表する文人画家、富岡鉄斎が奈良を題材に描いた水墨画などおよそ50点を集めた展覧会が、奈良市大和文華館で開かれている。展覧会は4月7日まで。
会場には、春の吉野山を題材にした「華之世界図」や、たき火を囲んで月ヶ瀬の梅を楽しんでいる様子を描いた「名士観梅図」など、いずれも奈良にゆかりのある作品が展示されている。
鉄斎は明治から大正にかけて活躍した文人画家で、儒学や仏教に根差した作品を1万点以上残している。

東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」(通称:お水取り)は3月12日夜、修行僧らの満願を迎え、「籠松明」と呼ばれる長さ8m・重さ60kgの大きな松明が焚かれ、夜空に火の粉が舞いあがった。
飛び散った火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれ、集まった見物客らは二月堂の欄干から僧が、燃え盛る大きな籠松明を威勢よく振って降り注ぐ火の粉に大きな歓声をあげていた。
修二会は僧侶らが国の安泰などを願って修行する行事で、奈良時代から1200年以上続いている。3月1日から毎晩「お松明」が行われていて、12日夜は籠松明と呼ばれる大きな松明が焚かれる。

マンモスの細胞核移植で反応確認 近畿大G

マンモスの細胞核移植で反応確認 近畿大G

近畿大学などの研究グループはこのほど、9年前ロシア・サハ共和国の永久凍土の中から見つかった、いわば氷漬けのマンモスの細胞核をマウスの卵子に移植したところ、細胞分裂に向けた反応が始まり、マンモスの遺伝子が活動する力を保っていることを世界で初めて確認できたと発表した。
この研究グループは、和歌山県にある近畿大学の生物理工学部や先端技術総合研究所、ロシアの科学アカデミーなどでつくるチーム。9年前、永久凍土の中からおよそ2万8,000年前の姿をほぼとどめた状態で見つかり、「YUKA(ゆか)」と名付けられた子どものマンモスを使って、比較的状態の良い細胞から、遺伝子が入った細胞核を取り出し、マウスの卵子およそ40個に移植した。
その結果、およそ半分でマンモスの遺伝子が働いて特殊なたんぱく質が蓄積したほか、5つの卵子では細胞分裂の直前にみられる「紡すい体」と呼ばれる構造も観察されたという。
マンモスは象の仲間で、ユーラシア大陸から北アメリカ大陸まで広く棲息していたが、およそ1万年前に絶滅したと考えられている。

世界遺産 原城二ノ丸跡から一揆当時の砲弾・銃弾出土

世界遺産 原城二ノ丸跡から一揆当時の砲弾・銃弾出土

長崎県南島原市は3月8日、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素の一つ、原城跡(南島原市南有馬町)で、島原・天草一揆(1637年=島原・天草の乱)当時のものとみられる鉄製の砲弾や鉛製の銃弾が二ノ丸跡から出土したと発表した。このほか、破片の陶器や磁器、瓦と古銭も出土した。
原城二ノ丸跡の調査は2018年から2022年度までの5カ年計画で進められており、その後、三ノ丸跡の発掘にも取り掛かる予定。本丸跡の発掘は1992~2006年度に実施されている。

奈良・薬師寺東塔の「水煙」一般公開

奈良・薬師寺東塔の「水煙」一般公開

奈良市の薬師寺の国宝・東塔で、創建当初から屋根の上にある「水煙」と呼ばれる飾りが新調され、元の水煙とともに一般公開されている。
新しい水煙は富山県高岡市の工房がおよそ1年かけて鋳造したもの。高さが1.9mあり、銅製の板に飛天が笛を吹く姿や舞い降りたりする姿が、透かし彫りで表現されている。
薬師寺の東塔は寺が創建された1,300年前から残る高さ34mの国宝の三重塔。現在110年ぶりに大規模な修理中。新しい水煙は3月中には屋根の上に設置されるため、間近で見られるのは今回が最後という。この水煙の一般公開は3月10日まで。