熊本市と熊本大学は、熊本城跡(所在地:熊本市中央区)の敷地から2022年4月出土した鉄刀を分析した結果、「甲子年」を含む6文字の象眼の銘文が見つかったと発表した。鉄刀は全長約55cm。6文字は「甲子年五□□」で、最後の2文字は「月中」とみられる。
古墳時代の横穴群付近で発見されたことや、鉄刀の装飾などの特徴から甲子年は西暦604年に製作したことを示す可能性が高いと判断されるとしている。銘文が入った古墳時代の刀剣は、これまでに埼玉、千葉、島根など7県7例が確認されている。
異例の剣と鏡出土の奈良・富雄丸山古墳にファン集結
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奈良・富雄丸山古墳から国内最高傑作の鏡と剣 出土
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古代 吉備の王 埋葬施設か 岡山・造山古墳で石発見
岡山市教育委員会が行った造山(つくりやま)古墳(所在地:岡山市)の発掘調査で、栄華を極めた古代・吉備王が眠る埋葬施設の一部とみられる石5点が見つかった。いずれも約30cm四方の板状。石棺が入る石室をさらに覆う施設の一部である可能性があるという。
今回の発掘調査は昨年10〜12月、前方後円墳のうち初めて古墳の心臓部、後円部の墳頂を対象に行われた。墳頂に造られた戦国時代の砦(とりで)の遺構を調べることが主目的だった。
造山古墳は、5世紀前半に築造された全長約350mの全国4番目の大きさを誇る前方後円墳で、岡山県と広島県東部にまたがる古代吉備の大首長の墓とされる。これまで内部構造はベールに包まれていた。今後、謎の解明や観光資源の活用に期待がかかる。
成人年齢引き下げ後,初の「成人の日」各地で式典
民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、初めて迎える「成人の日」となる。多くの自治体は1月8、9の両日、名前を「二十の集い」「二十歳を祝う会」などとし、これまで通り20歳を対象に新たな門出を祝った。
自治体の中には「18歳」「19歳」「20歳」の3回に分けて祝いの式典を行うところや、18歳の制服姿の高校生を対象に成人の日の式典を行ったところもあった。このほか、新型コロナウイルス禍で祝いの式典が見送られた22歳を対象にした、2年遅れの「22歳の集い」などと題した式典を実施した自治体もあった。
総務省によると、改正民法施行の経過措置に伴い、今回の成人は18〜20歳が対象。18歳は112万人、19歳は113万人、20歳は117万人という。
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フィリピンに新たなキリシタン大名・高山右近像
戦国時代のキリシタン大名で、篤い信仰のために国外追放された高山右近の像が、その生涯を終えたフィリピンの首都マニラ市で新たに建てられ12月21日、披露された。
高山右近は戦国時代、高槻城主も務め、織田信長や豊臣秀吉にも仕えたが、キリスト教の信仰を、ほぼすべてのキリシタン大名が改宗した中、棄てなかったため、徳川幕府から国外追放され殉教、1615年フィリピン・マニラで亡くなった。
今回地元の団体が製作した右近像が、400年以上前から続くサンミゲル教会に建てられた。高さ1mのこの像、正面に大きな十字架を両手で抱え、力強い姿が表現されている。
マニラにはこの像の他に、横浜市と大阪・高槻市によって建てられた、敬虔なキリスト教殉教者・右近像もあり、日本とフィリピンの歴史をつなぐ架け橋として市民に親しまれている。
DMV運行1周年 12/24,25 四国南岸で記念イベント
四国南岸、徳島県海陽町と高知県の東洋町、室戸市を結んで運行する「DMV(デュアル・モード・ビークル)」が2021年12月25日、世界初の営業運転を始めて1年となる。DMVはマイクロバスを改造して道路と線路の両方を走る珍しい乗り物。運営する第三セクター、阿佐海岸鉄道が本社を置く徳島県海陽町を舞台に24、25の両日、運行開始1周年を記念したイベントを開く。
24日の前夜祭は宍喰(ししくい)駅周辺でマジックショーや駅舎のライトアップ、打ち上げ花火などが予定されている。25日は始発・終着駅の阿佐海南文化村で、同地域の観光大使を務める俳優、赤井英和夫妻によるトークショーや海南太鼓の演奏会などが企画されている。
高野山・金剛峯寺で「空海の世界展」写真・絵画・書
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「はやぶさ2」試料から宇宙由来のガス成分確認
宇宙航空研究開発機構(JAXA)や九州大学などの研究チームは10月21日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料に、46億年前の太陽系誕生以前のガスが含まれていたとする分析結果を発表した。小惑星由来の気体を直接確認するのは初めて。
チームは計16種類の試料を最高約1,800度まで加熱して、ガス化したヘリウムや、ネオン、アルゴンなどを調べた。これらのガスの一部は太陽系誕生以前に存在したことを示す特徴を持っていた。これらのガスを含んだダイヤモンドなどが材料となって、りゅうぐうのもとになった「母天体」を形成。その後、母天体に小天体が衝突し、生じた破片が集まってりゅうぐうができて以降もガスは残り続けたと、同チームは推定している。
ガスの分析から、りゅうぐうが比較的地球に近い今の位置に来たのは約500万年前と考えられることも初めて分かったという。
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福井・一乗谷「朝倉氏 遺跡博物館」10/1オープン
戦国大名、朝倉氏とその本拠地の城下町の栄枯盛衰を出土品などから体感・学習できる「一乗谷 朝倉氏遺跡博物館」(所在地:福井市)が10月1日、開館した。同施設は、福井県が2024年春の北陸新幹線敦賀延伸開業を控え、観光振興に向けて整備を進めてきたもの。
一乗谷は最盛期には1万人が居住する、地形上、”難攻不落”の大規模な町だったとされる。だが、朝倉氏が織田信長に敗れ焼き払われ、隆盛を誇った戦国時代有数の城下町は表舞台から姿を消した。
ところが、半世紀を超える遺跡の発掘調査で、戦国期の城下町遺構がそのままの姿で表れ、一帯の278haが国の特別史跡に指定されている。
同博物館では数多くの出土品などから厳選した約800点が展示される。朝倉家5代当主、義景の居館の一部を原寸大で再現している。このほか、町並みの巨大ジオラマや川湊「一乗の入江」の石敷き遺構の露出展示もある。
東北大,JAXA「りゅうぐう」試料に水を確認
東北大学や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームは9月22日付の米科学誌サイエンスで、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った砂などの試料に水が含まれているのを確認したと発表した。
研究チームは大きさ1〜8ミリの砂粒17個を分析。内部構造や鉱物の組成、硬さなどを詳細に調べたところ、試料内の硫化鉄結晶に微小な穴があり、内部に水が閉じ込められているのが見つかった。成分に塩や有機物のほか、二酸化炭素(CO2)が含まれる「炭酸水」で、りゅうぐうの元となった母天体の内部で硫化鉄の結晶が形成された際に取り込まれたと分かった。
地球外で採取された試料から、常温で水が液体となる状態で見つかったのは初めてといい、地球の海の起源解明などにつながる成果と期待される。
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ネアンデルタール人の脳 現代人より神経細胞少なかった
ドイツのマックス・プランク研究所などの研究チームは9月9日付科学誌サイエンスに、旧人「ネアンデルタール人」が絶滅した謎の解明につながる可能性がある研究成果を発表した。ポイントとしたのは、変異遺伝子と深い関わりを持つ脳の神経細胞の量の多寡。
4万〜3万年前に絶滅したネアンデルタール人の脳の体積は、現代人と同じだったと考えられている。チームは、現代人で特有の変異がある遺伝子「TKTLI」に着目。この遺伝子は高度な認知機能に関係する脳の前頭葉で働いており、ネアンデルタール人の骨に残ったDNAにはこの変異がないという。
この変異遺伝子をマウスの胎児の脳に加えたところ、神経細胞のもとになる細胞が増え、実際に神経細胞が増えた。一方、この遺伝子の変異をなくした人の細胞で、脳を模した立体組織「脳オルガノイド」を作製すると、神経細胞が少なくなることも確認できたという。
現代人の前頭葉は、ネアンデルタール人に比べ盛り上がった形をしており、神経細胞数が多かったと考えられている。チームでは「現代人との前頭葉の形の違いを遺伝子レベルで明らかにできた」としている。
約19億年前の地層から未報告の微生物化石を発見
東北大学と東京大学らの研究チームは8月29日、約19億年前(初期原生代)の微生物化石、ガンフリント微化石調査の結果、従来の報告にはない形状を持つ、コロニー型、楕円形、細胞組織内包型、有尾型、トゲ型の5つの新型の微生物化石を発見したと発表した。
これらはそれぞれコロニー形成、栄養備蓄、さらに運動性や栄養確保といった生存に有利な機能を発現させたもの。この研究により、原核生物は真核生物の化石が地層に確認され始める約18億〜16億年前より前から機能を様々に多様化させ、進化の”準備”を始めていた可能性が新たに示された。
これらの研究成果は、学術誌「Precambrian Research」に2022年8月19日、オンライン掲載された。