奈良・富雄丸山古墳から国内最高傑作の鏡と剣 出土

奈良市教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所は1月25日、奈良市の日本最大の円墳、富雄丸山古墳(4世紀後半、直径109m)の造り出し部の粘土槨(ねんどかく、埋葬施設)から、前例のない盾形銅鏡と蛇行剣が見つかったと発表した。
盾形銅鏡は長さ約64cm、幅約31cm、蛇のように曲がった蛇行剣は長さ約2.3m、幅約60cm。いずれも国内で出土した青銅鏡、蛇行剣の中で最大。
橿原考古学研究所では「古墳時代の技術が想像以上だったことを示しており、同時代における金工品の最高傑作」としている。鏡は盾形で出土例がなく、「鏡、剣ともに古墳研究史上の画期的な発見」という。

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