坂口安吾 幻の「探偵小説」発見 全集未収録 短編

『堕落論』『白痴』などで知られる作家、坂口安吾(1906〜1955年)が、デビュー間もない20代半ばに執筆した「探偵小説」が見つかった。この小説は『盗まれた一萬圓(まんえん)』と題した、400字詰めの原稿用紙30枚ほどの短編。
『坂口安吾大事典』編集者の一人で、千葉大学教授(日本文学)の大原祐治さんが、都内の古書店で購入した『東京週報』の合冊本の中から発見された。戦前のタブロイド紙に発表していたが、全集などには未収録で、長らくその存在は知られていなかった。

京都・千本釈迦堂で3年ぶりに「大根だき」実施

京都市上京区の千本釈迦堂で12月7、8日、2020、2021年と新型コロナで中止されていた、無病息災を願う「大根だき」が、3年ぶりに行われた。境内には直径およそ1mの大きな釜が用意され、昆布出汁で大根と油揚げを一緒に炊き、訪れた参拝客に振る舞う伝統行事。一杯1,000円で、2日間で7,500杯ほどが用意され、振る舞われた。

アマゾン熱帯雨林 1年間で1万k㎡超が消失 火災などで

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11月30日、アマゾン地域の熱帯雨林の面積が2021年8月から2022年7月までの1年間で推定1万1,568k㎡消失したと明らかにした。前年度から1割強の減少で、高水準の消失が続いている。森林火災に加え、農牧地開発のための違法伐採が響いているとしている。

民俗芸能「風流踊」ユネスコ無形文化遺産に決定

北アフリカのモロッコの首都ラバトで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の政府間委員会は11月30日、日本の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録することを決めた。この登録対象は盆踊り、念仏踊りなどお囃子に合わせて踊る伝統行事。全国の24都府県の合わせて41件をまとめたもの。

京都・南座で「顔見世興行」前に「まねき上げ」

京都・南座(所在地:京都市東山区)で11月25日、京都に年の瀬の訪れを告げる歌舞伎公演「吉例顔見世興行」を前に、出演俳優の名前を書いた看板を劇場正面前に掲げる「まねき上げ」がが行われた。看板は長さ1.8m、幅約30cmのヒノキ板。すき間を極限まで少なくし、太く丸みを帯びた「勘亭流」の書体で俳優の名が書き込まれた54枚の看板が、午前9時からスタートし、掲げられていく。公演は12月4〜25日(12日と19日は休演)。

熊本城 完全復旧は30年後 当初予定より15年遅れ

熊本市の大西一史市長は11月22日、2016年の熊本地震で被災した熊本城について、復旧完了は2052年度になるとの見通しを明らかにした。石垣の復旧方法の検討に当初の想定より時間がかかることなどが原因で、これまで発表していた計画より15年遅くなる。
なお、本丸御殿と国の重要文化財の宇土櫓(やぐら)の復旧は2032年度に完了する見通し。また、すべての重要文化財建造物と、主要区域の工事は2042年度までに終わる予定。

鳥取・青谷上寺地遺跡で弥生後期の人骨・土器出土

約1,800年前の弥生時代後期の骨を元に顔を復元した弥生人で一時話題を集めた青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡(所在地:鳥取市青谷町)で、再び人骨の一部や土器が出土した。遺跡では遺骨が散乱して見つかったり、遺骨に殺傷痕があったり、謎は多い。鳥取県の担当者は「さらに下の地層から人骨が出てくると思う」と話している。青谷弥生人のルーツや暮らしぶり解明へ、さらなる手掛かり探索が待たれる。

京都・東福寺「五百羅漢図」14年間の修復作業終了

京都・東福寺(所在地:京都市東山区)で、14年間にわたり続けられてきた「五百羅漢図」の修復作業が終わったことを受けて11月15日、記念の法要が営まれた。
五百羅漢図は1幅が縦およそ1.7m、横およそ90cmで、羅漢と呼ばれる仏教の聖人たちが描かれた室町時代の絵画で、同寺では合わせて47幅を所蔵している。平成20(2008)年から修復作業が進められてきた。羅漢たちが修行に臨む様子や神通力を発揮する姿などが色鮮やかに描かれている。
この五百羅漢図は、2023年3月から東京国立博物館で、同年10月から京都国立博物館で一般公開される予定。

萩原朔太郎没後80年 12月から映画「天上の花」上映

詩集『月に吠える』などで知られる群馬県前橋市出身の詩人、萩原朔太郎(1886〜1942年、はぎわら・さくたろう)の没後80年を記念して、全国の文学館などで「萩原朔太郎大全2022」と題した企画展が開かれている。また、記念映画「天井の花」(片嶋一貴監督)が製作され、12月9日から全国で順次、上映される。映画は朔太郎の娘、萩原葉子の小説『天上の花ー三好達治抄ー』を映画化したもの。

京都の「六斎念仏」高台寺で奉納 民俗芸能「風流踊」

民俗芸能「風流踊」の一つで、京都市に伝わる「六斎念仏」が11月6日、京都市東山区の高台寺で奉納された。この六斎念仏は、平安時代の後期に始まったとされ、先祖の供養などのため太鼓、笛、そして鉦を打ち鳴らしながら踊るもので、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなっている。

京都・南座「顔見世興行」”まねき書き”を公開

例年12月に京都・南座(所在地:京都市東山区)で行われる師走の風物詩、歌舞伎「吉例顔見世興行」に向け、出演演者の名前を「勘亭流」という書体で看板(長さ1.8m、幅30cm)いっぱいに墨書する「まねき書き」の作業が11月7日、京都市左京区の妙伝寺で報道関係者に公開された。
勘亭流で看板いっぱいに墨書するのは、隙間がないほど大入りになるようにとの願いが込められているのだ。でき上がった看板は11月末に南座に掲げられ、師走の公演を迎える。顔見世は江戸時代から続いている恒例行事で、今年は12月4日から25日に行われる予定。

日本で最初の「大阪手形交換所」143年の歴史に幕

「大阪手形交換所」が11月2日、決済手段の電子化などに伴って業務を終了、記念の式典が行われた。同交換所は明治12(1878)年、実業家、渋沢栄一らの呼び掛けでつくられた「銀行苦楽部(くらぶ)」の「大坂交換所」が設けられたのが発祥で、企業同士の取引で代金を後払いする際に使われる約束手形を取り扱ってきた。しかし、インターネットの普及で決済手段の電子化が進み利用が減り、今回143年の歴史に幕を下ろした。
約束手形の交換業務は11月4日から、全国銀行協会が新たに設ける「電子交換所」を通じて行われることになる。

金沢・兼六園で伝統の「雪づり」始まる 冬支度

日本三名園の一つ、石川県金沢市の兼六園で11月1日、北陸に冬の訪れを告げる伝統の風物詩、雪の重みから木々を守るための冬支度「雪づり」の作業が始まった。雪づりはマツやツツジなど園内800カ所で行う。庭師や造園業者ら延べ約500人が計4トンのわら縄を使用し、12月中旬までに作業にあたる。

横浜市大 藤沢市と芥川龍之介直筆資料修復で協定

横浜市立大と神奈川県藤沢市は10月25日、藤沢市文書館が所蔵する芥川龍之介の直筆資料修復に係る協定を締結すると発表した。文化・芸術の振興を図るため、また芥川龍之介資料に関する研究の一環。
両者は2022年度中に、藤沢市文書館が所蔵している芥川龍之介資料約100点の修復を予定しており、2024年度までに修復を終える予定。

奈良・平城宮跡歴史公園で秋の「平城京天平祭」

奈良市の平城宮歴史公園で10月22〜23日、奈良時代をテーマにした「平城京天平祭」が開かれた。同天平祭は平成23(2011)年から毎年3回開かれていて、今回は秋の祭り。
会場では宮殿の整備を担当していた衛士(えじ)と呼ばれれる弓や鎧(よろい)姿の10数人の行列が練り歩いた。また、奈良時代の遊び「投壺(とうこ)」と呼ばれるつぼに矢を投げ入れる体験コーナーも設けられ、家族連れなど訪れた人たちが楽しんでいた。

和歌山・広川町で20回目「稲むらの火祭り」

江戸時代、1854年の安政南海地震の際、現在の和歌山県広川町に津波が押し寄せたとき、豪商・濱口梧陵が収穫された田んぼの稲わらに火を付けて津波の襲来を村人に知らせ、高台まで避難させたという逸話にちなんだ「稲むらの火祭り」が10月22日、広川町で行われた。同町ではこの濱口梧陵の故事を語り継ごうと2003(平成15)年から開催、今年で20回目を迎えた。
祭には中学生以上の子どもや町民ら約400人が参加。町役場前から、当時の村人が避難した高台の神社まで約2kmを、ひとり一人が手に持った松明(たいまつ)の火を掲げながら、道を照らし歩いた。

京都「時代祭」3年ぶり都大路に衣装姿の大行列

葵祭(5月)、祇園祭(7月)とともに数えられる京都三大祭の一つ「時代祭」が10月22日行われた。この祭りは明治維新を先頭に、計20ブロックの隊列が平安時代まで時代を遡る形で編成。それぞれの時代の衣装を身に着けたおよそ2,000人が京都御所から平安神宮までの約4.5kmを練り歩く「時代祭行列」が呼び物となっている。新型コロナウイルス禍で2020、2021年は中止され、3年ぶりの開催となった。
今回は、20ブロックごとの代表的な人物、坂本龍馬、織田信長、羽柴秀吉、楠木正成、皇女・和宮などが登場した。見物客らは各時代のファッションや髪型などに見入っていた。