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京都・葵祭 平安の”雅”「斎王代」ら新緑の都大路を行進

京都三大祭の一つ、葵祭が5月15日、京都市内で行われ、色鮮やかで”雅(みやび)”な平安装束姿のヒロイン「斎王代」ら約500人の行列が、新緑の都大路を歩いた。フタバアオイの葉で飾った武官や女官をはじめ、計40頭の牛馬などでつくる行列は全長約800mに及んだ。行列は京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社を目指す約8kmの道のりを行進した。
葵祭は下鴨、上賀茂両神社の例祭。6世紀の欽明天皇の時代に飢饉や疫病が流行したことを受け、五穀豊穣を祈ったことが始まりとされる。

大阪ー神戸間 西日本初の鉄道150周年 記念列車5/20まで

明治時代、国内初の新橋ー横浜間の鉄道開業の約1年半後、1874年に西日本初となる大阪ー神戸間で開業してから5月11日で150周年を迎えた。この日午前、JR西日本が神戸駅で開催した記念式典では、沿線地域の150年の歴史を紹介する写真などを展示した記念列車が(6両編成)が登場。事前の抽選で選ばれた家族連れなど約150人を乗せ、大阪駅に向けて出発した。同列車は12日から通常ダイヤに組み込まれ20日まで運行される。

”邪馬台国”の建物など再現 奈良・桜井市がARガイドアプリ

奈良県桜井市が制作した「YAMATO桜井周遊ARガイド」というアプリが公開されている。これは同市にある邪馬台国の有力な候補地、纒向遺跡などにあった、当時の王の住まいだった可能性のある建物をはじめ遺跡や寺跡が、スマートフォンをかざすと、AR(拡張現実)などの技術を活用して画面に再現されるアプリ。また、遺跡や寺跡を歩いているような感覚で、同市のマスコットキャラクターの”ひみこちゃん”と学芸員の対話形式の音声が日本語と英語で聞くことができる。

奈良県「古事記」編纂の太安万侶の墓 再整備計画案

奈良県は、同市内にある太安万侶(おおの・やすまろ)の墓について、新たな通路を設けるなど再整備する計画案をまとめた。太安万侶は奈良時代初めに、現存する日本最古の歴史書「古事記」を編纂したとされる人物。
昭和54年に奈良市内の茶畑で、名前が刻まれた銅の板と、本人のものとみられる遺骨などが納められた墓が見つかった。その後、墓まで続く通路などがつくられて見学者が訪れるようになったが、急傾斜なうえ老朽化して安全面に問題があることから、県が一帯を再整備する基本計画案をまとめ公表した。計画案に対する意見を広く募った後、6月にも具体的な整備計画を策定する予定。

姫路城の23年度来訪客約148万人 外国人は初の40万人超え

姫路城管理事務所によると、ユネスコの世界遺産登録から30年を迎えた国宝・姫路城の2023年度の来訪客は147万9,567人で、前年度比52万人余り増えた。これは新型コロナウイルス禍前の2019年度の95.6%の水準。このうち外国人客は45万2,300人で、前年度を35万人余り上回り、記録が残っている1992年以降で初めて40万人を超えた。この結果、全体に占める外国人客の割合も30.6%とこれまでで最も大きくなった。

和歌山・九度山町で恒例の「真田まつり」勇壮 武者行列

和歌山県九度山町で5月5日、関ケ原の合戦(1600年)で西軍に与(くみ)し敗れ、同地に幽閉され、大坂冬・夏の陣(1614〜1615年)では敗れた豊臣軍にに与(くみ)し、歴史の表舞台から姿を消した戦国武将、真田昌幸・幸村(信繁)親子ら真田氏をしのぶ恒例の「真田まつり」があった。沿道では観光客らが歓声を上げていた。
道の駅「柿の郷くどやま」の芝生広場で出陣式の後、甲冑(かっちゅう)を身に着け、馬にまたがった真田昌幸・幸村・大助の真田三代に扮した関係者を先頭に、真田十勇士、子ども武者、鉄砲・なぎなた隊など総勢約150人が九度山町の中心部に向け出発。約2kmを練り歩き、勇壮な戦国絵巻を演出した。