9,000万年前の地層から新種のカメの化石発見 岩手・久慈市

岩手県久慈市の、およそ9,000万年前の地層から、小学生が新種のカメの化石を発見した。化石が見つかったのは「玉川層」と呼ばれる、およそ9,000万年前の白亜紀後期の地層。見つけたのはカメの下顎(あご)の化石で、周辺で見つかった甲羅などの化石とともに、早稲田大学国際学院の平山廉教授が詳しく調べた結果、このカメは「リンドホルメス科」という、現在では絶滅した小型のカメの仲間であることが分かった。この仲間はモンゴルや中国などで確認されているが、今回見つかったものは甲羅のうろこのカタチが異なり、新種と判断した。

和歌山・熊野那智大社で「那智の扇祭り」大たいまつ掲げ練り歩く

和歌山県那智勝浦町の世界遺産、熊野那智大社で7月14日、氏子らが大きなたいまつを持って練り歩く「那智の扇祭り」が行われた。この祭りは、熊野那智大社に祀られている神々が、扇が付いた神輿に乗ってご神体の那智の滝に帰るとされる神事。
「那智の火祭り」とも呼ばれる祭りでは重さ50kgもある、檜の大きなたいまつを、白装束に身を包んだ氏子たちが担ぎ上げ、掛け声を上げながら滝に向かう参道を練り歩いた。

岸田首相 リトアニア”命のビザ”発給した杉原千畝記念館を視察

NATO(北大西洋条約機構)の首脳会議に出席のため、リトアニアを訪れた岸田文雄首相は7月12日(日本時間13日)、同国のカウナスを視察した。第二次世界大戦中にナチス・ドイツから迫害を受けたユダヤ人難民を救った”命のビザ”を、同地滞在中、発行し続けた外交官、杉原千畝記念館を視察したもので、裕子夫人も同行した。同記念感には杉原の執務机の複製などが展示されている。

H2AでJAXAの月探査機8/26打ち上げへ 「SLIM」月面着陸目指す

三菱重工業とJAXA(宇宙航空研究開発機構)が共同開発した「H2Aロケット」47号機を8月26日に打ち上げる方向で調整していることが分かった。JAXAの小型月探査機「SLIM(スリム)」などを搭載する。次世代機「H3」初号機の失敗で停止していた日本のロケット打ち上げが再開する。
種子島宇宙開発センター(所在地:鹿児島県)から打ち上げる。小型月探査機「SLIM」と天文衛星「XRISM(クリズム)」を搭載する。スリムは成功すれば日本初となる月面着陸を目指す。

東大 南海トラフ 3つのタービダイトの分布を発見 四国, 紀伊で

東京大学の研究グループは、南海トラフに沿って沈み込む深海堆積物を調査した結果、砂層に富むタービダイトがスロー地震活動の静穏域(プレート間固着の強い領域と概ね一致)に集中して分布することを発見した。これは海洋研究開発機構が過去に南海トラフで取得した反射法探査データを深海掘削データをと組み合わせ、海溝で沈み込む深海堆積物を分析した結果、分かったもの。
西側タービダイトは主に四国の足摺岬沖に、中央側タービダイトは紀伊半島の潮岬沖に、東側タービダイトは紀伊半島の熊野沖にそれぞれ分布。一方、四国の室戸岬沖ではタービダイトが分布せず、泥質堆積物のみが沈み込んでいた。南海トラフ沿いの深海堆積物をを分析し、沈み込むタービダイトの全貌を明らかにしたのは、今回が初めて。

京都・祇園祭「鉾建て」始まる 市内四条通など中心部で

京都市下京区の四条通など中心部で7月10日、祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行(17日)で都大路を進む5基の鉾を組み立てる「鉾建て」が始まった。この日、組み立てが始まったのは毎年巡行の先頭を進む長刀鉾、函谷鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾の5基。「縄がらみ」と呼ばれる、釘を一切使わない伝統技法を用い組み立てられる。14日までに前祭に参加する鉾・山合わせ23基が立ち並ぶ。また、後半の後祭(あとまつり)では鉾・山合わせ11基が立ち、24日に巡行する。