耐震補強などの工事が行われていた京都市の世界遺産、二条城(所在地:京都市中京区)本丸御殿の一般公開が、9月1日から18年ぶりに始まった。同御殿は明治27年に京都御所近くにあった桂宮家の御殿を移築したもので、国の重要文化財に指定されている。2017年から耐震補強などの工事が行われていたが、昨年度工事を終えた。
その結果、今回お披露目された本丸御殿のふすまや壁は230点余りの障壁画で彩られ、御書院は部屋の装飾に金箔が貼られている。1日は事前に予約した15人ほどのグループが、障壁画などに一つひとつ、ゆっくり足を止めながら鑑賞していた。
12企業・団体の「未来の都市」パビリオンの展示内容発表
2025年大阪・関西万博で国内12の企業と団体が取り組む「未来の都市」をテーマにしたパビリオンの展示内容が発表された。このパビリオンは気候変動など地球規模の課題を解決しながら、誰もが幸せな暮らしを実現できる未来の都市がテーマ。会場でも最大規模の4,800㎡の延床面積に、実施主体の博覧会協会と12の協賛企業などがプレゼンテーション展示を行う。
日立製作所とKDDIは、持続可能な社会に向けた取り組みを行わなかった場合の2035年に生きる10歳の少年から”SOS”を受け取ったという設定の映像を上映するシアターを設ける。そこで来場者がスマートフォンなどを使って、今できる取り組みを選択していくことで、未来がより良い方向に変わることを体験してもらうコンテンツを展示するという。商船三井は船の帆で受けた風で船底のタービンを回し、そのエネルギーで水を分解して水素を生産し、運搬もする未来型の船の模型を展示する。