「命のビザ」杉原千畝の功績称えイスラエルで記念式典

「命のビザ」杉原千畝の功績称えイスラエルで記念式典

イスラエル中部の中高一貫の公立学校で5月2日、第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から大勢のユダヤ人を救った日本の外交官、杉原千畝の功績をたたえ、より理解を深めようと記念式典が開かれた。
第二次世界大戦中、リトアニア駐在の外交官だった杉原は、人道的な立場から本国の指示を無視して、ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人のためにビザを発給し続け、およそ6,000人の命を救ったとされている。
5月2日は、イスラエルではナチス・ドイツによるユダヤ人の大虐殺、ホロコーストの犠牲者を追悼する日にあたる。

秋篠宮さま「皇嗣」に 政府が内閣告示

秋篠宮さま「皇嗣」に 政府が内閣告示

政府は5月1日の臨時閣議で、皇位継承を国民に知らせる内閣告示を決定した。天皇陛下の即位に伴い、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」に就かれた。2位は秋篠宮さまの長男、悠仁(ひさひと)さま、3位は上皇の弟の常陸宮さまとなった。
皇嗣の秋篠宮さまの待遇は皇太子と同等に拡充され、紀子さまとともに担われる公務も大幅に増え、負担も重くなる。

堺では江戸時代も盛んに鉄砲生産 古文書で判明

堺では江戸時代も盛んに鉄砲生産 古文書で判明

大阪府堺市と関西大学の分析によると、徳川政権が確立した江戸時代でも、堺では盛んに鉄砲が生産されていたことを示す古文書が見つかった。これは堺市の、かつての鉄砲鍛冶の屋敷、井上関右衛門家から5年前に見つかった、およそ2万点の古文書の分析の結果、判明したもの。
井上家は江戸時代を通じて鉄砲生産に関わっていたとされ、代金の決済などが記された「萬覚帳」からは、1866年の売り上げが現在に金額でおよそ3億円もあったことが分かった。このほか、当時の注文票や鉄砲の設計図などから、全国各地の大名から注文を受けて鉄砲を盛んに生産していたことが分かるという。
天下統一を目指した織田信長や、これを継承した豊臣秀吉が戦乱を収める最大の武器の生産基地として、堺の商人らをを重用したことは知られているが、大きな戦乱がなくなったはずの江戸期になっても、堺で鉄砲生産がこれほど盛んに行われていたことはほとんど知られていなかった。それだけに専門家らは、日本の鉄砲の歴史を書き換える貴重な史料だとしている。

奈良・談山神社で春の「蹴まり祭」

奈良・談山神社で春の「蹴まり祭」

奈良県桜井市の談山神社で4月29日、古代の装束を身に着けて鞠(まり)を蹴り合う「蹴まり祭」が行われた。烏帽子(えぼし)や袴(はかま)装束の「蹴鞠保存会」のメンバー8人が輪になり、さながらサッカーのリフティング並みに、「アリ」「ヤ」「オウ」など独特の声をあげながら、右足の甲だけを使ってまりを蹴りあげるのが作法。訪れた人たちは周囲を遠巻きにして、高く蹴りあげられるまりを見ながら時々、歓声をあげていた。
蹴まり祭は、談山神社に祀られている藤原鎌足(当時は中臣鎌足)が蹴まりを通じて中大兄皇子と出会い、当時の政治を意のままにしていた蘇我氏(蝦夷・入鹿の親子)打倒に向けた、「大化の改新」の計画を練ったという故事にちなみ、毎年春と秋に行われている。

壬生狂言「炮烙割」に歓声 春の公演始まる

壬生狂言「炮烙割」に歓声 春の公演始まる

京都市中京区の壬生寺で4月29日、国の重要無形民俗文化財に指定されている「壬生狂言」の春の公演が始まった。5月5日まで。
今回の公演では最初に人気の演目「炮烙割」が行われた。「悪さをはたらくと、報いを受ける」という教えを伝える演目で、約1,000枚の皿が割られるクライマックスのシーンでは、皿の割れる大きな音が会場に響き渡り、詰め掛けた観客から大きな拍手が起こっていた。
壬生狂言は、壬生寺の僧侶が仏教の教えを分かりやすく伝えようと、約700年前の鎌倉時代に始めたとされ、面をつけた演者たちが太鼓や笛の音色に合わせて身振り手振りだけで演じるのが特徴。

「平成」から「令和」へ 天皇202年ぶり退位 皇太子即位

「平成」から「令和」へ 天皇202年ぶり退位 皇太子即位

天皇陛下は皇室典範の特例法に基づいて、4月30日で退位され「平成」の時代は終わる。翌5月1日に皇太子さまが即位され、新しい「令和」の時代が始まる。
江戸時代後期の光格天皇以来202年ぶりとなる退位。天皇陛下はまず、30日午前10時から皇居の「宮中三殿」で「退位の礼」を行うことを皇室の祖先や神々に伝える儀式に臨まれる。そして午後5時から「退位礼 正殿の義(たいいれい せいでんのぎ)」が皇居宮殿の「松の間」で国事行為として行われる。
また、皇太子さまは即位した5月1日午前10時半から皇居・宮殿で、新しい天皇として三種の神器のうちの剣と勾玉などを受け継がれる「剣璽等承継の儀(けんじとう しょうけいのぎ)」に臨まれる。午前11時10分からは皇后になられた雅子さまとともに、内閣総理大臣をはじめ国民を代表する人たちと会う「即位後 朝見の儀(そくいご ちょうけんのぎ)」に臨まれる。

“新装”薬師寺東塔の修理現場を一般公開

“新装”薬師寺東塔の修理現場を一般公開

約110年ぶりに、約10年かけて大規模な修理が行われた奈良市の薬師寺の東塔の作業がほぼ終わったことから、4月27日から現場の様子が一般に公開されている。訪れた人たちは、普段は公開されていない現場にヘルメットをかぶって入り、美しい姿が蘇った国宝の東塔の細部を興味深げにカメラに収めていた。
今回の修理で約3万枚の屋根瓦が葺き替えられ、併せて創建当初からの屋根の上の銅製の飾り「水煙(すいえん)」も新調されている。
薬師寺の東塔は、寺が創建された1300年前から残る高さ34mの国宝の三重塔。東塔修理現場の一般公開は5月6日まで、午前10時から午後4時まで行われる。

“新装”薬師寺東塔の修理現場を一般公開

“新装”薬師寺東塔の修理現場を一般公開

約110年ぶりに、約10年かけて大規模な修理が行われた奈良市の薬師寺の東塔の作業がほぼ終わったことから、4月27日から現場の様子が一般に公開されている。訪れた人たちは、普段は公開されていない現場にヘルメットをかぶって入り、美しい姿が蘇った国宝の東塔の細部を興味深げにカメラに収めていた。
今回の修理で約3万枚の屋根瓦が葺き替えられ、併せて創建当初からの屋根の上の銅製の飾り「水煙(すいえん)」も新調されている。
薬師寺の東塔は、寺が創建された1300年前から残る高さ34mの国宝の三重塔。東塔修理現場の一般公開は5月6日まで、午前10時から午後4時まで行われる。

四天王寺の亀形石槽は飛鳥時代につくられた

四天王寺の亀形石槽は飛鳥時代につくられた

大阪の四天王寺と奈良の元興寺(がんごうじ)文化財研究所のグループによると、大阪の四天王寺にある亀の形をした石造物が7世紀の飛鳥時代につくられたものであることが分かった。
四天王寺の亀井堂には亀をかたどった石の水槽と、そこから出た水を受ける同じく亀の形をした石の水槽があり、古くから儀式などで使われれきた。こうした構造は奈良県明日香村にある斉明天皇ゆかりとされる酒船石遺跡の亀形石造物と同じで、つくられたのも同じ7世紀ごろと考えられるという。
同グループはこれらを考えわせると、四天王寺が当時の国家にとって重要な場所だったことを示す重要な資料だとしている。

奈良・纒向遺跡で祭祀用のカエルの骨出土

奈良・纒向遺跡で祭祀用のカエルの骨出土

古代、邪馬台国の有力な候補地とされる奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、祭祀(さいし)に使われたとみられるカエルの骨(12匹分)が見つかった。専門家らはカエルは古代、霊力のある動物とされており、カエルが供えられていたことを示す具体的な資料で、当時の祭祀を知るうえで貴重な発見だとしている。
同遺跡では9年前、邪馬台国の女王・卑弥呼の宮殿との説もある3世紀前半の大型建物跡のそばに掘られた穴の跡から、古代中国で神聖な果物とされ、当時の祭祀に使われたとみられる2,000個以上の桃の種と動物の骨が見つかった。この動物の骨を詳しく調べたところ、魚のほかカエルの骨が含まれていたという。

一遍上人の肖像や絵巻を一堂に 京都で特別展

一遍上人の肖像や絵巻を一堂に 京都で特別展

踊り念仏で知られる、時宗を開いた鎌倉時代の一遍上人の肖像画や、その生涯を描いた国宝の絵巻などを一堂に紹介する特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」が、京都国立博物館(京都東山区)で開かれている。6月9日まで。
会場には、一遍上人の生涯を描いた国宝の絵巻「一遍聖絵」の全12巻、肖像画、彫刻などおよそ200点が展示されている。時宗は一遍らが一般庶民の中に入って布教した宗派。展示されている作品に目を凝らすと、描かれた中世の人々の息吹や、様々な階層の暮らしぶりの一端がうかがえる。

「梅原日本学」の梅原猛さん 京都でお別れの会

「梅原日本学」の梅原猛さん 京都でお別れの会

日本の歴史や文化、思想を独自の視点で研究した哲学者で、今年1月に93歳で亡くなった梅原猛さんのお別れの会が4月21日、京都市内のホテルで開かれた。柔和な表情の梅原さんの遺影が飾られた祭壇を前に、幅広い分野で親交のあった人およそ500人が黙とうをささげ、最期の別れを惜しんだ。
梅原さんは京都大学文学部を卒業。京都市立芸術大学や国際日本文化研究センターの初代所長などを務め、後に「梅原日本学」と呼ばれる、独自の日本の歴史・文化・思想のもと、幅広い分野で著作活動を展開した。

ロシアの永久凍土から4.2万年前の子馬の血液

ロシアの永久凍土から4.2万年前の子馬の血液

CNNによると、ロシアの研究グループはこのほど、極東シベリアのベルホヤンスク地域の永久凍土で、4万2000年前に死んだ子馬から液体の血液と尿が見つかったことを明らかにした。
体液は検視の過程で採取したもので、クローン作製に向け検査も行ったという。死んだときの子馬は生後2週間程度だったとみられると説明。泥にのみ込まれ、その泥が永久凍土の一部になった可能性が高いとしている。この馬は絶滅種。

「先住民族」と明記のアイヌ新法成立

「先住民族」と明記のアイヌ新法成立

法律上、初めてアイヌを「先住民族」と明記し、必要な支援策を盛り込んだアイヌ新法が4月19日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。
アイヌ民族の誇りを尊重し、産業・観光振興などに使える交付金を創設すると定めた。アイヌと地域住民の交流の場の整備やアイヌ文化に焦点を当てた観光プロモーションなども想定される。このほか、市町村計画に応じ、祭具づくりのため国有林の樹木採も特定で認めるとしている。公布後1カ月以内に施行される。

法隆寺の国宝・救世観音像 春の特別公開

法隆寺の国宝・救世観音像 春の特別公開

奈良県斑鳩町の法隆寺・夢殿に安置されている国宝・救世観音像(くせかんのんぞう)が4月11日から特別公開されている。
救世観音像は高さおよそ1.8mの飛鳥時代の木造の仏像で、聖徳太子を模して造られたとされ、神秘的な微笑みをたたえた細身の姿が特徴。毎年春と秋に特別に公開されている。今回は5月18日まで。
公開に先立って法要が営まれた。読経があげられる中、厨子(ずし)の扉が開けられると、訪れた人たちは像に見入り、静かに手を合わせていた。近在からはもとより、東京をはじめ遠方から訪れた人もみられた。

新種の人類か フィリピン・ルソン島の洞窟で化石見つかる

新種の人類か フィリピン・ルソン島の洞窟で化石見つかる

フランスの国立自然史博物館やフィリピン大学などの研究グループは、フィリピンルソン島のカラオ洞窟で小型の人類の化石が見つかり、調査・分析した結果、およそ5万年前に姿を消した新種の人類だとする内容の論文を4月10日、英国の科学雑誌「ネイチャー」に発表した。
同洞窟の石灰岩の地層から2007年以降、人類のものとみられる歯や足の指の骨、そして太ももの部分とみられる骨の化石が見つかっており、分析の結果、身長1mほどの人類のものであることが分かった。
足の指の骨は300万年ほど前にアフリカに生息していた初期の人類「アウストラロピテクス」と同じように曲がり、木登りしやすいようになっている一方で、歯の根の部分の形が現在の人類「ホモ・サピエンス」を含めた、これまでに知られているすべての人類と異なっているという。このため、同研究グループは「ホモ・ルゾネシス」(=ルソン島の人)と名付けた。

世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功

世界初 ブラックホールの輪郭撮影に成功

日本などの国際研究グループは4月10日、極めて強い重力で光も吸い込む天体、ブラックホールの輪郭を撮影することに世界で初めて成功したと発表、画像を公開した。撮影したのは、地球から5500万光年離れたおとめ座の「M87」と呼ばれる銀河の中心にあるブラックホール。
世界各地の電波望遠鏡をつないで、口径がおよそ1万kmという地球サイズの巨大な望遠鏡を構築したことによる成果で、ブラックホールの存在を直接示すものとして世界的に注目されている。日米欧などでつくる研究グループが世界6カ所で同時に会見し明らかにした。

新一万円札「渋沢栄一」など3紙幣デザイン一新へ

新一万円札「渋沢栄一」など3紙幣デザイン一新へ

日本政府は偽造防止などを目的に、一万円札、五千円札、千円札の3種類の紙幣のデザインを一新すると発表した。新たな肖像画には、一万円札に「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一、五千円札に日本で最初の女子留学生として米国で学び、津田塾大学を創立した津田梅子、千円札に破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎を使用し、5年後をめどに発行する方針。
紙幣の裏面には、一万円札は東京駅の駅舎、五千円札は藤の花、千円札は葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」がそれぞれ描かれる。
偽造防止のため最先端の技術を用いたホログラムなども導入される予定。紙幣のデザインが一新されるのは平成16年以来となる。5年後の2024年度上半期をめどに発行する。また、五百円硬貨についても偽造防止を目的に、素材を変更するなどした新たなものを2年後の2021年度の上半期をめどに発行する。
なお、二千円札については、現在のデザインが維持される。

新元号 候補5原案は「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」

新元号 候補5原案は「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」

「令和(れいわ)」に決まった新元号の選定作業で、政府が示した6つのうち5案が明らかになった。「英弘(えいこう)」、「広至(こうし)」、「久化(きゅうか)」、「万和(ばんな)」、「万保(ばんぽう)」の5つだ。令和の考案者は中西進・国際日本文化研究センター名誉教授が有力視されている。

 

新元号は「令和」、出典は「万葉集」

新元号は「令和」、出典は「万葉集」

日本政府は4月1日、平成に代わる新しい元号について、臨時閣議で「令和(れいわ)」とすることを決め、午前11時半すぎからの記者会見で菅官房長官が発表した。また、令和の典拠は日本最古の歌集「万葉集」であると発表した。
この結果、4月30日、天皇陛下が退位し平成の時代が終わり、5月1日、皇太子が即位、新しい令和の時代が始まることになった。
政府によると、新元号に決まった令和の「令」の字が元号に用いられるのは初めてという。また令和は過去に候補とした挙げられたことはないという。

秀吉から清正へ1592年の「朝鮮出兵命令書」見つかる

秀吉から清正へ1592年の「朝鮮出兵命令書」見つかる

愛知県刈谷市の歴史博物館は3月27日、当時の天下人、豊臣秀吉(1537~1598年)が、加藤清正(1562~1611年)に宛てて朝鮮出兵を命じた朱印状が見つかったと発表した。
朱印状は縦21.5cm、横125.5cmで軸装されている。竜のマークが特徴の秀吉の朱印があることに加えて、紙質・形状などから本物と判断した。「文禄の役」で清正が出兵する直前に出されたものとみられる。
秀吉は清正に対し「小西行長らに出兵を命じたので、お前も出陣せよ。先に行った者が道中で詰まっているので皆で相談して進めるように」といった趣旨の秀吉らしい細かい指示も盛り込まれている。3月23日の日付があり、文禄の役で第2陣を率いて4月に出兵した1592年のものと推測される。3月23日付の命令書の実物が見つかったのは初めてという。

「羽柴」秀吉時代の姫路周辺の「検知帳」見つかる

「羽柴」秀吉時代の姫路周辺の「検知帳」見つかる

兵庫県立歴史博物館はこのほど、「羽柴」秀吉が織田信長の家臣として、現在の兵庫県姫路周辺を治めていたころに作らせた、新たな「検知帳」が見つかったと発表した。
後年、天下人となった豊臣秀吉が全国の田畑の測量と調査を命じた「太閤検地」を行うまでの過程を知るうえで、貴重な史料になるとみられる。
これは兵庫県内の古文書の収集家が2017年、姫路市の県立歴史博物館に持ち込んだもの。羽柴秀吉の検知帳と判明したのは、天正8年10月24日の日付が記された18枚綴りの帳面。
同博物館によると、帳面には①現在の姫路市四郷町明田を示す地名②耕作地の面積③課税できる石高④羽柴秀吉の家臣の名前-などが記されている。このほか、記された面積の単位や税率、身分の表記などから、この帳面は秀吉が作らせた 検知帳の写しだと判断した。
秀吉の天下統一後、1590年代に作成された「太閤検地」の検知帳は全国で数百点残っているが、それ以前の検知帳はこれまでにわずか6点しか見つかっていないという。

島根県津和野町で25億年前の日本最古の岩石発見

島根県津和野町で25億年前の日本最古の岩石発見

広島大学大学院理学研究科の早坂康隆准教授のグループは3月25日、島根県津和野町で約25億年前に形成された日本最古の岩石を発見したと発表した。これまでは同県隠岐の島町で見つかった18億5,000万年前の岩が最古とされていた。
今回発見されたのは津和野町の部栄地区。林道わきの露出した岩体の一部を分析。岩石中の鉱物・ジルコンに含まれるウランと鉛の成分比率から年代を測定した。その結果、約25億年前にマグマが固まってできた花崗(こう)片麻岩で、国内の岩体の年代では最も古いことが判明した。
早坂准教授は「ユーラシア大陸に分布する地質と照らし合わせることで列島が大陸のどこから分離したかを知る手がかりになる」としている。

竹久夢二、上村松園など近代美人画90点集め特別展

竹久夢二、上村松園など近代美人画90点集め特別展

奈良県明日香村で竹久夢二、上村松園などの美人画の作品を集めた特別展が開かれている。5月6日まで。
明日香村の奈良県立万葉文化館で開かれている特別展には明治から平成にかけて描かれた美人画およそ90点が展示されている。
今回関西で初めて公開される竹久夢二の「投扇興」は大正6年ごろに描かれた作品で、2人の女性が扇を投げて的当てに興じる姿が描かれ、しなやかな体のラインなど夢二独特の美人画の特徴がよく表われている。上村松園の「桜狩の図」は昭和10年の作品で、桜の花びらの柄の艶やかな着物姿の女性が、花見に向かう様子が描かれている。

新元号の考案3/14正式に委嘱 菅官房長官が公表

新元号の考案3/14正式に委嘱 菅官房長官が公表

新元号の発表時期が迫ってきた。菅義偉官房長官は3月24日、4月1日に決定する新元号の考案を3月14日、正式に委嘱したことを明らかにした。新元号は、政府から委嘱を受けた専門家が、2つから5つの候補を提出し、有識者会議などを経て、4月1日に選定される。

豊臣「大坂城」の西側で佐竹氏の屋敷跡見つかる

豊臣「大坂城」の西側で佐竹氏の屋敷跡見つかる

大阪府、大阪府文化財センターの共同発掘調査によると、大阪・中央区の大阪城の西側で豊臣家の有力大名で、徳川政権確立後に初代秋田藩主となった佐竹義宣のものとみられる屋敷跡が見つかった。3月23日、午前10時から現地説明会が行われる。
豊臣時代の「大坂城三の丸」にあたる場所で、当時の大名屋敷の跡が見つかるのは今回が初めて。東西およそ20m、南北およそ15mで広さ100坪の建物と、東西およそ4m、南北およそ15mの建物の合わせて2棟の礎石の跡が見つかった。建物の規模と、この付近から佐竹氏の家紋が付いた屋根瓦が見つかっていることなどから、佐竹氏の屋敷跡と判断した。
豊臣秀吉は大坂城の守りを固めるため、周辺に大名たちを移住させたが、実際に大名屋敷跡が見つかるのは今回が初めて。

小惑星「りゅうぐう」に含水鉱物、米科学誌に発表

小惑星「りゅうぐう」に含水鉱物、米科学誌に発表

JAXA(宇宙航空研究開発機構)や東京大学、名古屋大学などは探査機「はやぶさ2」が着陸した小惑星「りゅうぐう」の地表一面に含水鉱物(水分を含む岩石)があることを、上空からの観測データを解析して突き止めた。詳細な分析は、はやぶさ2がこの含水鉱物を地球に持ち帰ってからになる。
りゅうぐうの成り立ちに迫る成果など3編の論文は3月20日、米科学誌「サイエンス」(電子版)に掲載された。

奈良県明日香村のキトラ古墳の壁画 国宝に指定へ

奈良県明日香村のキトラ古墳の壁画 国宝に指定へ

文化審議会は3月18日、およそ1300年前の飛鳥時代に造られた奈良県明日香村のキトラ古墳で見つかった極彩色の壁画を国宝に指定するよう文部科学相に答申した。
今回国宝に指定されるキトラ古墳の壁画は①石室の東西南北の壁に描かれた方角の守り神「四神(しじん)」②顔が干支(えと)の動物で、体が人の姿をした十二支③天井に描かれた「天文図」。古墳に描かれた極彩色の壁画は高松塚古墳と並んで国内で2例しかなく、日本の古代の絵画史を考えるうえで不可欠な作品例と評価された。
キトラ古墳の壁画は、カビなどによる劣化のため石室からはぎ取られ、修復が進められていたが3年前その作業が終わり、2018年に国の重要文化財に指定されたばかり。文化庁によると、1年で国宝に格上げされるのは極めて珍しいという。

「日本天文遺産」に藤原定家の「明月記」など2件

「日本天文遺産」に藤原定家の「明月記」など2件

日本天文学会は、天文学や暦学に関する国内の貴重な史跡や文献を「日本天文遺産」として認定する制度を今年から始める。そして、このほど第1回目の対象に、京都市にある冷泉家時雨亭文庫が所有する藤原定家の日記「明月記」と、福島県会津若松市にある江戸時代の天文台跡、「会津日新館天文台跡」の2件を選んだ。
定家の明月記は鎌倉時代に書かれたもので、恒星が大爆発を起こす「超新星爆発」や日食などが詳しく記載されていて、当時の時代認識とともに古い時代の天文現象を知ることができる貴重な資料となっている。

和歌山で肉食恐竜「スピノサウルス類」の歯の化石発見

和歌山で肉食恐竜「スピノサウルス類」の歯の化石発見

和歌山県立自然博物館は県内のおよそ1億3,000万年前の地層から、大型の肉食恐竜「スピノサウルス類」の歯の化石が見つかったと発表した。
今回見つかったのは長さ1.4cmほどの円すい形の歯の化石。東京都市大学の中島保寿准教授が分析したところ、縦方向に筋が入っていることや表面のエナメル質が厚いことなどから、スピノサウルス類のものと分かったという。
この歯の化石はスピノサウルス類としてはアジアで最も古い部類だということで、進化の過程を解明するうえで重要な手がかりになるとみている。スピノサウルス類の化石が見つかるのは3例目で、西日本では初めて。
スピノサウルス類を代表する恐竜、スピノサウルスは体長が15mにも達する最大の肉食恐竜といわれ、映画『ジュラシック・パーク3』にも登場している。

大和郡山市の「平城京南方遺跡」で新たに道の跡「小路」か

大和郡山市の「平城京南方遺跡」で新たに道の跡「小路」か

大和郡山市教育委員会の発掘調査によると、同市の「平城京南方遺跡」で細かく区画整備された、東西に延びる幅およそ6mの道の跡が見つかった。
この遺跡は、平城京の南の端とされる九条大路と、それより南にある「十条大路」とも指摘される大規模な道の跡の間にある。このため同市教委は、今回見つかったのは、当時の都でみられたのと同様に、細かく区画整備された「小路」と呼ばれる道ではないかとみている。近くには都の正門、羅城門などがあることから、それらと一体的に道が整備された可能性があるとしている。
現地説明会は3月16日に行われる。

富岡鉄斎の奈良題材の水墨画など作品展

富岡鉄斎の奈良題材の水墨画など作品展

近代を代表する文人画家、富岡鉄斎が奈良を題材に描いた水墨画などおよそ50点を集めた展覧会が、奈良市大和文華館で開かれている。展覧会は4月7日まで。
会場には、春の吉野山を題材にした「華之世界図」や、たき火を囲んで月ヶ瀬の梅を楽しんでいる様子を描いた「名士観梅図」など、いずれも奈良にゆかりのある作品が展示されている。
鉄斎は明治から大正にかけて活躍した文人画家で、儒学や仏教に根差した作品を1万点以上残している。

東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」(通称:お水取り)は3月12日夜、修行僧らの満願を迎え、「籠松明」と呼ばれる長さ8m・重さ60kgの大きな松明が焚かれ、夜空に火の粉が舞いあがった。
飛び散った火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれ、集まった見物客らは二月堂の欄干から僧が、燃え盛る大きな籠松明を威勢よく振って降り注ぐ火の粉に大きな歓声をあげていた。
修二会は僧侶らが国の安泰などを願って修行する行事で、奈良時代から1200年以上続いている。3月1日から毎晩「お松明」が行われていて、12日夜は籠松明と呼ばれる大きな松明が焚かれる。

東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

東大寺二月堂”お水取り”で「籠松明」

奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」(通称:お水取り)は3月12日夜、修行僧らの満願を迎え、「籠松明」と呼ばれる長さ8m・重さ60kgの大きな松明が焚かれ、夜空に火の粉が舞いあがった。
飛び散った火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれ、集まった見物客らは二月堂の欄干から僧が、燃え盛る大きな籠松明を威勢よく振って降り注ぐ火の粉に大きな歓声をあげていた。
修二会は僧侶らが国の安泰などを願って修行する行事で、奈良時代から1200年以上続いている。3月1日から毎晩「お松明」が行われていて、12日夜は籠松明と呼ばれる大きな松明が焚かれる。

マンモスの細胞核移植で反応確認 近畿大G

マンモスの細胞核移植で反応確認 近畿大G

近畿大学などの研究グループはこのほど、9年前ロシア・サハ共和国の永久凍土の中から見つかった、いわば氷漬けのマンモスの細胞核をマウスの卵子に移植したところ、細胞分裂に向けた反応が始まり、マンモスの遺伝子が活動する力を保っていることを世界で初めて確認できたと発表した。
この研究グループは、和歌山県にある近畿大学の生物理工学部や先端技術総合研究所、ロシアの科学アカデミーなどでつくるチーム。9年前、永久凍土の中からおよそ2万8,000年前の姿をほぼとどめた状態で見つかり、「YUKA(ゆか)」と名付けられた子どものマンモスを使って、比較的状態の良い細胞から、遺伝子が入った細胞核を取り出し、マウスの卵子およそ40個に移植した。
その結果、およそ半分でマンモスの遺伝子が働いて特殊なたんぱく質が蓄積したほか、5つの卵子では細胞分裂の直前にみられる「紡すい体」と呼ばれる構造も観察されたという。
マンモスは象の仲間で、ユーラシア大陸から北アメリカ大陸まで広く棲息していたが、およそ1万年前に絶滅したと考えられている。

世界遺産 原城二ノ丸跡から一揆当時の砲弾・銃弾出土

世界遺産 原城二ノ丸跡から一揆当時の砲弾・銃弾出土

長崎県南島原市は3月8日、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素の一つ、原城跡(南島原市南有馬町)で、島原・天草一揆(1637年=島原・天草の乱)当時のものとみられる鉄製の砲弾や鉛製の銃弾が二ノ丸跡から出土したと発表した。このほか、破片の陶器や磁器、瓦と古銭も出土した。
原城二ノ丸跡の調査は2018年から2022年度までの5カ年計画で進められており、その後、三ノ丸跡の発掘にも取り掛かる予定。本丸跡の発掘は1992~2006年度に実施されている。

奈良・薬師寺東塔の「水煙」一般公開

奈良・薬師寺東塔の「水煙」一般公開

奈良市の薬師寺の国宝・東塔で、創建当初から屋根の上にある「水煙」と呼ばれる飾りが新調され、元の水煙とともに一般公開されている。
新しい水煙は富山県高岡市の工房がおよそ1年かけて鋳造したもの。高さが1.9mあり、銅製の板に飛天が笛を吹く姿や舞い降りたりする姿が、透かし彫りで表現されている。
薬師寺の東塔は寺が創建された1,300年前から残る高さ34mの国宝の三重塔。現在110年ぶりに大規模な修理中。新しい水煙は3月中には屋根の上に設置されるため、間近で見られるのは今回が最後という。この水煙の一般公開は3月10日まで。

徳島・若杉山遺跡から従来を500年遡る最古の坑道跡

徳島・若杉山遺跡から従来を500年遡る最古の坑道跡

徳島県教育委員会と徳島県阿南市は3月1日、古代の人々が宗教的な儀礼などに使っていた赤い色の顔料となる鉱物「辰砂(しんしゃ)」が、古代から採取されていた若杉山遺跡(徳島県阿南市)の坑道跡が、今回新たに見つかった横穴から出土した5点の土器片の年代から弥生時代後期(1~3世紀)の遺構と確認されたと発表した。
国内最古の坑道はこれまで、奈良時代前半(8世紀)の長登(ながのぼり)銅山跡(山口県)とされていた。今回の確認により、500年以上遡ることになる。

奈良の唐古・鍵遺跡のARアプリ完成 弥生時代の姿再現

奈良の唐古・鍵遺跡のARアプリ完成 弥生時代の姿再現

弥生時代の大規模な集落跡として知られる奈良県田原本町の唐古・鍵遺跡で、当時の姿をAR(Augumented Reality=拡張現実)の技術を活用して、スマートフォンなどで楽しめるアプリが完成。2月28日から無料でダウンロードし、ARを楽しめるようになった。
これは同遺跡を訪れ、このアプリをダウンロードしたタブレット端末やスマートフォンのカメラを、同公園にある大型建物の柱の跡に向けると、当時この遺跡にあった建造物や、巫女たちが舞いを披露する様子が、ARの技術を使って画面上に現れる。また、人の顔に向けると弥生時代の呪術師や、戦士の飾りが顔の周りに表示され、写真を撮ることもできるという。
このアプリは英語や中国語など5カ国語に対応しており、外国人旅行者も楽しめる。

定家、芭蕉、夢二など「うた」テーマに京都・嵐山で特別展

定家、芭蕉、夢二など「うた」テーマに京都・嵐山で特別展

京都市右京区の嵯峨嵐山文華館で「うた」をテーマにした作品およそ60点を紹介する特別展が開かれている。この特別展は作品の一部を入れ替えながら5月12日まで開かれる。
展示されているのは、百人一首を選んだ歌人、藤原定家の書や松尾芭蕉の俳句、美人画で知られる竹久夢二、伊藤若冲らの絵画などが展示されている。いずれも平安貴族の社会はじめ、中世から近代にかけての作品群が「うた」との調和の中で紹介されている。
例えば、平安時代の歌人が夜明けの雪景色を詠んだ和歌を、定家が自ら筆で記した色紙は百人一首のもととなった現存する数少ない作品の一つという。また、竹久夢二の油絵「青春譜」は、悩める若い男女に差し伸べられた希望を表現したとされている作品だ。

「日本海溝」沿いで今後30年以内にM7級大地震90%以上

「日本海溝」沿いで今後30年以内にM7級大地震90%以上

政府の地震調査委員会は2月26日、東北から関東にかけての太平洋側の「日本海溝」沿いで、今後30年以内に発生する地震の確率について、マグニチュード7.0~7.5の大地震が発生する確率は最大で90%程度以上あるとの評価を公表した。ただ、2011年にマグニチュード9を記録した東日本大震災クラスの巨大地震が発生する確率は「ほぼゼロ」とした。
発生する地震の確率を地域別にみると、青森県東方沖および岩手県沖北部で90%以上、宮城県沖で90%程度、茨城県沖で80%程度、福島県沖で50%程度などとなっている。
東北から関東の沖合には陸側のプレートの下に、海側のプレートが沈み込んでいる「日本海溝」があり、この周辺では2011年に発生した東日本大震災のように繰り返し地震が発生している。

菅原道真しのび京都・北野天満宮で「梅花祭」

菅原道真しのび京都・北野天満宮で「梅花祭」

京都市上京区の北野天満宮で2月25日、梅の花を好んだとされる菅原道真(845~903年、従二位・右大臣)をしのんで「梅花祭(ばいかさい)」が行われた。本殿では雅楽が大きく奏でられる中、神職が紅梅や白梅の枝を供えた。また、境内に設けられた茶席では野だてが行われ、色鮮やかで、華やかな着物に身を包んだ芸妓や舞妓がお茶を運んでもてなしていた。
藤原氏との対立・軋轢の果てに、九州・大宰府の地で非業の死を遂げた道真は、『東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春な忘れそ』の歌で知られる通り、とりわけ梅の花を愛したとされる。同天満宮には”学問の神様”道真が祀られており、毎年命日にあたる2月25日に梅花祭が行われている。
境内では50種類、およそ1500本の梅の花が”見ごろ”を迎えていて、訪れた人たちは咲き誇る梅の花を写真に収めたり、香りを楽しんでいた。同天満宮の梅の花は3月中頃まで楽しめるという。

北斎・歌麿・師宣などの作品160点余を展示

北斎・歌麿・師宣などの作品160点余を展示

米国の収集家が集めた葛飾北斎、喜多川歌麿、菱川師宣ら江戸時代の人気浮世絵師たちの作品160点余をを集めた展示会が、2月23日から大阪・難波の高島屋大阪支店で始まった。3月11日まで。
北斎は代表作「富嶽三十六景」のうち、ダイナミックなビッグウエーブと海外からも高い評価を受けている「神奈川沖浪裏」を含め13点が展示されている。師宣は初期の浮世絵、衝立のかげで若い男女が見つめ合う場面を描いた作品「衝立のかげ」が展示されている。

「はやぶさ2」小惑星「リュウグウ」着陸の快挙! JAXA

「はやぶさ2」小惑星「リュウグウ」着陸の快挙! JAXA

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2月22日午前7時29分、日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」への着陸に成功したと発表した。
JAXAは今後、目的とする岩石の採取などに関わる詳しいデータの分析を行うことにしている。
「はやぶさ2」は生命の起源の解明を目指して、およそ3億km離れた「リュウグウ」に向け4年余り前に打ち上げられた。今回はやぶさ2は21日午後1時すぎに高度2万mから降下を開始。高度500m付近で自動制御に切り替わり、小惑星の大きな岩がない、わずか直径6mのごく狭い場所への着陸に挑み、これに成功した。
着陸では探査機の下の長さおよそ1mの岩石採取装置の先端を地表につけて弾丸を発射し、砕けて舞い上がった岩石を採取することになっていた。この点もクリア、弾丸も発射できたという。
はやぶさ2はこの後、小惑星の上空2万mまで戻り、あと1度か2度行われる予定の着陸に備えることになっていて、地球に帰還するのは2020年12月の予定。

中国河南省で出土のつぼは最古の白磁か

中国河南省で出土のつぼは最古の白磁か

東京国立博物館の研究チームは、中国河南省で2009年、3世紀の遺跡から出土したつぼが、この時代には存在しないとされてきた「白磁」の特徴を持っていることが分かり、これまでの発見例を300年以上遡る最古の白磁だと発表した。
見つかったつぼは高さ13.4cm、口径8.7cmの大きさで、2018年12月、東京国立博物館の研究チームが現地で詳しく調べたところ、表面に透明な釉薬がかけられているうえ、それが高温で焼き上げられてガラス質に変化しているなど、白磁の特徴を備えていることが確認された。
中国政府の研究機関は、このつぼが出土した遺跡は「三国志」に登場する古代中国の英雄、曹操の墓だとしている。

判読難の井伊直弼直筆の和歌集を現代文字で出版

判読難の井伊直弼直筆の和歌集を現代文字で出版

滋賀県彦根市の歴史好きの主婦たちがこのほど、文字の判読が難しいため、これまでほとんど全容が知られていなかった幕末の彦根藩主・井伊直弼直筆の和歌集を現代の文字に置き換えて読みやすくした本を出版した。
今回出版されたのは、井伊直弼が自ら詠み直筆で書き残した1030首余りの和歌集「やなぎのしづく」。国の重要文化財に指定されている「彦根藩井伊家文書」の一つだが、癖のある独特の字体で書かれているため読み解くことが難しく、その全容を知る人はこれまで研究者でもほとんどいなかった。
この難解な和歌集を解読しようと取り組んだのが同市の主婦の歴史愛好家たちで、およそ20年かけて作業を続け出版にこぎつけたという。
和歌集には恋愛や四季折々を詠んだものなどが収められている。このうち「めくますて あるべきものが道のへに 出たつ民のまことこころを」という歌は、藩主として初めて彦根に入った直弼が、領民の出迎えを受けて感激した心境を表現している。
井伊直弼といえば、「安政の大獄」で幕閣の大老として辣腕を振るい、吉田松陰や橋本佐内らの英才をはじめ数多くの人を死に追い込んだ怖いイメージ。しかし、これとは一線を画す、一人の文化人、そして領民を思いやる藩主・直弼の姿が垣間見られる歌集といえそうだ。

山口・秋吉台で春告げる山焼き

山口・秋吉台で春告げる山焼き

日本を代表するカルスト台地として知られる山口県美祢市の秋吉台国定公園で2月17日、春の訪れを告げる恒例の山焼きが行われた。
地域の消防団やボランティアなど1000人余りが参加。午前9時半になるとガスバーナーで一斉に点火され、観光客らはススキ
やネグサなど枯れ草の草原が、瞬く間に炎に包まれる雄大な光景に歓声を上げ、カメラに収めたりして楽しんでいた。枯れ草で薄茶色だった草原は、約3時間ほどで黒く姿を変え、点在する白の石灰岩とのコントラストが際立った。
美祢市によると、山焼きの範囲は約1138㌶で国内最大級。山焼きは景観維持などを目的に、毎年この時期に実施されている。

世界農業遺産の候補地に琵琶湖など3地域申請へ

世界農業遺産の候補地に琵琶湖など3地域申請へ

農林水産省は、伝統的な農業や生態系の保護などに取り組む地域を認定する「世界農業遺産」の候補地として、滋賀県の琵琶湖など3つの地域を国際機関に申請することになった。
申請するのは①1000年続く伝統的な「漁」を行っている滋賀県琵琶湖地域②独自和牛の改良を行った「但馬牛」の飼育を続けてきた兵庫県兵庫美方地域③扇状地という地形を生かしてブドウやモモなどの栽培や加工を続けている山梨県峡東地域-の3つの地域。
これらの申請がが認められれば、日本では14地域が世界農業遺産となる。世界農業遺産はFAO(国連食糧農業機関)が認定していて、これまでに21カ国・57地域が選ばれている。

京都・城南宮で恒例の「七草粥」1年の無病息災願う

京都・城南宮で恒例の「七草粥」1年の無病息災願う

京都市伏見区の城南宮で2月11日、参拝した大勢の人たちに恒例の「七草粥」が振る舞われた。時折雪が舞う厳しい冷え込みの中だったが、訪れた家族連れなどが、細かく刻んだ七草と餅の入った熱々のおかゆを、湯気を立ち昇らせながら食べ、体を温めながら1年の無病息災を願っていた。
城南宮では毎年、旧暦の正月7日に近い休日の2月11日に、城南宮の庭園で育てている約80種類の野草などの中から、収穫したセリ、ナズナなど春の七草の入った七草粥を、参拝者に振る舞っている。

土佐藩主・山内容堂所有の能面 大英博物館などで見つかる

土佐藩主・山内容堂所有の能面 大英博物館などで見つかる

英国の2つの博物館所蔵の江戸時代の能面を、法政大学能楽研究所の宮本圭造教授が調べたところ、5点が幕末の大政奉還に深く関与したとされる土佐藩主、山内容堂が所有していたものと分かった。海外にある能面の元の持ち主が分かることは極めて珍しく、明治維新後、日本美術ブームの中で外国人が買い求め、海外に流出したと考えられるという。
山内容堂が元の持ち主ちと判明した能面は、英国のロンドンの大英博物館所蔵の3点と、ビクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵の2点の合わせて5点。能面の裏に「容堂居士」などの署名があり、いずれも容堂の直筆と考えられるという。容堂は能の愛好家で、50点以上の能面を所有していた。