東寺、東大寺など京都・奈良の著名寺社 新型コロナで拝観停止に

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の対象拡大を受けて、人の接触削減のため京都、奈良の著名寺社がいずれも拝観休止を発表した。
まず京都・東寺のお堂の拝観は4月22日から当面休止となった。東寺の拝観が始まった1965年以降、休止となるのは初めてという。仁和寺も5月6日まで拝観を休止する。北野天満宮、清水寺、下鴨神社、東本願寺などは開門時間を短縮する。
奈良・東大寺大仏殿内部は4月24~5月31日まで拝観停止する。二月堂、法華堂、戒壇堂など6つのお堂も拝観停止する。斑鳩町の法隆寺、奈良市の唐招提寺は4月23日から5月6日まで拝観停止する。このほか、和歌山の高野山・金剛峰寺、壇上伽藍なども5月6日まで拝観を休止する。

祇園祭 山鉾巡行中止へ “密集”避けられず実施困難と判断

日本三大祭りの一つで、京都の「祇園祭」のハイライト、山鉾巡行について、例年通りの実施は困難と判断、取りやめる方向で調整していることが分かった。巡行や、歩行者天国となる宵山、宵々山などでは大勢の人が”密集”し、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるため。巡行が中止となれば、昭和37年以来58年ぶりとなる。
祇園祭の山鉾巡行は、前祭(さきまつり)で7月17日に山鉾23基が、後祭で7月24日に山鉾11基がそれぞれ京都市中心部を巡行する。

祇園祭 山鉾巡行中止へ “密集”避けられず実施困難と判断

日本三大祭りの一つで、京都の「祇園祭」のハイライト、山鉾巡行について、例年通りの実施は困難と判断、取りやめる方向で調整していることが分かった。巡行や、歩行者天国となる宵山、宵々山などでは大勢の人が”密集”し、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるため。巡行が中止となれば、昭和37年以来58年ぶりとなる。
祇園祭の山鉾巡行は、前祭(さきまつり)で7月17日に山鉾23基が、後祭で7月24日に山鉾11基がそれぞれ京都市中心部を巡行する。

京都・知恩院「御影堂」落慶法要 100年ぶり大規模修理終わる

およそ100年ぶりの大規模な修復工事が終わった京都の知恩院(所在地:京都市東山区)の国宝「御影堂」で4月13日、完成を祝い落慶法要が営まれた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一般には非公開で、およそ50人の僧侶だけで行われた。
僧侶の読経が響く中、9年余りにわたった修復工事の期間中、別の場所に安置されていた浄土宗の開祖、法然上人の像が漆や金箔が施された「宮殿」に戻された。修復された御影堂は、江戸時代から使われてきた屋根瓦の大半をふき替えたほか、内部は創建当時と同様に装飾品などに金箔が施された。

「船渡御」奉納花火など「天神祭」46年ぶり中止 新型コロナで

日本三大祭りの一つで、大阪の夏の風物詩「天神祭」(7月24・25日)の関係者会議は4月13日、新型コロナウイルスの感染拡大のため、「船渡御(ふなとぎょ)」「陸渡御」、奉納花火など大半の行事を中止することを決めた。これらのメイン行事は観客の”密集”が避けられないと判断した。大阪天満宮・本殿での神事は神職のみで行うという。
天神祭の中止は、第1次石油ショックの影響を受けた1974年以来、46年ぶり。

京都「花の御所」庭園跡から”滝の石組み”発見 室町殿

京都市埋蔵文化財研究所の調査でこのほど、「花の御所」と呼ばれた室町時代の将軍宅「室町殿」の庭園跡から、滝を表現したとみられる大きな石組みが発見された。今回見つかったのは、鮮やかな青や緑など大きな石8点。中には長さ2m、重さ10トンを超える巨大なものもあった。石が互いに組み合わさった状態から、大きな滝を表現した可能性が高いという。
室町殿は、京都御苑の北西に三代将軍、足利義満が造らせ、歴代受け継がれた邸宅。四季折々の草花に彩られた庭園の美しさから「花の御所」と呼ばれていた。

京都「花の御所」庭園跡から”滝の石組み”発見 室町殿

京都市埋蔵文化財研究所の調査でこのほど、「花の御所」と呼ばれた室町時代の将軍宅「室町殿」の庭園跡から、滝を表現したとみられる大きな石組みが発見された。今回見つかったのは、鮮やかな青や緑など大きな石8点。中には長さ2m、重さ10トンを超える巨大なものもあった。石が互いに組み合わさった状態から、大きな滝を表現した可能性が高いという。
室町殿は、京都御苑の北西に三代将軍、足利義満が造らせ、歴代受け継がれた邸宅。四季折々の草花に彩られた庭園の美しさから「花の御所」と呼ばれていた。

伊藤若冲の新発見の「蕪に双鶏図」京都で初公開

江戸時代の絵師、伊藤若冲が30代の時、絵師として身を立てることを決意したころ描いたとされている「蕪に双鶏図」が、京都市右京区の福田美術館で初めて公開されている。この絵は2019年秋、一般民家で新たに発見された若冲の作品。首を大きく折り曲げた雄鶏(おんどり)と、蕪の葉の脇でうずくまる雌鶏(めんどり)が対照的に描かれ、羽の1枚1枚や虫に食われた葉などが、若冲の特徴である緻密な筆使いで表現されている。
同美術館では今回このほか、「雲中阿弥陀如来像」など若冲と弟子らの作品およそ40点が展示されている。この展示会「若冲誕生 葛藤の向こうがわ」は6月21日まで開かれている。

滋賀県草津・黒土遺跡で日本最古級で最大規模の工房跡出土

滋賀県草津市は3月11日、飛鳥時代~室町時代の集落や官道跡が残る「黒土遺跡」(所在地:草津市南笠町)で、日本最古級の工房跡が出土したと発表した。同市は、飛鳥時代末期の大型の鍋や釜を鋳造していた鋳込み土坑や、炉内に風を送る羽口など、これまで発見されている同時期の遺跡の中では最大規模の、全国的にも珍しい遺構が見つかったとしている。
今回出土したのは深さ30cm~1m程度で円形に彫り込まれた土坑4基。土坑は金属製品の鋳込みや廃棄場所として使われたとみられる。このうち一つの土坑には、鍋や釜の鋳型の最下部とみられる直径1.4mの輪形の土塊が残っていた。子の鋳型で作る鍋や釜は口径1.15m以上で、鉄製の大型のものだったとみられている。

東大寺二月堂”お水取り”の「お松明」始まる

奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」、通称”お水取り”の「お松明」が3月1日夜から始まった。
練行衆と呼ばれる僧侶たちが、長さおよそ6m、重さおよそ40kgの大きなたいまつの灯りに導かれ、石段を昇って二月堂に入る。そして「童子」と呼ばれる補佐役が燃え盛るたいまつを二月堂の欄干から突き出して勢いよく駆け抜けると夜空に火の粉が鮮やかに舞い上がる。
この火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれ、今年は異例のマスクをした数多くの人たちが、ご利益に預かろうと歓声を上げながら集まる姿が見られた。このお松明あ3月14日まで毎晩行われる。

京都・北野天満宮で菅原道真しのぶ恒例の「梅花祭」

京都・北野天満宮(所在地:京都市上京区)で2月25日、菅原道真をしのぶ恒例の「梅花祭」が行われた。境内の50種類、およそ1,500本の梅は例年よりも2週間ほど早く開花、いまちょうど見ごろを迎えている。
今回は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、例年の3分の1ほどの1,000人に絞ったという参加者は、野点(のだて)でもマスク姿が目立ち、マスクを外しながらお茶を飲む、今年に限った異様な光景となった。境内の梅は3月中旬まで楽しめるという。
2月25日は、梅を好んだとされる道真の命日で、この日に例年「梅花祭」が行われている。

世界の記憶「白樺日誌」の保存状態を調査 京都府舞鶴市

京都府舞鶴市の舞鶴引揚記念館で2月20日、ユネスコの「世界の記憶」遺産として登録されている「白樺日誌」の保存状態を確認するための調査が始まった。白樺日誌は戦後、ロシア・シベリアに抑留された舞鶴市出身の男性が、現地の白樺の皮を紙の代わりにして、ふるさとへの思いを綴ったもので、5年前に「世界の記憶」に登録された。
文化財の保存に詳しい研究員らはマイクロスコープや赤外線カメラなどを使って、白樺の樹皮36枚が劣化していないかや、書かれた文字の色合いに変化が出ていないかなどを調べ、記録していた。調査は20、21の両日行われ、これを踏まえ白樺日誌の適切な保存方法を検討することにしている。

奈良・興福寺の五重塔 120年ぶりの大規模修理へ

奈良・興福寺は、境内の国宝・五重塔の傷みが激しくなっているとして、明治34年以来およそ120年ぶりに大規模な修理を実施することになった。同塔は奈良時代に建立されて以来、焼失と再建を繰り返していて、現在の塔は室町時代に建てられた。高さおよそ50mと、木造の五重塔としては京都の東寺の次に高く、奈良の景観を象徴する建造物の一つとなっている。

南太平洋の海底岩石から微生物 東大Gが異例の発見

東京大学の研究グループは、南太平洋の海底を掘削した岩石の中に微生物が生息していることを発見した。これは異例の発見。
バクテリアなどの微生物が地下から見つかるのは、有機物を豊富に含む堆積物の中や熱水噴出孔など、エネルギーを得ることができる場所の限られる。そのため、玄武岩と呼ばれる地下に広く存在する一般的な岩石の中には生息できないと考えられてきた。
ところが、今回同研究グループは南太平洋のおよそ5,000mの海底から、さらに100m余り地下の玄武岩を、微生物が混入しないように掘削し、生物がいないか調べ、1マイクロ程度の小さなバクテリアなどが多数生息していることを発見したもの。発見した玄武岩の筋状の模様の部分は、玄武岩の一部が長い年月で粘土質に変化した部分だという。

滋賀・栗東市の古墳時代の辻遺跡から大規模な鍛冶場の跡

滋賀県栗東市教育委員会によると、同市の古墳時代の大規模な集落跡、辻遺跡から鉄製品づくりの痕跡が多数見つかった現場では5世紀前半の竪穴式住居の跡、12棟分が次々と見つかり、住居の中からは鉄を溶かすのに使われていた炉の跡が見つかった。また、周辺では炉に空気を送り込む道具の破片や、鉄の燃えカスなども多数見つかった。同じ場所から、いずれも朝鮮半島からの渡来人が伝えたとされる土器やガラス製の玉をつくる道具も出土していて、鍛冶技術に渡来人が関わっていたことがうかがわれるという。

東京都市大 破砕型の歯を持つ海生爬虫類化石を宮城・気仙沼で発見

東京都市大学(所在地:東京都世田谷区)知識工学部自然科学科の中島保寿准教授らは2月10日、宮城県気仙沼市の中生代初期(約2億5,000万年前、三畳紀前期)の地層から発掘された化石が、まだ日本で発見されていない海生爬虫類の一種である可能性を明らかにした。これまで破砕型の歯を持った海生爬虫類の発見は、ヨーロッパや北米のみに限られていた。
今回発見された化石は頭骨の一部で顎には、2019年に流行した「タピオカ」を連想させる球状の黒い歯が並んでおり、この歯を使って貝や甲殻類などの硬い殻を割って中身を食べていたと推測されるとしている。

松江市の遺跡から出土の”すずり”に国内最古の文字?

島根県松江市の田和山遺跡から出土した弥生時代中期の”すずり”とみられる板状の石に墨書きのようなものが残されており、調査の結果、石は今から2,000年ほど前のものと考えられ、文字だとすれば国内最古の例とみられる。
國學院大學の柳田康雄客員教授ら複数の研究者によると、2つの文字が縦に並んでいると判断でき、上の字は「子」、下の字は「戌」などの可能性が考えられるとしている。弥生時代中期には西日本の拠点では、すずりとともに文字が普及し、交流などに使われていたと考えられるという。

知恩院「御影堂」約100年ぶりの大規模修復工事完了

浄土宗の開祖、法然上人を祀る知恩院(所在地:京都市東山区)の国宝「御影堂」で9年余りにわたって進められてきた、およそ100年ぶりの大規模な修復工事が完了、落慶法要を前に1月29日、内覧会が開かれた。主要部の修復工事では江戸時代から使われてきた屋根瓦の大半をふき替えたほか、柱を付け替えるなどして耐震補強を行った。御影堂の内部では法然が祀られている「宮殿」のほか、天井から吊り下げられた「幢幡(どうばん)」と呼ばれる装飾品などに金箔が施され、創建当時の輝きを取り戻した。落慶法要は4月13日に行われる予定で、同時に一般公開される。

信玄から信長へ 感謝の意示す新たな書状発見

戦国武将の武田信玄が織田信長に宛てた書状が新たに見つかった。書状には越後の上杉謙信と戦(いくさ)になった場合、信長が味方に付く意志を示したことに対する感謝の気持ちが示されており、専門家は当時の2人の関係を直接知ることができるインパクトのある発見としている。武田信玄と上杉謙信は「川中島の戦い」に代表されるように、何度も相争った戦国武将の雄。書状は、信玄と謙信の間の停戦が破棄された元亀元(1570)年ごろに書かれたとみられる。後に対立することになる信玄と信長だが、このころは近い関係にあったことがうかがえる。東京大学史料編纂所が、花押や内容から判断した。

卑弥呼の墓?箸墓古墳を素粒子で内部調査 橿原考古学研究所

奈良県立考古学研究所は1月9日、同県桜井市の箸墓古墳を、宇宙から降り注ぐ素粒子「ミューオン」を使って内部を透視する調査を実施していると発表した。箸墓古墳は全長およそ280mの大型の前方後円墳で、3世紀中ごろから後半に築造された最も古い前方後円墳。邪馬台国の女王、卑弥呼の墓という説もある同古墳は、宮内庁の管理下にあって発掘などができないため、今回の調査で卑弥呼の謎にどこまで迫れるか注目される。素粒子ミューオンによる調査は、内部をエックス線写真のように透視するもの。エジプトのピラミッドの調査で使われ、未知の巨大な空間の発見につながるなど成果をあげている。

マグロ初競りで大間産クロマグロに1億9,320万円、史上2番目

新元号「令和」で初めて迎えた初市。新春恒例の初競りが東京・江東区の豊洲市場で開かれ、青森県大間産の1匹276kgの巨大なクロマグロが1億9,320万円と史上2番目の高値で競り落とされた。1kgあたり70万円。前年に続きすしチェーン「すしざんまい」を展開する喜代村(本部所在地:東京都中央区)が落札した。

約79万年前の巨大隕石の衝突場所はラオス南部か

シンガポールの南洋理工大学などの国際研究チームはこのほど、約79万年前に巨大隕石が衝突したインドシナ半島の場所はラオス南部で、クレーターの直径は13~17kmである可能性が高いと発表した。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。   研究チームはラオス南部やタイ東部で見つかった「テクタイト」(隕石の衝突によりガラスの粒子が飛散した幅広い場所)の化学分析や重力測定による地下構造の推定、地質の年代測定などにより、クレーターの場所や大きさを絞り込んだ。

京都・八坂神社で平安時代の装束で「かるた始め」

京都・八坂神社で1月3日、平安装束を身に着けて「百人一首」のかるたを取り合う伝統的な年初めの「かるた始め」が行われた。平安時代の雅で色鮮やかな装束を身にまとった女性、子どもら12人が境内の能舞台に上がり、百人一首のかるたをはさんで向き合う。読み手が和歌の上の句を抑揚のある独特の節回しで読み上げると、優雅でかつ素早い手さばきで下の句が書かれた札を取り合う。詰め掛けた観客らは、古式ゆかしい新春の行事を静かに見守っていた。かるた始めあ、八坂神社に祀られている「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が日本で最初に和歌を詠んだという言い伝えにちなみ、かるた愛好家の団体が毎年1月3日に行っているもの。

令和初の新年一般参賀に6万 8,000人

令和初の新年一般参賀が1月2日、晴天に恵まれた皇居で行われ、宮内庁によると計約6万8,000人が訪れた。この日は正門には早朝から長蛇の列ができた。午前10時10分、天皇、皇后両陛下や上皇ご夫妻、秋篠宮さまら皇族方が宮殿のベランダに笑顔で姿を見せられた。今回は両陛下と上皇ご夫妻が並んで手を振られる貴重な機会となった。

「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産推薦で閣議了解へ

外務省で12月19日、世界遺産条約関係省庁連絡会議を開き、日本として世界遺産登録に向け、2020年2月1日までに「北海道・北東北の縄文遺跡群」の推薦書(正式版)を世界遺産条約の事務局、ユネスコ世界遺産センターへ提出することで、閣議了解を求める旨、決定した。予定通り進めば、2020年夏から秋ごろに諮問機関による現地調査、2021年5月ごろに諮問機関による評価結果の勧告、2021年夏ごろに第45回世界遺産委員会で審議される見通し。

信長の新たな書状見つかる 一向一揆対処で越前で政治的工作

織田信長が武田勝頼との「長篠の戦い」の直前に、一向一揆に対処するため天正3(1575)年3月16日、越前(現在の福井県)の地侍、神波氏に宛てた、政治的な工作を進めていたことを示す新たな書状が見つかった。この中で信長は、領地を与える約束をしたうえで、ますます忠節を尽くすことを求めている。                                                         この書状は東京都内の男性が古美術商から購入したもので、東京大学史料編纂所の調査で信長の朱印状と判断された。信長はこの年の5月に現在の愛知県で長篠の戦いに臨み、武田勝頼の武勇を誇った軍勢と激突。当時としては銃撃に軸足を置いた戦術でこの戦いを制し、武田氏を事実上滅ぼしたとされる。そして8月に越前の一向一揆に対して攻撃を開始している。これらのことから、信長は天下布武を掲げ、多方面に並行して指示を出していたことが分かる。

宇宙初期の銀河の周囲に巨大な炭素ガスがあることを初めて発見

デンマーク・コペンハーデン大学の藤本征史ドーン・フェロー(2019年3月まで東京大学宇宙線研究所の博士課程に在学)を中心とする国際研究チームは12月16日、アルマ望遠鏡を使った観測によって、宇宙初期にある銀河の周囲に半径約3万光年におよぶ巨大な炭素ガス雲があることを世界で初めて発見したと発表した。炭素ガスは宇宙が誕生した時には存在していなかったと考えられている。この発見から、宇宙初期に生まれた雲が核融合反応で炭素を作り、これが銀河周辺にばらまかれて巨大な炭素ガス雲を形成していたことが分かった。これまで国内外の研究グループによってつくられた理論モデルでは、このように巨大な炭素ガス雲の存在は予言されていなかったことから、従来の宇宙進化の考え方にも一石を投じる発見になった。

京都「嵐山花灯路」12/13~ 渡月橋、竹林の小径などライトアップ

京都・嵐山の観光名所、「渡月橋」「竹林の小径」などを幻想的にライトアップする催しが12月13日から始まる。この「嵐山花灯路(あらしやまはなとうろ)」は、紅葉シーズン後に行われる恒例行事。嵐山一帯5カ所の会場で22日までの10日間行われる。期間中およそ2,000個の行灯とLEDの明かりで、幻想的に包み込む。

聖徳太子ゆかりの西安寺跡から「回廊」跡見つかる

聖徳太子が建立したとされる「西安寺」(所在地:奈良県王寺町)跡で、寺の建物を取り囲んだ廊下、「回廊」の跡が初めて見つかった。回廊の幅は約4.6mで、金堂との位置関係から寺の東西の大きさは37.6mと推定され、寺としては小規模だったとみられている。王寺町が行った調査では、これまでに塔や金堂の跡が確認されている。               また、現場から見つかった瓦と、創建当時の法隆寺の跡から出土した瓦の文様を比較したところ、同じ鋳型でつくられたことが分かり、同町では聖徳太子ゆかりの法隆寺との関係がより深まったとしている。西安寺は現存していないが、文献には聖徳太子が建立したことが記されている。

地質年代名「チバニアン」正式承認へ3次審査通過

国立極地研究所などのチームは11月29日、千葉県市原市の地層を約77万~12万6000年前の地質年代の基準地とし、年代名を「チバニアン」(千葉時代)とする日本の研究チームの案が国際学会の3次審査を通過したと発表した。2020年1月までに国際学会の理事会が正式に承認する見通し。決定すれば地質年代に初めて日本の名前が付く快挙となる。

奈良・富雄丸山古墳で初の青銅製鏡の破片見つかる

奈良市教育委員会の発掘調査によると、「円墳」としては国内最大の同市の富雄丸山古墳で青銅製の鏡の破片が初めて見つかった。破片は縦1.5cm、横3cmほどで、復元すると直径16cmほどの円形になるとみられている。表面に仙人の模様が施されていることから、「斜縁神獣鏡」という中国で作られた鏡だという。同じ種類の鏡が前方後円墳など有力者の墓で見つかっていることから、同市教委は同古墳に「埋葬されたのは、ヤマト政権の中枢と関わりのある有力者」とみている。富雄丸山古墳は、4世紀後半に造られた直径およそ109mの国内最大の円墳。

京都・嵐山で室町時代の酒造工房?の遺構見つかる

京都市右京区の、かつての天龍寺の境内があった場所で、室町時代の清酒造りの工房とみられる遺構が見つかった。マンションの建設工事に伴い、2018年5月から発掘調査を行っていた民間調査会社が見つけた。見つかったのは酒を保管する甕(かめ)の破片や、甕を固定していたとみられる穴などのほか、木製の柱2本。柱はそれぞれ直径30cmと45cm、長さが50cmと1mで、調査会社は枡(ます)に入ったもろみを重い石を使って搾る酒造りの技法に使われたとみている。
これらはおよそ600年前の室町時代につくられたと推定され、規模や出土品から清酒を造る工房だった可能性が高いという。清酒工房はこれまで、兵庫県伊丹市で見つかった江戸時代初期のものが最古とされていた。今回正式に確認されれば、300年近く酒造工房の歴史が遡ることになる。

奈良・御所市の弥生時代の遺跡で大規模な水田跡見つかる

奈良県橿原考古学研究所の調査によると、同県御所市の弥生時代の遺跡で大規模な水田の跡が見つかった。この発見で、弥生人に稲作が始まった初期のころから、灌漑施設を完備した大規模な水田を作る技術があったことが裏付けられた。
今回同市の中西遺跡で新たに410区画、約3,500㎡の水田が見つかった。隣の秋津遺跡と合わせると、その広さは4万3,000㎡に上るという。水田の跡はなだらかな傾斜地に直線的に伸びてきていることから、棚田ような形状だったとみられ、田んぼの大きさは約9㎡と当時としては一般的な規模。周りでは灌漑用の畦(あぜ)や水路の跡も見つかり、大きいものでおよそ26cmの当時の人々の足跡も残されていた。

京都・南座で年末恒例顔見世興行の「まねき上げ」

京都・南座で行われる年末恒例顔見世興行を前に11月25日、舞台に立つ歌舞伎俳優の名前を書いた板を掲げる「まねき上げ」が行われた。長さ1.8m、幅30cmの「まねき」は、勘亭流という独特の太くて丸みを帯びた字体で書かれていて全部で46枚ある。まねき上げは、これを南座の正面に掲げる江戸時代から続く伝統行事。組まれた足場に登り、作業員が一つ一つ掲げていく。このまねき上げで、年末の気配や季節を感じるマニアもいるほど。今年の顔見世興行は11月30日~12月26日まで行われる予定。

約2600万年前のエジプト古代遺跡でライオンのミイラ初発見

エジプトのアナニ考古相はこのほど、首都カイロの南にある、猫の神を祀(まつ)っていたおよそ2600万年前の神殿から多数の動物のミイラや像を発見したと発表した。見つかったミイラのうち2体はエックス線などによる分析の結果、生後6カ月から8カ月のメスのライオンのミイラの可能性が高いという。エジプトでライオンのミイラが見つかったのは初めて。この神殿が造られた時代は、ライオンの神が強い力の象徴として広く信仰されたということで、当時の宗教的な慣習などが明らかになると期待されている。

安倍首相の在任期間11/20で桂太郎氏抜き最長に,トップ4山口県出身

安倍晋三首相の通算の在職日数が11月20日で2887日となり、歴代トップだった桂太郎氏を抜き、単独で憲政史上最長となった。安倍氏が最初に首相に就任したのは2006年9月だった。だが、体調不良でわずか1年の短期で終わった。その後、民主党政権時代を経て2012年12月に自民党が政権与党に返り咲き、安倍氏は再び首相の座に就いた。同氏の任期は2021年9月末まであり、任期いっぱい務めると3567日となる。
ちなみに在職日数のトップ4をみると、安倍氏、桂氏、佐藤栄作氏、伊藤博文氏でいずれも山口県(江戸時代まで長州藩)出身で占めている。

平等院で紅葉シーズンのライトアップ始まる 池の水面に幻想的光景

世界遺産に登録されている京都府宇治市の平等院で、11月16日から紅葉シーズンに合わせライトアップが始まった。5年前の改修で創建当時の色合いを取り戻した鳳凰堂や本尊の阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)、それに色づき始めたもみじが、ライトアップに伴い手前の池の水面に映し出され、幻想的な光景をつくり出していた。        平等院のライトアップの一般公開は16日から12月1日までの金曜日から日曜日に限って行われる。

江戸時代の反射望遠鏡 鏡の制度は現代レベル

国立天文台などによると、今からおよそ180年前の江戸時代、天保年間に製作された反射望遠鏡の鏡の精度を調べたところ、現代の市販の鏡とほぼ同レベルでつくられていたことを示すデータが得られた。この望遠鏡は江戸時代後期に日本で反射望遠鏡を完成させて天体観測を行った国友一貫斎がつくった1台で、天保7(1836)年と記されている。計測した国立天文台では「計測機器のない時代にこれだけ精度の高い鏡を製作できるのは非常に驚き」と指摘している。この望遠鏡は滋賀県長浜市が所蔵。

世界最古のオーロラの記録を確認 大阪大・筑波大

大阪大学、筑波大学などのグループはこのほど、紀元前660年前後に現在のイラク周辺でオーロラが出現したことを示す記述が当時つくられた粘土板に記されていることを確認した。従来よりも100年ほど遡る、世界最古の記録として注目されている。同グループは紀元前680年から650年の間につくられたとみられる粘土板に「赤い光」「赤い雲」「赤い空が覆う」といった記述が確認できたという。紀元前7世紀に現在のイラクにあたるアッシリアで、当時の天文学者がまとめた「アッシリア占星術レポート」を解読した。

「はやぶさ2」地球への帰還目指し、小惑星を出発

小惑星の成り立ちを調べるというミッション達成のため、「リュウグウ」への2度の着陸に成功した日本の探査機「はやぶさ2」は11月13日午前10時すぎ、地球への帰還を目指してエンジンを発射し、リュウグウを出発した。はやぶさ2は、3年半かけてリュウグウに到着。およそ1年半にわたって岩石の破片を採取するため異なる手法で、2度の着陸に成功するなど、探査を続けていた。                                                                                   はやぶさ2は11月20日からおよそ2週間メインエンジンの試験運転を行い、12月3日以降、本格的に噴射して地球に向かう計画。そして2020年11~12月、リュウグウの岩石の破片が入ったとみられるカプセルを分離して、オーストラリアの砂漠地帯に落下させる予定。

直江兼続の,秀吉の人使いのうまさ伝える書状見つかる,伏見城築城現場で

戦国武将、上杉景勝の家臣の直江兼続(なおえかねつぐ)の、豊臣秀吉の気さくで人使いのうまさを伝える書状が見つかった。書状は、伏見城普請に派遣されていた兼続が、京に向かう途上の主君・景勝の随行者とみられる人物に宛てたもの。この中で、伏見城(所在地:現在の京都市伏見区)築城の工事現場に秀吉が自ら赴き、現場の作業員一人一人に声をかけた様子が記されている。                                                                      文禄3(1594)年の4月2日付で書かれ、兼続の花押がある。兼続は築城現場の様子を報告するとともに、「昨日も大(太)閤様御覧なされ候(そうろう)、普請衆何(いずれ)二も、御言葉を被下(くだされ)候」(文意:昨日も秀吉様が工事をご覧になりました。工事をしている者たちに直接言葉をかけて下さいました)と、現場の士気を高めるための気配りを見せた様子を記している。                                                                                                東大史料編纂所と新潟県立歴史博物館などの共同調査で確認された。

令和・即位「祝賀御列の儀」祝賀パレードに11.9万人

天皇陛下が皇后さまとともに、広く国民に即位を披露し祝福を受けられるパレード「祝賀御列の儀」が11月10日午後3時過ぎから、皇居-赤坂御所のおよそ4.6kmのルートで行われた。                                                                                                                         天皇陛下は燕尾服に最高位の勲章、皇后さまは白のロングドレスにティアラという姿で、君が代演奏の後、オープンカーに乗り込まれた。そして天皇陛下の即位を祝ってつくられた行進曲「令和」が演奏される中、出発。車列には秋篠宮ご夫妻や安倍首相の車など18台の自動車と白バイやサイドカー合わせて46代が連なり、その長さはおよそ400mにもなった。このパレード群が時速10キロほどのゆっくりとしたスピードで進み、およそ30分間で儀式は終了した。                                                                                    沿道には、11万9,000人の人たちが全国各地から詰めかけ、歓声を上げ、小旗を振って両陛下を祝福。両陛下は終始にこやかな表情で、休むことなく手を振って応えられていた。警視庁は2万6,000人の態勢で警備にあたった。                                                  今回の祝賀御列の儀で、5月から行われてきた「即位の礼」の一連の国事行為はすべて終わった。

万6,000人の態勢で警備にあたった。                                                  今回の祝賀御列の儀をもって、5月から行われてきた「即位の礼」の一連の国事行為はすべて終わった。

東大寺東塔調査で回廊の東門跡を初めて確認

奈良文化財研究所、橿原考古学研究所などに調査団は11月7日、奈良・東大寺にかつてあった巨大な塔、東塔を囲む回廊の東側にあった門の跡が今回初めて確認されたと発表した。東門の大きさは幅12.7mあり、調査団は回廊の南北や西側にあった門も同じ規模と推定している。4年前から進められてきた発掘調査は、今年度中に完了する予定。東大寺ではこれまでの調査の成果をもとに、将来的には東塔の再建を目指したいとしている。                                                                                                                      東大寺の東塔は、高さおよそ100mとも伝わる七重塔で、平安時代に焼き打ちされ、鎌倉時代に再建されたが、落雷で再び焼失したとされている。

文楽で80年ぶりの名跡「竹本錣太夫」復活

およそ80年前に途絶えた人形浄瑠璃の名跡が復活することになった。語り手の「太夫」を務める竹本津駒太夫さんが2020年1月、「六代目 竹本錣(しころ)太夫」を襲名する。襲名披露公演は2020年1月、大阪・日本橋の国立文楽劇場で行われる。竹本津駒太夫さんは広島県尾道市出身の70歳。                                                                             錣太夫は、人形浄瑠璃「文楽」で昭和初期にかけて活躍した先代の五代目が”艶物(つやもの)”と呼ばれる男女の恋愛を描いた作品の語りの名手として知られる名跡だが、およそ80年前に途絶えていた。

年末恒例 京都・南座顔見世興行の「勘亭流」まねき書き始まる

京都市左京区の妙傳寺で、京都・南座の年末恒例の歌舞伎の顔見世興行の、「勘亭流」という独特の書体を使った”まねき”と呼ばれる出演者を紹介する看板書きの作業が始まった。まねき看板はおよそ50枚。サイズは長さ1.8m、幅30cmで、書家の井上優さんが客の大入りを願って隙間なく、丸みを帯びた勘亭流の書体で1点ずつ丁寧に書きあげていく。このまねき看板は11月25日に京都・南座の前に掲げられる予定。顔見世興行は30日から始まり、いよいよ年末、師走を迎える。

京都で円山応挙の襖絵など約100点集め展覧会 近代京都画壇作品

「円山応挙から近代京都画壇へ」をテーマに、江戸中期の絵師で”写生画の祖”といわれる円山応挙の襖(ふすま)絵、屏風(びょうぶ)絵などを集めた展覧会が、京都市左京区の京都国立近代美術館で開かれている。同展覧会は作品を入れ替えながら、12月15日まで開かれている。                                                                                                 会場には、円山応挙とその影響を受けた画家たちの襖絵や屏風絵など約100点が展示されている。より大きなスペースとって紹介されているのが、応挙の最高傑作とされる兵庫県香美町の大乗寺所属の襖絵群だ。寺と同じ配置で立体的に展示され、作者・応挙の制作意図に配慮している。このほか、「松に孔雀図」、掛け軸「狗子図」なども展示されている。

葛飾北斎の晩年期の肉筆画新たに2点確認「富士見西行図」「藻魚図」

葛飾北斎(1760~1849年)の肉筆画が新たに2点確認された。「富士見西行図」(1848年)とメバルを描いた「藻魚(もうお)図」(1847年)の2点だ。晩年期の色紙サイズの作品。西行図は3年ほど前に米国で発見、藻魚図は今年、国内で存在が明らかになった。いずれも軸装で、現在は個人が所蔵している。筆致や落款などから北斎の作品で間違いないという。