3年ぶり”Re:start” 「なにわ淀川花火大会」開催

大阪・なにわの夏の風物詩「なにわの淀川花火大会」が8月27日夜、3年ぶりに淀川河川敷で開催された。新型コロナウイルスの影響でこの2年間、開催が見送られていた。今回は、コロナからの再出発の願いを込めて「Re:start(リスタート)」をテーマに、午後7時半からおよそ1時間にわたって、次々と花火が打ち上げられた。
会場には浴衣姿の若者や家族連れなど大勢の人たちが訪れ、3年ぶりに夏の夜空を彩る花火を楽しんだ。

大阪に夏本番告げる天神祭 神事と陸渡御のみで実施

水都・大阪に夏本番を告げる大阪天満宮(所在地:大阪市北区)の天神祭が行われた。宵宮の7月24日、市中の平安を祈願し、白木の神鉾を川に流す「鉾流(ほこながし)神事」が堂島川で厳かに執り行われた。25日の本宮では御神霊を乗せた神輿が浪速の街を練り歩く「陸渡御(りくとぎょ)」が規模を縮小して3年ぶりに行われた。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、約100隻の船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」と奉納花火は2021年に続き中止された。

大阪 天神祭 3年ぶり陸渡御実施 花火・船渡御中止

大阪の夏の風物詩「天神祭」は、2020年、2021年と2年間にわたって取り止めていたが5月25日、今年は3年ぶりに陸渡御を行うと発表した。ただ、恒例の花火や船渡御は実施しない。
陸渡御は大阪天満宮周辺の街を練り歩く行事だが、新型コロナの感染対策のため、行列に参加する人数を半分ほどに減らしたうえで実施する予定。

三好長慶の「飯盛城」を3DCG再現したアプリ開発

大阪府大東市は、地域の歴史に興味を持ってもらおうと、戦国時代に畿内一円を支配し、大東市と四条畷市にまたがる飯盛城を居城とした三好長慶の生誕500年に合わせて、CGで再現したアプリを開発した。
大東市のホームページからダウンロードできる飯盛城の地図に、アプリが入ったスマートフォンをかざすと、3DCGで再現された当時のやぐらや建物をみることができる。
また、飯盛城跡に行くと、大阪平野に広がっていた深野池(ふこのいけ)など当時の様子を360度で見渡せるようになっていて、今の景色と比較しながら散策できる。

京・阪・奈結ぶ近鉄の観光特急「あおによし」運行開始

奈良、大阪、京都を結ぶ近鉄の新たな観光特急「あおによし」の運行が4月29日から始まり、記念セレモニーが近鉄奈良駅で行われた。雅楽が演奏され、天平時代の衣装に身を包んだ人たちなどが出迎える中、大阪難波駅を出発した第1便が午前10時すぎに到着した。
奈良の枕ことばにちなんで名付けられた「あおによし」は2021年2月に引退した特急の車両を改造したもので、4両編成の列車にゆったりと寛(くつ)げるように84の座席が配置されている。車内の壁や天井などに、天平文様があしらわれるなど、奈良を感じさせるデザインが特徴。
「あおによし」は奈良、大阪、京都の間で1日6便運行されるが、近鉄によると5月5日まで全列車の座席が予約で満席だという。

江戸期の”なにわ百景” 北斎らの作品230点展示

大阪中央区の大阪歴史博物館で、江戸時代に葛飾北斎らの浮世絵師が描いた大阪の絶景、およそ230点を集めた展示会が開かれている。6月5日まで。
これらの作品には当時の大阪の町や人々の生活の様子がうかがえる。葛飾北斎の「諸国名橋奇覧摂州天満橋」は大阪の代表的な夏祭り「天神祭」の風景を描いていて、橋の下では”船渡御”の船が行き交い、橋の上では多くの見物人でにぎわっている。また、歌川芳梅と芳豊が手掛けた「滑稽浪花名所」のシリーズでは、屋形船を乗り降りする人や、花火を見ていた人に起きたハプニングなどが、面白おかしく描かれている。