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伊ポンペイで2,000年前の噴火で埋もれた馬車ほぼ完全な形で発見

イタリア・ポンペイ考古学公園はこのほど、イタリア南部の古代都市遺跡ポンペイの近くで結婚式などの儀礼に使われたとみられる馬車が、損傷を受けていない「ほぼ完全な」状態で発見されたと発表した。今回見つかったのは四輪の大型馬車。
ポンペイは、西暦79年ベズビオ山の大噴火による火砕流で埋まり、壊滅した古代ローマの都市。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている2,000年前の遺跡で、激しい噴火により出土する用具・用品類は損傷の度合の大きいものが多い。

唐招提寺 大規模修理中の御影堂 銅板の屋根のふき替え一般公開

4年前から大規模修理が行われている、国宝の鑑真和上坐像を安置していた唐招提寺の御影堂の屋根の修理現場が2月27日、一般に公開された。修理は下地(したじ)と呼ばれる部分の補修を終え、今はその上に真新しい銅板を使って屋根のふき替えが行われている。銅板を使った屋根のふき替え工事が行われるケースは、もうそれほど多くはないという。同寺のすべての修理は2022年3月に終わる予定。

京都・北野天満宮で道真しのぶ「梅花祭」 野点は中止

京都・北野天満宮で命日にあたる2月25日、学問の神様、菅原道真をしのぶ伝統の「梅花祭」が行われた。今年は新型コロナウイルスの影響で、訪れた人たちが茶を楽しむ野点(のだて)は中止されたが、代わりに京都の花街の一つ、上七軒の舞妓と芸妓が茶をたてて、本殿に奉納した。この後、雅楽が奏でられる中、神職が玄米、紅梅や白梅の枝を挿した紙立(こうだて)などを神前に供え、新型コロナウイルスなどの疫病退散を祈願した。
境内では50種類、およそ1,500本の梅の花が見ごろを迎えていて、訪れた人たちは梅の花を写真におさめたり、香りを楽しんでいた。梅の花は3月中旬まで楽しめるという。

米NASA 火星の大地,風の音公開 探査車が撮影のパノラマ画像

米航空宇宙局(NASA)は2月22日、火星着陸に成功した探査車「パーシビアランス」が、20日に周囲の大地を撮影したパノラマ画像をウェブサイトで公開した。赤茶けた火星の大地で、所々岩が露出した茶色の平原が広がっている。火星に吹く風の音の録音も公表している。着陸の過程を探査車や母船、それらを収納したカプセルに搭載したカメラでそれぞれ捉えたもの。動画は3分強。

龍馬暗殺現場の掛軸「梅椿図」の落款印発見 槐堂の遺品から

京都国立博物館などによると、坂本龍馬が京都の商家、近江屋で暗殺された際の血痕が残り「血染め掛け軸」として知られる国重要文化財「梅椿図」に押された印影の落款印が、龍馬と親交のあった文人、板倉槐堂(かいどう、1822~1879年)の遺品から見つかった。
今回見つかった落款印は、押印する面が縦1.8cm、横1cmの楕円形で長さ2.4cm。梅椿図は板倉槐堂の作品で、龍馬が暗殺される直前に槐堂自ら龍馬に贈ったとされている。板倉槐堂は公家の醍醐家に仕えた勤王の志士で、倒幕を志す龍馬や中岡慎太郎、長州藩などへの支援を惜しまなかったという。

米探査車が火星着陸に成功 土壌を調べ生命の痕跡を探す

米航空宇宙局(NASA)は日本時間2月19日、探査車「パーシビアランス」が火星に着陸したと発表した。探査車の大きさは小型車ほどで、重さ約1トン。母船とともにカプセルに入った状態で、秒速5km超の猛スピードで火星の大気圏に突入。パラシュートを開いて減速した後にカプセルを離れ、母船はエンジンを逆噴射して降下し、ひもでつながった探査車を下した。
火星は数十億年前には温暖で液体の水があり、微生物が生きられる環境だったと考えられており、土壌を調べて生命の痕跡を探す。探査対象は北半球にある直径45kmのクレーター。流水で土砂が堆積したような地形から、35億年前は湖だったとみられる。NASAの探査車や探査機で火星着陸に成功したのは9件目。