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高野山観光「入山税」検討 高野町 オーバーツーリズムで

世界遺産、高野山がある和歌山県高野町は3月5日までに、観光客から徴収する「入山税」などを想定した法定外税を、2028年度までに導入する方針を明らかにした。増え続けるインバウンドを中心とするオーバーツーリズム(観光公害)対策に活用する考えで、税額などは今後調整を進める。
同町によると、高野山を訪れる観光客は年間約150万人に上る。これに伴う駐車場やトイレの維持管理費は年間4,000万円を超えているが、これまでは町と高野山真言宗総本山金剛峯寺が負担してきた。

和歌山・金剛峯寺で春の訪れ告げる「高野の火まつり」

和歌山県の霊場・高野山の金剛峯寺の広場で3月3日、春の訪れを告げ、山開きの合図でもある恒例の「高野の火まつり」が行われた。広場には杉や檜(ひのき)で組まれた高さ1.7m、直径およそ3mの護摩壇が設けられた。
およそ1,200人の参拝客らが儀式を見守る中、山伏姿の僧侶らがほら貝を吹き鳴らし、弓で矢を四方に放って厄除けする”宝弓の作法”が行われた後、護摩壇に火がつけられた。読経の声が響く中、参拝客らの願い事が書かれた護摩木が古い御札などとともに次々と火に投げ入れられ、訪れた参拝客らは護摩壇の周りで手を合わせ、1年の家内安全などを祈っていた。

東大寺・二月堂「修二会」の”お松明”始まる 3/14 まで

東大寺の二月堂で3月1日夜から、奈良に春の訪れを告げる伝統行事「修二会(しゅにえ)」の一環、欄干から大きなたいまつを振って火の粉を散らす”お松明”が始まった。お松明は14日まで。たいまつの火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれ、このご利益を授かるために多くの人が訪れる。
”お水取り”の名で知られる修二会は「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる僧侶たちが国の安泰を願って修行する、奈良時代から続く行事で、今年1273回目となる。「童子(どうじ)」と呼ばれる練行衆の補佐役が、燃え盛るたいまつを二月堂の欄干から突き出し駆け抜けた。

京都・宇治 平等院で創建した藤原頼通しのぶ「関白忌」

京都府宇治市にある世界遺産、平等院鳳凰堂で3月2日、同寺を創建した藤原頼通をしのぶ恒例の法要「関白忌」が厳かな雰囲気の中、営まれた。今年は頼通の没後950年の「大遠忌(だいおんき)」だった。頼通は関白として権勢をを振るったことで知られる。毎年3月2日に関白忌として法要が営まれ、地元では春の訪れを告げる行事として親しまれている。

奈良・本薬師寺跡「正門」構造判明 飛鳥時代の国家寺院

奈良県橿原市は、飛鳥時代に創建された国家寺院の本薬師寺跡で、南門基壇の南東隅と基壇を取り囲む石敷きが見つかったと発表した。石敷きは基壇東側と南側にあり、幅3.3m。20〜40cm大の石が敷き詰められ、中央に雨落ち溝があった。
この結果、正門にあたる南門の構造や位置が明らかになり、同市は「藤原京以前の寺院で正門の状況が分かる例は非常に少ない。古代の寺院史研究における貴重な成果」としている。
本薬師寺跡は過去の調査で、金堂と東西塔、中門などからなる伽藍(がらん)配置が分かっている。本薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し建立した国家寺院。平城京への遷都に伴い、現在の奈良市にある薬師寺に移ったとされる。

京都・北野天満宮で道真しのび「梅花祭」 野だて茶会も

菅原道真を祀る北野天満宮(所在地:京都市上京区)で2月25日、命日の道真をしのぶ恒例の「梅花祭」があった。あいにくの冷たい雨の中だったが、屋外で茶を楽しむ野だて茶会も開かれた。参拝客らはテントの下で梅を愛でながら芸・舞妓の振る舞うお茶を味わっていた。
同天満宮境内には約50種、約1,500本の梅があり、今年は例年に比べ開花が早く、見ごろは3月初旬ごろまでの見込み。梅花祭は900年以上の歴史があり、野だては天下人、豊臣秀吉が境内で大茶会を開いたとの故事にならったもの。