宮殿並み蘇我馬子邸の塀跡か 大型柱穴列見つかる
奈良県明日香村教育委員会は2月9日、同村の島庄遺跡で、飛鳥時代の大豪族、蘇我馬子(生年不明~626年)の邸宅の塀跡とみられる大型柱穴列が見つかったと発表した。この遺跡で建物群跡のものとみられる7世紀前半の塀跡が見つかったのは初めて。柱穴の一辺は1㍍以上あり、2.1~2.4㍍間隔で8個並んでいた。柱の直径はそれぞれ30~40㌢あったとみられる。これは宮殿クラスの規模という。塀の長さは約16㍍。当時、天皇を凌ぐ権勢を誇ったとされ、蘇我氏の全盛期を築いたといわれている馬子の邸宅規模を探る貴重な手掛かりになるとみられる。