富山・魚津市の縄文期の環状集落は全国最大規模

富山・魚津市の縄文期の環状集落は全国最大規模
富山県埋蔵文化財調査事務所によると、同県魚津市の早月上野遺跡で見つかった縄文時代の環状集落が、直径約280㍍と推測され全国最大規模だったことが分かった。41カ所ある竪穴式住居の跡からは、約5500年前ごろと推定される土器が出土しており、縄文時代中期から晩期の遺構とみられる。ほかに祭祀用とみられる石棒も出土している。中心の広場を「墓域」が囲み、周りの「居住域」に住居が点在する一般的な環状集落となっていた。関東・甲信越地域の環状集落と住居の並び方が似ており、東日本から北陸地方への文化的影響を示す遺構という。

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