京都・北野天満宮で命日にあたる2月25日、学問の神様、菅原道真をしのぶ伝統の「梅花祭」が行われた。今年は新型コロナウイルスの影響で、訪れた人たちが茶を楽しむ野点(のだて)は中止されたが、代わりに京都の花街の一つ、上七軒の舞妓と芸妓が茶をたてて、本殿に奉納した。この後、雅楽が奏でられる中、神職が玄米、紅梅や白梅の枝を挿した紙立(こうだて)などを神前に供え、新型コロナウイルスなどの疫病退散を祈願した。
境内では50種類、およそ1,500本の梅の花が見ごろを迎えていて、訪れた人たちは梅の花を写真におさめたり、香りを楽しんでいた。梅の花は3月中旬まで楽しめるという。
日清紡HD インドネシア子会社の債務の支払猶予を申立て
日清紡ホールディングス(本社:東京都中央区)は2月24日、インドネシア子会社PT.Nanbu Plastics Indonesia(以下、PT.Nanbu)が、中央ジャカルタ商事裁判所に、インドネシア現地法に定める債務の支払猶予手続き(PKDU)の申立てを行うと発表した。PT.Nanbuの負債総額は約25億円。
PT.Nanbuは日清紡HDの連結子会社、南部化成のインドネシア現地法人として2010年に設立され、主に自動車、家電分野向けに各種の樹脂成形品を製造、販売している。近年厳しい事業環境が続き、その業績が大幅に悪化している。
アイカ工業 マレーシアのアドテック社の株式70%取得
アイカ工業(本社:名古屋市中村区)は2月24日、100%子会社アイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社(以下、AAPH)を通じて、マレーシアのホットメルト接着剤製造販売会社、Adtek Consolidated Sdn. Bhd(以下、アドテック社、所在地:セランゴール州)の株式70%を取得することで、株主と契約を締結したと発表した。取得価額は2,800万米ドル(約29.5億円)。株式譲渡実行日は4月1日の予定。
これにより、成長著しい衛星材ホットメルト分野での事業強化を図るとともに、アドテック社の販路を活用することで東南アジア、アフリカ、北米、欧州地域でのホットメルト接着剤事業のプレゼンス向上を図っていく。
日本和装HD シンガポールに全額出資の地域統括会社設立
日本和装ホールディングス(本社:東京都港区)は2月24日、シンガポールに全額出資による子会社「Nihonwaso Asia Pacific Holdings Pte.Ltd.」を設立すると発表した。東南アジア地域における事業統括、事業開発、経営管理、市場調査等を担う。新会社の資本金は125万シンガポールドル(約1億円)で、2021年4月に設立する予定。
日本和装HDは日本国内で約30年間、「無料きもの着付け教室」を軸とした販売仲介事業を主とするきもの関連事業を行ってきた。関連事業の展開は国内にとどまらず、ベトナムでは和服縫製業を行っている。
三菱ケミカル MMA事業強化へシンガポールに本社機能
三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)は2月24日、MMA事業のグローバルオペレーションを強化するため、同事業の本社機能をシンガポールに集約し、現在三菱ケミカル、ルーサイト、また各リージョンに分散する同事業の中核会社を、4月15日付で「Mitsubishi Chemical Methacrylates」を含む社名に統一すると発表した。日本においては同日付で「三菱ケミカル メタクリレーツ」(本社:東京都千代田区)を設立し、国内事業についても引き続き強化していく。
同社のMMA事業は世界の成長市場でモノマー11拠点、ポリマー(アクリル樹脂)6拠点を保有。これまで事業の本社機能を日本や英国で担ってきた。今後は新体制のもと、意思決定の一元化・迅速化、多様化する人材登用など経営基盤も強化するため、本社を「Mitsubishi Chemical Methacrylates Singapore」に集約する。
トリドールHD「丸亀製麺」米・台湾・インドネシアに出店
トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区)は2月24日、グループ企業やFC企業を通じて2021年1月に、「丸亀製麺」を米国1店舗、台湾2店舗、インドネシア1店舗の計4店舗を新規出店したと発表した。これにより丸亀製麺の海外展開は12カ国・地域で計242店舗となった。