京都五山送り火連合会は6月28日、今夏の送り火は3年ぶりに通常通り行うと発表した。2020年、2021年は新型コロナウイルス対策で見物客の”密”を避けるため、点火箇所や時間を削減・縮小して実施していた。
五山送り火は京都で毎年8月16日夜に行われる伝統行事で、お盆に現世に帰ってきた先祖の霊を送り出す、日々の暮らしと密接に繋がっている、京都人には欠かせない生活の一部でもある。送り火が「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の文字や形を夜空に浮かび上がらせる情趣に満ちた行事。
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与謝蕪村「奥の細道図巻」重文級最古の作品を発見
京都国立博物館(所在地:京都市東山区)は6月13日、江戸時代の俳人・与謝蕪村(1716〜1783年)が、松尾芭蕉(1644〜1694年)の著名な俳諧紀行「おくのほそ道」を書き写して挿し絵を添えた「奥の細道図巻」が見つかったと発表した。
すでに発見されている、おくのほそ道を題材にした蕪村の作品4店のうち3点が重要文化財に指定されている。今回見つかった図巻は最も早い時期に制作されており、専門家は一連の傑作につながる作品で、重要文化財級の発見としている。
図巻は長さ約18m、幅約30cmで、制作時期は1777年。おくのほそ道の全文を書写し「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」の冒頭や、「五月雨をあつめて早し最上川」などの有名な句も書かれている。9点の挿し絵が添えられ、芭蕉と弟子の曽良が見送られる旅立ちの様子のほか、旅先で出会った人々が描かれている。
2月に個人の所有者から情報提供があり、同博物館が筆跡や落款などから真筆と確認した。