昭和電工マテリアルズ 中国・武漢市に自動車部品の製造拠点

昭和電工マテリアルズ(本社:東京都千代田区)は5月24日、中国湖北省武漢市に自動車用樹脂バックドアモジュールの製造拠点を設立したと発表した。樹脂バックドアモジュールは、後部ガラスやリアランプなどを組み込んでモジュール化した樹脂製のドア部品。世界の自動車主要市場の中国で、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの電動化需要の増大に対応、生産体制を整える。

祇園祭山鉾「鷹山」約200年ぶり22年復帰へ 9月に試し曳き

京都府京丹波町の工務店で5月24日、京都・祇園祭の山鉾の一つ、「鷹山(たかやま)」のご神体人形を載せ、新調した懸装品(けそうひん)を付けた姿が報道陣に公開された。2022年に約200年ぶりの山鉾巡行への復帰を目指しており、21年9月には試し曳きが予定されている。再建された鷹山は、屋根の最上部までの高さが約7.6m、全長約6.4m、幅約4.3mで総重量は10トンを超える。
鷹山は江戸時代、1826年に災害で被災、27年から巡行できなくなった。さらに幕末、1864年の「禁門の変」の大火で大半の部材を焼失した。このため、これまで焼失を免れたご神体人形を、祭の期間中は会所に祀ってきていた。

日本CMK 従業員10人のコロナ感染でタイ工場の操業7日間停止

プリント配線板および電子デバイスの製造・販売を手掛ける日本シイエムケイ(本社:東京都新宿区)は5月24日、海外子会社CMK CORPORATION(THAILAND)CO.,LTD.のプラチンブリ工場(以下、CMKタイ工場)に所属する10名の従業員が新型コロナウイルスに感染したことを受け、同工場の操業を一時停止することを決めたと発表した。操業停止期間は5月21日より順次稼働を停止し、27日までの7日間。

九電みらいエナジー ラオスの木質ペレット生産事業に出資参画

九電みらいエナジー(本社:福岡市)は5月21日、ラオスのチャンパーサック県のバイオマス発電所の燃料となる木質ペレット生産事業に出資参画すると発表した。これはラオス国内で供給された植林木を、新設する工場で木質ペレットに製品化し、日本のバイオマス発電所へ販売することを目指すもの。同社として初の本格的な海外事業投資となる。
製品はアカシア等の木質ペレット燃料。生産販売量は年間10万トン。事業会社はSIP HANDONE PATCH‐LAO Company Limited。同社への九電みらいエナジーの出資比率は20%。他はタイおよびラオスの事業者が出資。2022年上期に生産開始の予定。

世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」神戸で公開

脱炭素化に向けて期待されるエネルギー、水素を液化して運ぶ、川崎重工業が建造した世界初の運搬船「すいそふろんてぃあ」が5月24日、神戸で報道陣に公開された。
気体の水素をマイナス253度に冷やして液化し、体積を800分の1にすることで、大量に効率よく水素を輸送することを目指している。全長は116mあり、1回の航行で燃料電池車およそ1万5,000台分の水素を運ぶことができるという。この運搬船は6月から、まず国内で液化水素を積んだのち、今年度中には豪州から日本に輸送する実証実験を始める計画。
水素は二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代のエネルギーとして期待され、政府は2050年の利用量をいまの10倍の2,000万トン程度に増やす目標を掲げている。

Jパワーなど NEDOのアンモニア混焼の火力発電実証事業を受託

電源開発(Jパワー)、中外炉工業、電力中央研究所、大阪大学、産業技術総合研究所は5月24日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のアンモニア混焼火力発電技術開発・実証事業を受託したと発表した。
アンモニアは燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しない燃料で、かつ石炭燃焼用ボイラで直接燃焼が可能なことから、既設の石炭火力発電所における即効成の高い低炭素技術で、2050年カーボンニュートラルに向けた移行技術として期待されている。
事業期間は2021年度から3週間を予定。工業炉向けに開発されたアンモニアバーナーの大容量化を図り、既設石炭ボイラでのアンモニア混焼に向けた技術開発を行う。