商船三井テクノトレード、関門汽船、ヤンマーパワーテクノロジー、ヤンマーマリンインターナショナルアジア、大陽日産、本瓦造船、東京海上日動火災保険の7社は6月22日、水素とバイオ燃料の利用、および高度な操船支援システムの導入により環境に配慮するとともに、高度な安全性を実現する先進船舶の商用運航を共同で検討していくための基本合意書を締結したと発表した。
今回の環境配慮型ハイブリッドシステムは、将来の水素技術をの高度化をにらみ、燃料を全量水素とすることでゼロ・エミッションが実現できるようなシステムを採用する予定。
20年度外食閉店 前年の1.9倍の5,230店,リーマン超え
日本経済新聞の2020年度の飲食業調査によると、閉店数が5,230店に上ったことが分かった2019年度の1.9倍に達しただけでなく、2008年度のリーマン・ショック時の3,859店を大きく上回る規模となった。
新型コロナウイルスの感染拡大は外食産業に大きな打撃を与えており、新店や業態変更などを含む既存店改装などの設備投資額も前年度比3割減と大きく減少している。
調査は外食主要557社を対象に、4月上旬から6月にかけて実施された。
5月百貨店売上高3カ月連続増 コロナ休業反動で
日本百貨店協会のまとめによると、5月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は、前年同月比65.2%増となり、3カ月連続でプラスとなった。昨年5月の大半は新型コロナウイルス流行で食料品売場を除いて休業したため、反動で改善したもの。コロナ前の2019年5月と比べると43.1%減でいぜんとして厳しい状況が続いている。
IHIとGE Gas Power アンモニアガスタービン事業で協業
IHI(所在地:東京都江東区)と米国を本拠地とするGE Gas Power社(以下、GE社)は6月22日、脱炭素社会の実現に向け、カーボンフリーのアンモニアを燃料とするガスタービンの事業化を目指し、燃料アンモニアの市場規模の調査や、日本、アジア地域でのアンモニアガスタービンの需要調査などのマーケティング活動・採算性評価を共同で実施することに合意したと発表した。
両社の持つ強みを合わせ、アンモニア燃料ガスタービンの可能性を追求し、2050年のカーボンニュートラルという政府目標の実現に寄与する。
島津製作所 血液でアルツハイマー病判定の機器開発
島津製作所(本社:京都市中京区)は6月22日、脳内のたんぱく質(アミロイドβ)の蓄積状況を血液検査で推定できるアルツハイマー病判定装置を発売したと発表した。少量の血液で検査でき、従来より患者への負担が小さい。1台1億円(税抜き)。
同社の田中耕一エグゼクティブ・リサーチフェローが開発し、2002年のノーベル化学賞受賞につながった質量分析の技術が用いられた。
同社は2018年、国立長寿医療研究センター(所在地:愛知県)との共同研究で、血液数滴(約0.5㍉㍑)から微量に漏れ出すアミロイドβ関連物質を検出し、脳内の蓄積状況を推定する方法を英科学誌「ネイチャー」に発表。その後、実用化に向け開発を進めていた。