セブン‐イレブンJ 外国人材の長期育成環境整備

セブン‐イレブン・ジャパンは7月5日、留学生を中心とした外国籍のコンビニ従業員の長期的な人材育成策を発表した。生活支援と研修によるスキル向上の両面から、外国人人材が人生設計をしやすい環境の整備に努め、地域社会への定着を促す。
セブン‐イレブンには現在およそ3万7,000人の留学生が働いており、店舗運営に欠かせない存在となっている。

近鉄 特急活用”貨客混載”で新たな収入源確保へ

近畿日本鉄道(以下、近鉄)は7月から、大阪と名古屋を結ぶ特急「アーバンライナー」に、工業製品などの荷物を載せる”貨客混載”を始めた。長引く鉄道利用者の減少から低迷する業績建て直しに向け、新たな収入源の確保につなげていく。
新型コロナの影響で近鉄の鉄道収入は、昨年度は前年度比65%にまで落ち込み、今年度もコロナ感染拡大前の75%までしか回復が見込めないと予測している。貨客混載は、JR西日本も実用化を目指して新幹線や在来線で実証実験を始めている。

あいおいニッセイ 大阪の空飛ぶ車の社会実装に参画

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険(本社:東京都渋谷区)は7月5日、大阪における空飛ぶクルマの社会実装を目指す「空の移動革命社会実装ラウンドテーブル」に同日参画したと発表した。
同ラウンドテーブルは、2025年に開催が予定されている「大阪・関西万博」を空飛ぶクルマの社会実装のマイルストーンの一つに据え、具体的かつ実践的な協議活動の場として、2020年11月に大阪府が設立した。様々なステークホルダーと連携して、社会受容性の向上を図るなど、空飛ぶクルマの実現に向けた取り組みを加速していくことを目指している。

滋賀・長浜市で和楽器の弦用絹糸「繭の糸取り」最盛期

滋賀県長浜市木之本町・大音地区で三味線や琴など和楽器の弦に使われる絹糸を繭から紡ぎ出す伝統的な”糸取り”作業が最盛期を迎えている。
糸取りは毎年、蚕が繭をつくる6月下旬から7月上旬までの3週間ほどの作業。工房では、まず90℃ほどの熱湯に繭を浮かべ、ホウキのような道具で繭球をほぐした後、湯気が上がる中、細い糸を絡め取り、35本程度を束にして拠り合せる。そして、これを電動式の糸繰り機で巻き取ると絹糸ができ上がる。
戦前70軒前後を数えたこうした工房は、化合繊系の弦の大量流通により、現在では1軒しか残っていない。
作業は7月10日ごろまで行われ、地元の和楽器に使う弦の製造会社に出荷される。

丸紅 フィリピン・マニラLRT2号線東延伸7/5より運行

丸紅(本社:東京都千代田区)は7月5日、フィリピン運輸省より同国の大手建設会社D.M.Consunji Inc.とともに受注した、マニラLRT2号線の東伸工事(東へ4km、2駅)を完了、同日から運行を開始したと発表した。
7月1日に終点のアンティポロ駅でドゥテルテ大統領、ツガデ運輸相臨席の下、開業式典が執り行われた。今回の東延伸により、マニラ首都圏の交通渋滞緩和や大気汚染低減に寄与する。
この案件は、日本政府が432億円の円借款が供与されている「首都圏大量旅客輸送システム拡張事業」の一環。