三菱電機が検査で不正をしていた可能性のある鉄道車両向け空調機器が米国、英国、ドイツなど約15カ国に計1万5,800台納入されていたことが7月7日分かった。同社は「安全性や性能に問題はない」と説明しているが、国際的にも企業イメージが低下することは避けられない。
対象の空調機器はニューヨークやロンドンの地下鉄のほか、ドイツの鉄道などが採用。同社は顧客との取り決めを考慮し、納入先すべての国名は明らかにできないとしている。
鉄道機構とユーグレナ バイオ燃料で包括連携
国土交通省所管の鉄道建設・運輸施設整備支援機構と、ミドリムシを使った事業を展開するユーグレナ(本社:東京都港区)は7月7日、包括連携を発表した。機構の内航船舶や鉄道建設現場で、ミドリムシから抽出した油脂や使用済み食用油などでつくるバイオディーゼル燃料を使えるかを検討する。
新幹線など鉄道建設で使う重機での利用を考えるほか、旅客船での導入試験を進める。A重油とバイオ燃料の混合油としての利用も検討する。
京都「時代祭」コロナで見どころの動く歴史絵巻中止
平安神宮と地元の市民でつくる平安講社は7月6日、毎年10月22日に行われる、京都三大祭りの一つ、時代祭が昨年に続きコロナ禍で中止すると発表した。10月22日とその前後に平安神宮の本殿で行われる神事については関係者だけで執り行うという。
時代祭は、平安時代から鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治時代までの衣装をまとったおよそ2,000人が都大路を練り歩く祭りで、いわば動く歴史絵巻。
祭りの10月のコロナの収束が見通せず、役員やサポートする人を含めて行列に関わるおよそ5,000人の、参道に集まる人たちの安全・安心を考えると中止せざるを得ないとしている。
この結果、京都三大祭が、5月の「葵祭」の行列中止、7月の「山鉾巡行」中止と合わせいずれも最大の”見どころ”が中止されることになった。
ホンダ「N」シリーズの累計販売が300万台突破
ホンダの軽自動車「N」シリーズ(N‐BOX、N-ONE N-WGN、N-VAN)の累計販売台数が2021年6月末時点で300万台突破したと発表した。2011年12月に初代 N-BOXを発売して以来、9年6カ月(115カ月目)での記録達成となった。
中国に「尖閣は日本領」認識の地図集 71年以前
日本政府の「領土・主権展示館」(所在地:東京・霞が関、以下、領土館)や、中国の政府機関が1971年以前に発行した公式地図や機関紙などによると、中国は尖閣諸島(所在地:沖縄県石垣市)は1971年以前は、日本領だと認識していたことが分かった。
なぜ、中国がその後、突然尖閣は中国の領土だと主張し出したのかといえば、1960年代後半に東シナ海に石油資源が大量に埋蔵されている可能性が指摘されたためだ。これを機に中国の認識が一変。石油資源の確保を巡り、尖閣に対し領有権を初めて公式に主張し出した。1971年12月のことだ。
中国の、日本でいう国土地理院にあたる中国の「国家測絵総局」(当時)直属の地図出版社が発刊した「世界地図集」をみると、明確になる。地図集の1960年版では、尖閣は日本の地図を示すページに記載されていた。ところが、1972年版になると日本のページから削除され、中国のページに追加されている。また、1960年版は尖閣の「魚釣島」をその名称のまま表しているが、手のひらを返したように1972年版になると中国政府が現在使っている「釣魚島」に変更しているのだ。
領土館はいま既述した、中国側の資料を含めた、こうした実態を詳細に理解できる資料の展示を行っている。
森永乳業 使用済みプラスチックの再資源化に取組開始
森永乳業(本社:東京都港区)は7月6日、12社の共同出資会社「アールプラスジャパン」へ資本参加し、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組むと発表した。持続可能な社会の実現に向けて、使い捨てプラスチックの課題解決に貢献する。
同社グループは2019年度より開始した中期経営計画でESGを重視した経営を掲げている。その重要取り組み課題の一つ、環境への取り組みとして容器包装リサイクル法対策プラスチック容器包装の重量をグループ全体で2021年までに2013年度比10%削減することを目標に定め、2019年度にはすでに2013年度比15.9%の削減を達成している