ダビンチのクマの頭部の素描画13億円で落札

英国・ロンドンで7月8日、イタリア・ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチ(1452~1519年)によるクマの頭部の素描画が競りにかけられ、885万7,500ポンド(約13億4,000万円)で落札された。競売会社クリスティーズによると、ダビンチの素描としての最高額を更新した。
これは約7cm四方の作品で、ピンク色がかった紙に銀色の画材を使って描いている。

実測日本地図作製「伊能忠敬」神戸で特別展

江戸時代に日本初の実測日本地図を完成させた偉業をたどる特別展「伊能忠敬」が神戸市立博物館で7月10日から始まった。
会場では、忠敬と弟子らが全国を旅して、足掛け17年をかけた日本列島の測量事業により、つくり上げた日本地図作製にまつわる記録・資料、複製絵図、製図道具など約70点を展示。空前の事業を成し遂げた忠敬らの足跡をたどっている。
今年は、偉業達成前に没した忠敬の後を受け弟子たちが完成させた、精密な日本地図「大日本沿海輿地(よち)全図」を幕府に上呈して200年の記念の年にあたる。それは1821年、江戸城で披露された。大図30軸、中図2軸、小図1軸からなり、各地の測量を記録した「輿地実測録」が付されていた。
これら同図の正本は明治時代に皇居の火事で失われ、控えも関東大震災で焼失した。ただ諸大名に献上された複製の絵図が現存する。
特別展は8月29日まで。料金は一般1,400円、大学生700円、高校生以下無料。

三菱ケミカル シンガポール子会社の社名変更

三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)は7月7日、完全子会社のMitsubishi Chemical Asia Pacific Pte.Ltd(本社:シンガポール、以下、MCAP)の社名を、10月1日付けでMitsubishi Chemical Singapore Pte.Ltd(以下、MCS)に変更すると発表した。より一層地域や顧客に寄り添った活動を行うことを明確にし、最適なソリューションの提供を通じて三菱ケミカルの成長を目指す。

人権問題懸念でミャンマー携帯事業売却 テレノール

ノルウェーの通信大手テレノールは7月8日、ミャンマーの携帯電話事業をレバノンの投資会社に売却すると発表した。売却額は約1億500万ドル(約115億円)。携帯各社は国軍から市民の通信監視などの協力を求められており、人権重視の観点から撤退を決めたとみられる。
住友商事やKDDIも最大手の政府系MPTを共同運営しており、今後の対応が注目される。テレノールは2014年にミャンマーに参入。携帯大手4社ではMPTに次ぐ業界2位だった。

「京都五山送り火」今年も大幅縮小,文字や形描かず

京都五山送り火連合会は7月9日、毎年8月16日に行われる京都のお盆の伝統行事「京都五山送り火」について、新型コロナウイルスの感染防止対策として、昨年に続き規模を大幅に縮小して実施することを決めた。
火を焚く火床(ひどこ)の数を大幅に減らし、文字や形を描かずに実施する。送り火の点火は8月16日午後8時に左京区の「大文字」から始まり、「妙・法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の順に、それぞれ5分おきに点火していく。