纏向遺跡で出土の桃の種は卑弥呼の時代のもの

纏向遺跡で出土の桃の種は卑弥呼の時代のもの

奈良県桜井市の纏向学研究センターの最新紀要によると、同市の纏向(まきむく)遺跡(国史跡、3世紀初め~4世紀初め)で出土した桃の種について、放射性炭素(C14)年代測定を行ったところ、西暦135~230年のものとみられることが分かった。「魏志倭人伝」に記されている邪馬台国の女王・卑弥呼が君臨した時代と重なる。
これらの桃の種は、遺跡の中枢部とみられる大型建物の跡(3世紀前半)の近くで出土したもので、大型建物の年代が自然科学の手法で初めて測定されたことになる。
今回の年代測定は、纏向遺跡が邪馬台国の重要拠点だったとする邪馬台国の「畿内説」を強める画期的な研究成果といえる。

京の平安絵巻「葵祭」夏日の都大路練り歩く

京の平安絵巻「葵祭」夏日の都大路練り歩く

全国各地で気温が25度以上の夏日となった5月15日、7月の祇園祭、10月の時代祭とともに京都三大祭りの一つ「葵祭」が行われた。
きらびやかな平安装束に身を包み、烏帽子や輿(こし)などに祭の名前の由来となった植物のフタバアオイを飾り付けた、およそ500人による優雅な行列が都大路を練り歩いた。京都御所を出発し、下鴨神社で神事が行われ、午後から上賀茂神社に向けて出発。およそ全8㌔㍍の行列コースの沿道には、至る所で見物客が平安絵巻の一コマを見守った。十二単(ひとえ)に身を包んだ、今年の祭の主役「斎王代」は、京都市在住の会社員、坂下志保さん(23)が務めた。
葵祭は、およそ1400年前、欽明天皇が五穀豊穣を祈って馬を走らせたのが始まりとされている。

平安時代の国内出土最古の「構造船」の一部公開

平安時代の国内出土最古の「構造船」の一部公開

滋賀県大津市の埋蔵文化財センターで、平安時代の高度な技が使われた「構造船」の一部が一般公開されている。公開されているのは3年前、長浜市の塩津港遺跡で見つかった、船の一部や船の模型など合わせて18点。一般公開は5月31日まで。
船は複数の木の板を組み合わせる高度な技が使われた「構造船」で、木に書かれた年号などから平安時代のものとみられている。国内で出土した構造船では最古のものだ。
今回公開されている木の板は縦2㍍余り、横60㌢程度で、釘の穴が3つ並んでいて、全長20㍍以上の船の一部だったと推定されている。同県文化財保護協会では、船の模型はへさきが尖っていて後部が平らなことから、江戸時代に琵琶湖で活躍した「丸子船」の原型だったと考えられるとしている。

金華山中腹で信長入城時の岐阜城の新たな石垣見つかる

金華山中腹で信長入城時の岐阜城の新たな石垣見つかる

岐阜市教育委員会によると、同市の金華山(標高329㍍)の中腹で岐阜城の石垣が新たに見つかった。これまで岐阜城は山頂の天守とふもとの居館で構成されていると考えられてきたが、今回の発見により山全体が城の役割を果たしていた可能性があるとしている。
今回、同市教委は標高145~160㍍の付近で新たな石垣を発見した。石垣に使われていた石材の中には幅270㌢、高さ60㌢の巨石もあり、石垣の上には重要な施設があった可能性が高いという。石垣は織田信長が入城した1567年ごろに築かれたとみられる。

大修理中の薬師寺東塔で「心柱」立てる儀式

大修理中の薬師寺東塔で「心柱」立てる儀式

およそ110年ぶりに大掛かりな修理が行われている奈良・薬師寺の国宝、東塔の中心「心柱(しんばしら)」と呼ばれる柱を立てる儀式が5月8日行われた。
僧侶や関係者たちが見守る中、上下に分かれている「心柱」のうち、高さおよそ13㍍ある上の部分の柱がクレーンで吊り上げられ、宮大工たちが慎重に位置を調整しながら下の柱とつなぎ合わせた。
薬師寺東塔は1300年前の創建時から残る34㍍の国宝の三重塔で、9年前から解体修理が進められており、現在作業は一度解体した塔を組み立て直す段階に入っている。薬師寺東塔は2020年4月に落慶法要が営まれる予定。

奈良の寺・神社などで「ムジークフェストなら」開幕

奈良の寺・神社などで「ムジークフェストなら」開幕

東大寺はじめ春日大社、唐招提寺など奈良県内各地の寺・神社、ホール、カフェを舞台にクラシック、ジャズ、民族音楽など様々なジャンルの音楽が楽しめるイベント「ムジークフェストなら」が5月7日開幕した。
初日の7日は、東大寺の大仏殿で記念式典が行われた。式典ではテノールやバリトン歌手によるオペラが披露された。訪れた人たちは大仏殿の荘厳な空間に、いつもとは全く違う、伸びやかに響きわたる歌声とピアノやバイオリンの音色に耳を傾け、じっくりと堪能していた。
このイベント、ムジークフェストならは6月3日まで28日間にわたって開かれる。

奈良・法華寺の仏像内部に180点の大量の巻物

奈良・法華寺の仏像内部に180点の大量の巻物

奈良国立博物館の調査によると、法華寺(奈良市)の本堂に安置されている鎌倉時代に制作された「文殊菩薩坐像」の内部に、およそ180点もの大量の巻物などが納められていることが分かった。これは同館が最新のCTスキャンを使って、画像検査で確認されたもの。
調査の結果、高さ73㌢の仏像の全身に空洞があり、頭の部分にはおよそ30の巻物や釈迦の遺物を納めた「舎利容器」とみられる容器が確認された。胴体にはおよそ150点の経典とみられる巻物が敷き詰められていたという。同館では、これらの品は一度も取り出された形跡がなく、つくられた当時のままの状態だとみられるとしている。
この仏像は5月8日から27日まで、奈良市の奈良国立博物館で特別公開される。

生誕140年 与謝野晶子の映像を記念館が公開

生誕140年 与謝野晶子の映像を記念館が公開

情熱の歌人、与謝野晶子の出身地、大阪府堺市の「与謝野晶子記念館」は4月27日から、生誕から今年で140年になるのに合わせて、80年以上前に彼女が家族と福島県を旅行した際に撮影された映像を常時公開している。
この映像は、与謝野晶子の孫から同記念館に寄贈された8ミリフィルムで撮影されたものを、2分余りに編集したもの。そこには昭和11年、57歳の時の与謝野晶子の姿があり、東京の荻窪にあった家を出発する時の様子や、福島県の磐梯山周辺を散策している様子などが収められているという。

幸村ゆかりの和歌山県九度山町で「真田まつり」

幸村ゆかりの和歌山九度山町で「真田まつり」

真田幸村ゆかりの地、和歌山県九度山町で5月5日、真田昌幸・幸村親子をしのび、武者行列が町なかを練り歩く恒例の「真田まつり」が行われた。
この武者行列には大人から子供まで約200人が参加し、出陣を告げる太鼓が打ち鳴らされた後、馬上の昌幸・幸村親子を先頭に出発。真田家の家紋、六文銭の印が入った赤い甲冑(かっちゅう)姿の武者や、幸村に仕えたとされる「真田十勇士」らが続いた。行列は、約2㌔㍍の道のりを練り歩いた。
九度山町は、関ヶ原の戦いで西軍に与し、敗れた後、処罰として昌幸・幸村親子が蟄居(ちっきょ)させられ移り住んだ地で、毎年この時期に真田まつりが行われている。

京都・藤森神社で駈馬神事 疾駆する馬上で曲技を披露

京都・藤森神社で駈馬神事 疾駆する馬上で曲技を披露

京都・藤森(ふじのもり)神社(京都市伏見区)で5月5日、伝統行事、駈馬(かけうま)神事が行われた。これは疾走する馬の上で曲技を披露する、約1200年前から伝わる伝統行事。
境内に設けられた約200㍍のコースに、20代から50代までの6人の乗子(のりこ=騎手)が、まさに曲芸に近い”技”を披露した。矢が体に当たったと見せかけるために、馬から落ちそうな姿勢の「藤下がり」や、降りしきる敵の矢を避けるため、体を馬の横のずらせて頭を下げる「手綱潜(くぐ)り」などに、詰めかけた約2万5000人の観客から歓声が上がっていた。

「奄美・沖縄」の世界自然遺産への登録延期を勧告 IUCN

「奄美・沖縄」の世界自然遺産への登録延期を勧告 IUCN

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関の国際自然保護連合(IUCN)は5月4日(日本時間)、日本政府が世界自然遺産に推薦した「奄美大島、徳之島、沖縄東北部および西表島」に対し、内容の抜本的見直しを求める「登録延期」を勧告した。
候補地が細かく分断されるなど生態系の持続可能性に懸念が残ることや、米軍北部訓練場返還地の編入計画などについても指摘があり、構成要素の再選定などを求めた。国内の世界自然遺産候補地で、「登録延期」という評価を受けたのは今回が初めて。
奄美大島、徳之島、沖縄東北部および西表島は、独自の生物の進化がみられ、「イリオモテヤマネコ」や「アマミノクロウサギ」など、国際的にも希少な固有種が多く存在することから、日本政府は2017年、ユネスコに対し世界自然遺産に推薦した。

奈良・橿原考古学研究所創立80周年で特別展

奈良・橿原考古学研究所創立80周年で特別展

昭和13年に創立された奈良県立橿原考古学研究所は、今年80周年を迎え、春と秋の2回に分けて、附属博物館で特別展を開く。現在開催中の春の展示では古代の金の冠の飾り、海外から伝来のガラス製の皿、銅鏡など、国の需要文化財を含む800点余りが紹介されている。
例えば、昭和38年に橿原市の古墳「新沢千塚126号墳」で見つかった金の冠の飾りや指輪などの装飾品、中東のペルシャ地方からもたらされた葵ガラス製の皿、平成9年と同10年の調査で天理市の黒塚古墳から大量に見つかった古代の銅鏡「三角縁神獣鏡」などで、この三角縁神獣鏡は周知のとおり、邪馬台国の女王、卑弥呼の鏡という説もある。

「潜伏キリシタン関連遺産」世界文化遺産に登録へ

「潜伏キリシタン関連遺産」世界文化遺産登録へ

ユネスコの諮問機関「イコモス」は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、現地調査を行った結果、「世界遺産登録にふさわしい」とする勧告をまとめた。
これにより、大浦天主堂や原城跡、さらにキリスト教の禁教期に、いわゆる”隠れキリシタン”が弾圧を逃れて移り住んだ集落など長崎県と熊本県の12の構成資産は、今年バーレーンで開かれる世界遺産委員会で正式に世界文化遺産に登録される見通しとなった。
日本国内の世界遺産は現在、文化遺産が17件、自然遺産が4件となっている。

幕末、高島秋帆が製造した国産初の西洋式大砲 高知で公開

幕末、高島秋帆が製造した国産初の西洋式大砲 高知で公開

海防意識が高まりをみせた幕末、西洋式砲術を国内に広めた砲術家・高島秋帆(たかしま・しゅうはん)が鋳造した国産初の西洋式大砲(国重要文化財)が、高知県立高知城歴史博物館(高知市)で県内初公開されている。5月28日まで。
独学で西洋の兵法書やオランダ人から、西洋式砲術を学んだ長崎の役人、高島は幕末、西南雄藩をはじめ開明派の諸藩や幕府などから、西洋式大砲の製造法や兵法指南を依頼される砲術家だった。現実に佐賀の鍋島氏や、韮山の幕臣、江川英龍らに大砲の製造技術や兵法を伝えている。
列強諸藩の近代兵器導入の先駆けとなった史料として、注目を集めるとみられる。

「壬生狂言」春の公演始まる 「炮烙割」に拍手

「壬生狂言」春の公演始まる 「炮烙割」に拍手

京都・壬生寺に伝わる「壬生狂言」の春の公演が4月29日始まった。今回の人気の演目は「炮烙割」。春の公演は5月5日まで行われる。
演目の内容は、「炮烙」という素焼きの皿を売る商人が、太鼓売りを騙(だま)したところ、怒った太鼓売りに売り物の素焼きをすべて割られてしまうというもの。「悪いことをすれば、必ず報いを受ける」という仏教の教えを表している。
そのため、舞台に高く積まれたおよそ1000枚の皿を太鼓売りが次々と地面に落とす最大の見せ場では、観客から”共感”の大きな拍手が起きていた。
壬生狂言は、壬生寺の僧侶が仏教の教えを分かりやすく伝えようとおよそ700年前の鎌倉時代に始まったとされ、国の重要無形文化財に指定されている。いまは地元の有志らによって、節分の時期と春・秋の年3回上演されている。

吉田松陰の厳選資料を展示 県立山口博物館

吉田松陰の厳選資料を展示 県立山口博物館

明治150年記念テーマ展「県指定有形文化財 吉田松陰関係資料」が、山口市の県立山口博物館で開かれている。県文書館の協力のもと、同館所蔵の文化財などの中から厳選した資料を12月24日まで、全8期に分けて紹介する。
5月20日までの「第1期 兵学者としての修業」では、松陰が門下生の中谷正亮に与えた「吉田松陰自賛肖像(中谷本)」など6点を出品。自賛肖像は昨年度、保存修理されてから初めての公開となる。
月曜休館、一般150円、学生100円。

旧石器人は南方系の顔つき 石垣島の人骨から復元

旧石器人は南方系の顔つき 石垣島の人骨から復元

沖縄県立埋蔵文化財センターによると、同県石垣島の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡(石垣市)で見つかった旧石器時代人骨(約2万7000年前)の生前の顔がデジタル復元され、南方系の人々の顔つきに近いことが分かった。日本人の祖先がどんな容姿で、どこからやってきたのかを解き明かす手掛かりになるとみられる。
同センターはじめ国立科学博物館、複数の専門家らでつくる研究グループは、頭骨が残る4体をX線CT撮影し、そのデジタルデータをもとに頭部を復元。このうち30代から40歳前後の男性とみられる4号人骨について、3次元プリンターで骨格をつくり、肉付け作業をした。
その結果、鼻の付け根が落ち込む彫りの深い顔立ちが現れ、中国南部や東南アジアの古人骨や、後の縄文時代人と似ていることが確認できたという。

春日若宮おん祭 10月パリ「ジャポニズム2018」で披露

春日若宮おん祭 10月パリ「ジャポニズム2018」で披露

奈良・春日大社に伝わる伝統行事「春日若宮おん祭」が10月にパリで開かれる日本文化を紹介する「ジャポニズム2018」で披露されることになった。
催しでは時代装束をまとった行列が練り歩く「おん祭」の主要な行事の一つ、「お渡り式」が再現されるほか、祭りで演じられる舞楽や能などが披露される予定。春日若宮おん祭は、春日大社に平安時代から続く五穀豊穣や国の安泰を願う祭りで、国の重要無形文化財に指定されている。
ジャポニズム2018は、エッフェル塔近くの施設などで10月17~27日まで行われ、期間中、おん祭のほか、徳島県の「阿波おどり」、兵庫県の「淡路人形浄瑠璃」など全国の行事や文化が紹介される。

「国宝 春日大社のすべて」展 国宝・重文など224件

「国宝 春日大社のすべて」展 国宝・重文など224件

奈良・春日大社ゆかりの文化財を集めた展示会「国宝 春日大社のすべて」が4月14日から奈良国立博物館で始まった。6月10日まで。
展示会は、春日大社の創建1250年を記念して、奈良国立博物館などが開いているもので、平安時代を中心に国宝57件、重要文化財47件を含む合わせて224件が期間中、一部を入れ替えながら展示される。
このうち例えば国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」は、鞘(さや)の部分に螺鈿(らでん)細工が施され、ガラスを使ってすずめを追う猫の様子がいきいきと表現されており、螺鈿細工の巧みさ・きれいさに目を見張らされる。

熊野那智大社で厳かに五穀豊穣祈る「桜花祭」

熊野那智大社で厳かに五穀豊穣祈る「桜花祭」

世界遺産の熊野那智大社(和歌山県)で4月14日、桜の花を神様に供えて五穀豊穣を祈る「桜花祭(おうかさい)」が行われた。
熊野那智大社のご神体、那智の滝の前で神職たちが、花の咲いた桜の枝を供えた後、五穀豊穣を祈って祝詞が読み上げられた。続いて桜の簪(かんざし)を着けた巫女が扇や鈴を手に持ち、厳かな雰囲気の中、優雅な舞を奉納した。
この神事は、平安時代に那智山で修行した花山法皇が桜の美しさを和歌に詠んだという故事にちなみ、毎年この時期に行われているもの。

英国で2億500万年前の史上最大級の魚竜の化石発見

英国で2億500万年前の史上最大級の魚竜の化石発見

英国などの研究チームによると、約2億500万年前の海を泳ぎまわっていた史上最大級の魚竜、イクチオサウルスの化石が英国で発見された。
骨の一部から推定すると、全長は約26㍍に達し、現在の哺乳動物でシロナガスクジラに匹敵する巨体だったという。同研究チームが米科学誌プロスワンに発表した。
この化石が発見されたのは英サマセット州の海岸で、2016年に見つかった。骨片を組み合わせると約1㍍の魚竜の下あごの骨と分かった。
これまで最大の魚竜は、カナダで見つかったショニサウルス(全長約21㍍)だと考えられてきた。だが、今回はそれを上回り、史上最大級の魚竜の一つとみられるという。

奈良・田原本町「唐古・鍵遺跡」史跡公園4/17オープン

奈良・田原本町「唐古・鍵遺跡」史跡公園4/17オープン

奈良県田原本町の唐古・鍵遺跡が「唐古・鍵遺跡史跡公園」として整備され、4月17日からオープンすることになった。同施設は、全国でも代表的な弥生時代の遺跡を保存するとともに、地域の観光拠点にしようと、田原本町が整備を進めてきた。
完成した施設のうち「遺構展示情報館」では、これまでの発掘踏査で見つかった弥生時代の大型建物の柱の跡を型取りした模型や、当時の集落の暮らしぶりが再現されたジオラマが展示されている。
また、唐古・鍵遺跡のシンボルとして、土器に描かれた絵をもとに復元された、平原にそびえ立つ高さ12㍍の「楼閣」もきれいに修復された。

ナスカの隣接地で謎の地上絵50点以上を発見

ナスカの隣接地で謎の地上絵50点以上を発見

ナショナルジオグラフィック日本版によると、ペルーの考古学者らが地上絵で知られるナスカのすぐ隣のパルパで、地上からは見えない、かすかな線で描かれた地上絵を、ドローンで新たに50点以上を発見した。これまで地元の人々だけに知られていた地上絵で、今回ドローンで初めて調査し、詳細な地図をつくった。
今回発見された地上絵は、この地域で西暦200~700年まで栄えたナスカ文化のものもあったが、その多くはもっと古く紀元前500~西暦200年のパラカス文化やトパラ文化のものと考えられている。今回発見された地上絵のほとんどは、”戦士”を描いたものという。

平等院鳳凰堂が初のサクラのライトアップ

平等院鳳凰堂が初のサクラのライトアップ

京都府宇治市の平等院鳳凰堂で4月5日から、サクラのシーズンでは初めてとなるライトアップの一般公開が始まった。一般公開は4月9日までの午後6時半~午後9時まで行われる。
世界遺産に登録されている平等院は外国人にも人気が高い。周辺店舗からも観光を盛り上げたいとの要望を受け実施することになった。
平等院は4年前に改修されており、ライトアップされると昼間はそれほど感じない、創建当時の色合いを取り戻した鳳凰堂がひと際赤く照らし出される。また、鳳凰堂の前に広がる池の対岸に植えられている、枝垂桜(しだれざくら)がいま見ごろを迎えていて、夜空を背景に、そして池に映るサクラと鳳凰堂の幻想的な姿が楽しめる。

日本画と工芸「明治150年展」京都国立近代美術館

日本画と工芸「明治150年展」京都国立近代美術館

京都国立近代美術館(京都市左京区)で、明治時代の作品を中心とした日本画や工芸品190点余を集めた作品展が開かれている。5月20日まで。
これは明治元年から今年で150年になるのに合わせ、京都市でこの時代に活躍した日本画家や工芸家の作品を集めたもの。
日本画では竹内栖鳳の「池塘浪静」、工芸品では武蔵家大関の装飾品「金蒔絵柴山花鳥図飾器」など著名な数多くの作品が展示されている。
江戸時代の文化を継承しつつ、次の新しい時代=明治の、創作者たちの息吹が感じられる作品群だ。

「卑弥呼の墓では?」福岡県赤村で巨大な前方後円墳の地形

「卑弥呼の墓では?」福岡県赤村で巨大な前方後円墳の地形

福岡県赤村の西端、内田小柳地区の雑木と竹に覆われた民有地に、謎の巨大な前方後円墳のような地形があり、古代史ファンから「卑弥呼の墓ではないか?」といった声も聞かれる。
地元の古代史研究グループによると、現場の航空写真から鍵穴型丘陵の全長は約450㍍あり、日本最大の前方後円墳「大山(だいせん)古墳」(所在地:大阪府堺市)の墳丘長に迫る規模。後円部にあたる部分は直径約150㍍で、「魏志倭人伝」にある邪馬台国女王、卑弥呼の墓の直径「径百余歩」とほぼ一致するという。
ただ、現在まで発掘調査は行われておらず、真偽は謎のまま。同地域の自治体の文化担当者らは一様に「自然の地形」として、前方後円墳との見方を明確に否定している。

103年ぶりの新種の桜「クマノザクラ」現地説明会

103年ぶりの新種の桜「クマノザクラ」現地説明会

森林総合研究所多摩森林科学園の勝木俊雄チーム長と和歌山県林業試験場などのグループは3月18日、国内では103年ぶりに見つかった新種の桜「クマノザクラ」の自生地の一つ、和歌山県古座川町で現地説明会を開いた。
クマノザクラは紀伊半島南部に自生している。約70人の参加者を前に、ヤマザクラなどよりも開花時期が早いことや、花がついている枝の「花序柄」と呼ばれる部分が短いことなど、ソメイヨシノなど他の桜との違いが説明された。参加者らは「これまでヤマザクラで早咲きと遅咲きがあり、不思議に思っていたが、早咲きが新種だと分かり、とても驚いた」などと話していた。

信長が築かせた大溝城跡で本丸の石垣の一部見つかる

信長が築かせた大溝城跡で本丸の石垣の一部見つかる

滋賀県高島市教育委員会によると、同市勝野の大溝城遺跡で戦国武将、織田信長が築かせた大溝城築城当時の本丸の石垣の一部が見つかった。今回見つかったのは城の南西の角とみられる石垣で、これを受け高島市が本丸の大きさを調べた結果、南北およそ57㍍、東西およそ52㍍と推定されるという。
大溝城は、信長が京都と越前を結ぶ交通の要衝だった近江への侵攻を防ごうと、琵琶湖の四方にそれぞれ設けた城の一つで、信長の甥・信澄に築かせたと江戸時代の絵図に伝わっている。ただ、この大溝城は1582(天正10)年の「本能寺の変」で信長が倒れた後、壊された。
高島市は、大溝城の規模や構造を明らかにしようと平成27年11月から発掘調査を開始している。

「始祖鳥は飛べた」キジやクジャクに近い骨の構造

「始祖鳥は飛べた」キジやクジャクに近い骨の特徴

フランスなどの研究チームによると、約1億5000万年前のジュラ紀に生息していた鳥の遠い祖先の始祖鳥は、自力で羽ばたいて飛べた可能性が高いことが分かった。
始祖鳥は体長約50㌢でドイツで化石が見つかった。恐竜に似て歯を持つが羽毛や翼があり、骨の特徴を現在の鳥など約70種と比べたところキジやクジャクに近く、翼を支える上腕骨などの内部構造を詳しく観察した結果、短い距離を飛ぶ能力があったと判断した。
始祖鳥はこれまで、飛べたかどうか分かっておらず、羽の強度の推定から滑空程度しかできなかったとする見方もあった。

東大寺二月堂 お水取りでヤマ場”籠松明”

東大寺二月堂 お水取りでヤマ場”籠松明”

古都・奈良に春の訪れを告げる、奈良時代から続く東大寺二月堂の伝統行事「お水取り」(正式には「修二会」)で3月12日夜、その最大のヤマ場といえる、長さ8㍍、重さ60㌔もある大きな松明(たいまつ)が焚かれる”籠松明”があった。
お水取りは、練行衆と呼ばれる僧侶たちが国の安泰を祈願して修行する行事で、終盤の3月1日から毎晩、二月堂の舞台で松明を振って火の粉を散らす”お松明”が行われていて、12日夜はヤマ場だった。この火の粉を浴びると健康で過ごせるといわれ、集まった人たちは舞台から降り注ぐ真っ赤な火の粉に歓声をあげていた。

高村光太郎の未公表書簡34通見つかる「智恵子抄その後」

高村光太郎の未公表書簡34通見つかる「智恵子抄その後」

詩人・彫刻家の高村光太郎(1833~1956年)が編集者に宛てた、全集に収録されていない未公表書簡34通が見つかった。これは代表作の詩集「智恵子抄」を出版した龍星閣(東京都千代田区)の元社長、澤田伊四郎氏に宛てたもの。1942年から55年に書かれたはがき32通、封書2通。
1941年に出版された、愛妻を題材にした「智恵子抄」の好評価を得て、戦後、続編「智恵子抄その後」が出版された。しかし今回見つかったはがきでは、高村は続編について「ものにならないと思います」と記しており、出版前はこの続編に乗り気ではなかったことがうかがえる。
未公表書簡は、2017年5月、澤田氏が残した書簡や書籍が遺族から同氏の出身地、秋田県小坂町に寄贈され、その中から全集収録分も含め約70通の中から見つかった。同町は博物館でこの未公表書簡を無料公開する。

奈良市「平城宮跡歴史公園」整備され3/24オープン

奈良市「平城宮跡歴史公園」整備され3/24オープン

国と奈良県が保存し、観光資源としても活用しようと2008年から整備を進めてきた「平城宮跡歴史公園」が3月24日、オープンすることになった。
同公園は、奈良時代に都の中心部だった奈良市の平城宮跡に整備され、広さは34㌶あり、1998年に復元された朱雀門と幅74㍍の朱雀大路を中心に、平城宮の歴史を学ぶ資料館や、奈良の食材にこだわったレストラン、それに大勢の観光客を受け入れるための大規模なバスターミナルなどが完成した。24、25の両日は記念イベントが行われる予定。

周防鋳銭司跡 磁気測定で作業場跡を特定へ 岡山理科大など

周防鋳銭司跡 磁気測定で作業場跡を特定へ 岡山理科大など

岡山理科大の調査チームは、平安時代に銅銭が製造された国指定史跡「周防鋳銭司跡(すおうのじゅぜんじあと)」(山口市鋳銭司)で、地中に埋まっている作業場の跡を特定するため、磁気測定器を使って探査した。
鋳銭司跡は史跡指定部分だけで約3.8㌶。すべてを発掘するのは困難だが、作業場跡を絞り込めれば調査効率が一気に向上すると期待されている。
同チームによると、地表から磁気を測定すると通常は一定の値を検知する。しかし、高温にさらされた地面は土中の鉄分が磁気を帯びるため、地中に窯跡などがあると、磁気に強弱の変化が現れる。チームはこれまで岡山県内の古代窯跡の発見などに協力しており、今回初めて同じ方法を使い、銅銭づくりの作業場跡を山口大や山口市教育委員会と探す取り組みに乗り出したもの。

畑で偶然見つけた石は46億年前の「鉄隕石」と判明 岐阜市

畑で偶然見つけた石は46億年前の「鉄隕石」と判明 岐阜市

東京大学や国立極地研究所などの分析によると、岐阜市の住宅街の畑で70代の男性が偶然見つけた石が、およそ46億年前、太陽系が形づくられる過程でできたとされる「鉄隕石」と呼ばれる隕石だったことが分かった。
重さおよそ6.5㌔㌘のこの石は鉄分が93%を占める鉄隕石という隕石で、ニッケルの割合が比較的低い、日本で初めて確認されたタイプのものだという。
この隕石は発見場所の地名にちなみ「長良隕石」と名付けられ、正式に国際隕石学会に登録された。日本で隕石が発見されるのは15年ぶり。

奈良・斑鳩町の春日古墳内部に石室 素粒子で透視

奈良・斑鳩町の春日古墳内部に石室 素粒子で透視

奈良県立橿原考古学研究所などは2月27日、「ミューオン」と呼ばれる素粒子を使って内部を透視する最新の調査によって、奈良県斑鳩町の春日古墳の中心部に石室とみられる空洞があることが初めて確認できたと発表した。
データの解析から空洞の大きさは幅およそ1.8㍍、高さおよそ2㍍、長さおよそ6.1㍍ほどと推定され、要人を埋葬した石室とみられるという。
春日古墳は形状などから「古墳」とされてきたが、発掘調査が行われたことはなく、内部の構造については分かっていなかった。また同古墳は、豪華な副葬品が発掘され、大きな話題となった藤ノ木古墳の近くにあり、過去に盗掘に遭った形跡がみられないことから、埋葬された当時の状態が残されている可能性があるとして注目されている。

グアテマラ密林の下に古代マヤ文明の巨大都市の遺跡発見

グアテマラ密林の下に古代マヤ文明の巨大都市の遺跡発見

グアテマラ北部の密林で、古代マヤ文明の建造物6万個以上に上る巨大都市の遺構が見つかった。科学誌「ナショナル・ジオグラフィック」が報じた。これは調査チームが最先端の機材を使って遺跡探索に成功したもの。
使われたのは遺跡探索に大きな威力を発揮する革新的な技術、レーダーによる光学走査技術「LiDAR」。これにより、デジタルフォーマットの写真から森林群を取り除き、空からの撮影で鬱蒼とした密林下にある物体を検知することが可能になったという。その結果、同チームは実際には密林下にある宮殿、家屋、道路、テラス、さらには複雑な灌漑システムなどを含む巨大な古代都市遺跡を発見した。
今回の発見でマヤの人口は、これまで考えられていた500万人よりははるかに多い1000万~1500万人だったと想定されるという。

唐招提寺 奈良時代の瓦の窯跡と判明

唐招提寺 奈良時代の瓦の窯跡と判明

奈良県立橿原考古学研究所によると、奈良市の世界遺産、唐招提寺で50年以上前に発見された窯の跡を再調査した結果、奈良時代の終わりごろの瓦を焼くための窯と分かった。
窯は高さが1㍍以上、幅およそ2.2㍍、奥行きおよそ4.2㍍の「有畦式平窯」と呼ばれる瓦を焼くための窯であることが判明した。一緒に出土した瓦などから奈良時代末期から平安時代初めにかけて使われたことが分かった。
この窯で唐招提寺の主要な建物の瓦をつくっていた可能性があるという。

奈良・橿原市の綏靖天皇陵を研究者に初公開 宮内庁

奈良・橿原市の綏靖天皇陵を研究者に初公開 宮内庁

宮内庁は2月23日、「日本書紀」などに登場する第2代天皇の「綏靖(しぜい)天皇」が埋葬された陵墓として同庁が管理している奈良県橿原市の古墳を、研究者らに初めて公開した。
公開されたのは「四条塚古墳」で、直径約30㍍の円墳で、天皇や皇族を埋葬した陵墓は、一般の立ち入りが制限され、これまでは本格的な発掘調査などは行われていない。今回初めて日本考古学協会の会員など16人の研究者が、宮内庁の職員に案内されて敷地に入った。

難波-飛鳥を結ぶ「竹内街道・横大路」バスで巡る

難波-飛鳥を結ぶ「竹内街道・横大路」バスで巡る

文化庁の「日本遺産」に認定された大阪と奈良を結ぶ「竹内街道・横大路」に関係する自治体でつくる実行委員会は2月18日、街道沿いの大阪府羽曳野市と奈良県桜井市の間のおよそ30㌔㍍を循環するバスを運行した。各地のバス停の周囲では生鮮野菜市や体験教室など様々なイベントが開かれ、多くの人でにぎわった。1日限りのこの循環バスは、3月18日にも運行される予定。
竹内街道・横大路は、7世紀に古代の難波(なにわ)と飛鳥を東西に結んで整備された街道で、2017年4月、日本遺産に認定された。

岡山・西大寺で裸祭り 1万人の男たちが福求め争奪戦

岡山・西大寺で裸祭り 1万人の男たちが福求め争奪戦

岡山・西大寺の奇祭、裸祭りが2月17日あった。まわし姿の男たちが、福を呼ぶとされる「宝木(しんぎ)」を奪い合う裸祭り「西大寺会陽(さいだいじえよう)」は室町時代に始まったとされ、今年で509回目を数える。
午後10時、金陵山 西大寺(岡山市東区)境内の明かりが一斉に消されると漆黒の闇の中、住職が高さ約4㍍の本堂の御福窓(ごふくまど)から2本の宝木を投げ込む。すると、本堂にひしめく約1万人のまわし姿の男たちが、この争奪戦を繰り広げる。しばらくすると、裸の渦からは熱気で湯気が舞い上がり、荒い息遣いとともに汗のにおいが立ち込め、一瞬寒さを忘れるほど。
宝木を手に境内を出た男性が今年の「福男」になる。

山口・美祢市で植物食動物ディキノドン類の化石発見 国内初

山口・美祢市で植物食動物ディキノドン類の化石発見 国内初

山口県美祢(みね)市は、2010年に同市で発見された化石が、2億~3億年ほど前に世界各地で生息していた植物食動物ディキノドン類のものだったと発表した。国内では初めて。
調査にあたった愛媛大学によると、ディキノドン類は哺乳類の遠い親戚で、上あごから突出した2本の牙が特徴。中生代三畳紀後期(2億3700万年前~2億100万年前)にほぼ絶滅したと考えられている。化石は長さ約12㌢と約7㌢の上あごの一部で、牙と周囲の形態からディキノドン類と特定した。

平安京の公設市場に厨房?緑釉陶器の皿底に「厨」の文字

平安京の公設市場に厨房?緑釉陶器の皿底に「厨」の文字

龍谷大学大宮キャンパスの(京都市下京区)の発掘調査によると、緑釉陶器の皿底の一部に調理場を意味する「厨(くりや)」の文字が刻まれたものが見つかった。この結果、平安京の公設市場「東市」に役人の食事を担う厨房があったことが分かった。東市を管理した役所「市司(いちのつかさ)」の調理場に関する皿とみられ、施設の配置など不明な点が多い市場内を知るうえで貴重な発見という。
今回見つかったのは、京都市近郊産とみられる緑釉陶器の直径約10㌢の皿底で、とがった工具で「厨」と刻まれていた。9世紀後半の1.6㍍四方の方形木組み井戸跡から、瓦や土師(はじ)器と一緒に出土した。

戦艦「大和」と沈んだ駆逐艦「磯風」発見か 鹿児島県沖で

戦艦「大和」と沈んだ駆逐艦「磯風」発見か 鹿児島県沖で

広島県呉市とともに、戦艦「大和」について潜水調査を行った大阪市の海洋調査会社によると、2016年5月の調査で、太平洋戦争末期、鹿児島県沖で戦艦「大和」が沈んだ場所から北東に9.5㌔㍍、深さ450㍍の海底で、戦艦1隻が沈んでいるのが見つかった。
撮影された映像や戦闘の記録などから専門家は、これは旧日本海軍の駆逐艦「磯風」の可能性が高いとしている。映像には4つの砲身を持つ魚雷発射管のほか、爆発でめくれ上がった船尾や横倒しになった主砲も映し出されていて、当時の戦闘のすさまじさや激しさがうかがえる。
磯風は長崎県佐世保市の旧海軍工廠で建造され、昭和15年に就役した。全長はおよそ120㍍、基準排水量は2000㌧余。

和歌山・天王塚古墳 3月に54年ぶり石室を一般公開

和歌山・天王塚古墳 3月に54年ぶり石室を一般公開

2016年、国の特別史跡に指定された和歌山市の天王塚古墳で、3月に内部の石室が54年ぶりに一般公開されることになった。
同古墳は6世紀中ごろに築造された、全長88㍍の和歌山県最大の前方後円墳。石室は高さが全国で2番目となる5.9㍍あり、「石棚」と「石梁」と呼ばれる構造物を併せ持っているのは同古墳だけだという。
一般公開を前に行われた発掘調査では、54年前と同じようにめのうやガラス製の玉をはじめ、銀製の装飾品、水鳥をかたどった装飾付きの須恵器の一部などが見つかっている。和歌山県は3月3、4日、およそ500人を対象に現地説明会を開く予定。

兵庫県篠山市で角竜類の化石新たに見つかる

兵庫県篠山市で角竜類の化石新たに見つかる

兵庫県立人と自然の博物館の発掘調査によると、兵庫県篠山市で、頭に角のある草食恐竜「角竜類」3体のあごの骨などの化石が見つかった。このうちの1つは子どものものとみられることから、恐竜の成長の過程を探る貴重な資料なると注目されている。
今回化石が見つかったのは、篠山市の大山下のおよそ1億1000万年前の前期白亜紀の地層。化石は角竜類の仲間の「ネオケラトプス類」のもので、上あごの骨1点と、下あごの骨2点などで3体のものとみられている。
この周辺では10年前にも、日本で見つかった初めての角竜類としてネオケラトプス類の化石が見つかっている。

厳寒の古都の夜空焦がす 奈良・若草山で山焼き

厳寒の古都の夜空焦がす 奈良・若草山で山焼き

近年では異例の寒さが続く中、奈良市の若草山(342㍍)で1月27日、春告げる伝統行事の山焼きがあった。近年、この季節としては比較的気温の高いこともあって、炎を見ながらはしゃぐカップルもみられたが、今年は厚い防寒着に身を包んだ見物客ら約18万人の多くが、古都の夜空を焦がす炎を厳かな面持ちで見守る姿が印象的だった。
約600発もの花火が打ち上げられた後、午前6時半、たいまつを手にした消防団員約300人が山裾で一斉に点火した。火は山頂に向かって約33㌶の草地に徐々に燃え広がり、近くの興福寺五重塔(国宝)などを暗い夜空に赤く照らし出し、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

現生人類の中東への移動 定説より4万~5万年遡る

現生人類の中東への移動 定説より4万~5万年遡る

国際研究チームは1月25日、米科学誌サイエンス電子版で、現生人類がこれまでの定説より約4万~5万年早い約17万~19万年前の時点で、アフリカから中東へ移動していたことが分かったと発表した。
現生人類の起源はアフリカで、およそ約12万年前にアラビア半島やアジアに広がったと考えられてきた。ところが、今回イスラエルなどのチームが、イスラエル北部のカルメル山の洞窟で約17万7000~19万4000年前の上あごの骨や歯の化石を発見した。
CTスキャンなどで詳しく分析し、アフリカや欧州、アジアなどで見つかった他の人類の化石と比べたところ、その特徴から絶滅したネアンデルタール人などではなく、現生人類の化石と判断した。

奥出雲「日刀保たたら」で伝統の今年の火入れ式

奥出雲「日刀保たたら」で伝統の今年の火入れ式

国内で唯一、「たたら吹き」で日本刀の材料となる高純度の玉鋼(たまはがね)をつくっている島根県奥出雲町大呂の「日刀保(にっとうほ)たたら」で1月24日、今年の操業開始となる火入れ式があった。「たたら吹き」は土の炉に燃料の木炭と砂鉄を入れる日本古来の製鉄法だ。
伝統的な神事に続き、村下(むらげ)と呼ばれる技師長が「初種」と呼ばれる今年最初の砂鉄を炉に入れた。それから3昼夜にわたり、30分ごとに砂鉄と木炭を加え続ける。そうすると炉からは、鉄の塊が約3㌧製造され、最も高品質な部分の玉鋼が刀匠に分けられるという。
1997年に開設された日刀保たたらは、2016年4月「出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~」として、日本遺産に登録されている。

中国でクローンのサルが誕生 霊長類で今後物議も

中国でクローンのサルが誕生 霊長類で今後物議も

中国科学院の上海の研究グループは、クローン技術によって全く同じ遺伝子を持つサルをつくり出すことに初めて成功したと発表した1月24日付アメリカの科学雑誌「セル」に発表した。
クローンのサルはカニクイザルで、この遺伝子は皮膚の細胞を提供したサルと全く同じで、同グループは体細胞を使ったクローン技術で霊長類をつくることに初めて成功したとしている。
クローン人間をつくることは各国で禁止されているが、同グループは「霊長類のクローンをつくるための技術面での壁は取り除かれた」としていて、今後大きな議論を呼ぶことになりそうだ。
また、同グループは今回の成功について「ヒトに近いサルのクローンをつくることで、従来の研究では解明できていない病気の仕組みの研究や薬の開発に生かせる」とし、アルツハイマー病やパーキンソン病などを再現して、治療につなげたいとしている。

春日大社の太刀は平安後期の最古級の日本刀

春日大社の太刀は平安後期の最古級の日本刀

春日大社(奈良市)によると、昭和14(1939)年に同大社の宝庫の天井裏から見つかった太刀を研ぎ直して調査したところ、12世紀の平安時代後期につくられた、今の形の日本刀としては最古級のものとみられることが分かった。作者は不明。
調査によると、束に近い部分に反りがある、先端部分が直線に近い形をしている-などから、平安時代後期に伯耆国(ほうきのくに)、今の鳥取県でつくられた「古伯耆(こほうき)」と呼ばれる太刀とみられることが分かったという。鞘(さや)や柄(つか)など外装は後の14~15世紀につくられたものだった。
この太刀は1月30日から3月26日まで春日大社国宝殿で公開される。