京都・北野天満宮で道真しのぶ「梅花祭」 野点は中止

京都・北野天満宮で命日にあたる2月25日、学問の神様、菅原道真をしのぶ伝統の「梅花祭」が行われた。今年は新型コロナウイルスの影響で、訪れた人たちが茶を楽しむ野点(のだて)は中止されたが、代わりに京都の花街の一つ、上七軒の舞妓と芸妓が茶をたてて、本殿に奉納した。この後、雅楽が奏でられる中、神職が玄米、紅梅や白梅の枝を挿した紙立(こうだて)などを神前に供え、新型コロナウイルスなどの疫病退散を祈願した。
境内では50種類、およそ1,500本の梅の花が見ごろを迎えていて、訪れた人たちは梅の花を写真におさめたり、香りを楽しんでいた。梅の花は3月中旬まで楽しめるという。

米NASA 火星の大地,風の音公開 探査車が撮影のパノラマ画像

米航空宇宙局(NASA)は2月22日、火星着陸に成功した探査車「パーシビアランス」が、20日に周囲の大地を撮影したパノラマ画像をウェブサイトで公開した。赤茶けた火星の大地で、所々岩が露出した茶色の平原が広がっている。火星に吹く風の音の録音も公表している。着陸の過程を探査車や母船、それらを収納したカプセルに搭載したカメラでそれぞれ捉えたもの。動画は3分強。

平常宮跡歴史公園で新たな観光体験の実証実験 NECなど4社

日本電気(以下、NEC、所在地:東京都港区)、凸版印刷(所在地:東京都千代田区)、マクニカ(所在地:横浜市港北区)、コトバデザイン(所在地:東京都渋谷区)の4社は2月22日、ローカル5GやMR(複合現実)を活用した、新たな観光体験の実現に向けた実証実験を2月26日から3月1日まで、奈良市の平城宮跡歴史公園で実施すると発表した。
屋外の観光資源とICTの融合により新たな観光体験を提供する。NECは全体管理、ローカル5G技術提供、凸版印刷はMR技術、映像配信制御システム開発、マクニカは8人乗り低速EVカートと自動運転システム提供、コトバデザインはAIコンダクター開発をそれぞれ担う。

龍馬暗殺現場の掛軸「梅椿図」の落款印発見 槐堂の遺品から

京都国立博物館などによると、坂本龍馬が京都の商家、近江屋で暗殺された際の血痕が残り「血染め掛け軸」として知られる国重要文化財「梅椿図」に押された印影の落款印が、龍馬と親交のあった文人、板倉槐堂(かいどう、1822~1879年)の遺品から見つかった。
今回見つかった落款印は、押印する面が縦1.8cm、横1cmの楕円形で長さ2.4cm。梅椿図は板倉槐堂の作品で、龍馬が暗殺される直前に槐堂自ら龍馬に贈ったとされている。板倉槐堂は公家の醍醐家に仕えた勤王の志士で、倒幕を志す龍馬や中岡慎太郎、長州藩などへの支援を惜しまなかったという。

米探査車が火星着陸に成功 土壌を調べ生命の痕跡を探す

米航空宇宙局(NASA)は日本時間2月19日、探査車「パーシビアランス」が火星に着陸したと発表した。探査車の大きさは小型車ほどで、重さ約1トン。母船とともにカプセルに入った状態で、秒速5km超の猛スピードで火星の大気圏に突入。パラシュートを開いて減速した後にカプセルを離れ、母船はエンジンを逆噴射して降下し、ひもでつながった探査車を下した。
火星は数十億年前には温暖で液体の水があり、微生物が生きられる環境だったと考えられており、土壌を調べて生命の痕跡を探す。探査対象は北半球にある直径45kmのクレーター。流水で土砂が堆積したような地形から、35億年前は湖だったとみられる。NASAの探査車や探査機で火星着陸に成功したのは9件目。

豊臣期の大坂城の石垣公開 1615年の落城時の火災の痕跡確認

大阪城(所在地:大阪市中央区)で2月19日、豊臣秀吉時代の石垣の一般公開が始まった。石垣は1615年、大坂夏の陣で豊臣家が滅亡、大坂城が落城した後、豊臣家の栄華の痕跡の一端だけに、これを消し去りたい徳川幕府によって地中に埋められた。
大阪市教育委員会などの発掘調査で、この焼け焦げた石垣の存在が明らかになり、400余年前の落城時の火災の痕跡を確認できる。大阪市は2023年春に現地で展示施設の開館を目指している。