「博多どんたく」5/3~4日 4年ぶり通常規模開催へ

福岡市の「博多どんたく港まつり」が5月3〜4日に通常の規模で開催される。同まつり振興会が3月13日発表した。4年ぶりに観覧自粛や人数制限のない形での開催となる。マスク着用は参加者の判断に委ねる。
メイン行事となるパレードの参加人数は現時点で1万6,200人余り。規模が縮小された2022年は8,506人だった。観覧車はコロナ禍前の240万人ほどだったが、今回は200万人を見込む。

古河市兵衛記念センター 旧足尾鉱業所を復元建設

古河機械金属(本社:東京都千代田区)は3月13日、古河三水会理事会社が共同で設立した一般社団法人 古河市兵衛記念センター(2022年11月18日設立)が、1912年に竣工し、その後移築・解体された古河機械金属旧足尾工業所を往時の場所に「足尾銅山記念館」として復元する建設工事に着手すると発表した。
同記念館の建設予定地は栃木県日光市足尾町。工期予定は2023年3月〜2025年3月。施工は古河林業、設計は古河林業・日本設計。木造2階建て(延床面積約1,242㎡、建物高さ約15.8m)。2025年5月開館予定。
古河市兵衛が創業した古河グループは2025年に創業50周年を迎える。1877年に経営を始めた足尾銅山(栃木県)は明治鉱業史に特筆される技術革新を行うことで、日本一の産銅量を誇るまで発展し、古河グループ発展の原動力の役割を果たした。

東大寺二月堂 ”お水取り”で「籠たいまつ」登場

奈良市の世界遺産、東大寺二月堂で3月1日から行われている、”お水取り”の名で知られる「修二会(しゅにえ)」で12日、長さ約8m、重さ60kgの「籠たいまつ」が登場した。
松明(たいまつ)は、修行僧の道明かりとして期間中毎晩灯されるが、この日だけ通常より長い、籠たいまつが使われる。例年通り世話役の「童子」が担いだ籠たいまつの明かりに導かれ、「練行衆」と呼ばれる修行僧11人が次々と入堂。童子がお堂の欄干から、赤々と燃え盛る籠たいまつを突き出すと、火の粉が舞い散り、炎でお堂が赤く染まった。
今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため二月堂周辺の見物客の立ち入りは制限して行われた。

生野銀山と姫路港結ぶ「銀の馬車道」路面を初確認

兵庫県姫路市で、明治時代に生野銀山と今の姫路港を結び、採掘された銀などを運んだ馬車専用の道路「銀の馬車道」の当時の路面が初めて確認された。発掘調査を担った姫路市埋蔵文化財センターでは、当時の土木技術を知る手掛かりになるとみている。
今回発掘、確認されたのは当時の欧州の最新技術で舗装された路面。路面の幅はおよそ80cm、長さ2mで、粗い石を敷き詰めた上に小石混じりの土があり、さらにその上に砂利混じりの砂を重ねた3層構造となっていた。
銀の馬車道は、明治9年に生野銀山で採掘された銀や物資を運ぶため、今の姫路港までの49kmを結ぶ馬車専用の道路としてつくられ、2017年に「日本遺産」に認定されている。ただ、馬車道の大部分は市道などに替わり、当時の詳しい状況は分かっていなかった。

福井・鯖街道の宿場町 熊川宿古民家に若者らが流入

江戸時代、若狭地域の海産物を京都へ運ぶ鯖(さば)街道の主要拠点の一つとして隆盛を極めた熊川宿(所在地:福井県若狭町)。今、同地の古民家に若者らが流入、「挑戦する場」として活気が戻りつつある。古民家など歴史的な街並みに魅せられた若者ら、旧来の慣習にとらわれない、県外からの流入者が少しずつ一帯の空気を変えつつある。
こうした変化を受け、町も観光収入に頼るだけでなく、「暮らし、働ける街」を目指し、踏み出しつつある。県外からの流入者たちと地元住民との両輪で、新しい視点で循環型の新たな宿場町を模索する。
JR小浜線の上中駅(所在地:若狭町)から、東へ車で10分ほど、滋賀県境に近い北川沿いの谷間に熊川宿はある。かつて京都と小浜を結ぶ若狭街道の物資流通の中継拠点として繁栄した若狭町熊川宿一帯の面積は約10.8ha。街道に沿って用水路が流れ江戸時代から明治、大正の伝統的な建物が軒を連ね、歴史的な街並み集積がみられる。
若狭町熊川宿は、2007年に国土交通省の「日本風景街道」に登録され、2012年には空き家を活かした移住推進事業が実施されている。2015年に「御食国若狭と鯖街道」が日本遺産に認定。2018年には街道シェアオフィス&スペース「菱屋」・熊川宿、若狭美術館がオープンしている。

「びわ湖開き」3/4 観光シーズン幕開け 安全祈る

関西の春の風物詩で、今年で68回目となる、観光シーズンの幕開けを告げる「びわ湖開き」が3月4日、滋賀県大津市であった。一般客らが乗った大型観光選「ミシガン」やクルーザーなど約30隻が琵琶湖上をパレードし、観光客および観光船の運航の安全を祈った。今年はミシガンの一日館長を、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ」に出演中の俳優、高杉真宙さんが務めた。

日本の島の数 倍増の1万4,125島 国土地理院数え直し

国土地理院はこのほど、最新の地図のデータを使って36年ぶりに日本の島を数え直した結果、全国で1万4,125島に上ったと発表した。日本の島の数はこれまで、1987年に海上保安庁が公表した6,852島という数字が使われてきたが、この2倍以上に上った。今回対象としたのは、人工の島を除く自然の島で、外周100m以上。
都道府県別では多い順に、長崎県で1,479、北海道で1,473、鹿児島県で1,256、岩手県で861、沖縄県で691など。

奈良に春告げる東大寺二月堂「お松明」始まる

古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺の伝統行事の一環で、大きな松明(たいまつ)を振って、二月堂の欄干から火の粉を散らす「お松明」が3月1日から始まった。
「お水取り」の名で知られる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」は、およそ1カ月にわたって僧侶たちが、国の安泰を願って修行する奈良時代から続く行事。
お松明は3月14日までで、このうち11、12日は新型コロナウイルス対策のため非公開とし、それ以外は周辺への立ち入り人数を制限して行われる。

京都・平等院で藤原頼通しのぶ法要「関白忌」

京都府宇治市の世界遺産、平等院で3月2日、平安時代に寺を創建した関白・藤原頼通をしのぶ恒例の法要「関白忌」が営まれた。
緑や紫の袈裟(けさ)をまとった僧侶などおよそ20人が国宝の鳳凰堂で、本尊の阿弥陀如来坐像の前でお経を読み上げ、「散華」と呼ばれる蓮(はす)の花びらをかたどった紙を蒔いた。今年は鳳凰堂が建立されてから970年を迎える節目にあたることから、今年の散華は特別に鳳凰と天人の姿を切り抜く形であしらったという。
鳳凰堂の中では卒塔婆が立てられ、新型コロナウイルスの終息と世界中の紛争が終わり、平和が訪れることを祈った。

クフ王のピラミッド内部に空間確認 構造解明に期待

エジプト観光・考古省は3月2日、首都カイロ近郊のギザにあるクフ王のピラミッド内部で、186年ぶりに通路のような形の未知の空間が確認されたと発表した。見つかった空間は奥行き約9m、幅約2m。
名古屋大学の研究者やエジプト、フランス、ドイツなどの専門家が参加する国際チームによる成果。多くの謎が残るクフ王のピラミッドの構造解明につながると期待される。

京都・嵐山に奈良・吉野山のヤマザクラを植樹

京都・嵐山で2月27日、奈良・吉野山から運ばれたヤマザクラの苗木4本が、関係者が見守る中、渡月橋近くにある山の中腹に植樹された。これはおよそ750年前の鎌倉時代に後嵯峨上皇が嵐山に離宮を造営した際、奈良・吉野山のヤマザクラを植えさせたとされることにちなんだもの。
これは嵐山保勝会などが企画したもので、同日は吉野山の保勝会関係者を含めておよそ50人が集まった。ヤマザクラの苗を提供した吉野山保勝会は「芳野と嵐山の交流につながれば嬉しい」とし、嵐山保勝会ではシカやイノシシによる影響で桜が年々減っている嵐山で「吉野山の桜を次世代に受け継いでもらいたい」と話していた。

パンサラッサ サウジカップ制覇 賞金13億円超獲得

1着賞金1,000万ドル(約13億6,000万円)と世界最高を誇るサウジカップ(G1、ダート1800m、13頭立て)が2月25日、キングアプドゥルアジーズ競馬場で行われ、日本馬のパンサラッサ(吉田豊騎乗、牡6歳、矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)が好スタートを決め、逃げ切り勝ちを収め、日本勢初の快挙を成し遂げた。勝ち時計は1分50秒8。同馬はダートG1初挑戦だった。この結果、同馬は2022年3月のドバイ・ターフⅡ続きG1・2勝目の大金星を挙げた。今回のサウジカップには日本馬6頭が挑んでいた。

京都・北野天満宮で菅原道真しのぶ「梅花祭」

学問の神様・菅原道真を祀る北野天満宮(所在地:京都市上京区)で2月25日、梅を愛(め)でた道真を命日にしのぶ「梅花祭」が行われた。屋外で茶を楽しむ「野点(のだて)」も開催された。詰めかけた参拝客らを、近くの花街、上七軒の舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ)らがもてなしていた。
梅花祭は約900年続く伝統行事。境内には紅梅や白梅など約50種、約1,500本が植えられている。3月下旬まで「梅苑」として公開、3月19日までの金〜日曜日には夜間ライトアップも行われる予定。

はやぶさ試料分析 小惑星でアミノ酸合成→地球に

九州大学、名古屋大学、京都大学、広島大学、東北大学、北海道大学、東京大学、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの研究チームは、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料(サンプル)の分析成果を2月24日付の米科学誌「サイエンス」電子版に発表した。
これによると、宇宙に漂う小天体でアミノ酸を含む様々な有機物がつくられている痕跡を見つけた。アラニンやグリシンのアミノ酸ほか、約2万種の分子があった。これらが隕石などを介して初期の地球などに運ばれ、生命の誕生に役立った可能性があるという。

「桜田門外の変」後の幕府・薩摩藩交渉の新史料

江戸期幕末に起こった「桜田門外の変」後、襲撃に関わった薩摩浪士を追う幕府側と、薩摩藩側とのやり取りを記録した新たな史料が見つかった。幕閣の大老・井伊直弼暗殺の事後処理を巡る生々しい交渉の様子を伝える内容だ。
史料は「佐敷表早書」と題した覚書で、当時薩摩藩が参勤交代で利用した本陣があった佐敷宿(所在地:熊本県芦北町)でのやり取りを記したもの。事件は安政7(1860)年3月3日に発生。覚書は改元で万延元年となった同月28、29日の日付がある。
史料には幕府の使者が佐敷を訪れた際の詳しい様子が描かれるほか、、薩摩浪士、有村雄助、次左衛門兄弟の急進的な行動に頭を悩ませる薩摩藩が、幕府の追及を和らげようと「鯛」や「鯨」など賄賂の目録を差し出したと記されている。
薩摩藩が幕府に賄賂を贈ったことは明治時代の記録で明らかになっているが、具体的な内容が書面で確認できるのは初めて。ただ、実際には貨幣で支払われたとみられる。

小惑星リュウグウの石から太陽系最初期の物質発見

東北大と東大は2月16日、小惑星リュウグウの石の中から、太陽系最初期にできた可能性のある物質を発見したと発表した。これは、原始太陽系星雲の1000℃以上の高温環境でできた固体粒子で、CaとAIに富む包有物(以下、CAI)とコンドリュールに類似した物質。これらは原始太陽系星雲内側で形成し、太陽から遠いリュウグウ母天体まで運ばれたと推定した。

奈良・興福寺で「涅槃会」4年ぶり参拝者が参加

奈良市の興福寺で釈迦の命日とされる2月15日、釈迦の遺徳を偲ぶ「涅槃会(ねはんえ)」と呼ばれる法要が行われた。同寺の本坊では臨終を迎えて横たわる釈迦の周りで弟子や動物が嘆き悲しむ様子が描かれた2メートル四方ほどの大きな「涅槃図」が掲げられている。雅楽の笛や太鼓の演奏が流れる中、10人の僧侶がお経を唱える。新型コロナウイルス禍で参拝者の参加が見合わせられてきただけに、4年ぶりに厳かな雰囲気の中、目にする法要だった。

中原中也『朝の歌』の直筆原稿見つかる 山口で公開

詩人、中原中也(1907〜1937年)の作品『朝の歌』の、原稿用紙に書かれた直筆原稿とはがきが新たに見つかり、出身地・山口県の中原中也記念館で2月15日、公開が始まった。公開は19日まで。
同館では「朝の歌は詩人、中也の出発点になった、大切な資料」と話している。これまでの直筆原稿は第3連1行目までしかなかったが、今回の新発見で4連全文が初めて直筆で読める。この直筆原稿は2022年7月に東京都内のオークションで同記念館が購入した。署名はないが、筆跡から直筆と判断した。
朝の歌は、1926年に初稿が書かれ、1929年に雑誌『生活者』に発表。その後、1934年に出版された詩集『山羊の歌』に収められた。

奈良・天理市で「氷室」の3年ぶり「氷まつり」

奈良県天理市の山間部の福住地区で2月11日、復元された古代の氷の貯蔵庫「氷室」に氷を運び入れる「氷まつり」が行われた。子どもたちは用意された3トンの氷を、およそ30kgのブロックごとに棒で吊り下げて担ぎ、次々と氷室に運んでいた。
氷まつりは例年この時期に行われるが、2021、2022年は新型コロナ対策で参加者を絞って開催。今年は3年ぶりに従来の規模に戻し、地元の子どもたちらおよそ150人が参加した。この福住地区では古代の氷室の跡が多く見つかっている。

大阪・豊中市で古墳時代の集落跡 竪穴式住居を確認

大阪府豊中市教育委員会は2月7日、実施中の本町遺跡第45次調査で古墳時代後期(6世紀ごろ)の竪穴式住居と造り付けカマド、飛鳥時代から奈良時代に欠けての溝など、各時代の集落の遺構を発見したと発表した。12日に調査担当者による、一般向け現地説明会が行われる予定。
豊中市・本町遺跡は、古墳時代後期に豊中市北部で本格化した須恵器生産(桜井谷窯跡群)と緊密な関わりのある集落と考えられている。

「さっぽろ雪まつり」2/4開幕3年ぶり会場開催

北海道・札幌の冬の風物詩「第73回さっぽろ雪まつり」が2月4日、開幕した。新型コロナウイルス禍で、2021、2022年は映像配信などオンラインのみで実施で、会場開催は3年ぶり。メインは市中心部の大通公園とすすきのの2会場で、11日まで8日間にわたり開催される。会場には日本ハムの新庄剛志監督をモチーフにした雪像や、恐竜、ムカワリュウとティラノサウルスが向かい合った巨大な雪像など、およそ160基の氷雪像を展示。期間中に200万人前後の観客の来場が見込まれている。

頼朝・信長・家康らの書状をデジタル公開 東大

東京大学史料編纂所は、京都・松尾大社(所在地:京都市西京区)に残る源頼朝ら歴史上の人物の書状・朱印状などを、松尾大社の協力を得てデジタルデータ化し、1月26日からホームページで公開を始めた。
今回公開されているのは、源頼朝、織田信長、徳川家康らの書状などおよそ500点の資料をデジタル撮影した4,600件余りの画像。頼朝の花押が記された書状、家康の朱印状、そして信長の朱印状には「天下布武」の文字を確認できる。
奈良時代の創建と伝わる松尾大社は、朝廷や幕府との関わりが深く、古代から近代まで様々な歴史的な資料がおよそ2,500点残されている。

「水戸の梅まつり」2/11~3/19 4年ぶり通常開催

「第127回水戸の梅まつり」が2月11日〜3月19日に開催される。主催は水戸の梅まつり実行委員会(事務局、水戸観光コンベンション協会)。主要会場は水戸市の日本三代名園の一つ、偕楽園および江戸時代、水戸藩の藩校だった弘道館。今年は4年ぶりに通常の形で開催できる見込み。

奈良のシカは独自の遺伝子型 米国学会誌に発表 

福島大学や奈良教育大学などの研究チームは1月31日、奈良公園(所在地:奈良市)のシンボルで、神の使いとして古くから保護されてきた「奈良のシカ」が、独自の遺伝子型を保っているとの研究結果を、米国哺乳類学会の学会誌に発表した。2000年から紀伊半島(奈良、和歌山、三重、京都南部)に生息するニホンジカを対象に調査・分析した。計294頭から筋肉や血液のサンプルを採取し、母から子に遺伝するミトコンドリアDNAを解析。その結果、18種の遺伝子型を確認。このうち奈良のシカは、他地域のシカと近縁だったものの、独自の遺伝子を持つ1種だけであることが分かったという。

熊本城跡・敷地で「甲子年」銘文入り鉄刀出土

熊本市と熊本大学は、熊本城跡(所在地:熊本市中央区)の敷地から2022年4月出土した鉄刀を分析した結果、「甲子年」を含む6文字の象眼の銘文が見つかったと発表した。鉄刀は全長約55cm。6文字は「甲子年五□□」で、最後の2文字は「月中」とみられる。
古墳時代の横穴群付近で発見されたことや、鉄刀の装飾などの特徴から甲子年は西暦604年に製作したことを示す可能性が高いと判断されるとしている。銘文が入った古墳時代の刀剣は、これまでに埼玉、千葉、島根など7県7例が確認されている。

異例の剣と鏡出土の奈良・富雄丸山古墳にファン集結

前例のない盾形の銅鏡と蛇行剣が出土した、日本最大の円墳・富雄丸山古墳(所在地:奈良市、4世紀後半、直径109m)で1月28、29日、発掘現場が一般公開された。
蛇行剣と銅鏡は公開されなかったが、出土した場所に剣の模造品が置かれており、詰めかけた約1,400人の考古学ファンがじっくり見入っていた。ファンらは「古墳は想像以上の大きさ」とか「誰の墓だったのか気になる」などと被葬者に想いを馳せていた。
出土した剣と鏡は奈良県立橿原考古学研究所(所在地:奈良県橿原市)で保存処理中で、将来的には一般公開を検討している。

奈良「若草山焼き」3年ぶり通常開催 雪で広がらず

奈良市の若草山(標高342m)で1月28日、早春を告げる伝統行事「若草山焼き」が開催された。2021、2022年と新型コロナウイルス禍で山周辺の観覧者制限などがあり、今回は3年ぶりの通常開催となった。制限撤廃を待ちわびたかのように、約17万人が詰めかけた。
山焼きに先立ち約600発の花火が打ち上げられ、古都の夜空を彩った。ホラ貝とラッパの合図で消防団員らによって山肌に一斉に点火された。ところが、一斉に燃え広がるかと思いきや、今年は最強クラスの寒波襲に伴う雪の影響で、例年通りには燃え広がらず、燃えた範囲は全体の10分の1程度に留まった。

奈良・富雄丸山古墳から国内最高傑作の鏡と剣 出土

奈良市教育委員会と奈良県立橿原考古学研究所は1月25日、奈良市の日本最大の円墳、富雄丸山古墳(4世紀後半、直径109m)の造り出し部の粘土槨(ねんどかく、埋葬施設)から、前例のない盾形銅鏡と蛇行剣が見つかったと発表した。
盾形銅鏡は長さ約64cm、幅約31cm、蛇のように曲がった蛇行剣は長さ約2.3m、幅約60cm。いずれも国内で出土した青銅鏡、蛇行剣の中で最大。
橿原考古学研究所では「古墳時代の技術が想像以上だったことを示しており、同時代における金工品の最高傑作」としている。鏡は盾形で出土例がなく、「鏡、剣ともに古墳研究史上の画期的な発見」という。

岐阜・白川郷の合掌造り集落がライトアップ 開始

世界文化遺産に登録されている岐阜県白川村の白川郷で1月15日、合掌造り集落のライトアップが始まった。交通渋滞対策のため、集落の観光は予約制。眼下に集落を見渡せる展望台への入場も事前予約が必要で、1日900人に制限されているが、15日は写真撮影を楽しむ観光客の姿がみられた。
ライトアップは2月19日までの日曜日の午後5時半〜7時半に実施される。2021年は中止、2022年は1日のみの実施だった。

京都・三十三間堂で新春恒例の「弓の引き初め」

京都の国宝、三十三間堂(蓮華王院、所在地:京都市東山区)で1月15日、新春恒例の「弓の引き初め」が行われた。今年20歳になる振り袖に袴(はかま)姿の女性およそ50人が、年始めの夢や”想い”を胸に秘めて、屋外の射場で60m先にある直径1mの的に狙いを定め、次々と矢を放っていた。
弓の引き初めは、鎌倉時代から江戸時代に、弓の名人たちが腕前を競い合った「通し矢」が行われたことにちなみ、毎年この時期に弓道の全国大会が開かれている。この競技に先立ち行われているもの。

滋賀県 信長築城の「安土城天主」北側を初調査

滋賀県は新年度、織田信長が築いた安土城天主の、火災で倒壊したとされる北側を初めて発掘調査する。建築部材や金具、「しゃちほこ」などの発見が期待される。
安土城は信長が天下統一の拠点として、1576(天正4)年から3年の歳月をかけて築いたが、「本能寺の変」の後、中心部分が焼失し、その後、廃城となったため、全体が分からず”幻の城”といわれている。
滋賀県は築城450年にあたる2026年を目標に、AR(拡張現実)などの技術を使って、当時の城や城下町の姿などの復元を目指すプロジェクトを推進しており、この発掘調査もこの一環。

1位『坂の上の雲』司馬遼太郎生誕100年 ファン調査

数々の歴史小説や随筆、寄稿文などを著して、今年生誕100年となる司馬遼太郎。これにに合わせ東大阪市の司馬遼太郎記念財団がファンを対象に好きな作品を調査した。
とりわけ高い支持を集めたのが幕末、明治維新、日露戦争の激動・動乱期を時代背景とした作品群。なかでも『坂の上の雲』『竜馬がゆく』『燃えよ剣』の3作品だった。このほか、『花神』『関ケ原』『菜の花の沖』『街道をゆく』の多くのシリーズなども支持を集めた

南海トラフ地震発生後1週間 M8級連続発生確率高い

東北大学、京都大学、東京大学の研究チームは1月10日、南海トラフ沿いで巨大地震発生後、1週間以内に同規模、マグニチュード(M)8〜9級後発地震が起きる確率は約2%〜77%と、平時の約100〜3600倍に高まると英科学誌『Scientific Reports』に発表した。
研究チームは、100年超にわたる世界の地震統計データおよび過去の南海トラフ地震発生履歴を組み合わせ、南海トラフ地震が連続発生する確率を、先発地震からの経過時間ごとに算出した。

西宮神社で3年ぶり「福男選び」一番福は大学生

商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(所在地:兵庫県西宮市)で1月10日、参拝者が”一番福”を目指し境内を疾走する恒例の伝統行事「福男選び」が実施された。先頭で本殿まで約230mを駆け抜けた一番福になったのは大阪商業大学4年の植本亮太さん(22)だった。新型コロナウイルス禍で2021、2022年は中止されており、今年は3年ぶりに開催された。

古代 吉備の王 埋葬施設か 岡山・造山古墳で石発見

岡山市教育委員会が行った造山(つくりやま)古墳(所在地:岡山市)の発掘調査で、栄華を極めた古代・吉備王が眠る埋葬施設の一部とみられる石5点が見つかった。いずれも約30cm四方の板状。石棺が入る石室をさらに覆う施設の一部である可能性があるという。
今回の発掘調査は昨年10〜12月、前方後円墳のうち初めて古墳の心臓部、後円部の墳頂を対象に行われた。墳頂に造られた戦国時代の砦(とりで)の遺構を調べることが主目的だった。
造山古墳は、5世紀前半に築造された全長約350mの全国4番目の大きさを誇る前方後円墳で、岡山県と広島県東部にまたがる古代吉備の大首長の墓とされる。これまで内部構造はベールに包まれていた。今後、謎の解明や観光資源の活用に期待がかかる。

成人年齢引き下げ後,初の「成人の日」各地で式典

民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、初めて迎える「成人の日」となる。多くの自治体は1月8、9の両日、名前を「二十の集い」「二十歳を祝う会」などとし、これまで通り20歳を対象に新たな門出を祝った。
自治体の中には「18歳」「19歳」「20歳」の3回に分けて祝いの式典を行うところや、18歳の制服姿の高校生を対象に成人の日の式典を行ったところもあった。このほか、新型コロナウイルス禍で祝いの式典が見送られた22歳を対象にした、2年遅れの「22歳の集い」などと題した式典を実施した自治体もあった。
総務省によると、改正民法施行の経過措置に伴い、今回の成人は18〜20歳が対象。18歳は112万人、19歳は113万人、20歳は117万人という。

3年ぶり「さっぽろ雪まつり」に向け準備開始

札幌市で1月7日、2月に開催される「第73回さっぽろ雪まつり」に向け、雪像制作に使う雪を郊外から中心部の会場に運び込む作業が始まった。同市中央区の大通公園で式典が開かれた。開催は3年ぶりで、使用される雪は10トントラック約1,600台分。雪まつりは2月4〜11日まで。

競技かるたクイーン3連覇 名人は2連覇 近江神宮

小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第69期名人位と第67期クイーン位の決勝戦が1月7日、滋賀県大津市の近江神宮で開かれた。クイーン戦は京都市の教員、山添百合さん(31)が3連覇、名人戦は静岡県の会社員、川瀬将義さん(28)が2連覇した。いずれも接戦で、会場は静かな中に緊張感が漂い、別室で見守るかるたファンの人たちも思わず息を呑むシーンが続いていた。

京都・下鴨神社で新春恒例「蹴鞠初め」に歓声

京都の世界遺産、下鴨神社(所在地:京都市左京区)で1月4日、蹴まりを奉納して新年を祝う新春恒例の「蹴鞠初め」が行われた。これは朱赤、紫、青など色鮮やかな平安貴族の衣装を身に着けた保存会のメンバーが、サッカーのリフティングさながら、輪になってまりを蹴り合う。境内に設けられた”鞠庭”でメンバー8人が輪になって、「アリ」とか「ヤァ」といった独特の掛け声とともに、鹿の皮でつくられた直径およそ20cm、重さ120gほどのまりを蹴り合い、歓声が挙がっていた。

平安装束で新春恒例「かるた始め」京都・八坂神社

京都市東山区の八坂神社で1月3日、雅な平安装束・髪型に身を包んだ女性らが百人一首の手合わせを披露する新春恒例の「かるた始め式」が行われた。2021年と2022年は新型コロナウイルスの影響で中止されており、開催されるのは3年ぶり。
全日本かるた協会近畿支部の18〜29歳の女性8人が、平安装束・髪型・化粧を含め平安期の子女さながらの”かるた姫”に扮し、和歌が読みあげられると作法通り、ゆったりとした仕草で札を押さえていた。
この行事は祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)が日本最古の和歌を詠んだとの伝承にちなんで始まったもの。

フィリピンに新たなキリシタン大名・高山右近像

戦国時代のキリシタン大名で、篤い信仰のために国外追放された高山右近の像が、その生涯を終えたフィリピンの首都マニラ市で新たに建てられ12月21日、披露された。
高山右近は戦国時代、高槻城主も務め、織田信長や豊臣秀吉にも仕えたが、キリスト教の信仰を、ほぼすべてのキリシタン大名が改宗した中、棄てなかったため、徳川幕府から国外追放され殉教、1615年フィリピン・マニラで亡くなった。
今回地元の団体が製作した右近像が、400年以上前から続くサンミゲル教会に建てられた。高さ1mのこの像、正面に大きな十字架を両手で抱え、力強い姿が表現されている。
マニラにはこの像の他に、横浜市と大阪・高槻市によって建てられた、敬虔なキリスト教殉教者・右近像もあり、日本とフィリピンの歴史をつなぐ架け橋として市民に親しまれている。

DMV運行1周年 12/24,25 四国南岸で記念イベント

四国南岸、徳島県海陽町と高知県の東洋町、室戸市を結んで運行する「DMV(デュアル・モード・ビークル)」が2021年12月25日、世界初の営業運転を始めて1年となる。DMVはマイクロバスを改造して道路と線路の両方を走る珍しい乗り物。運営する第三セクター、阿佐海岸鉄道が本社を置く徳島県海陽町を舞台に24、25の両日、運行開始1周年を記念したイベントを開く。
24日の前夜祭は宍喰(ししくい)駅周辺でマジックショーや駅舎のライトアップ、打ち上げ花火などが予定されている。25日は始発・終着駅の阿佐海南文化村で、同地域の観光大使を務める俳優、赤井英和夫妻によるトークショーや海南太鼓の演奏会などが企画されている。

高野山・金剛峯寺で「空海の世界展」写真・絵画・書

弘法大師・空海が拓いた高野山をテーマにした写真、絵画、書などのおよそ50点を集めた展示会「空海の世界展」が和歌山県の高野山・金剛峯寺で開かれている。17日まで。
写真家の永坂嘉光さんが撮影した「初冬の御影堂」、「樹間を行く僧列」などに足を止め見入る人や、絵画の前で足を止める人が少なくない。初冬の御影堂は、建物の周辺にうっすらと雪が降り積もった幻想的な風景を収めたもの。樹間を行く僧列は、杉木立の中を進む修行僧たちの姿を切り取ったショット。

民間初月面着陸目指す 宇宙船打ち上げ成功

宇宙ベンチャー、ispece(マイスペース、所在地:東京都)は12月11日、独自開発した月面着陸船を搭載した米スペースXのファルコン9ロケットが、米フロリダ州ケープカナベラル宇宙基地から打ち上げられたと発表した。ロケットから切り離された月面着陸船は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。月面への到着は約5カ月先で、成功すれば民間企業として世界初の快挙となる。

山形大 ドローン,AI活用し「ナスカの地上絵」168点

山形大学は12月8日、坂井正人教授の研究グループが世界遺産「ナスカの地上絵」で知られる南米のペルーのナスカ大地とナスカ市街地付近で、人間や鳥などの新たな地上絵168点を見つけたと発表した。
調査にはドローンや人工知能(AI)を活用した。現地の考古学者らとの共同調査で2019〜2020年に発見した。168点のうち約3割は人の形をした絵で、ネコ科動物やヘビも見つかった。グループはこれまでも新たな地上絵を見つけており、今回で計358点になったという。

坂口安吾 幻の「探偵小説」発見 全集未収録 短編

『堕落論』『白痴』などで知られる作家、坂口安吾(1906〜1955年)が、デビュー間もない20代半ばに執筆した「探偵小説」が見つかった。この小説は『盗まれた一萬圓(まんえん)』と題した、400字詰めの原稿用紙30枚ほどの短編。
『坂口安吾大事典』編集者の一人で、千葉大学教授(日本文学)の大原祐治さんが、都内の古書店で購入した『東京週報』の合冊本の中から発見された。戦前のタブロイド紙に発表していたが、全集などには未収録で、長らくその存在は知られていなかった。

京都・千本釈迦堂で3年ぶりに「大根だき」実施

京都市上京区の千本釈迦堂で12月7、8日、2020、2021年と新型コロナで中止されていた、無病息災を願う「大根だき」が、3年ぶりに行われた。境内には直径およそ1mの大きな釜が用意され、昆布出汁で大根と油揚げを一緒に炊き、訪れた参拝客に振る舞う伝統行事。一杯1,000円で、2日間で7,500杯ほどが用意され、振る舞われた。

アマゾン熱帯雨林 1年間で1万k㎡超が消失 火災などで

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は11月30日、アマゾン地域の熱帯雨林の面積が2021年8月から2022年7月までの1年間で推定1万1,568k㎡消失したと明らかにした。前年度から1割強の減少で、高水準の消失が続いている。森林火災に加え、農牧地開発のための違法伐採が響いているとしている。

民俗芸能「風流踊」ユネスコ無形文化遺産に決定

北アフリカのモロッコの首都ラバトで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の政府間委員会は11月30日、日本の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録することを決めた。この登録対象は盆踊り、念仏踊りなどお囃子に合わせて踊る伝統行事。全国の24都府県の合わせて41件をまとめたもの。