南海トラフ地震発生後1週間 M8級連続発生確率高い

東北大学、京都大学、東京大学の研究チームは1月10日、南海トラフ沿いで巨大地震発生後、1週間以内に同規模、マグニチュード(M)8〜9級後発地震が起きる確率は約2%〜77%と、平時の約100〜3600倍に高まると英科学誌『Scientific Reports』に発表した。
研究チームは、100年超にわたる世界の地震統計データおよび過去の南海トラフ地震発生履歴を組み合わせ、南海トラフ地震が連続発生する確率を、先発地震からの経過時間ごとに算出した。

西宮神社で3年ぶり「福男選び」一番福は大学生

商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社・西宮神社(所在地:兵庫県西宮市)で1月10日、参拝者が”一番福”を目指し境内を疾走する恒例の伝統行事「福男選び」が実施された。先頭で本殿まで約230mを駆け抜けた一番福になったのは大阪商業大学4年の植本亮太さん(22)だった。新型コロナウイルス禍で2021、2022年は中止されており、今年は3年ぶりに開催された。

古代 吉備の王 埋葬施設か 岡山・造山古墳で石発見

岡山市教育委員会が行った造山(つくりやま)古墳(所在地:岡山市)の発掘調査で、栄華を極めた古代・吉備王が眠る埋葬施設の一部とみられる石5点が見つかった。いずれも約30cm四方の板状。石棺が入る石室をさらに覆う施設の一部である可能性があるという。
今回の発掘調査は昨年10〜12月、前方後円墳のうち初めて古墳の心臓部、後円部の墳頂を対象に行われた。墳頂に造られた戦国時代の砦(とりで)の遺構を調べることが主目的だった。
造山古墳は、5世紀前半に築造された全長約350mの全国4番目の大きさを誇る前方後円墳で、岡山県と広島県東部にまたがる古代吉備の大首長の墓とされる。これまで内部構造はベールに包まれていた。今後、謎の解明や観光資源の活用に期待がかかる。

成人年齢引き下げ後,初の「成人の日」各地で式典

民法改正で2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、初めて迎える「成人の日」となる。多くの自治体は1月8、9の両日、名前を「二十の集い」「二十歳を祝う会」などとし、これまで通り20歳を対象に新たな門出を祝った。
自治体の中には「18歳」「19歳」「20歳」の3回に分けて祝いの式典を行うところや、18歳の制服姿の高校生を対象に成人の日の式典を行ったところもあった。このほか、新型コロナウイルス禍で祝いの式典が見送られた22歳を対象にした、2年遅れの「22歳の集い」などと題した式典を実施した自治体もあった。
総務省によると、改正民法施行の経過措置に伴い、今回の成人は18〜20歳が対象。18歳は112万人、19歳は113万人、20歳は117万人という。

競技かるたクイーン3連覇 名人は2連覇 近江神宮

小倉百人一首競技かるたの日本一を決める第69期名人位と第67期クイーン位の決勝戦が1月7日、滋賀県大津市の近江神宮で開かれた。クイーン戦は京都市の教員、山添百合さん(31)が3連覇、名人戦は静岡県の会社員、川瀬将義さん(28)が2連覇した。いずれも接戦で、会場は静かな中に緊張感が漂い、別室で見守るかるたファンの人たちも思わず息を呑むシーンが続いていた。

京都・下鴨神社で新春恒例「蹴鞠初め」に歓声

京都の世界遺産、下鴨神社(所在地:京都市左京区)で1月4日、蹴まりを奉納して新年を祝う新春恒例の「蹴鞠初め」が行われた。これは朱赤、紫、青など色鮮やかな平安貴族の衣装を身に着けた保存会のメンバーが、サッカーのリフティングさながら、輪になってまりを蹴り合う。境内に設けられた”鞠庭”でメンバー8人が輪になって、「アリ」とか「ヤァ」といった独特の掛け声とともに、鹿の皮でつくられた直径およそ20cm、重さ120gほどのまりを蹴り合い、歓声が挙がっていた。