岸和田だんじり祭 豪快な”やり回し”に歓声 34台が参加

重さ4トンのだんじりが豪快に市内を駆け巡る「岸和田だんじり祭」が、市内各地区から34台のだんじりが参加して9月16、17の両日、行われた。高さおよそ4m、重さおよそ4トンのだんじりを、ねじり鉢巻きに揃いの法被(はっぴ)姿の若者らが太鼓や笛など鳴り物とともに、「そーりゃ」の力強い掛け声をあげながら豪快に引き回す。最大の見せ場は交差点をスピードを落とすことなく、勢いよく曲がる”やり回し”。このやり回しが決まると、詰めかけた見物客からは大きな歓声が上がっていた。岸和田だんじり祭は、五穀豊穣を祈願して江戸時代から300年以上続く伝統の祭り。

奈良・桜井市の古墳から出土の大量の鏡は邪馬台国・卑弥呼と関係

奈良県立橿原考古学研究所の分析によると、2009年に桜井市の茶臼山古墳から出土した大量の青銅鏡の破片について、もとの鏡は100枚を超える数だったことが分かった。一つの古墳から100枚以上の鏡が出土した例はほかになく、専門家は邪馬台国の女王、卑弥呼と関係している可能性があるとしている。
大量の青銅鏡の破片を3次元で計測し、コンピューター上で組み合わせ復元したところ、もとの鏡は103枚に上った。鏡は14種類あり、最も多かったのは邪馬台国・卑弥呼が中国から授かったとの説もある「三角縁神獣鏡」で26枚あった。当時、青銅鏡は希少なもので、「出土した鏡が1枚だけでも、その古墳に埋葬されたのは有力な首長」と判断される。ところが三角縁神獣鏡をはじめ、この種の鏡が「100枚以上納められた古墳があるのは異例」で、専門家は「考古学的に非常に価値の高い発見」としている。

H2Aロケット打ち上げ成功 月面探査機, 衛星を各々の軌道に投入

大型ロケット「H2A」47号機は9月7日8時42分、種子島宇宙センター(所在地:鹿児島県南種子町)から打ち上げられた。47号機はJAXAやNASAが共同開発した天文衛星「XRISM(ㇰリズム)」と、月面着陸を目指す小型探査機「SLIM」を搭載。ロケットは所定の軌道まで上昇し、14分後にXRISM、48分後にSLIMをそれぞれの軌道に投入し、打ち上げは成功した。この結果、H2Aは47機中46機で打ち上げに成功し、成功率は97.9%となった

平等院鳳凰堂 創建時 中堂, 裳階の屋根は「瓦と板」 新説で復元図

京都府宇治市の平等院は8月3日、創建当時の鳳凰堂をイメージした復元図を発表した。新復元図の最大の特徴は、中堂の大屋根を「瓦ぶき」としたこと、裳階(もこし)と呼ばれる大屋根の下にある装飾屋根や、左右に延びる翼廊の屋根をそれぞれ「板ぶき」としたことだ。これまで進められてきた調査結果を踏まえ、従来の「木瓦ぶき」を改めた。

正岡子規の新たな句見つかる 亡くなる5年前の正月即興で詠む

明治時代を代表する俳人、正岡子規が亡くなる5年前の正月に詠んだ句が新たに見つかった。今回見つかったのは「吾健にして 十のみかんをくひつくす」。専門家は、果物好きで知られた子規が、結核で療養しながらも10個のみかんを食べたとして、自身の食欲旺盛な様子を即興で詠んだのではないかーとしている。
子規が終生を過ごした家にあった「歳旦帳」と呼ばれる、正月の来客向けの芳名録のようなものに記されていた。句とともに、病床に伏せる自身を表す氷のうやみかんの絵も描かれており、筆跡などからいずれも子規の直筆とみられるという。

英国で半世紀ぶり「ネッシー」大捜索 最新技術駆使も発見できず

英北部スコットランドのネス湖で8月26、27の両日、古くから目撃情報が絶えない未確認生物「ネッシー」の大規模捜索が行われた。BBC放送などによると、200人のボランティア、オンラインで約300人が観察、監視を担う半世紀ぶりの”大捕物”で、赤外線カメラ搭載ドローンや、水中の未確認生物が発する物音を拾う水中マイクなど最新技術も活用して実施された。
2日間にわたる大捜索だったが、ネッシーは発見されず、長年の謎の解明には至らず、持ち越しとなった。捜索はネス湖の観光拠点「ネス湖センター」と、独立のボランティア調査チームが企画。1972年に別の調査チームが実施して以来の捜索だった。