徳島阿波踊り 4年ぶり盛況 台風に振り回され”想い半ば”に

新型コロナウイルスに伴う制約がない4年ぶりの通常開催となった徳島市の阿波踊りが8月15日、閉幕した。話題となった1人20万円のプレミアム桟敷席などの新しい試みなども含め、地元は大いに盛り上がった。
ただ、前夜祭を含む5日間のうち、最後の2日間は台風7号に振り回され”想い半ば”に終わった。荒天の14日夕は強行開催、雨の上がった15日夕は中止となった。これらの挙行、判断について、徳島市と開催委員会との間で判断が分かれ、対応がチグハグで課題を残した。

吉野ヶ里遺跡 6月公園入園者最多に 石棺墓発見で注目集める

吉野ケ里公園管理センターによると、国営、県営歴史公園として整備されている吉野ヶ里遺跡(所在地:佐賀県吉野ヶ里町、神埼市)の公園の6月の入園者数が4万5,550人となり、6月として2001年の開園以来、過去最多となったことが分かった。これまでの発掘調査では手付かずだった”謎のエリア”で石棺墓が見つかり、注目を集めたことが要因の一つとみられる。これまでの6月の最多来場者数は2001年の4万1,752人だった。

兵庫・南あわじ市の「門崎砲台」ドーム状構造で国内最大級

兵庫県南あわじ市によると、施設の改修工事に伴って行った発掘調査の結果、同市福良の鳴門海峡を臨む場所にあった「門崎砲台」は、ドーム状の天井に覆われた構造としては、明治、大正、昭和を含め国内最大級の規模だったことが確認された。
同砲台は明治32年、外国戦艦の瀬戸内海への侵入を防ぐため、当時の陸軍により築かれた。大砲の周囲をドーム状の天井が覆う形が特徴。高さはおよそ5m。大砲を撃つ射撃口から手前の出入口までおよそ14mあり、大砲が2門並ぶ幅はおよそ26mあった。8月18、19日、現地説明会が行われる予定。

大阪・造幣局で8/7 大阪・関西万博記念貨幣の打ち初め式

大阪市北区の造幣局で8月7日、2025年大阪・関西万博の記念貨幣の打ち初め式が行われた。同打ち初め式には大阪府の吉村知事や博覧会協会の石毛事務総長などが出席した。この記念貨幣は5万枚が製造され、消費税や送料込みで1万3,800円で販売される。申込みは造幣局が8日から28日まで受け付ける。
製造が始まった記念貨幣は額面が1,000円の銀貨で、表面には大阪・関西万博の公式ロゴマークと、人工島・夢洲の会場がカラーで描かれている。裏面に描かれたロゴマークには、細かい溝が刻まれた加工が施されていて、光が当たると反射して虹色に輝いて見えるようになっている。

奈良・東大寺で恒例の大仏「お身拭い」 本来の輝き取り戻す

奈良市の東大寺で8月7日、本尊の国宝、盧舎那仏(るしゃなぶつ、大仏)のほこりを払う「お身拭い(おみぬぐい)」があった。夏の恒例行事で、1年分のほこりが払われて、本来の輝きを取り戻した。大仏の魂を抜く法要や読経の後、白装束にわら草履姿の僧侶ら関係者約170人が参加。天井から吊るしたゴンドラを使い、はたきを掛けて高さ15mの大仏のほこりを丁寧に払い落としていた。

ロシア・シベリア永久凍土の線虫が4万年の眠りから覚醒, 繁殖

ロシア・シベリアの永久凍土から掘り出された細長い生物、線虫の一種が凍った状態から融けたところ再び動き出した。ロシアやドイツの研究チームが7月27日、研究成果として米国の科学雑誌『プロス・ジェネティックス』に発表したもの。同研究チームは休眠状態となる生物としては最長の、4万年以上の間、休眠した状態で生き延びたのではないかと分析している。
この生物はおよそ4万6,000年もの間「クリプトビオシス」と呼ばれる休眠状態だったとみられることが分かったという。研究チームによると、動き出した線虫の一種は繁殖を繰り返し、数千匹に増え、DNAの解析から新種ということも判明している。