京都府で「長岡京ガラシャ祭」光秀の娘, 玉の輿入れ行列再現

京都府長岡京市で11月12日、戦国時代の武将、明智光秀の娘、細川ガラシャの輿入れ行列を再現した「長岡京ガラシャ祭」が行われた。同祭は440年余前に、現在の長岡京市一帯を治めていた戦国武将、細川忠興のもとに、明智光秀の娘・玉、後にキリスト教に帰依し改名する細川ガラシャが嫁いだことにちなみ、毎年行われているもの。
祭は輿に乗った主人公のガラシャや、夫の忠興はじめ、清少納言や菅原道真など地元ゆかりの人物に扮した人などおよそ1,000人が市内を練り歩いた。同日、長岡京市内はあいにくの小雨模様だったが、沿道には家族連れなど大勢の見物客が行列を写真に収めていた。

奈良・春日大社で高僧, 行基をしのび功績を紹介する催し

奈良市の春日大社で11月12日、飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍した高僧、行基をしのび、その功績を紹介する催しが開かれた。行基は、聖武天皇が国家安寧の拠り所とした東大寺の大仏(毘盧舎那仏)を造立するために寄付を呼びかけたほか、関西各地に道路や橋を造る数多くの土木工事を行ったことで知られる。
地元の住民などでつくる実行委員会が行基の功績を広く知ってもらおうと毎年この時期に開いているもので、会場となった春日大社の境内には、市内の寺に伝わる行基の像が安置され、訪れた人たちが手を合わせていた。また、行基の功績を紹介する紙芝居が上演されたほか、仏像を造る際にも使われる鋳造技術を体験する教室が開かれた。

中国でサルのES細胞使い「キメラ」サル誕生に成功

中国科学院などはサルの胚性幹細胞(ES細胞)を使って、違う個体の細胞が混ざった「キメラ」のサルを誕生させることに世界で初めて成功した。11月9日付の米科学誌「セル」に掲載された。これにより、ES細胞はキメラサルの全身のあらゆる組織の細胞に成長し、「万能性」を実証した。

米ハーバード大など 132億光年先にブラックホール 観測史上最古か

米ハーバード大などの研究チームは11月6日、英天文学誌「ネイチャー・アストロノミー」に、地球からおよそ132億光年先に位置し、観測史上最古となるブラックホールを発見したと発表した。宇宙誕生からわずか4億7,000万年後にはすでに大質量ブラックホールの形成が始まっていたと判明したとしている。

沖縄で最小級の2つの新種イカ発見 体長最大12ミリ

沖縄科学技術大学院大学などの研究チームは、世界最小級のイカとして知られる「ヒメイカ」の新種2つを発見した。今回調査した個体の中で体長は最大でわずか12ミリと小さい。新種の学名はそれぞれ「イディオセピウス キジムナー(通称リュウキュウヒメイカ)」「コダマ ジュウジュツ(同ツノヒメイカ)」と名付けられた。2種とも夜間にしか活動せず、リュウキュウヒメイカは冬にしか姿を現さない。ツノヒメイカはサンゴ礁に生息するという。

京都・南座 師走「吉例顔見世興行」 勘亭流の”まねき書き”公開

京都市東山区の劇場、南座で12月1〜24日にかけて行われる歌舞伎公園「吉例顔見世興行」の”まねき書き”の作業が11月6日、京都市内の妙伝寺で報道陣に公開された。これは11月末に南座前に飾り掲げられる出演俳優の名前を大看板に墨書するもの。長さ1.8m、幅約30cmのヒノキの看板に、太く丸みを帯びた書体「勘亭流(かんていりゅう)」で書き込む。隙間がないほど大入りになるようにーとの願いが込められている。顔見世興行の”まねき上げ”は、京都に師走の訪れを告げる風物詩として親しまれている。