岩手・大船渡市で4億年前の植物の化石発見 静岡大など 2024年4月16日つなぐ, 歴史くらぶfujishima 静岡大学などのチームは、岩手県大船渡市の約3.9億〜4.1億年前の「前期デボン紀」の海の地層から植物の胞子の化石を見つけた。大きさは数十マイクロ(100万分の1)ナノメートルの胞子を15種見つけた。これまで最古だった約3.6億〜3.8億年前から1,000万年前以上遡る。過去に発見された胞子の化石を参考に分類し、どれも低い草の胞子だとしている。前期デボン紀は植物が大幅に多様化した時代で、地層のできた海に近い陸に草原が広がっていたと考えられるという。
福井恐竜博物館 23年度入館者数84万人でコロナ前比14%増 2024年4月13日つなぐ, アジア-社会, 歴史くらぶfujishima 福井県立恐竜博物館(所在地:福井県勝山市)は、2023年度の年間入場者数が84万人に上り、コロナ禍前の2018年度比で14%増となったと発表した。改装オープン後の2023年7月14日から2024年3月31日までを2023年度とし、2018年度の同期間と比較した。 繁忙期以外でも来館者が多かったことに加え、3月16日に北陸新幹線が敦賀まで延伸開業したことで、同館へのアクセスが向上、沿線地域からの顧客が増えたという。改装に伴い、常設で展示する恐竜の全身骨格を50体に増やしたほか、新館の増設で延床面積を1.5倍に増やし施設を充実したことが奏功したとみられる。
東大 鋭利な刺突具で突かれた縄文人の頭骨を発見 2024年4月7日つなぐ, 歴史くらぶfujishima 東京大学大学院研究グループは4月4日、1920年に岡山県で発掘された縄文人の頭骨に鋭利な刺突具で破壊的に孔をあけられた痕跡があることを発見したと発表した。この頭骨は縄文時代前期(約6,000年前)の成人女性のもので、額にある孔を肉眼観察とCTスキャンを用いて法医人類学的基準で診断したところ、利器の刺突(現代であれば銃撃を含む)によってできる典型的な形状を示していることが分かった。 この頭骨は岡山県倉敷市に所在する6,200〜5,200年前ごろ(縄文時代時代前期)の羽島貝塚から1920年に発掘、出土した。
月探査機「SLIM」再び休眠 4月下旬に再稼働めざす 2024年4月4日つなぐ, アジア-社会, 歴史くらぶfujishima JAXA(宇宙航空研究開発機構)は4月1日、月面着陸している無人探査機「SLIM(スリム)」が3月30日未明に再び休眠状態に入ったとことを明らかにした。SLIMは2度目の月の夜を乗り越え、センサー類などの機能は失われつつある。月の過酷な環境に機体がどこまで耐えられるか調べるため、再び発電が見込める4月下旬に再稼働を試みる。月は2週間ごとに昼と夜が入れ替わる。昼の温度はセ氏110度、夜はマイナス170度にもなる。
棟方志功記念館 49年の歴史に幕 作品は青森県立美術館へ 2024年4月3日つなぐ, 歴史くらぶfujishima 青森市の棟方志功記念館が3月31日、来館者減少を理由に閉館し、49年の歴史に幕を下ろした。同記念館は世界的に知られる棟方志功の裸婦や菩薩の板画や油絵など約2,000作品を所蔵。棟方が亡くなった1975年に開館し、ピークの2003年度には約6万7,000人が来館したが、新型コロナウイルス禍の影響も加わり、2021年度は約6,400人まで落ち込んでいた。閉館により、棟方の作品は青森県立美術館に移され、7月から展示される予定。
月面探査機SLIM 極寒の夜を克服 2度目の再起動に成功 2024年3月29日つなぐ, アジア-社会, 歴史くらぶfujishima 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月28日、日本初の月面着陸に成功した無人探査機「SLIM(スリム)」が再起動したことを明らかにした。27日夜、太陽電池で発電するスリムとの通信を確立し、着陸時に使ったカメラで周囲を撮影した。 月は2週間に1度、昼夜が入れ替わるため、昼の温度はセ氏110度、夜はマイナス170度にさらされる。夜の低温を耐えられない設計にしていたが、幸運にも2度も克服したことになる。JAXAではどこまで機体が機能できるか確認することで、今後の月探査機の開発に役立つとみている。