2016年の熊本地震で被災し、修復が完了した熊本城(所在地:熊本市)の天守閣内部が”復興のシンボル”として6月28日、地震後5年ぶりに初めて一般公開された。
展示コーナーでは、天守閣の歴史だけでなく、地震の被災状況や復興の様子を取り上げた。大天主の最上階に当たる6階部分からは、復旧作業が進む城内と熊本市の街並みを一望できる。階段の上り下りが難しい人用にエレベーターを新設し、建物の耐震性も高めた。
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京大 有人宇宙学研究センター 人類の宇宙生活見据え
京都大学は6月22日、将来人類が宇宙で生活することを見据えて、惑星への移住に必要な技術を研究する「有人宇宙学研究センター」を設立したと発表した。同センターは、京都大学大学院の総合生存学館が中心になって立ち上げ、宇宙飛行士で京都大学特定教授の土井隆雄さんや、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者など9人がメンバーとなっている。
同日、設立の会見で、土井さんは①火星への移住を想定して大気の多くが二酸化炭素(CO2)で、気圧が地球の100分の1しかない火星に近い環境で樹木を育てること②宇宙環境に配慮し、木材を用いた人工衛星の開発を行うことなどを紹介した。
同センターでは①惑星で暮らすことを想定した居住空間のデザイン②宇宙放射線による被ばくリスクやその低減-など5つの分野において研究を進めるとしている。