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熊本城天守閣5年ぶり一般公開 復興のシンボル

2016年の熊本地震で被災し、修復が完了した熊本城(所在地:熊本市)の天守閣内部が”復興のシンボル”として6月28日、地震後5年ぶりに初めて一般公開された。
展示コーナーでは、天守閣の歴史だけでなく、地震の被災状況や復興の様子を取り上げた。大天主の最上階に当たる6階部分からは、復旧作業が進む城内と熊本市の街並みを一望できる。階段の上り下りが難しい人用にエレベーターを新設し、建物の耐震性も高めた。

中国で出土の頭骨は約15万年前の絶滅人類

中国科学院や大英自然史博物館などの研究チームは、中国東北部(旧満州ハルビン)の工事現場で見つかった頭骨の化石が、約15万年前の絶滅人類だとする研究成果を発表した。
現生人類(ホモ・サピエンス)に近縁の「旧人」とみられ、2010年に古代DNAの分析から発見された謎の絶滅人類、デニソワ人である可能性もあるという。研究チームは頭骨の主を「ドラゴンマン」と名付けた。推定される脳のサイズは現代人並みで、臼歯はシベリアで見つかったデニソワ人の歯と同じ大きさだった。

京大 有人宇宙学研究センター 人類の宇宙生活見据え

京都大学は6月22日、将来人類が宇宙で生活することを見据えて、惑星への移住に必要な技術を研究する「有人宇宙学研究センター」を設立したと発表した。同センターは、京都大学大学院の総合生存学館が中心になって立ち上げ、宇宙飛行士で京都大学特定教授の土井隆雄さんや、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究者など9人がメンバーとなっている。
同日、設立の会見で、土井さんは①火星への移住を想定して大気の多くが二酸化炭素(CO2)で、気圧が地球の100分の1しかない火星に近い環境で樹木を育てること②宇宙環境に配慮し、木材を用いた人工衛星の開発を行うことなどを紹介した。
同センターでは①惑星で暮らすことを想定した居住空間のデザイン②宇宙放射線による被ばくリスクやその低減-など5つの分野において研究を進めるとしている。

沖縄「慰霊の日」20万の御霊に平和への誓い新た

沖縄は6月23日、太平洋戦争末期の沖縄戦などの犠牲者を悼む「慰霊の日」を迎えた。76年前、約3カ月にわたる日米両軍の激しい地上戦によって、戦闘に巻き込まれた住民を含め約20万人が命を落とした。
最後の激戦地だった沖縄県糸満市魔文仁(まぶに)の平和公園にある「平和の礎(いしじ)」には早朝から遺族らが訪れ、犠牲となった家族や友人らの名前が刻まれた石碑の前で、先人の苦しみに思いをい馳せ、手を合わせ平和への誓いを新たにした。

飯盛城跡を国史跡に 三好政権の中枢として機能

国の文化審議会は6月18日、大東市北条と四条畷市南野にまたがる飯盛城跡を新たに国の史跡に指定するよう、文部科学相に答申した。指定されれば大阪府内の国史跡は68件となる。
府教委によると、飯盛城は戦国時代の武将、木沢長政が1530年ごろに築き、居城にしたとされる。飯盛山の山頂に位置し、土塁なども含めた城域は南北約700m、東西約400mと西日本有数の広さを持つ。
1560年には畿内を支配し、近年、織田信長に先駆けた”天下人”と評される武将、三好長慶(みよしながよし)が入城。政権の中枢として飯盛城は機能していたとみられている。