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京都・南座で年末恒例の顔見世興行の「まねき上げ」興行は12/5から

京都の南座(所在地:京都市東山区)で行われる年末恒例の顔見世興行を前に12月1日、舞台に立つ歌舞伎俳優の名前を書いた大看板を掲げる、伝統の「まねき上げ」が行われた。計47枚のまねきが揃うと、南座の支配人が劇場に向かって塩を蒔き、興行の無事と成功を祈った。顔見世興行は12月5日から19日まで行われる。
例年まねき上げは日程を公表して行ってきたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、日程を公表せずに行った。

与謝野晶子晩年の作品屏風「さかい利晶の杜」で初公開 148首披露

日本の代表的歌人、与謝野晶子が晩年に自身の代表的な歌を1枚の屏風に書いた作品が高知県で見つかり、大阪府堺市の「さかい利晶の杜」で初公開されている。この屏風は縦・横およそ1.8mで、与謝野晶子が20~50代までに詠んだ代表的な歌148首が、晶子自身のしなやかな筆遣いで書かれている。
これは、彼女の代表作「みだれ髪」に収められている歌など、晶子が亡くなる2年前に書かれた最後の大作とされ、一般に公開されるのは初めて。
その一部をみると、「海こひし 潮の遠鳴りかぞへつつ 少女となりし、父母の家」は、上京した晶子が波の音を聞きながら育ったふるさとの堺を懐かしんで詠んだ歌だ。

淡路島・舟木遺跡 国の史跡指定へ 竪穴建物など弥生期の集落跡

鉄製の漁具や青銅製の中国の鏡の一部が発掘された弥生時代の遺跡で、兵庫県淡路島の舟木遺跡が、国の史跡に指定されることになった。同遺跡は1世紀前半から3世紀前半の弥生時代後期から終末期の集落跡で、平成28年度から淡路市教育委員会が発掘調査を行ってきた。その結果、竪穴建物20棟の跡が見つかり、近畿地方では初めて発見された魚を突くための”ヤス”などの鉄製の漁具が確認されている。また、淡路島では3例目となる”絵画土器”の破片なども相次いで見つかっている。
今回の舟木遺跡の指定で、兵庫県内の国指定の史跡は55例目となる。

京都・東寺「弘法市」11/21 コロナ対策のもと7カ月ぶり再開

京都市南区の世界遺産、東寺の「弘法市」が11月21日、コロナの感染防止対策を取ったうえで7カ月ぶりに再開された。それぞれの出店では消毒薬を置いたり、飛沫を防ぐための透明のシートをかけたりしているほか、食品については食べ歩きが禁止され、持ち帰りのみの販売となっている。
弘法市は、毎月21日、出店が集まって開かれ、雑貨や古着などリサイクル品が販売されているが、5月から中止されていた。再開にあたっては、これまで1,200店ほどが出店してきたが、今回は700店ほどにとどめ、その分、店の間隔を広げて開催しているという。

進む年末恒例の顔見世興行の「勘亭流」”まねき”書き

京都・南座で行われる年末恒例の歌舞伎、顔見世興行を前に、京都市左京区の妙傳寺で、出演者を紹介する”まねき”の看板を書く作業が進められている。
作業を進めるのは書家の井上優さん(75)。丸みを帯びた「勘亭流」という独特の書体で、長さがおよそ2mの看板に隙間なく書いていく。用意された看板はおよそ40枚に上る。顔見世興行は12月5日から19日までで、看板は11月下旬に南座の正面に掲げられる。

信長の安土城の天守復元プロジェクト 実物建築は困難と判断

滋賀県の三日月大造知事は11月2日、織田信長が築いた安土城(滋賀県近江八幡市安土町)の天守復元プロジェクトについて、「資料が十分でない」として、現状では構造や規模などを忠実に再現した実物の天守を城跡に建てるのは困難との見方を明らかにした。そのうえでデジタル技術の活用などで城を再現する案を軸に検討する考えを示した。年内に最終の復元方向を公表する方針。
同県は2026年の安土城築城450年に向け、2019年4月に「『幻の安土城』復元プロジェクト事業を立ち上げた。これに基づきこれまで天守の忠実な復元はじめ、コンピュータグラフィックス(CG)でつくる仮想現実(VR)や拡張する現実(AR)などデジタル技術で見せる案など計4案を検討していた。