奈良県高取町教育委員会の発掘調査によると、高取町・佐田タカヤマ遺跡で、日本書紀に記されている、7世紀後半の飛鳥時代に”のろし”をあげるときに使ったとみられる穴「烽火(のろし)台」の跡が見つかった。
穴は直径およそ2m、深さ2.7mほど。小高い場所にあり、底の土が焼けて変色していることから、のろしをあげるために使われたとみられるという。一緒に見つかった土器などから、穴と建物の跡は7世紀後半の飛鳥時代のものとみられ、建物はのろしをあげる人の詰め所などとして使われた可能性が高い。
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世界最古か インドネシア洞窟で4万5,000年前の鮮明な動物壁画
インドネシア・スラウェシ島の洞窟で鮮明なイノシシの壁画が見つかった。豪州グリフィス大学などの研究チームは4万5,000年以上前に描かれたとみられるとの分析結果を発表した。世界最古級の発見とみられる。
同チームは2017年にこの壁画を発見。複数のイノシシが描かれ、このうち完全に近い形で残っていた絵は、横136cm、縦54cm。この時代に現地に到達していたと考えられる現生人類のホモ・サピエンス(新人)が描いた可能性が高いという。
壁画を覆うように付着した物質を採取し、含まれる放射性物質の割合が時間とともに変化する性質を利用して年代を割り出した。分析結果は、米科学誌「サイエンスアドバンシズ」に掲載された。
アンモナイト「異常巻き」の新種化石 北海道・中川町で発見
平城京から出土の木簡の高精細デジタル画像の公開始まる
奈良文化財研究所は、奈良・平城京の跡で見つかった国宝などの木の札、木簡について理解を深めてもらうため、木簡の高精細なデジタル画像の公開を始めた。同研究所などが所属する独立行政法人 国立文化財機構は、保有する文化財の高精細なデジタル画像をインターネット上のデータベースで公開する取り組みを3年前から進めている。
このデータベースに12月から、同研究所が所蔵する、墨で文字が書かれた木の札、木簡の画像およそ200点が新たに加わった。内容は様々で、当時の役人の仕事の連絡事項を書き留めたもの、都に運ばれた物品の荷札として使われたものなどが説明文付きで公開されている。中には、国宝に指定されている貴重なものもある。