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7世紀後半の飛鳥時代”のろし”台の穴?見つかる 奈良・高取町

奈良県高取町教育委員会の発掘調査によると、高取町・佐田タカヤマ遺跡で、日本書紀に記されている、7世紀後半の飛鳥時代に”のろし”をあげるときに使ったとみられる穴「烽火(のろし)台」の跡が見つかった。
穴は直径およそ2m、深さ2.7mほど。小高い場所にあり、底の土が焼けて変色していることから、のろしをあげるために使われたとみられるという。一緒に見つかった土器などから、穴と建物の跡は7世紀後半の飛鳥時代のものとみられ、建物はのろしをあげる人の詰め所などとして使われた可能性が高い。

戦禍伝え70年余 全国樺太連盟3月末解散 高齢化で継続困難

樺太(現ロシア・サハリン)からの戦後引き揚げ者らでつくる全国樺太連盟(東京)が3月末で解散することが分かった。
同連盟は1948年の結成以来70年余、引き揚げ者の援護や親睦のほか、樺太での暮らしや戦禍の伝承に力を入れてきた。しかし、会員の高齢化で継続が困難になった。樺太ゆかりの資料約8,200点は北海道博物館などに委譲し、日本が40年間に統治した”樺太の記憶”を後世につなぐ。
同連盟の会員数は現在968人。ピークの1994年の6,300人から激減している。平均年齢は84歳を超えている。

京都の年初めの風物詩「初弘法」「初天神」コロナで中止

京都府に緊急事態宣言が再発令されたことを受け、新年の風物詩、年初めの縁日の中止が決まった。東寺(所在地:京都市南区)の1月21日の「初弘法」、北野天満宮(所在地:京都市上京区)の1月25日の「初天神」がそれ。いずれも新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、見合わせることになった。
両縁日とも”密”を避けるため、2020年は4月以降の開催を見合わせていたが、10月から順次再開していた。2月以降の開催は未定。

世界最古か インドネシア洞窟で4万5,000年前の鮮明な動物壁画

インドネシア・スラウェシ島の洞窟で鮮明なイノシシの壁画が見つかった。豪州グリフィス大学などの研究チームは4万5,000年以上前に描かれたとみられるとの分析結果を発表した。世界最古級の発見とみられる。
同チームは2017年にこの壁画を発見。複数のイノシシが描かれ、このうち完全に近い形で残っていた絵は、横136cm、縦54cm。この時代に現地に到達していたと考えられる現生人類のホモ・サピエンス(新人)が描いた可能性が高いという。
壁画を覆うように付着した物質を採取し、含まれる放射性物質の割合が時間とともに変化する性質を利用して年代を割り出した。分析結果は、米科学誌「サイエンスアドバンシズ」に掲載された。

アンモナイト「異常巻き」の新種化石 北海道・中川町で発見

北海道・天塩地区の中川町でアンモナイトの新種の化石が見つかった。通常アンモナイトは蚊取り線香のような渦巻きが特徴。ところが、今回見つかったのはゼムクリップのような形状の「異常巻き」。一般的な正常巻きとは種の一つ上の属レベルで異なっており、新しい属をつくる必要があるという。
新属のアンモナイトが日本で見つかるのは37年ぶり。中川町が含まれる旧国名からソルマイテス・テシオエンシス(天塩のゼンマイ石)と命名された。新種の化石は1月18日から9月30日まで、中川町エコミュージアムセンターで展示される。

平城京から出土の木簡の高精細デジタル画像の公開始まる

奈良文化財研究所は、奈良・平城京の跡で見つかった国宝などの木の札、木簡について理解を深めてもらうため、木簡の高精細なデジタル画像の公開を始めた。同研究所などが所属する独立行政法人 国立文化財機構は、保有する文化財の高精細なデジタル画像をインターネット上のデータベースで公開する取り組みを3年前から進めている。
このデータベースに12月から、同研究所が所蔵する、墨で文字が書かれた木の札、木簡の画像およそ200点が新たに加わった。内容は様々で、当時の役人の仕事の連絡事項を書き留めたもの、都に運ばれた物品の荷札として使われたものなどが説明文付きで公開されている。中には、国宝に指定されている貴重なものもある。