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「葵祭」平安の雅の王朝絵巻「路頭の儀」コロナで今年も中止に

京都三大祭の一つ、5月15日に行われる予定の「葵祭」の呼び物の、”雅”な王朝貴族の平安装束をまとった関係者ら約1,500人がが都大路を練り歩く行列「路頭の儀」が、今年も中止されることになった。葵祭の中止は2年連続。新型コロナウイルス感染症がいぜんとして収束していないため。
行列に先だって5月4日に上賀茂神社(所在地:京都市北区)で行われる予定だった、葵祭の主役「斎王代」による”みそぎ”も、斎王代が2年連続で選ばれない事態となって中止となった。この結果、葵祭は上賀茂神社と下鴨神社で神社関係者による神事だけが執り行われるという。

高エネルギー反ニュートリノ 南極施設で世界初観測 千葉大など

千葉大などの国際研究チームは、銀河系の外から届いた素粒子の一種「高エネルギー反ニュートリノ」を初めて観測したと、3月10日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。南極の氷床を活用した素粒子観測施設「ICE CUBE(アイスキューブ)」の装置で捉えた。宇宙物理学の謎の一つ「高エネルギーニュートリノの発生の仕組み解明」につながる成果という。
アイスキューブは12カ国の国際研究チームが運営し、2011年に本格稼働を始めた。日本からは千葉大ハドロン宇宙国際研究センターの研究者らが参加している。

「お水取り」安寧祈る炎 コロナで”お松明”映像でライブ配信

奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)、通称「お水取り」。3月1日から行われている、松明(たいまつ)を振って火の粉を散らす”お松明”。12日夜は”籠松明”と呼ばれる、長さ約8mのひと際大きな松明をを使った行事が、コロナ対策で今年は非公開で実施。その代わり迫力満点、映画監督の河瀬直美さんが撮影した映像がライブ配信された。奈良市内のホールで事前予約したおよそ80人が、圧巻の国家の安寧祈る”炎”のイベントを楽しんだ。
11人の「練行衆(れんぎょうしゅう)」を先導、「童子(どうじ)」と呼ばれる付き人が燃え盛る松明を二月堂の舞台の欄干から突き出して駆け抜ける。例年なら、詰め掛けた多くの参拝者から大きな歓声が上がるところだが、今年は静寂の中で松明の燃える音が響いた。
お松明は13日も14日も非公開で行われ、そのもようはネット配信される。

和歌山県古座川町で新種のサクラ「クマノザクラ」見ごろ

3年前の2018年、国内では103年ぶりとなる新種のサクラと確認された「クマノザクラ」が和歌山県古座川町で見ごろを迎えている。クマノザクラは紀伊半島南部に自生するサクラで、古座川町池野山地区で標本が採取された「タイプ木」があり、いま薄いピンク色の花を満開に咲かせている。古座川町観光協会によると、タイプ木のサクラは今週末ごろまで楽しむことができるという。

米探査車パーシビアランス初の火星走行試験に成功

米航空宇宙局(NASA)は3月6日、火星に着陸した探査車パーシビアランスが初の火星走行試験に成功したと発表した。試験は米時間の4日、探査車の機器やシステムの動作確認の一環として実施。約6.5mを33分ほどかけて走行した。4m前進した後、左へ150度向きを変え、2.5mバックしたという。今後、土壌を採取して分析し、微生物の痕跡である生命関係の分子を探す計画。

大阪府・太子町 双方墳「二子塚古墳」発掘調査 造り方判明

大阪府南河内郡太子町の発掘調査によると、国の史跡「二子塚古墳」の古墳の造り方や構造の一部が明らかになった。東側の墳丘で大きな石を積み上げて石室の入り口を塞いでいた様子や、石室につながる墓道が長さ4.4mであることが判明した。太子町では古墳時代の終わりごろの築造方法が分かる貴重な成果としている。
二子塚古墳は四角い墳丘を2つつなげた全国的にも珍しい双方墳の古墳。墳丘長:東西約66m、南北約26m。7世紀後半に造られたとみられている。石室が盗掘を受け、中にある石の棺が露わとなっており、太子町が5年前から発掘調査を続けてきた。
二子塚古墳は、聖徳太子や推古天皇など飛鳥時代に活躍した人物が多く祀られている「磯長谷古墳群」の一つ。