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頼朝・信長・家康らの書状をデジタル公開 東大

東京大学史料編纂所は、京都・松尾大社(所在地:京都市西京区)に残る源頼朝ら歴史上の人物の書状・朱印状などを、松尾大社の協力を得てデジタルデータ化し、1月26日からホームページで公開を始めた。
今回公開されているのは、源頼朝、織田信長、徳川家康らの書状などおよそ500点の資料をデジタル撮影した4,600件余りの画像。頼朝の花押が記された書状、家康の朱印状、そして信長の朱印状には「天下布武」の文字を確認できる。
奈良時代の創建と伝わる松尾大社は、朝廷や幕府との関わりが深く、古代から近代まで様々な歴史的な資料がおよそ2,500点残されている。

「水戸の梅まつり」2/11~3/19 4年ぶり通常開催

「第127回水戸の梅まつり」が2月11日〜3月19日に開催される。主催は水戸の梅まつり実行委員会(事務局、水戸観光コンベンション協会)。主要会場は水戸市の日本三代名園の一つ、偕楽園および江戸時代、水戸藩の藩校だった弘道館。今年は4年ぶりに通常の形で開催できる見込み。

奈良のシカは独自の遺伝子型 米国学会誌に発表 

福島大学や奈良教育大学などの研究チームは1月31日、奈良公園(所在地:奈良市)のシンボルで、神の使いとして古くから保護されてきた「奈良のシカ」が、独自の遺伝子型を保っているとの研究結果を、米国哺乳類学会の学会誌に発表した。2000年から紀伊半島(奈良、和歌山、三重、京都南部)に生息するニホンジカを対象に調査・分析した。計294頭から筋肉や血液のサンプルを採取し、母から子に遺伝するミトコンドリアDNAを解析。その結果、18種の遺伝子型を確認。このうち奈良のシカは、他地域のシカと近縁だったものの、独自の遺伝子を持つ1種だけであることが分かったという。

熊本城跡・敷地で「甲子年」銘文入り鉄刀出土

熊本市と熊本大学は、熊本城跡(所在地:熊本市中央区)の敷地から2022年4月出土した鉄刀を分析した結果、「甲子年」を含む6文字の象眼の銘文が見つかったと発表した。鉄刀は全長約55cm。6文字は「甲子年五□□」で、最後の2文字は「月中」とみられる。
古墳時代の横穴群付近で発見されたことや、鉄刀の装飾などの特徴から甲子年は西暦604年に製作したことを示す可能性が高いと判断されるとしている。銘文が入った古墳時代の刀剣は、これまでに埼玉、千葉、島根など7県7例が確認されている。

異例の剣と鏡出土の奈良・富雄丸山古墳にファン集結

前例のない盾形の銅鏡と蛇行剣が出土した、日本最大の円墳・富雄丸山古墳(所在地:奈良市、4世紀後半、直径109m)で1月28、29日、発掘現場が一般公開された。
蛇行剣と銅鏡は公開されなかったが、出土した場所に剣の模造品が置かれており、詰めかけた約1,400人の考古学ファンがじっくり見入っていた。ファンらは「古墳は想像以上の大きさ」とか「誰の墓だったのか気になる」などと被葬者に想いを馳せていた。
出土した剣と鏡は奈良県立橿原考古学研究所(所在地:奈良県橿原市)で保存処理中で、将来的には一般公開を検討している。

奈良「若草山焼き」3年ぶり通常開催 雪で広がらず

奈良市の若草山(標高342m)で1月28日、早春を告げる伝統行事「若草山焼き」が開催された。2021、2022年と新型コロナウイルス禍で山周辺の観覧者制限などがあり、今回は3年ぶりの通常開催となった。制限撤廃を待ちわびたかのように、約17万人が詰めかけた。
山焼きに先立ち約600発の花火が打ち上げられ、古都の夜空を彩った。ホラ貝とラッパの合図で消防団員らによって山肌に一斉に点火された。ところが、一斉に燃え広がるかと思いきや、今年は最強クラスの寒波襲に伴う雪の影響で、例年通りには燃え広がらず、燃えた範囲は全体の10分の1程度に留まった。