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奈良・富雄丸山古墳で木棺から銅鏡3枚 三角縁神獣鏡か

奈良市教育委員会は3月13日、同市の富雄丸山古墳(4世紀後半、円墳)で、送り出し部の未盗掘の割竹形木棺から銅鏡3枚が重なって見つかったと発表した。鏡はひび割れがあるが保存状態はよく、うち1枚は大和政権が配布したとされる三角縁神獣鏡の可能性が高いという。
木棺は全長約5.6m、内部を3区画に分けていた。頭側の幅70cm、足側幅64cm。市教委は「木棺の構造、造り方が分かる一級史料」としている。同古墳からはすでに、国内最大の蛇行剣と盾形銅鏡が出土している。

宇宙飛行士・古川聡さんらISSから半年ぶり地球に帰還

国際宇宙スターション(ISS)に長期滞在し、様々な実験や研究に取り組んできた古川聡さんら4人の宇宙飛行士が、米国の民間宇宙船「クルードラゴン」で日本時間3月12日午後6時50分ごろ、米国南部フロリダ州の沖合に着水、半年ぶりに地球に帰還した。
古川さんは2023年8月から半年間にわたって、ISSで新しい薬の開発につながる高品質のタンパク質の結晶を作る実験や、将来の月や火星の探査を見据えた実験など様々な研究に取り組んできた。

大津市 明智光秀築いた坂本城跡を保存 国史跡指定めざす

大津市は昨秋から進められた同市下阪本3丁目の坂本城跡発掘調査で見つかった城の「三の丸」のものとみられる石垣や堀などについて、埋め戻さずに保存する方針を明らかにした。佐藤健司市長は引き続き周辺の調査を進め、国史跡の指定を目指すとしている。
同調査は約3,000㎡の住宅予定地で、これまでに約900㎡を調査した。現地からは石垣(長さ約30m、高さ約1m)や堀の跡、建物の礎石、井戸などの遺構が見つかり、織田信長配下の戦国武将、明智光秀が築いた坂本城の遺構と推定されている。国史跡に指定されれば市内16件目で、城関連では初となる。

伊藤若冲 3.3mの巻物状の大作を新たに発見 福田美術館

京都市の福田美術館(所在地:京都市右京区)によると、江戸時代中期に京都で活躍した絵師、伊藤若冲の珍しい、色鮮やかな巻物状の大作が新たに見つかった。今回見つかったのは「果蔬図巻(かそずかん)」と名付けられた作品は、全長3.3m余の大作。
若冲の作風である鮮やかな色彩でぶどうやりんごなどの果物と、かぼちゃやとうがんなどの野菜合わせて40種類が繊細に描かれている。若冲76歳の時の作品とみられる。この作品は今年10月に福田美術館で一般公開される予定。

高野山観光「入山税」検討 高野町 オーバーツーリズムで

世界遺産、高野山がある和歌山県高野町は3月5日までに、観光客から徴収する「入山税」などを想定した法定外税を、2028年度までに導入する方針を明らかにした。増え続けるインバウンドを中心とするオーバーツーリズム(観光公害)対策に活用する考えで、税額などは今後調整を進める。
同町によると、高野山を訪れる観光客は年間約150万人に上る。これに伴う駐車場やトイレの維持管理費は年間4,000万円を超えているが、これまでは町と高野山真言宗総本山金剛峯寺が負担してきた。

和歌山・金剛峯寺で春の訪れ告げる「高野の火まつり」

和歌山県の霊場・高野山の金剛峯寺の広場で3月3日、春の訪れを告げ、山開きの合図でもある恒例の「高野の火まつり」が行われた。広場には杉や檜(ひのき)で組まれた高さ1.7m、直径およそ3mの護摩壇が設けられた。
およそ1,200人の参拝客らが儀式を見守る中、山伏姿の僧侶らがほら貝を吹き鳴らし、弓で矢を四方に放って厄除けする”宝弓の作法”が行われた後、護摩壇に火がつけられた。読経の声が響く中、参拝客らの願い事が書かれた護摩木が古い御札などとともに次々と火に投げ入れられ、訪れた参拝客らは護摩壇の周りで手を合わせ、1年の家内安全などを祈っていた。

東大寺・二月堂「修二会」の”お松明”始まる 3/14 まで

東大寺の二月堂で3月1日夜から、奈良に春の訪れを告げる伝統行事「修二会(しゅにえ)」の一環、欄干から大きなたいまつを振って火の粉を散らす”お松明”が始まった。お松明は14日まで。たいまつの火の粉を浴びると健康に過ごせるといわれ、このご利益を授かるために多くの人が訪れる。
”お水取り”の名で知られる修二会は「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれる僧侶たちが国の安泰を願って修行する、奈良時代から続く行事で、今年1273回目となる。「童子(どうじ)」と呼ばれる練行衆の補佐役が、燃え盛るたいまつを二月堂の欄干から突き出し駆け抜けた。

京都・宇治 平等院で創建した藤原頼通しのぶ「関白忌」

京都府宇治市にある世界遺産、平等院鳳凰堂で3月2日、同寺を創建した藤原頼通をしのぶ恒例の法要「関白忌」が厳かな雰囲気の中、営まれた。今年は頼通の没後950年の「大遠忌(だいおんき)」だった。頼通は関白として権勢をを振るったことで知られる。毎年3月2日に関白忌として法要が営まれ、地元では春の訪れを告げる行事として親しまれている。

奈良・本薬師寺跡「正門」構造判明 飛鳥時代の国家寺院

奈良県橿原市は、飛鳥時代に創建された国家寺院の本薬師寺跡で、南門基壇の南東隅と基壇を取り囲む石敷きが見つかったと発表した。石敷きは基壇東側と南側にあり、幅3.3m。20〜40cm大の石が敷き詰められ、中央に雨落ち溝があった。
この結果、正門にあたる南門の構造や位置が明らかになり、同市は「藤原京以前の寺院で正門の状況が分かる例は非常に少ない。古代の寺院史研究における貴重な成果」としている。
本薬師寺跡は過去の調査で、金堂と東西塔、中門などからなる伽藍(がらん)配置が分かっている。本薬師寺は、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願し建立した国家寺院。平城京への遷都に伴い、現在の奈良市にある薬師寺に移ったとされる。

京都・北野天満宮で道真しのび「梅花祭」 野だて茶会も

菅原道真を祀る北野天満宮(所在地:京都市上京区)で2月25日、命日の道真をしのぶ恒例の「梅花祭」があった。あいにくの冷たい雨の中だったが、屋外で茶を楽しむ野だて茶会も開かれた。参拝客らはテントの下で梅を愛でながら芸・舞妓の振る舞うお茶を味わっていた。
同天満宮境内には約50種、約1,500本の梅があり、今年は例年に比べ開花が早く、見ごろは3月初旬ごろまでの見込み。梅花祭は900年以上の歴史があり、野だては天下人、豊臣秀吉が境内で大茶会を開いたとの故事にならったもの。

2,500年前にも能登半島に大津波 津波浸水域が酷似

新潟大災害・復興科学研究所の卜部厚志教授らの津波堆積物の調査、分析によると、震度7を記録した能登半島地震で甚大な津波災害を受けた石川県珠洲市と富山県沿岸部が、約2,500年前にも大津波に襲われていたことが分かった。今回の能登半島地震の津波浸水域とよく似ており、約2,500年前にも同様の大津波が起きていた可能性がある。堆積物は2015年に確認されたが、当時は震源域を特定できていなかった。
同教授は2014〜2015年、文部科学省の日本海地震・津波調査プロジェクトの一環として、石川県と富山県でボーリング調査を行った。その結果、珠洲市で①約2,500年前〜2,000年前②約2,000年前〜1,800年前③9〜10世紀ーの少なくとも3回、富山県沿岸では①約7,900年前〜7,800年前②約4,700年前〜4,500年前③約2,700年前〜2,500年前④13世紀ーの少なくとも4回津波があったことを示す砂層などを見つけた。堆積物の状況から、両県とも約2,500年前の津波が最も大きかったとミられるという。

山口 春告げる秋吉台の”山焼き” 広大な草原に炎広がる

山口県美祢市の秋吉台国定公園で2月18日、春の訪れを告げる風物詩、”山焼き”が行われた。日本を代表するカルスト台地で知られる、広さ約1,138haの広大な草原が炎に包まれ、訪れた観光客が迫力ある光景に見入っていた。山焼きは午前9時半、開始の号砲を合図に地元住民や市の職員ら約1,000人がガスバーナーで点火。冬の枯れ草が生い茂った草原に、帯状の炎がバチバチと音を立てながらみるみる広がっていくと、あちこちで歓声が沸き上がった。
この山焼きは、白い石灰岩が点在する景観を維持し、生態系を保護するため毎年実施されている。焼けて黒くなった大地は、5月ごろ新緑に覆われる。

岩手の奇祭「蘇民祭」担い手高齢化で千年の歴史に幕

五穀豊穣や無病息災を祈願し、フィナーレで男衆が護符の入った麻袋を奪い合う岩手県の奇祭「蘇民祭」が2月17日、黒石寺(所在地:岩手県奥州市)で行われた。この祭りは本来夜通し行われるが、今年は時間帯を早め午後6時ごろから同11時ごろまでに短縮して開催された。
この蘇民祭、千年以上の歴史があるとされるが、担い手である檀家(だんか)の高齢化などを理由に昨年末公表された通り、今年が最後の開催となった。

江戸初期の日本で作られた「書見台」ポルトガルで発見

東京文化財研究所などによると、およそ400年前、江戸時代初期の日本で作られた南蛮漆器の一つで、聖書を読むための「書見台」がポルトガルで見つかった。この書見台は全体が黒の漆で塗られており、中心には松の木が描かれ、周囲は貝殻の螺鈿(らでん)細工が散りばめられている。
X線で撮影した結果、松の木の下に何かを剥ぎ取ったとみられる跡が見つかり、それらが十字架やイエス・キリストを示す「IHS」の文字の一部と確認できたという。
書見台はそのデザインから江戸時代初期にポルトガル人やスペイン人が日本の職人に作らせたもので、幕府がキリスト教への弾圧を強めていた時期にあたることから、その摘発を逃れるため宗教色を消して、本国に送ったのではないかとみられている。

H3ロケット2号機 軌道投入に成功 宇宙開発に参戦

日本の新たな大型主力ロケット「H3」の2号機が2月17日午前9時22分ごろ、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは予定された軌道への投入に成功し、2基の超小型衛星のうち1基の分離も確認した。H3は、今後の日本の宇宙ビジネスや探査の屋台骨を担う基幹ロケットで、実用化によって国際的に激化する宇宙開発競争に本格参戦したい考えだ。

佐賀・吉野ケ里遺跡で鋳造用角閃石岩鋳型 弥生期青銅器

佐賀県は2月14日、吉野ヶ里遺跡(所在地:吉野ヶ里町、神埼市)の発掘調査で弥生時代中期前半(紀元前2世紀ごろ)の角閃石(かくせんせき)岩でできた青銅器鋳造用の鋳型など2点が見つかったと発表した。出土したのは角閃石岩製の鋳型の一部(長さ9.85cm、幅2.5cm、厚さ1.9cm)と蛇紋岩製の鋳型の一部(長さ7.5cm、幅3.2cm、厚さ1.6cm)。
県は「初期の青銅器生産の様相を知るうえで極めて重要な発見」としている。同遺跡で角閃石岩製の鋳型が出土するのは初めてという。

滋賀県知事 大津市の坂本城跡の石垣など保存検討へ

滋賀県の三日月知事は2月13日、戦国時代の武将、明智光秀が織田信長の命を受けて築いた大津市の坂本城跡で、発掘調査の結果、新たに見つかった長さおよそ30mにわたる三の丸の石垣について、保存を検討していく考えを示した。大津市や開発業者と話し合い、文化財保護などの観点から議論していくとしている。

文豪が定宿とした都内「山の上ホテル」2/12最後の営業

川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、伊集院静ら文豪、そして平成・令和の超売れっ子作家らが愛し、定宿とした東京都千代田区の「山の上ホテル」が2月12日の営業を最後に、休業に入った。建物の老朽化が理由で、営業再開時期は未定としている。ホテルの休業はすでに発表済みだったこともあり、最終日はロビーやレストランを訪れ、別れを惜しむ人の姿が見られた。
1954年にホテルとして創業。出版社が多い神田神保町に近い立地から、締め切りの迫った作家の”缶詰め”の現場として使われ、創業時からロビーは原稿を待つ編集者であふれた時代があったという。アールデコ調の建物で、クラシックな雰囲気と静かな環境が作家に好評だった。

飛鳥時代の遺跡群の世界遺産登録目指し知事らが現地視察

奈良県明日香村などの飛鳥時代の遺跡の世界遺産への登録を目指し、奈良県の山下知事らが2月9日、地元自体の首長らと現地を視察し、課題などを確認した。一行は①藤原宮跡や飛鳥宮跡が見渡せる明日香村の甘樫丘②飛鳥時代の石舞台古墳や藤原宮跡ーなどを見て回った。
奈良県では明日香村と橿原市、桜井市の飛鳥時代の都の跡などの文化財で構成する「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」について、2年後のユネスコの世界遺産への登録を目指して準備を進めている。
今回視察した構成文化財の中に、まだ全体が史跡に指定されていないものがあり、世界遺産登録に向けた課題も確認した。県や地元自治体では来年度、令和6年度の日本の候補として推薦してもらうため、3月にも推薦書の素案を文化庁に提出する方針。

冬の奈良をイルミネーションで彩る「なら瑠璃絵」始まる

観光客の少ない2月に冬の奈良を盛り上げようと、奈良公園周辺で毎年この時期に開かれる、イルミネーションで彩る「なら瑠璃絵」が2月8日、始まった。14日まで午後6時から同9時まで毎日行われる。期間中は春日大社はじめ奈良公園やその周辺の神社や寺がブルー、イエロー、ホワイトなどのLEDのイルミネーションやライトアップで彩られる。なら瑠璃絵は今年で15回目。

”幻の城”大津市・坂本城跡で長さ約30mの石垣見つかる

滋賀県大津市の発掘調査によると、戦国時代の武将、明智光秀が築いた同市の坂本城跡で、長さおよそ30mにわたる石垣などが見つかった。石垣の高さはおよそ1m、長さはおよそ30m。この石垣と堀が城の最も外側の囲いになっていた可能性があり、その場合、びわ湖の湖岸に位置する本丸からの距離はおよそ300mで、これまで推定されていた距離と比べおよそ100m短いという。
同市文化財保護課は、どのような過程で大きな石垣を使うようになったのか?慎重に調査を進めていきたいとしている。
坂本城は、織田信長が比叡山延暦寺を焼き討ちした後、明智光秀に命じてふもとのびわ湖のそばに築かせたとされているが、わずか15年ほどで廃城となり、”幻の城”とも呼ばれている。

「さっぽろ雪まつり」開幕 4年ぶり全面開催 氷雪像190基

北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」が2月4日、メイン会場の大通公園(所在地:札幌市中央区)など市内3会場で開幕した。74回目を迎えた今年は、4年ぶりの3会場を使った全面開催。迫力ある大雪像はじめ大小約190基の雪像や氷像が来場者を楽しませてくれる。開催は11日まで。会期中、国内外から200万人以上の来場が見込まれている。

豊竹咲大夫さん死去 人形浄瑠璃文楽太夫の人間国宝

人形浄瑠璃文楽の太夫(語り手)で人間国宝の豊竹咲大夫(とよたけ・さきたゆう、本名:生田陽三)さんが1月31日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。79歳だった。
1944年、戦後の文楽を代表する太夫の一人、八代目竹本綱太夫の長男として大阪市で生まれた。時代物から世話物まで芸域は幅広く、2009年に演目の見せ場を語る太夫の最高資格「切場語り」に昇格。2019年、人間国宝に認定された。

奈良「お水取り」の”お松明”4年ぶりにすべて公開

奈良・東大寺はこのほど、「お水取り」の名で知られる東大寺二月堂の伝統行事「修二会(しゅにえ)」のハイライトの一つ、燃え盛るたいまつを振って火の粉を散らす「お松明」が、今年は4年ぶりにすべて公開することを明らかにした。
これにより、大勢の参拝者などが集まることから新型コロナウイルス対策のため3年前から一部を非公開としていた、「籠松明」と呼ばれる最も大きなたいまつが焚かれる3月1日から14日までのお松明が公開となる。
修二会は、「練行衆」と呼ばれる僧侶たちが修行の一環として、およそ1カ月にわたって国の安泰を願い、法要などを行う行事。

平城宮跡南側で建物跡の柱穴見つかる 大学寮の倉庫か

奈良文化財研究所の発掘調査によると、奈良市の平城宮跡の朱雀門の南側でおよそ50個の柱穴が見つかった。柱の並びから6棟の小型の建物跡とみられ、専門家は役人を養成する「大学寮」の機関の一部、倉庫などの可能性があるとしている。
今回見つかったのは同研究所が発掘調査を進めていた朱雀門の南側およそ1,100㎡。直径20cm程度の奈良時代の柱の穴が47個見つかった。これらは小型の建物が6棟あったと推測され、いずれの建物も東西におよそ3m、南北におよそ7mほどの大きさだったとみられるという。専門家は「平城京の構造を知るうえで重要な成果」としている。

神戸ルミナリエ10日間で230万人来場 有料エリアに15万人

阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」の組織委員会は1月29日、19〜28日の開催10日間の来場者数が229万8,000人だったと発表した。新型コロナウイルス禍による中断を経て、今回は4年ぶりの開催だった。
これまでの経験、密集・混雑を避けるため会場を旧居留地、東遊園地、そしてメリケンパークの3カ所に分散して実施された。メリケンパークには有料エリアが設けられた。来場者数は2019年の約347万人と比べ3割以上減少した。目玉作品、光の回廊「ガレリア」の通り抜けができる有料エリアには15万人が来場した。

月面探査機「SLIM」の運用再開 太陽電池稼働 観測調査も

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月29日、無人月面探査機「SLIM」の運用を再開したことを明らかにした。28日夜にSLIMとの通信を確立し、特殊なカメラを使った月面での調査、鉱物観測も再開できたとしている。
SLIMは20日に月面着陸した際、頭側を下にして着陸したため、予定していた太陽光パネルに太陽光を受けられず、太陽電池による発電ができず、バッテリー駆動による限られた時間の調査、活動にとどめ、その後、太陽電池の始動待ちで運用を停止していた。今回期待通り、太陽の向きが変わって発電を始めたもの。

古都・奈良の若草山で「山焼き」冬の夜空焦がす

古都・奈良の冬の伝統行事、若草山の「山焼き」が1月27日行われ、燃え盛る炎が冬の夜空を彩った。これに先立ち、春日大社で神の火の御神火をともした松明(たいまつ)が野上神社に届けられ、神職が山焼きの無事を祈願した。
この後、山の麓で大勢の観光客らが見守る中、午後6時すぎからおよそ600発の花火が打ち上げられ、ほら貝とラッパの音を合図におよそ300人の消防団員が一斉に山の枯れ草に火を放っていく。乾燥した枯れ草に放たれた火は瞬く間に燃え広がり、冬の夜空を焦がしていった。

紫式部「源氏物語」の世界描いた日本画 嵯峨嵐山文華館

紫式部が主人公・光源氏を軸に平安貴族社会で繰り広げる恋の遍歴ストーリー、古典の名作「源氏物語」の場面を描いた日本画を紹介する展示会が、京都市右京区の嵯峨嵐山文華館で開かれている。これは、源氏物語をテーマに描かれ屏風や掛け軸などを紹介する展示会で、会場には鎌倉時代から昭和に描かれた33点の作品が紹介されている。展示会は4月7日まで。
このうち江戸時代初期に狩野山楽が描いた「源氏物語押絵帖屏風」は、光源氏の半生が12の場面で描かれている。また、江戸時代後期に活躍した狩野玉円永信の掛け軸「源氏五十四帖図」は、人物を敢えて描かず、象徴となる風景やものだけで場面を表現していて、扇子の上に置かれた夕顔の花や複数の牛車などが物語を連想させる。

水戸 偕楽園の梅 ”八重寒紅”など早咲き品種咲き始める

梅の名所として知られる茨城県水戸市の偕楽園で早咲きの品種が咲き始めた。”八重寒紅”などが可憐な花をつけている。今冬一番と目される寒波の襲来で、日本列島は凍える寒さに見舞われているが、季節は着実に前へ進んでいることをうかがわせる。
偕楽園におよそ100品種、3,000本の梅の木が植えられている。多くの品種が開花し始める2月10日からは恒例の「水戸の梅まつり」が開かれる予定。偕楽園は金沢市の兼六園、岡山市の後楽園とともに日本三大名園の一つ。

東京国立博物館で「中尊寺金色堂」建立900年特別展

世界遺産登録されている岩手県・平泉町の「中尊寺金色堂」が今年、建立900年になるのに合わせ、堂内に安置されている国宝の仏像11体などを一堂に展示する特別展が、1月23日から東京国立博物館で始まった。同特別展は4月14日まで。
中尊寺の金色堂は1124年に奥州藤原氏の初代、藤原清衡が戦乱のない世を願って建立。現存するものとしては東北で最も古い建造物。今回展示されるのは阿弥陀如来坐像を中心とした阿弥陀三尊像はじめ、展示作品50点のうち41点が国宝。栄耀栄華を誇った清衡・基衡・秀衡の奥州藤原三代の当時の本拠・平泉の文化水準の高さをうかがわせる。
このほか、会場に設置された幅およそ7mの大型ディスプレーで超高精細の8K技術を使ったCGで原寸大の金色堂が再現されている。

小惑星リュウグウに彗星塵が衝突した痕跡を発見

東北大、立命館大、京大、東大の研究チームは1月22日、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から回収した岩石粒子分析の結果、小惑星表面に彗星の塵が衝突してできた溶融物を発見したと発表した。そして、この溶融物は彗星の塵とリュウグウの構成物が高温で融けて混ざり合うことで生成したことが分かった。
溶融物は、リュウグウの主成分であるケイ酸塩ガラスでできており、ガラスの中には小さな球状の硫化鉄粒子や気泡が含まれていた。また、リュウグウの主成分の含水ケイ酸塩鉱物と彗星の塵が混ざりあった化学組成を持っていた。これらのことから衝突した彗星の塵の中には有機物が含まれていたと考えられ、生命の起源物質を含む小さな塵が宇宙から地球軌道付近に飛来していたことが分かった。

奈良・興福寺 五重塔修復へ 春ごろから6年ほど見納め

およそ120年ぶりに、昨年から大規模な修復工事に入っている奈良・興福寺の国宝・五重塔(高さ約50m)が、春ごろから工事の覆い「素屋根」に覆われる見込みで、今後少なくとも6年ほどは塔の姿が見えなくなるという。期間中、屋根の葺き替えのほか、壁の漆喰(しっくい)や木製の部材の修復などが行われる予定。

京都・三十三間堂で晴れ着の20歳が「弓の引き初め」

京都・三十三間堂(所在地:京都市東山区、蓮華王院三十三間堂)で1月14日、晴れ着姿20歳の男女が弓の腕を競う、新春恒例の「弓の引き初め」が、全国大会に先立って開かれた。これは弓道の伝統競技「通し矢」に由来するもので、鎌倉時代に始まったとされる。
14日は厳しい寒さの中、今年から男子も加わって全国から集まったおよそ70人の男女がエントリー。60m先の的を狙って次々と矢を放ち快音を響かせていた。

石川・輪島市で4mの隆起確認「数千年に1回の現象」

産業技術総合研究所などの専門家の現地調査によると、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市では防潮堤や海沿いの岩礁がおよそ4m隆起したことが確認された。能登半島の北側では、過去に大規模な地震が繰り返してできたとみられる階段状の地形があり、地盤の隆起があったことは間違いないが、専門家は今回の地震による「4mもの隆起は滅多にないことで、数千年に1回の現象だ」と指摘している。

京都 豊臣秀吉の「聚楽第」跡地で西外堀の遺構?発見

京都市文化財保護課は1月9日、安土桃山時代、豊臣秀吉の公邸だった「聚楽第」跡地(所在地:京都市上京区)で、西側の外堀とみられる遺構が見つかったと発表した。市が2023年9月から発掘調査した結果、幅約12m、深さ約3mの南北方向の堀状遺構が発見された。断面の主な形状は緩やかなU字状だった。聚楽第と同時期と推定される金箔瓦や平瓦も見つかった。これまで西外堀の存在は文献や絵画で確認されておらず、今後の調査で実態が明らかになるとみられる。
1586年に造営が始まった聚楽第は政務のほか、後陽成天皇や海外施設をもてなす場としても使われた。秀吉が関白の座を譲った甥の秀次の失脚に伴い、聚楽第は破却された。

京都・祇園で花街の”始業式” 芸の習得と上達誓う

京都市東山区の祇園甲部の歌舞練場で1月7日、新年を迎えた芸鼓や舞妓が芸の習得と上達を誓う”始業式”が行われた。始業式には、黒紋付きの正装に身を包み、稲穂の簪(かんざし)を付けた芸鼓や舞妓などおよそ100人が集まった。
能登半島地震の犠牲者を悼んで全員で黙とうを捧げた後、「祇園の伝統を誇りとし、心の修養に努め、伎芸の習得に励みましょう」と誓いの言葉を述べた。続いて、京舞・井上流の五世家元で人間国宝の井上八千代さんが祝の舞「倭文」を披露した。

奈良「春日若宮おん祭」”お渡り式”5年ぶりに通常開催

奈良の師走の伝統行事「春日若宮おん祭」の”お渡り式”が12月17日、5年ぶりに通常の規模で行われた。平安貴族の装束を身にまとった人をはじめ、およそ1,000人に上る行列が奈良市の中心部をゆっくりと練り歩いた。沿道には子ども連れを含め多くの見物客が集まり、華やかな衣裳行列に見入っていた。
春日若宮おん祭は、五穀豊穣や国の安泰を願い、平安時代から続く春日大社の摂社、若宮神社の祭で、国の重要無形文化財に指定されている。

和歌山で発見の化石は海の王者の新種”ワカヤマリュウ”

米国のシンシナティ大学の小西卓哉准教授などの研究グループは12月13日、2006年に和歌山県有田川町のおよそ7,200万年前の白亜紀後期の地層から見つかった化石(全長6mの骨格)が海の王者として君臨した大型の爬虫類「モササウルス」の新種と分かり、「ワカヤマリュウ」と名付けられたと発表した。
これまでの詳しい調査の結果、①前脚のひれが大きく発達していること②背骨の形からイルカのような背びれがあった可能性があること③これまで発見されているモササウルスの化石にはない特徴がみられた。これらの点を総合的に考慮し、モササウルスの新種と判断した。

兵庫・赤穂で120回目「赤穂義士祭」中村雅俊・内蔵助で

兵庫県赤穂市で12月14日、恒例の「赤穂義士祭」が行われた。赤穂義士祭は300年余り前の江戸・元禄時代、旧暦の12月14日、元赤穂藩の大石内蔵助率いる家臣47人が吉良邸へ討ち入り、主君・浅野内匠頭の仇討ちを果たした歴史を伝えていこうと例年行われているもので、今回が120回目。呼び物の「義士行列」では、俳優の中村雅俊さんが2年連続で大石内蔵助役を務め、山鹿流の陣太鼓を叩きながら技師たちを率いて練り歩いた。

今年の漢字は「税」インボイス制度など税論議で

今回で29回目となる2023年の世相を1字で表す”今年の漢字”が「税」に決まり、日本漢字能力検定協会が12月12日、京都市東山区の清水寺で発表した。1年を通じて増税議論が活発に行われたほか、インボイス制度など「税」にまつわる話題が続いた点が理由として挙げられた。
応募総数は14万7,878票で、「税」は5,976票(4%)だった。この漢字が選ばれるのは2014年以来2回目。2位は「暑」(3.7%)、3位は「戦」(3.3%)、4位に「虎」(3.1%)が入った。

奈良 大神神社で迎春準備, 重さ400kgの大注連縄かけ替え

奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社で12月10日、迎春準備として拝殿前の重さ約400kgの大注連縄(おおしめなわ)がかけ替えられた。大注連縄は長さ約8m、最も太い部分は約1mにもなる破格サイズ。約200人の参拝者もお祓(はら)いをうけ、神職の指示に合わせ作業を手伝っていた。

平安時代の「熊野詣出立の儀」再現 京都・城南宮で

京都市伏見区の城南宮で12月9日、平安時代に上皇らが熊野詣でに出かける前に行った儀式「熊野詣出立の儀」を再現するイベントが行われた。これは2024年の「紀伊山地の霊場と参詣道」世界三登録20周年を控え、和歌山県が企画したツアー「令和の熊野詣」の初回のイベント。参加者らは出立式後、淀川を船で下り大阪市内の天満八軒家浜船着場に到着、平安時代の交通手段による熊野詣の一端を体験した。

奈良・橿原 高松塚古墳の古代の姿に復元された木棺公開

奈良県立橿原考古学研究所は12月8日、古代の姿に復元された明日香村の高松塚古墳(7世紀末〜8世紀初頭)の木棺を報道陣に公開した。木棺は長さ約2m、幅約60cm、高さ約50cm。スギ材で黒漆が塗られ、金銅製の飾り金具が付けられている。棺内部は朱で塗られ、金箔を貼った棺台に置かれている。この木棺は12月9日から2024年1月14日まで、同研究所付属博物館で公開される。入館料が必要。

英大学 星の周りにガスの円盤発見 天の川銀河以外で初めて観測

英ダラム大学などの研究チームは、地球から約16万光年離れた銀河にある星の周りを囲むガスの円盤を発見した。この成果は英科学誌「ネイチャー」に掲載された。地球がある天の川銀河の外で星の周りを囲むガスの円盤を観測したのは初めて。ガスは回転しながら星に降り積もる。星がつくられる謎を解く手がかりになると期待される。
チリで運用されている電波望遠鏡「アルマ望遠鏡」と欧州南天天文台(ESO)が、チリで運用する大型望遠鏡VLTを組み合わせて観測した。

「りゅうぐう」の試料中に窒素を含む鉱物を発見 京都大

京都大学などの研究チームは探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」から持ち帰った砂の試料中に、窒素を含む鉱物を見つけた。この成果は英科学誌「ネイチャーアストロノミー」に掲載された。窒素は生命を構成するアミノ酸やタンパク質の材料になる。今回の発見は、地球にもはるか彼方の天体から窒素が届いた可能性を示すものだ。

東京・千代田区の英大使館跡から弥生時代の集落跡 28棟確認

東京・千代田区によると一番町のマンション開発用地の英国大使館跡地から弥生時代の集落跡が見つかったことが分かった。今回見つかったのは三菱レジデンスなどが再開発を進めている土地で、縄文時代のものを含めこれまでに竪穴式住居跡が28棟確認された。調査は2024年3月まで行われる。しかも調査対象となっている約7,700㎡のうち、まだ約3,700㎡しか調べておらず、今後新たに遺跡が見つかる可能性が高い。
考古学の専門家は、都心部でこれだけの規模の集落跡が見つかったことについて、「弥生時代後期の前半において、これほど住居数のある集落が発見された例は関東南部ではほとんどない。当時の暮らしぶりが分かり、学術的に重要だ」と話している。ただ遺跡としては現地に残すことは難しい見込みで、調査後に埋め戻されてマンション建設が始まる予定。

奈良・富雄丸山古墳 木製の棺の中身の調査へ12/4発掘開始

奈良市埋蔵文化財調査センターなどによると、奈良市の富雄丸山古墳で木製の棺(ひつぎ)の中身の調査に向けた発掘が12月4日始まった。4世紀後半に造られたとされる同古墳で、昨年度行われた発掘調査で「蛇行剣」と呼ばれる波打ったような形状の、東アジアで最も長いとされる鉄製の県剣や、盾の形をした国内最大級の鏡などが見つかっている。剣や鏡のそばに木製の棺があるが、昨年度は調査されずそのまま埋め戻されていた。
今回は作業が順調に進めば12月下旬から、棺の中身の調査が始まる予定。調査は2024年春まで続けられる。