奈良市の世界遺産、東大寺二月堂で3月1日から行われている、”お水取り”の名で知られる「修二会(しゅにえ)」で12日、長さ約8m、重さ60kgの「籠たいまつ」が登場した。
松明(たいまつ)は、修行僧の道明かりとして期間中毎晩灯されるが、この日だけ通常より長い、籠たいまつが使われる。例年通り世話役の「童子」が担いだ籠たいまつの明かりに導かれ、「練行衆」と呼ばれる修行僧11人が次々と入堂。童子がお堂の欄干から、赤々と燃え盛る籠たいまつを突き出すと、火の粉が舞い散り、炎でお堂が赤く染まった。
今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため二月堂周辺の見物客の立ち入りは制限して行われた。
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生野銀山と姫路港結ぶ「銀の馬車道」路面を初確認
兵庫県姫路市で、明治時代に生野銀山と今の姫路港を結び、採掘された銀などを運んだ馬車専用の道路「銀の馬車道」の当時の路面が初めて確認された。発掘調査を担った姫路市埋蔵文化財センターでは、当時の土木技術を知る手掛かりになるとみている。
今回発掘、確認されたのは当時の欧州の最新技術で舗装された路面。路面の幅はおよそ80cm、長さ2mで、粗い石を敷き詰めた上に小石混じりの土があり、さらにその上に砂利混じりの砂を重ねた3層構造となっていた。
銀の馬車道は、明治9年に生野銀山で採掘された銀や物資を運ぶため、今の姫路港までの49kmを結ぶ馬車専用の道路としてつくられ、2017年に「日本遺産」に認定されている。ただ、馬車道の大部分は市道などに替わり、当時の詳しい状況は分かっていなかった。
福井・鯖街道の宿場町 熊川宿古民家に若者らが流入
江戸時代、若狭地域の海産物を京都へ運ぶ鯖(さば)街道の主要拠点の一つとして隆盛を極めた熊川宿(所在地:福井県若狭町)。今、同地の古民家に若者らが流入、「挑戦する場」として活気が戻りつつある。古民家など歴史的な街並みに魅せられた若者ら、旧来の慣習にとらわれない、県外からの流入者が少しずつ一帯の空気を変えつつある。
こうした変化を受け、町も観光収入に頼るだけでなく、「暮らし、働ける街」を目指し、踏み出しつつある。県外からの流入者たちと地元住民との両輪で、新しい視点で循環型の新たな宿場町を模索する。
JR小浜線の上中駅(所在地:若狭町)から、東へ車で10分ほど、滋賀県境に近い北川沿いの谷間に熊川宿はある。かつて京都と小浜を結ぶ若狭街道の物資流通の中継拠点として繁栄した若狭町熊川宿一帯の面積は約10.8ha。街道に沿って用水路が流れ江戸時代から明治、大正の伝統的な建物が軒を連ね、歴史的な街並み集積がみられる。
若狭町熊川宿は、2007年に国土交通省の「日本風景街道」に登録され、2012年には空き家を活かした移住推進事業が実施されている。2015年に「御食国若狭と鯖街道」が日本遺産に認定。2018年には街道シェアオフィス&スペース「菱屋」・熊川宿、若狭美術館がオープンしている。