奈良市内のかき氷店や奈良女子大学の協力研究員らは7月9日、清少納言の随筆「枕草子」にも登場する甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」の味を再現したシロップを開発、奈良市内の施設でお披露目会を開いた。これはおよそ4年かけて共同開発したもので、シロップに渋柿から抽出した液、柿渋を加えることで、甘さがすっと消える甘葛煎の特徴が再現できたという。
甘葛煎は、ツタなどから採取した樹液を煮詰めてつくられる古代の甘味料で、平安時代の「枕草子」の中で清少納言は、これを用いたかき氷を高貴なものの一つとして取り上げている。