石川県金沢市埋蔵文化財センターによると、発掘調査により鎌倉時代の領主らが土地や家屋を差し押さえしたことを示す「点定札(てんじょうふだ)」と呼ばれる木簡が、金沢市内の遺跡で見つかった。
今回見つかったの札は、長さ25.2cm、幅2.8cmのものと、長さ20cm、幅4.5cmのものの2種類。屋敷や集落があったとされる市内の別々の遺跡から出土した。墨で書かれた旧字体の「点定」の文字が確認された。
点定札、税の未納や住人の逃亡などにより荘園の領主らが土地や家屋を差し押さえる際、目印にしていたとされる木簡。札の存在は様々な文献で明らかになっていたが、実物が出土したのは初めて。