霊場・高野山に春の訪れを告げる恒例の「高野の火祭り」が3月6日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山金剛峯寺前の駐車場で行われた。
護摩木を焚き、人々の招福と厄除けを祈願する荘厳な「柴灯大護摩供(さいとうおおごまく)」法会を、新型コロナウイルス感染症の終息、世界の平和を祈りながら、約1,800人の参詣客らが見守った。
ほら貝が鳴り響き、四方に竹を立てて上空を縄で囲んだ結界内に、山伏姿の僧侶約50人が登場。高さ約1.8m、直径約3mの護摩壇に点火されると、一斉に読経が始まる。太鼓と錫杖が打ち鳴らされる中、僧侶らが護摩壇に願い事が書かれた数多くの木札を次々と投げ込んでいた。