天台宗の開祖・最澄(767~822年)の1,200回忌となる6月4日、遺徳をしのぶ「伝教大師一千二百年大遠忌御祥当(だいおんきごしょうとう)法要」が比叡山延暦寺(所在地:滋賀県大津市)で営まれた。第257世天台座主の森川宏映大僧正が大導師を務め、僧侶約20人が臨んだ。
最澄が供えたとされる灯明「不滅の法灯」が根本中堂から分灯され、雨の中を大講堂に運ばれた。法要を仏に報告する「法則(ほっそく)」で、森川天台座主は新型コロナウイルス感染拡大に触れ「大師の教えを守り、多くの人が健やかであることを祈る」との趣旨を述べた。法要は、感染予防のため規模を縮小して行われた。